【矯正中のフロスの使い方】プラスワンアイテムで完璧!マウスピース矯正中の虫歯予防

2021.08.12

こんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のMです。

矯正中は虫歯になりやすい?!


矯正中の悩みのひとつといえば、矯正装置をつけると、歯磨きがしづらく虫歯リスクが高まることではないでしょうか?いくら歯並びをきれいにしても、虫歯になってしまっては、矯正治療のゴールともいえる「美しい口元」や「お食事の楽しみ」等は成り立ちませんよね。

特にワイヤーを使った矯正は、複雑な装置の形ゆえ、歯のケアも大変です…その点、マウスピース型矯正装置(インビザライン)ならば、いつもと同じように歯磨きできます。当院でも「歯のお手入れは楽なほうが!」という理由でマウスピース型矯正装置(インビザライン)を選ばれる方も多くいらっしゃいます。

※過去のブログの関連記事

矯正治療中の歯磨きについて

マウスピース型矯正装置(インビザライン)で矯正中の歯磨きの注意点

歯の汚れが溜まりやすい場所ワースト3


みなさんは歯の汚れが溜まりやすい場所をご存じですか?突然ですが、歯の汚れが溜まりやすい場所ワースト3を発表します!逆に、この3か所さえ丁寧に磨いていれば、虫歯になるリスクはかなり抑えらる場所でもあります。

第3位 「歯の噛む面の溝」

第2位 「歯と歯茎の境目」

第1位 「歯と歯の間」

「噛む面の溝」と「歯茎の境目」は、普通の歯ブラシで汚れが落ちます。しかし、「歯と歯の間」は歯ブラシが届きません。そして、虫歯が見つけづらく進行しやすい箇所です。矯正中は虫歯になるリスクがさらに高くなるので要注意。そこで、お勧めしたいプラスワンアイテムがフロスです。

フロスとは


フロスとは、いわゆる「糸」です。面倒くさいと嫌われがちなフロスですが、正しい使い方を知って慣れれば、簡単に普段のケアに取り入れられます。矯正中でなくてももちろん、全ての方に歯ブラシと一緒に使っていただきたい歯のお手入れグッズです。

かくいう私も、歯科衛生士になる前はフロスの重要性を知らず、使っていなかったせいで、お恥ずかしながら只今絶賛虫歯の治療中です(笑)「みなさんはそんな思いをされませんように…」との思いをこめて、フロスの大切さについてお伝えします!

フロスのメリットは、なんといっても虫歯になりやすい歯と歯が接触している部分のお掃除ができること。この部分のご自分でのお掃除は、フロス以外はできません。また、歯周病の原因となる歯肉の中の汚れも取り去ることができます。

緑のラインがフロスの清掃範囲

フロスの種類


まず、フロスは大きく分けて2種類あります。プラスチックの柄に糸が取り付けられている、いわゆる「糸ようじ」と呼ばれているホルダータイプと、必要分だけ糸をカットし、指に巻き付けて使う糸巻きタイプです。

ホルダータイプの種類と特徴

フロス初心者の方におすすめのホルダータイプは、前歯に使いやすい「F字型」と前歯も奥歯もオールマイティに使える「Y字型」の2種類があります。しかし、糸の同じ部分を何度も出し入れするので、1歯ずつ清潔なフロスを使いたいという方には、コスパも悪く不向きかもしれません。

F字型フロス

Y字型フロス

糸巻きタイプの種類

  1. ワックスタイプ

繊維がワックスでコーティングされているため、歯と歯の間に出し入れしやすく、フロスが切れたりしにくいのが特徴です。糸巻タイプが初めての方、不器用な方にもおすすめです。

  1. ワックス無しタイプ

繊維がワックスで固められていないため、繊維に汚れが入り込んで、ワックスタイプより汚れ落としの効果が期待できます。一方、ワックスタイプよりも、歯と歯の間の出し入れがしづらく、切れやすいというデメリットもあります。

  1. スポンジタイプ

唾液によって糸がスポンジ状に膨らみ、汚れをからめとってくれます。ワックスでコーティングされているものが一般的なので、歯と歯の間の出し入れもそれほど難しくはありません。また、うっかり力を強く入れすぎてしまっても、歯肉を傷つけにくいのも特徴です。

糸巻きタイプの特徴

ホルダータイプに比べると、歯のカーブに沿って自由自在に形を変えられるのでしっかりお掃除できます。万が一、歯に引っかかってしまった場合も、一方の指の糸を外して引き抜けば簡単です。

そして、1歯ずつ新しいフロスの面を使うことができるので清潔で、必要な分だけの長さを使用できるので経済的です。「矯正をきっかけに、フロスを毎日使ってきちんとケアしたい!」という方には、糸巻きタイプがおすすめです。

その他のフロス

その他にも、「ブリッジ」と呼ばれる被せものが繋がった部分に入れるフロスや、インプラント用の専用フロスもあります。これらはドラッグストアやスーパーなどでは見つけられないかもしれません。フロスって意外と種類がたくさんあるんです。

ブリッジ・インプラント用フロス

矯正治療中におすすめのフロス2選と使い方


Y字型ホルダータイプ

ホルダーと呼ばれるプラスチックの柄に糸が取り付けられている、いわゆる「糸ようじ」と呼ばれているものです。前歯に使いやすい「F字型」と前歯と奥歯オールマイティに使える「Y字型」の2種類がありますが、矯正治療中でフロス初心者の方にはY字型がおすすめです(^_-)

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=mkvZM6W6iQk

Y字型ホルダータイプの使い方

1.フロスの糸部分を鏡を見ながら歯と歯の間に当てます。

2.ゆっくりと小さく、のこぎりを引くように動かしながら入れていきます。この時、勢いよく入れると歯肉を傷つけてしまうので注意しましょう。

3.糸の抵抗を感じなくなるところまで入れます。

4.歯と歯茎の間に、糸を優しい力でゆっくり入れ込んでいきます。痛みもなくピタッと止まるところがあるのでそこで止まるようにする。

5.奥の歯に糸を押し付けるように当て、上下に糸を動かせるところまで、汚れをこすり落とすイメージで動かします。

6手前の歯にいとを押し付けるように当て、⑥と同様に糸を動かせるところまで、汚れをこすり落とすイメージで動かします。

7.ゆっくりと小さく、のこぎりを引くように動かしながら歯と歯の間から抜いていきます。

フロアフロス

フロアフロスとは商品名で、イタリアの高級繊維を使用した、フロス研究第一人者お墨付きのフロスです。「矯正をきっかけに、フロスを毎日使ってきちんとケアしたい!」という方におすすめの糸巻きタイプの中でも、特におすすめのスポンジタイプのフロスです。

矯正治療中は、歯が動いて歯間の隙間が大きく空くことがありますが、膨らんだ糸が隙間に合わせた太さでお掃除してくれます!ワックスでコーティングされているものが一般的なので、歯と歯の間の出し入れもそれほど難しくはありません。

当院ではお求めやすいミニサイズで販売しています。

参考動画https://youtu.be/4CqUm1WX11khttp://

糸巻きタイプの使い方

1.フロスを40cmくらいにカット。(フロスの先をもって、肘まで伸ばした長さがだいたい40cmです)

2.親指と中指でフロスの両端をそれぞれつまんで中指の第一関節のあたりに巻きけていく。片方は3回くらい、もう片方の中指に残りのフロスを巻き付ける。指と指の間のフロスが15センチくらいになるように巻き付けていく。

3.両手の親指と人差し指で1センチくらいの長さになるように糸をつまんでピンと張る。

4.歯と歯の間にフロスを当て、ゆっくりと小さく、のこぎりを引くように動かしながら入れていきます。

この時、ホルダータイプと同様に、勢いよく入れると歯茎を傷つけてしまうので注意しましょう。

5.糸の抵抗を感じなくなるところまで入れます。

6.歯と歯茎の間に、糸を優しい力でゆっくり入れ込んでいく。痛みもなくピタッと止まるところがあるのでそこで止まるようにする。

7.奥の歯に糸を押し付けるように当て、上下に糸を動かせるところまで、汚れをこすり落とすイメージで動かします。

8.手前の歯に糸を押し付けるように当て、⑦と同様に上下に糸を動かせるところまで、汚れをこすり落とすイメージで動かします。

9ゆっくりと小さく、のこぎりを引くように動かしながら歯と歯の間から抜いていきます。

10.たくさん糸を巻き付けた方の指からひと巻きほどき、反対の手の方にひと巻き、巻き付けます。1か所終わるたびにこれを繰り返すことで、常に清潔な糸でお掃除することができます。

11.①から⑪を繰り返しながら、奥から順番に進めていくと通しわすれが減らせます。

12.万が一、糸がひっかかって抜けなくなった場合は、片方の糸を指からほどき、引っ張ることで簡単に抜くことができます。

【ワンポイントアドバイス!】

上の前歯は口の外側にある親指の腹の部分に。その他の部分も人差し指の腹の部分に糸を押し付けるようにすると、動かしやすくなります。

フロスを使っている当院の患者さまからよくいただく質問


Q1.糸巻きタイプとホルダータイプ、おすすめはどっちですか?

A1.できれば、糸巻タイプがおすすめです。

糸巻きタイプの方が汚れの取れる範囲が広く、1か所ごとに清潔なフロスを使用することができます。ですが、ちょっと使い方が難しそう‥という方は無理をせずにホルダータイプを使ってくださいね。

実は私も大のめんどくさがり。小さな子供を抱えていることもあり、なかなか自分の歯磨きに時間が取れません。そこで現在「忙しい日はホルダータイプ、休日は糸巻タイプでスペシャルケア」という方法を取っています。皆さんもそれぞれの続けられる方法を見つけてみてくださいね!

Q2.歯ブラシとフロス、どっちを先にすればいいですか?

A2.どちらが先でも大丈夫!ご自分のやりやすいタイミングで。

こちらは意見の分かれるところですが、結論から言うとどちらでもいいと思います。長年、歯ブラシの前にフロスを入れると歯と歯の間に汚れを押し込んでしまうため、「歯ブラシの後にフロス」というのが定説でした。

しかし、最近では「フロスの後に歯ブラシをしたほうが、歯と歯の間にまで歯磨き粉の虫歯予防成分であるフッ素が歯と歯の間までいきわたる」という論文がでてきているようで、専門家の間でも意見が分かれています。

でも、大切なのは『フロスをいれること』だと私は思います。「歯ブラシの後でフロスを入れるのをつい忘れてしまう。」という方はフロスを始めにする習慣をつけるといいと思いますし、長年の習慣でもともとフロスは歯ブラシ後にしていればそのままでいいと思います。

Q3.フロスは歯磨きをするたびにしないといけないですか?

A3.可能であれば毎回が理想的

でも、毎回が難しければ1日1回「夜寝る前」がおすすめです。お口の中の細菌たちは、口が動いたり、食べ物がながれてきたりしない夜に元気に活動します。その前に虫歯などの原因となる歯垢を落としてしまおうという作戦です。

Q4.フロスを入れると歯ぐきから血が出てきます。

A4.痛みがなければ出血して問題ありません。

歯垢などが原因で歯ぐきに炎症が起こっていたのもしれません。通常であればフロスを続けることによって、出血はおさまってきます。1~2週間以上続く場合は、何か他に原因が考えられますのでご相談ください。


いかがでしたか?今回おすすめしたフロスはドラッグストアやスーパーなどでも売られているので、気軽に購入できます。お買い物のついでにぜひ覗いてみてくださいね。

せっかくきれいな歯並びを手に入れるなら、健康な歯でいたいですよね!ご自分にぴったりのフロスとケア方法を見つけて虫歯予防の参考にしていただけると嬉しいです。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

受け口(反対咬合・下顎前突)の原因とは?ワイヤー矯正で改善した症例紹介

2021.02.12UPDATE:2025.08.09

受け口とは、上の前歯が下の前歯より前に出ず、下顎が前に出た状態の不正咬合を指します。両親や親族に似たお顔の人がいる遺伝的要因舌癖が原因で起こるケースも多く見られます。

実際に15歳男性のワイヤー矯正治療で受け口を改善した症例をもとに、原因や治療期間、歯を抜かずに矯正した治療のポイントをご紹介します。

受け口の原因とは?

受け口の原因は様々ですが、大きく分けてふたつが挙げられます。

遺伝的要素

受け口は、特に遺伝性の要素が大きい不正咬合です。中世ヨーロッパのハプスブルク家をご存知でしょうか?

ハプスブルク家は政治的な理由により親族同士の結婚が多く、子供は遺伝の影響を強く受けたようです。肖像画には、下顎が大きく発達する様子の面々が多く描かれております。

かつては権威の象徴だったあの特徴的なあごも、現代では“反対咬合下顎前突”として歯並びやかみ合わせの悩みに発展してしまうこともあります。

舌のクセ(舌突出癖)

私たちの歯は、外から押す「頬や唇の力」と、内側から押す「舌の力」が均等に釣り合っていることで安定してキレイな歯列が保たれる仕組みです。

この力のバランスを「バクシネーターメカニズム」と呼びます。

受け口の方は舌の筋力が弱く、本来は舌の先が舌の先が上の前歯の裏側に軽くふれているくらいが理想的な位置なのに対して、舌が下に沈み込むように(低位置)横ばいに力なく広がっている様子が見受けられることが多いです。

特に、下顎が発達していく成長期にこの舌が正しい位置に収まっていないと、舌の前に押し出す力によって下顎はどんどん前方に押され、受け口になるケースがあります。

受け口の症例紹介と治療の流れ

来院の理由

15歳、男性の患者さま。学校の歯科検診や歯科医院で反対咬合を指摘され、受け口を改善して歯並びを気にせずに笑いたい!と、当院の初診相談を受診されました。

矯正中の不安(歯を抜くことについて)

患者さまのご希望もあり非抜歯(歯を抜かない)で治療を始めました。

「歯を抜かずに矯正したい」という声は多く、実際に抜歯せずに治療できるケースもあります。ただし、全ての方が非抜歯で治療できるわけではありません

歯並びやあごの骨格、歯の大きさ・バランスによっては、抜歯が最適な方法となることもあります。無理に非抜歯にこだわると、口元が前に出てしまったり、かみ合わせに不具合が出たりする可能性もあるため、まずは専門的な診断を受けることが大切です。

装置選び 

受け口(反対咬合)の原因は、上の前歯が内側に倒れていたことでした。そこで、治療ではワイヤー矯正で上の前歯を少しずつ外側に起こしていくことをメインに進めていきました。前歯の角度を整えることで、かみ合わせが自然になり、見た目や機能も改善されていきます

上顎の1本だけ内側に入っている前歯を前に出すための隙間を確保するためと、上顎前歯の唇側傾斜の両方を行うためにバネ(オープンコイル)を入れていきました。

オープンコイルとは?

主にワイヤー矯正で使われる歯と歯のあいだにすき間をつくるための小さなバネ(コイルスプリング)のことです。

わかりやすく言うと、歯がギュッと詰まって並んでいると、歯を動かすスペースが足りません。
そこで、歯と歯のあいだにオープンコイルを入れて、バネの力で少しずつすき間を広げていくのです。

 ただし、双方の歯に力が加わるため、一方の歯を動かしたい時には注意しなければなりません=反作用。今回のように歯を並べるためのスペース確保と同時に上顎の前歯を表に押し出したいときによく用います。

矯正治療はこの反作用の力をうまく使いながら、また時にはこの反作用を打ち消しながら歯を動かしていくことになります。

詳しい治療内容

こちらが治療終了時のお口の中のお写真です。

通院間隔等しっかりと守ってくださったので、歯を動かす治療期間は約2年3ヶ月でした。受け口がきれいに改善し、「口元を気にせず笑顔で写真に写ることができた!」と喜んでくださいました。

  • 主訴:受け口が気になる
  • 診断名:反対咬合
  • 初診時年齢:15歳
  • 使用装置:ワイヤー矯正
  • 抜歯部位:なし
  • 治療期間:2年3ヶ月
  • 費用:880,000円(税別)
  • リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

治療で得られることと注意点

  • メリット:受け口が改善され、笑顔にも自信が持てるようになった
  • リスク:痛み、装置装着による虫歯のリスク、定期的な通院と指示の遵守が重要

まとめ

受け口(反対咬合・下顎前突)の原因とワイヤー矯正で歯を抜かずに治療した症例を紹介しました。

矯正治療では「見た目」や「かみやすさ」だけでなく、原因と再発の可能性を考えながら進めることが重要です。当院では、治療が必要な歯並びの原因を確認し、患者さま一人ひとりに適した方法をご提案しています。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

「Eラインを整えたい」美容整形と歯列矯正、先にするならどっち?

2020.10.29UPDATE:2023.12.21

美容整形と歯列矯正どっちが先?

これから歯列矯正を始めようとしている方から

『実は鼻の美容整形も今後検討しています…』

『顎先にプロテアーゼを入れたいんですけど、矯正治療中に手術してきてもいいですか?』

といったご質問を、初診相談でいただくことがあります🧐🔅

また、歯列矯正中の方の中にも、徐々にきれいになっていくお口元に嬉しくなり、

(もっと美しくなりたい…!)

と思い美容整形手術を考える患者様も中にはいらっしゃいます🤗❤️

このように、美容整形手術を考えている場合、どちらを先に行ったら良いかという順番についての疑問が浮かび上がってきますよね。

それぞれのクリニックの先生の考えや方法にもよりますが、歯列矯正の治療を先に始めることをおすすめします。

なぜなら、歯列矯正によって歯並びが良くなると顔貌(顔のつくり)が変化する場合があるからです。

歯列矯正中の顔の変化

スマイル

 

歯列矯正をして歯並びが整うと、均等に口角が上がり綺麗なスマイルラインになります。

そして、歯並びが綺麗になると、思いっきり笑顔で笑えるようになります。実際に治療後の感想で「笑うことが多くなった」「笑顔の自信が持てる様になった」という声を聞きます。

矯正治療では程度によって、ガミースマイルも改善することができます。

Eライン

Eラインとは、横顔の鼻先と下アゴを結ぶ直線ラインのことです。この線に対して上唇・下唇の突出具合で横顔の状態を判断致します。

日本人の標準的な上唇・下唇の位置は、Eラインに上唇と下唇が接している状態とされています。

このEラインは、歯列矯正をすることによって改善される場合があります。

当院で治療された方の中に横顔にEラインができた症例があります。詳しくはこちらのブログをご覧ください。

左図は上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)というタイプの横顔です。

上下顎前突は、下顎もしっかり発達しているので、矯正治療で上唇・下唇の位置が後退するだけで美しいEラインが現れます。

しかし、右図の下顎後退(かがくこうたい)のタイプの横顔は、仮に矯正治療で上唇・下唇の位置が後退しても、下顎(特に顎先)の位置が変わらないため、なかなか美しいEラインが現れにくいです。

その場合は、矯正治療終了後に美容整形外科にご相談されてもよいかと思われます。

顔の輪郭

咬み合わせ不良によるかみ締めや食いしばりがあると、筋肉の使い方が左右で異なってしまったり、咬筋に力がかかりすぎてエラが張ってしまうことがあります。

矯正治療でかみ合わせを整えてあげることで、顔やお口周りの筋肉の使い方が変わり小顔効果が見られことがあります。

歯列矯正だけでは難しい顔の変化

重度のガミースマイル

先ほどお伝えしたガミースマイルですが、ガミーの程度によっては矯正治療だけでは改善しきれないこともあります。

顎の位置によるもの

顎の位置によっては、歯列矯正だけでは横顔の改善が難しい場合もあります。

左図は上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)というタイプの横顔です。

上下顎前突は、下顎もしっかり発達しているので、矯正治療で上唇・下唇の位置が後退するだけで美しいEラインが現れます。

しかし、右図の下顎後退(かがくこうたい)のタイプの横顔は、仮に矯正治療で上唇・下唇の位置が後退しても、下顎(特に顎先)の位置が変わらないため、なかなか美しいEラインが現れにくいです。

また、先ほどお伝えしたガミースマイルも、ガミーの程度によっては矯正治療だけでは改善しきれないこともあります。

これらの場合は、矯正治療終了後に美容整形外科にご相談されてもよいかと思われます。

歯列矯正中の顔貌以外の変化

食事によるダイエット効果!?

マウスピース型矯正装置(インビザライン )は、基本的にお食事と歯磨きの時以外はマウスピースをはめていただきます。

そのため、食事が規則的になり間食も減るので間接的にダイエット効果があるかもしれません😂🍨🍩🍬

患者様の中には

『おやつを食べるのにわざわざマウスピースを外すのが面倒だったから間食が減った😆』

というご感想も頂いております✨✨

歯列矯正は見た目だけでなく、歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、口腔内を清潔に保つことができます。

噛み合わせも改善されるので、食事をしっかりと噛むことができるようになり、かみ合わせの不調から来る肩こり・頭痛の症状がよくなることもあります。

歯列矯正を先に行った方がよい理由

このような理由からはじめにお伝えしたように、美容整形と歯列矯正の順番を迷っている方は、矯正治療を行ってから美容整形を考えてみてはいかがでしょうか?

カウンセリングや精密検査によって、お顔の印象の悩みのほか、抜歯が必要か否か、などについてお応えできます。

初診カウンセリングはこちらからご予約可能です。ご来院お待ちしております😊💞

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【前歯が仮歯で歯列矯正】マウスピース型矯正装置(インビザライン )で治療開始1年半後の変化

2020.05.02

みなさんこんにちは。大宮SHIN矯正歯科 受付のSです。

歯列矯正を始めるための精密検査で撮影したレントゲン写真で、子供のころの怪我が原因で差し歯だった前歯の根っこ部分に歯根膿疱が見つかり、抜歯しなければならず、仮歯の状態でマウスピース型矯正装置(インビザライン)で矯正治療を開始した症例の1年半後の経過を紹介します。

歯並びの変化

1年半の変化

左が初期のマウスピース、右が今現在のマウスピースです。並べてみると、矯正治療を始める前に1番気にされていた下の歯のガタガタ(叢生)はだいぶ揃ってきていることがわかります。

見た目の変化

まだ矯正治療の途中なので、向かって右側の前歯は仮歯の状態です。矯正治療が終わったら仮歯の部分へインプラントを入れる予定なので、左の前歯と同じくらいのスペースを空けた状態で、上下の歯並びのガタガタ や噛み合わせを調整しながら治療を進めています。

この患者さまは矯正治療を始める前、目立つ矯正装置は付けたくないと、矯正治療中の見た目を気にされていました。同時に、抜歯した後に付ける仮歯の部分が目立ってしまうのではないか…と不安を抱えていました。上の写真を見ていただくと、仮歯だとパッと見ではわからないと思います。

その他の変化

ほかにも口元のゆがみが以前に比べてなくなっています。そして、歯をしっかりと見せて笑うことができるようになっていることが写真から伝わります。このように、歯並びがきれいになると笑顔に自信が持てるようになり、精神的な変化も期待できます。

  • 【症例詳細】
  • 主訴:歯並びのガタガタが気になる
  • 診断名:前歯部叢生(そうせい)
  • 初診時年齢:24歳
  • 装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン)
  • 抜歯箇所:上顎左側中切歯(じょうがくさそくちゅうせっし)
  • 治療期間:2年6ヶ月
  • 費用:96万円程度
  • リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

差し歯だったり、前歯を抜歯することになっても、矯正治療は可能です。仮歯やマウスピース型矯正装置(インビザライン)を治療法として選択すれば、見た目や日常生活に不便なく矯正治療生活を送ることができます。

これらの理由でご自分が矯正治療ができるかどうかお悩みの方は、まずはお気軽に初診カウンセリングへお越しください。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【失敗したくない!】マウスピース矯正で後悔しないための7つのポイント

2020.02.29

こんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科医師のOです。

近年とても人気のあるマウスピース型矯正装置(インビザライン)。

◆目立たない

◆自分で取り外しができる

◆痛みや違和感が少ない

◆金属アレルギーでも問題ない

と、メリットの多い装置です。

しかし、Googleで「インビザライン」と入力すると「失敗」や「後悔」といったネガティブなキーワードが候補にあがってきます。それを見て不安になった方もいるのではないでしょうか?

今回はインビザラインでの歯列矯正を、快適に失敗なく終わらせるために気をつけることをお伝えします。

 

マウスピース型矯正装置(インビザライン)による歯列矯正を失敗させないポイント7つ


①経験の多いドクターを選ぶ

まずはじめに、インビザライン矯正は、どの歯科医院で治療しても同じというわけではありません。
インビザラインでの治療では、アライン・テクノロジー社が提供しているコンピューターシュミレーションクリンチェックが用いられます。

クリンチェックは、歯の動きをコンピュータ上でシュミレーションできる画期的な技術のことなのですが、注意が必要なのは それによってどこの歯科医院でも治療のクオリティが同じになるわけではない という所です。

システムを最大限に生かし、治療期間の短縮や難易度の高い症例に対応できるかどうかは、歯の動きを熟知し、正しい治療計画を立てられる矯正歯科医の技術及び症例数と経験値によります。

また、歯がシュミレーションとは異なる動きをしても、適切にリカバリーできるか?ということも大切です。やはり、その対応も知識や技術がある医師を選ぶ事が大切です。したがってマウスピース型矯正装置(インビザライン)の症例実績が多い歯科医院が望ましいといえます。

②装着時間を守る

アライナー(マウスピース)の装着時間は食事と歯磨き以外の20時間以上が必須です。

時間を守れていない、あるいは着脱の回数が多い場合などは、治療計画通りに歯が動かないことがあります。

治療期間の延長や何度も作り替えが必要になる事がありますので必ず時間は守りましょう。

 

③アライナーチューイをなるべく長く使用する

歯とマウスピースをよりよい状態でフィットさせるために必要なアライナーチューイ。

詳しくはこちらの記事をご覧をください。

 

④アライナーを指で押してアライナーとアタッチメントをぴったりフィットさせる

マウスピース矯正で非常に重要なのが、歯の表面につくアタッチメント
外れてしまい、お使いのマウスピースがしっかりはまらないような症状があれば、歯科医院に連絡をし付け直しをしてもらいましょう。

 

⑤お口の中を清潔に保つ

矯正治療中の歯磨きがきちんとできていないと、虫歯や歯周病で矯正治療を一時中断することになり治療期間の延長につながってしまいます。

マウスピース矯正は、装置が外せるので普段通りに歯磨きができるのがメリットですが、飲食後歯を磨かないままマウスピースを装着したり、マウスピース本体をお手入れせずに使用し続けることはやめましょう。

 

⑥歯科医師の指示通りに器具を使用する(ゴム掛け)

インビザラインでの治療途中でゴムかけ等、補助的な装置の使用を指示されることがあります。

やることが増えて負担になることもあるかと思いますが、しっかり綺麗に治していくためにご協力いただきたいポイントです。

 

⑦医院で定期チェックを必ず受けましょう

ワイヤー矯正の通院頻度が基本的に1ヶ月に1回なのに対し、マウスピース矯正は1~3ヶ月に1回で済みます。忙しい方にとっては、少しでも通院頻度が抑えられるのはメリットでしょう。

しかし、必ずしも治療計画のシミュレーション通りに歯が動くとは限りません。マウスピースが手元にあるからといって、歯科医院での定期チェックを受けずに自己判断で治療を進めるのは大変危険です。

インビザラインでの矯正治療は、矯正専門のドクターが定期的にチェックすることで、途中で軌道修正が必要になった場合のタイミングを的確に判断し治療の失敗を防ぎます。


きれいな歯並びは、あなたの笑顔をより魅力的にしてくれます。
大宮SHIN矯正歯科では、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での生活を快適に送れるようサポートしていきます。スタッフ一同お待ちしております。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【治療期間】歯列矯正をできるだけ早く終わらせる方法

2020.01.28

こんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科・受付のSです。

 

歯列矯正というと、大抵2〜3年の治療期間がかかると言われています。長い人生のうちの数年と考えれば大したことないのですが、それでも、できれば短期間で、健康的に綺麗な歯並びになりたいですよね。

 

現在マウスピース型矯正装置(インビザライン )で治療中の私自身も、時間がかかることが理由で矯正治療を躊躇っていました。そこで、少しでも早く終わらせたい!という患者様へ、治療期間を短くするポイントをお伝えします。

 

 

pastedGraphic.png

 

矯正治療の期間を左右するポイント3つ


歯を抜くか・抜かないか

 

成人の抜歯矯正の場合は、歯を抜かないで矯正するより、抜いた歯のスペース分、歯の移動量が多くなり、治療の期間が長くなると言われています。但し、抜歯の必要性は症例によって異なります。治療期間のためだけで考えないようにしましょう。

 

矯正装置の種類

 

ワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置(インビザライン )…装置の種類の違いによって、治療にかかる期間が変わることもあります。先ほど述べた、抜歯が必要な矯正の場合にはワイヤー矯正の方が治療期間としては早い傾向にあります。

 

加速矯正装置(オルソパルス)

 

pastedGraphic_4.png

主にマウスピース型矯正装置(インビザライン )と併用して使用することで、治療期間を早めることができます。

 

加速矯正装置について詳しくはこちらをご覧ください。

光加速矯正装置(オルソパルス )研修報告

 

 

矯正治療が始まると、装置のケアや定期的な通院と、今までとは違う日常生活のルーティーンが増えます。そこでも、矯正治療の期間を短くするポイントが3つあります。

 

 

 

矯正治療期間を短くするポイント3つ


計画通りに通院する

 

pastedGraphic_1.png

 

矯正治療が開始すると平均1~2か月に一回の通院が必要になります。ご予約日が多少前後してしまうのは問題ありませんが、数か月、(稀に数年間)ご来院がストップしてしまいますと、その分治療が中断してしまい、治療期間は延びてしまいます。

 

次回の予約が、日にちが近くなってしまい、都合のいい日時がもう取れない💦予約するのを忘れてた💦といったことを防ぐために心がけていただきたいことがあります。

 

☆次回の予約はお帰りの際に取っておく

☆その時予定がわからなければ、分かり次第早めに予約を取る

☆変更がある場合もなるべく早めに連絡する

 

お忙しいとは思いますが、少しでもご希望に沿ったご案内が出来るようご協力をお願いしています。

 

 

装置使用の協力

 

pastedGraphic_2.png

 

マウスピース型矯正装置(インビザライン)や顎間ゴム、小児矯正の拡大装置やプレオルソなど取り外しのできる装置にはどうしても【自己管理】が付き物です。装置の使用時間が明らかに短かったり、間違った使用方法で使い続けてしまうと治療の期間も伸びてしまいます。

 

矯正治療を早く終わりにするためには、指示通りの矯正装置の使用が一番の近道です。患者様のモチベーションが上がるよう、当院ではイベントを行っています!一緒に頑張っていきましょう🎵

 

 

口腔内の環境を良くする

 

pastedGraphic_3.png

 

特に、ワイヤー矯正の場合は歯に装置が固定されているので、歯垢や歯石が付着しやすい口腔内の状況にあります。適当に歯を磨いていると汚れがたまり、ワイヤーに沿って移動するはずの歯の動きが悪くなってしまいます。

 

また、虫歯になってしまうと、虫歯治療を優先するために矯正治療を中断しなければならないこともあります。毎日の歯ブラシにプラス、フロスや仕上げ磨き等でしっかり綺麗に保つことで口腔内の環境が良くなり矯正治療がスムーズに行えます。

 

 

 

 

歯列矯正は治療期間がかかりますが、少しでも患者様にとって通院中の負担が少なくなるよう、スタッフ一同で治療のサポートをして参ります(^^)まずはお気軽にカウンセリングにてご相談くださいね!

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

クリンチェック画像と実際の歯並びを比較してみました!

2019.08.23

こんにちは。大宮SHIN矯正歯科、歯科衛生士のYです。

当院のスタッフの多くが、矯正治療経験者または現在マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療を行っており、例にもれず私も治療しています。そこで、歯列矯正を始めてから現在までの治療経過を、クリンチェック 画像と実際の口腔内の写真と合わせてご紹介していきます。

「クリンチェックとは?」と疑問に思った方は過去のこちらの記事をご覧ください。

★矯正開始前


治療前、自分の歯並びで特に気になっていたのが、後ろに引っ込んでしまっていた右上の2番目の歯です。画像では向かって左上2番目の歯ですが、実際は右上になります。

上顎咬合面

正面

★★約半年後


上顎咬合面

正面

★★★約一年後(現在)


なんと!気になっていた2番目の歯がこんなに前に出てきました!!!!!

矯正治療前は見た目だけでなく、歯磨きがしにくかった箇所でもありましたが、とても磨きやすくなり快適でとても嬉しいです。

上顎咬合面

正面

 

クリンチェック のメリット


クリンチェックのメリットは、矯正治療のゴールまでの過程を視覚的に確認できることと、それがドクターだけでなく、治療される患者さまと共有できることだと思います。このように、クリンチェック画像と実際のお口の中の写真を比較すると、治療の進行状況がクリンチェック通りに進んでいるかがよくわかります。

クリンチェックはあくまでシミュレーションなので、実際の歯並びが100パーセント、最初のクリンチェック通りに進むことはほとんどありません。私はこの1年の間に2回、マウスピースを作り直しました。

クリンチェックのおかげで、治療計画の細かい軌道修正がすぐに対応できることで、たった1年で凸凹の歯並びがここまで改善されたのだと思います。「マウスピースを作り直す」と言うとネガティブな印象を持たれる患者さまが多くいらっしゃるように感じますが、むしろ治療期間の遠回りを防いでくれるのです。

私の矯正治療は今後は、奥歯の噛み合わせや細かいところを微調整しながら、最終的にきれいな歯並びに向けて、もう少し頑張っていきたいと思います。

なぜ私は、マウスピース型矯正装置(インビザライン )を選択したのか


矯正治療方法はマウスピース型矯正装置(インビザライン)以外にも、ワイヤー矯正や舌側矯正などありますが、クリンチェックで、治療過程を細かくシミュレーション画像で確認することができるのはマウスピース型矯正装置(インビザライン)のみです。

そして、マウスピースをはめていないと歯が全く動かないので、装着時間を自己管理しなければならないという点以外は、ほかにデメリットが見つからないのでマウスピース型矯正装置(インビザライン)で矯正することにしました。

しかしそんなマウスピース型矯正装置(インビザライン)でも、自分自身が矯正治療を始める前に心配に思っていたことが2つありました。

◆矯正装置の見た目

◆痛み

実際にマウスピース型矯正装置(インビザライン)にしてみて、「装置の見た目」に関して特にすごく気になることはありませんでした。「痛み」については、はじめは多少の違和感やしみるような痛みがありましたが、徐々に慣れていきました。

ワイヤー矯正と比較すると食事制限も無く、そこまでひどい痛みを感じずに矯正治療ができました。歯並びも綺麗になり、今となっては、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での矯正を選んで本当に良かったと思います。


⭐︎私なりに、歯列矯正治療を始めてみてよかったことをまとめてみました⭐︎

① まず第一に、見た目がよくなったこと。

歯が磨きやすくなったこと。

③ 写真を撮るときも笑顔で歯を見せて笑えること。

④ 以前よりも自分の歯に自信がついたこと。

⑤ 今後のことを考えると歯を失うリスクが減ったこと。

ご自身の歯並びや、矯正治療を行うにあたり様々な不安や悩みがあると思います。

● 歯並びが悪くて自信をもって笑うことができない

● 矯正はしたいけど痛いのが苦手

● 矯正を考えているが目立つ装置は避けたい・・・

しかしそんな不安や悩みは、だんだんと歯並びが綺麗になっていく様子を実感していくうちに、すっかり忘れてしまうほど歯列矯正はメリットだらけだと私は思います。

これからマウスピース型矯正装置(インビザライン)をはじめとする歯列矯正治療をお考えの方は、まずは一度当院の初診カウンセリングにいらしてみてください。カウンセリングを受けていただくだけでも、ご自身の歯並びが今どういう状態なのか認識するきっかけにもなると思います。

 

 

  

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

矯正の調整料がPayPayでお支払いできます!

2019.04.25

こんにちは。大宮SHIN矯正歯科 受付のSです。

皆様はお買い物をした時、病院へ行ったときなどのお会計、どのような方法で支払いをしていますか?多くの方が現金払いやカード決済でお支払いをされていると思いますが、最近ニュースなどで「スマホひとつでお支払いが完了」するスマホ決済を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか(^^)

日本でもキャッシュレス化の普及が進み、クレジットカードのほかスマホ決済や決済アプリも利用されています。そして今回、当院でもスマホ決済サービス「PayPay」を導入したのでご紹介いたします!

◆PayPayとは…


スマートフォンを使ってお支払いができるサービスのことです。

対象のお店に専用のアプリを使い、QRコードやバーコードを提示したり、お店にあるQRコードを読み取るだけで、電子マネー(PayPay残高)や登録したクレジットカードからのお支払いができます。

支出の管理も画面上で確認することができ、どのくらいお金を使っているのか把握することも可能です。ダウンロードも無料ででき、利用の際に手数料がかかることもありません。おサイフケータイに対応していない機種でも、QRコードを読み取ることができれば利用できる簡単な決済方法です。当院ではQRコードを読み取ってのお支払いとなっております。

◆PayPayでのお支払い方法


お支払方法は3STEPです。

① 会計時に「PayPayで支払います」とお伝え頂く

② 院内受付にあるQRコードを読み込み、請求金額を入力

③ 受付スタッフが画面を確認し完了

スマホ決済のメリットは、銀行から現金を引き出したり財布を出し入れする手間が掛からないので、お会計もとてもスムーズにできます。「診察を受ける前に、お金をおろしてから向かわないと…」なんて手間もなくなりますね。

◆PayPayの利用方法


・スマートフォン

・クレジットカード

・銀行口座

が必要となっておりますので事前にご用意ください☺

お持ちのスマートフォンからPayPayアプリをダウンロードください。

https://paypay.ne.jp

ダウンロードが完了したら電話番号と任意のパスワードを入力し、新規登録をクリックします。SMSにて認証コードが届いたら、受信した4桁の認証コードを入力します。以上で登録は完了です☆

◆PayPayのメリット


① PayPayアプリをダウンロードすると500円もらえる!

PayPayは新規登録するだけで、500円もらえます。私は早速ファストフード店で使いました。

② ポイントが貯まる!

支払った金額の0.5%相当の”PayPayボーナス”というものが付与されます。つまり、200円で1ポイント貯まり、1ポイント=1円で利用できるそうです。

③第二弾 100億円キャンペーン中!

PayPayの宣伝などでご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、2019年5月31日まで(あと残り1ヶ月です!)先ほどお伝えした0.5%のポイントとは別に、最大20%還元されるキャンペーンを行なっています。

PayPay決済で支払う・1回の支払いにおける付与の上限は1000円まで(つまり、5000円のお買い物の際に、このキャンペーンを利用するのが1番お得)など、条件がいくつかありますが、利用しないよりはしたほうがとてもお得だと思いませんか?

この100億円キャンペーン以外にも、PayPayのサイトをみると、PayPayのサービスを普及させるために、次から次へと様々なお得なキャンペーンを行なっているみたいです。

しかし、PayPayは入金方法によっては、月に使用できる金額に上限があります。最大でも残高100万円までなので、矯正治療費など高額なお支払いの際に利用することには向かないようです。

当院でPayPayでお支払いいただく場合は、矯正治療の調整料歯ブラシなどの物販品をお買い求めいただく時に利用していただくことをおすすめします!


当院で導入しているスマホ決済は、いまのところまだPayPayのみですが、LINEペイや楽天ペイ、AriPayなど…昨年後半くらいから、このような言葉や広告をよく目にするようになったと思いませんか?

政府は、2019年10月の増税に合わせてキャッシュレス決済によるポイント還元の実地を予定していたり、世界的に見ると遅れている日本のキャッシュレス化を2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて急速に進めているそうです。

クレジットカードやsuicaやPASMOなどの交通系ICカードはすっかり当たり前になりましたが、スマホ決済に関しては、チャージ方法がよくわからなかったり、個人情報のデータの管理に対する不信感があったり、まだ、使用することに抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。

しかし現在、当院では、矯正治療方法も従来のワイヤー矯正よりマウスピース型矯正装置(インビザライン )で治療される患者さまのほうが多いですし、歯型取りも口腔内スキャナー(iTero element アイテロ エレメント)

の導入によりスキャンが当たり前になりました。

皆様が快適に通院していただけるように、矯正治療方法だけでなく、様々なサービスも積極的に今後も検討して、取り入れられたらと思います。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

前歯が差し歯でもマウスピース矯正装置(インビザライン )はできる?

2019.03.01

当院の初診カウンセリングにいらっしゃる成人の患者さまから時々、このようなご質問をいただくことがあります。

  • 差し歯があるのですが矯正は出来ますか?
  • 神経のない歯があるのですが矯正は出来ますか?
  • 歯を抜いて矯正した場合、抜いた歯の隙間の部分はどうなる?

大人になってから歯列矯正を検討する際に気になることのひとつに、差し歯やブリッジの存在があると思います。「差し歯の部分は矯正できないのでは?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、差し歯や神経の無い歯があるからといって矯正治療を諦めることはありません。ただし、差し歯やブリッジは矯正治療前の歯並びに合わせて作っているので、歯列矯正をして理想的な歯並びになった後に、作り直さなければならないことがあります。

差し歯があって抜歯して矯正治療を行なった症例を紹介します。

もともとこの患者さまは、写真のように左の前歯が差し歯でした。矯正治療を始めるための精密検査を行なったところ、CT画像で差し歯の歯根部に嚢胞(のうほう)が出来ていることが発覚しました。口腔外科に紹介状をお出しし、そこでの診察の結果、抜歯をしなければいけない状態でした。

前歯だったので審美的に歯がない状態を避けるために、抜歯後の隙間はダミー歯(仮歯)を作って対応することにしました。差し歯も土台もなくなってしまったので、右側の前歯に維持を求めています。(写真右側)

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の場合は仮歯がセットされてから、口腔内スキャナー(iTero elememt アイテロ エレメント)でお口の中をスキャンして、マウスピースを製作し、治療がスタートします。

主訴:歯並びのガタガタが気になる

診断名:前歯部叢生(そうせい)

初診時年齢:24歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯箇所:上顎左側中切歯

治療期間:2年6ヶ月

費用:96万円程度(詳細はこちらをご覧ください)

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

ダミー歯をセット後の口元

差し歯やブリッジ、神経がない歯がある方でも、ワイヤー矯正はもちろんのことマウスピース型矯正装置(インビザライン)でも矯正治療はできます。もしこれらの理由で、歯列矯正に不安や諦めを感じていたら、まずは初診カウンセリングにおこしください。患者さま一人一人に寄り添った治療方法を一緒に考えていきます。

この症例の治療の続きのブログはこちらから👇👇👇

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【矯正治療中の歯磨き】マウスピース型矯正装置(インビザライン )の場合の3つのポイント

2019.01.30UPDATE:2023.04.30

こんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のYです。

歯の矯正中でも矯正装置(マウスピース)が取り外せるので、「歯磨きはいつも通りできます!」とお伝えしているマウスピース型矯正装置(インビザライン)。とはいえ、普段の歯磨きに加えて気をつけていただきたいことが3つあります。

ポイント1:マウスピースをつける前に歯を磨く!

マウスピース型矯正装置(インビザライン)で歯列矯正をはじめると、1日20時間以上、歯にマウスピースをつけっぱなしの状態になります。この装着時間を守っていただけないと歯は治療計画通りに動かず、矯正治療の意味がなくなってしまいます。

と、いうことは・・・・・歯磨きをせずにマウスピースを付けてしてしまうと、歯の汚れや細菌がずっと密着しているということになります。食事や飲み物を飲むためにマウスピースを外した時は装着する前に必ず歯を磨きましょう!

ポイント2:歯間の汚れをしっかり落とす!

食後、歯と歯の間に食べカスや汚れが挟まったまま、マウスピースを装着していませんか?矯正中は歯が動いて歯間に隙間ができやすくなるので、矯正前より歯に食べ物が詰まりやすくなります。

この隙間は、正しい歯並びになるためのスペースなので、いずれ閉じていきます。しかし、詰まった食べカスをそのままにしておくと、歯が移動するためのスペースが塞がれてしまいます。

歯間の汚れは、歯ブラシだけでは落とせません。デンタルフロスや歯間ブラシを使って落としましょう。詳しいフロスの使い方はこちらをご覧ください。

【矯正中のフロスの使い方】プラスワンアイテムで完璧!マウスピース矯正中の虫歯予防

ポイント3:外出時は歯みがきセットを忘れずに

矯正治療期間中はいつでも歯みがきができるように、携帯用の歯ブラシセットはもちろんのこと、うがい薬やデンタルフロスなどを携帯しておくと安心です。外出時の携帯用に便利な口腔ケアグッズをまとめたこちらの記事も是非ご覧ください。

矯正中の外出時に便利な歯磨きグッズ

でも、学校や職場での昼食後など、出先でゆっくり歯磨きなんてできない!という時もありますよね。そんなときはせめて”うがい”をしましょう。お口をゆすぐだけでも、口腔内の汚れを少し落とすことができます。

そして、歯に食べ物が挟まりやすい矯正治療中は”爪楊枝”が便利です。歯の動きを妨げてしまう歯間の「食べカス」だけは爪楊枝などを使って必ず取り除きましょう。

さいごに

ところで、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療中に、歯磨きをしていないからといって絶対にしてはいけないことがあります。それは、マウスピースを付けないでいる”ことです。

マウスピースの装着時間、1日最低20時間が守られないとせっかく動いた歯が後戻りしてしまいますし、歯が予定通り動かなくなってしまう原因にもなります。

歯磨きがゆっくり出来る状態になったら、念入りに歯を磨き、フロスなどで歯と歯の間の汚れを落としてから再度マウスピースを装着しましょう。そして、歯磨きしないで装着したマウスピースの洗浄も忘れずにしましょう。

マウスピースの洗い方【マウスピース型矯正装置(インビザライン)】

当院のブログは矯正治療について発信しています。

  • これから矯正治療をしようか悩んでいる方
  • 矯正装置や治療法について知りたい方
  • 矯正治療中の過ごし方について不安な方
  • 現在、矯正治療中の方通院中の方は、矯正治療について何かお困りのことがあれば、お気軽に私たちスタッフに相談してください。一緒に悩みを解決して、快適な矯正治療をしていきましょう!

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

マウスピース矯正装置ってどう使うの?【歯の矯正中の一日の流れ】

2018.10.30UPDATE:2025.06.07

「歯並びを整えたいけれど、目立つ矯正器具は避けたい…」そんなお悩みをお持ちの方におすすめなのが、マウスピース矯正装置(インビザラインシュアスマイル)です。透明なマウスピースを使うことで、日常生活にほとんど支障をきたすことなく、歯並びを整えることができます。

でも、実際に「毎日どう過ごせばいいの?」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。また、マウスピースを自分で管理するので「しっかり使えるか不安」という患者様も多くいらっしゃいます。

そこで今回は、マウスピースで歯の矯正治療中の一日の流れをお伝えします。

ぜひ参考にしてみてください!

マウスピースで矯正治療中の一日【朝】

朝

朝のスタートは清潔なお口で一日をすっきりと始めましょう🌞

朝起きて洗顔や歯磨きのタイミングでマウスピースを外して水洗いをします。朝食を摂り、歯磨きを終えたらマウスピースを着けましょう。

実は寝ている間に、お口の中の細菌がたくさん増えています。時間に余裕があれば歯ブラシだけではなく、フロスや歯間ブラシでお掃除するとよりむし歯になりにくくなります◎

また、マウスピースを着けた直後は、アライナーチューイを噛んでいただく必要があります。朝のニュースを見ながら、出かける準備をしながらでもいいので数分間必ず噛みましょう

アライナーチューイ

マウスピースで矯正治療中の一日【お昼】

お昼ご飯を食べる前にマウスピースを外します。

食事が終わり次第マウスピースを再度着けていただきます。できれば歯磨きをしてからマウスピースを着けていただく方がいいのですが、出先だと歯磨きが出来ない可能性があります。

そのような場合はうがいをしてからマウスピースを着けましょう!持ち歩けるマウスウォッシュもおすすめです◎

決まった時間マウスピースを着けて頂かないと矯正治療がうまく進まないことがありますので、マウスピースを着けることを優先してください。

出先で気を付けることは、マウスピースを外す場合は必ずケースに入れて保管しましょう!

外出先でティッシュにくるんで置いてきてしまったり、紛失してしまったりという方が多くいらっしゃいます。無くさないように気をつけましょう!

お昼

マウスピースのケースは治療開始の際にお渡ししていますが、少しでも矯正治療に対してモチベーションをあげるべく、自分の好きなものを購入するのもいいですね♪

マウスピースで矯正治療中の一日【夜】

いつも通り、食事をする直前にマウスピースをはずし、歯磨きをしてからマウスピースをはめましょう。

マウスピースは同じものを1-2週間使っていただきます。徐々に汚れが溜まっていきますので、週に2-3回は専用の洗浄剤で洗浄、消毒をしていただくことをおすすめしています。

マウスピースの洗浄方法はこちらのブログでご説明していますので、ぜひ参考にしてください。

夜

引き続きアライナーチューイもしっかりと噛んでいただきます。テレビを見ている時間や、お風呂上がりのドライヤーの時間などを利用していきましょう。

また、マウスピース交換のタイミングは就寝前がおすすめです!交換したばかりのマウスピースはしっかり歯にフィットしていないので、長時間着けられる就寝前に交換するのが最適です◎

習慣づけで治療を計画的に進める

マウスピースで矯正治療を始める前は、食事の度にマウスピースを外して歯を磨くことや、アライナーチューイを噛むこと、マウスピースを洗浄することなど、毎日できるかな…と心配になりがちですよね。

でも、テレビを見ながらや、歯磨きのついでに、などながら作業で習慣づけてしまうと案外ストレスもなく続けられるかと思います!

はじめは不安がつきものです。患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせたアドバイスをおこなっていきますので、お気軽にご相談ください!

無料初診カウンセリングについてはこちら

習慣づけで治療を計画的に進める

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【40代からの歯列矯正】40代からでも遅くない?治療を始めるメリットやリスクを紹介

2018.07.06UPDATE:2023.07.06

さいたま市、大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のMです。

先日、47歳の品川庄司庄司智春さんが「マウスピース矯正やってました!」というネットニュースを見ました。

その記事の中で印象的だったのが、「始めた時には遅いかなと思ったんですけれど、全然遅くないです」という庄司さんの言葉です。

40代から歯の矯正治療はできるの?

「矯正するなら若い方がいい」とか「高齢になると矯正はできない」といった先入観から、なかなか重い腰が上がらない、という方も多いのではないでしょうか?

ずばり、40代からでも歯の矯正はできます!

歯の状態が健康であれば、50代、60代ともっと上の年齢からでも歯を矯正治療は可能です。

40代で始める歯列矯正、治療期間はどのくらい?

当院の40代の患者さまの治療期間は平均して約2年ほどです。大人だからといって、歯が動くのに時間がかかるということはありません。

ただし、この期間とは別に保定期間が2年ほどあります。保定期間とは、新しい歯並びを固定させるためにリテーナーの装着が必要な期間です。

当院40代の患者さまの症例はこちらから

40代、矯正治療中の口元・外見への影響は?

マウスピース型矯正装置(インビザライン)はもちろんのこと、ワイヤー矯正の場合でも、セラミックブラケットとホワイトワイヤーの組み合わせを用いれば、歯に矯正装置を付けていることが目立ちません。

40代からの歯列矯正、メリットとリスク

  • 【40代の歯列矯正のメリット】
  • ・審美的なコンプレックスの解消
  • ・歯の健康を保つことができる
  • ・全身の健康にもつながる

審美的なコンプレックスの解消】

「大人になって歯並びがガタガタになってきた」「昔から歯並びがコンプレックスだった」といった悩みから解放され、笑顔に自信がもてるようになります。

歯の健康維持

凸凹のないきれいな歯並びは歯磨きがしやすく、虫歯や歯周病のリスクが軽減され、お口の中を清潔に保つことができます。

全身の健康にもつながる】

歯列矯正は、歯並びだけでなくかみ合わせも改善されます。

食べものがよくかめるようになるので、消化がよくなって、内臓の健康維持にも役立ちます。また、正しいかみ合わせは、お口周辺の筋肉の負担軽減にもなり、その結果、肩こりや頭痛の改善につながることもあります。

このようなメリットがある反面、40代からの歯列矯正は治療に伴うリスクやデメリットもあります。

【重度の歯周病の場合、歯列矯正の治療が始められないことも】

歯周病とは、歯の周りの歯ぐきや、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。

歯周組織は、矯正で歯を動かしていく仕組みに深く関係していますそのため、歯周病が進行している場合は、そちらの治療を先に行う必要があります。

ところが、自覚症状がほとんど無いまま進行し、中には治療を始める前に行う精密検査で初めてご自身が歯周病にかかっているとわかる方もいらっしゃいます。

厚生労働省の調査で、30~50代の8割が歯周病にかかっているという報告があり、40代から歯列矯正を始める場合はその可能性が高くなります。

40代から歯の矯正はできるの?の章で、”歯の状態が健康であれば”とお伝えしたのはこのためです。

【歯肉退縮によるブラックトライアングル】

歯肉退縮は、歯茎(歯肉)が矯正治療の過程で後退し、歯の根元部分が露出する状態を指します。歯肉退縮が進行すると、歯と歯茎の間に隙間ができ、その隙間の形が三角形に見えることから「ブラックトライアングル」と呼ばれています。

40代の方は、一般的に若い頃のような歯茎の弾力性や治癒能力が低下していることがあります。加えて、長年の咬合力や歯の位置による負担が加わることで、歯肉退縮が起こりやすくなる傾向があります。

歯列矯正では、歯を移動させるために軽い力がかかります。この力によって、一部の方では歯茎の血行が悪化し、歯肉退縮が生じる可能性があります。特に歯の根元部分や歯と歯茎の接触点周辺が弱くなり、ブラックトライアングルが形成されることがあります。

歯肉退縮やブラックトライアングルのリスクを最小限にするためには、正確な診断と適切な治療計画が重要です。歯科医師や矯正歯科専門医との十分な相談と検査を通じて、自身の口腔状態やリスクを理解しましょう。また、定期的な歯科健診と適切な歯磨き、口腔ケアを行うことも重要です。

気になる費用は?40代からの歯列矯正、保険は効く?

歯列全体を矯正すると、だいたい100万円前後が治療費の目安となります。40代となると、ご自分より子どもの歯並びを優先させたいと考える方もいるでしょう。

基本的には歯列矯正には保険が適用されません。そのため、気軽に支払える金額ではありませんが、当院では分割で回数によっては手数料無しでお支払いいただくことが可能です。詳細はこちらをご覧ください。

40代の歯列矯正まとめ

40代からの歯列矯正は、老後、歯を失う原因となる「虫歯」や「歯周病」のリスクを減らし、全身の健康維持にも繋がるので、これからのご自分の大切な時間を、より快適に楽しく過ごすためには、大きなメリットがあると言えます。

もっと年齢を重ねるにつれ、矯正治療のハードルが上がるのは事実です。しかし、視点を変えれば矯正治療を迷っている今こそがハードルが一番低い時かもしれません。

思い立ったが吉日。40代で歯列矯正をした庄司さんの「始めた時には遅いかなと思ったんですけれど、全然遅くないです」という言葉は非常に説得力があると感じました。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

初診相談予約 電話 LINE 初診相談とは?
初診相談予約24時間OK 症例を見る LINE予約ご相談OK 初診相談とは?