部分矯正とは
歯は上下で28本あります。通常の矯正治療では、この28本をすべて動かして歯並び、かみ合わせを整えます。
一方、部分矯正では、数本の歯のみを動かします。前歯のちょっとした凹凸や、すきっ歯を治したい方のための治療方法になります。

部分矯正のメリット
短期間
(約6~12ヵ月)
部分矯正は、動かす歯の数が少ないため、治療期間が短く済むことが多いです。
気になる部分
だけを改善
部分矯正は、大掛かりな装置を必要としないため、手軽に治療を始めることができます。
リーズナブルな治療費
(約25〜60万円)
部分矯正は、全体矯正に比べて治療範囲が狭いため、費用を抑えることができます。
部分矯正の注意事項
部分矯正では 、気になる数本のみを動かすので、短期間、安価というメリットがある反面、かみ合わせ全体の改善は過度に期待できません。
また、歯を大きく削り、セラミックの被せものを並行して行う部分矯正もありますが、デメリットとして、天然歯を大きく削るため、歯の寿命を縮めたりします。
『 費用を安くしたい。治療期間を短くしたい。』という要望は理解できますが 、矯正治療の目的として、”歯並びを綺麗にする”という審美面だけに目が行き、その結果として、口腔機能が失われるようなことがあってはなりません。
部分矯正の治療例
出っ歯が気になる
出っ歯を気にして来院された患者さまです。
上顎前歯のみの部分矯正を希望されていました。
そこで、上顎前歯6本を矯正装置にて移動し、改善しました。矯正治療後は出っ歯が改善され、治療後の経過も順調です。
診断名 | 上顎前突 |
---|---|
治療装置 | 表側矯正(ワイヤー) |
抜歯部位 | なし |
治療期間 | 8カ月 |
料金 | 308,000円(税抜価格 280,000円) |
リスク副作用 | 痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り |


診断名 | 上顎前突 |
---|---|
治療装置 | 表側矯正(ワイヤー) |
抜歯部位 | なし |
治療期間 | 8カ月 |
料金 | 308,000円(税抜価格 280,000円) |
リスク副作用 | 痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り |
部分矯正ができる
患者さまの代表例

軽度の叢生
凸凹の状態が写真のように強くない方は部分矯正が可能です。
このような歯並びであれば、約6か月~で治療が完了します。

正中離開
すきっ歯を意味しています。写真のように、上の前歯に隙間を閉じる際、部分矯正が可能となります。
(但しかみ合わせ原因の場合は全体矯正の適応となります)
部分矯正ができない
患者さまの代表例

上顎前突
出っ歯の状態を上顎前突と呼びます。
上顎前突の場合、出ている歯を後ろに下げる必要があります。
部分矯正では、この歯の動きをすることが難しくなります。

反対咬合
下の歯が前に出ている状態です。
反対咬合は歯列を全体的にコントロールする必要性があるため、部分矯正では難しくなります。
基本的には歯列矯正をお考えの方には全体矯正がおすすめです。
しかしながら、こ希望があれば部分矯正でも対応可能な場合もあります。
矯正を専門とする歯科医師によく相談、検討してからメリット、デメリットを理解し、全体矯正なのか部分矯正なのかを判断する必要があります。