矯正治療のリスク・副作用
矯正治療は、歯列の乱れやかみ合わせの異常を改善する上で、非常に有用なものです。時間をかけて歯を移動させることで、見た目や咬合の問題を根本から解決することができるからです。
けれども、その他の歯科治療と同様、矯正治療にもリスクや副作用が存在しています。

虫歯や歯周病に
かかりやすくなる
歯の表面にブラケットやワイヤーが存在していると、清掃性が低下します。
ブラッシングが不十分だと、磨き残しが多くなり、プラークや歯石も沈着しやすくなります。
その結果、虫歯や歯周病にかかるリスクが高まるのです。
歯根が吸収する
矯正治療は、硬い骨に埋まった歯を強引に移動させる処置法であるため、少なからず歯根の吸収というものが起こります。
ただし、歯にかかる力が適正であれば、吸収した歯根もやがては修復されますので、歯の寿命が縮まったり、別の病気を引き起こしたりすることは非常に稀なケースといえます。
治療期間が延長する
矯正治療では、治療期間の延長が起こることも珍しくありません。
なぜなら、矯正治療は非常に長い期間を要する処置であり、いろいろな要因によって歯の移動の停滞や遅延が起こり得るからです。
一般的には、以下に挙げる3つの要因で、治療期間の延長が起こることが多いです。
治療期間延長の原因
顎骨の成長を完璧に
予測することは不可能
成長期の矯正治療は、単に歯を正常な位置へと移動させるだけではなく、顎の成長も予測した上で矯正力を働かせる必要があります。
例えば、患者さまの顎の成長が一般よりも遅れるなど、予想外の成長発育が起こることで、治療計画の修正を余儀なくされることが多々あるのです。
その結果、治療期間が長くなることもあります。

矯正装置の選択が誤っていた場合
歯並びを改善するための矯正装置には、たくさんの種類があります。
その中から、患者さまのライフスタイルとお口の状態に合ったものを選ぶのですが、その選択を誤ってしまうと、歯の移動が予定通り進まず、治療期間の延長へとつながることがあります。

患者さまの協力不足
矯正治療を成功させるためには、患者さまの協力が不可欠です。
矯正装置を適切に管理していただくことはもちろんのこと、お口のケアや定期的な通院など、患者さまの協力があってはじめて成り立つのが矯正治療です。
そういった患者さまの協力が得られない場合は、治療を中断したり、延長せざるを得なくなったりします。
