大宮SHIN矯正歯科【さいたま市大宮区】の院長の矢野です。
マウスピース矯正装置(インビザライン)を希望される患者様の中には、歯のガタガタの度合いが大きい方や奥歯のかみ合わせが左右にずれている方など、インビザライン だけでは治療が難しい症例の方もいらっしゃいます。
そのような場合には、まず最初に目立ちにくいホワイトワイヤーを使って矯正を行ったあとにインビザラインに移行する「ホワイトワイヤーとインビザラインの併用」をおすすめしています。
目次
ホワイトワイヤーとは
ホワイトワイヤーとは、ワイヤーとブラケットを白色に加工した矯正装置です。白い色をしているため目立ちにくく、治療期間中のお口の見た目がより自然な印象になります。機能面は従来の矯正装置と変わらず、幅広い症例に対応できます。
ホワイトワイヤーとインビザライン の併用が適している方
・インビザラインのみだと治療期間が長くなってしまう方
・歯が前後にずれた状態で生えており、ガタガタの度合いが大きい方(重度叢生)
・歯のガタガタは少ないが、抜歯の必要がある方(上下顎前突)
・上の奥歯が外側、下の奥歯が内側にずれており、奥歯で食べ物をしっかりかめない方(鋏状咬合=シザーズバイト)

鋏状咬合
・治療期間中のお口の見た目が気になる方
・受付や営業、アナウンサー、キャビンアテンダント、芸能関係など、ふだん人前にでるご職業の方
ホワイトワイヤーとインビザラインを併用するメリット
現在、インビザラインで治療ができない症例はほとんどありません。しかし、上記のような歯並びの場合、インビザラインのみで矯正を行うことは難しく、治療にかかる期間が長くなる可能性があります。
そのようなケースでは、、まず始めにホワイトワイヤーを使って、10ヶ月から12ヶ月ほど通常の矯正を行い、そのあとにインビザラインによる矯正を行うことで治療にかかる期間を短縮できます。
今では、最初から最後まで目立ちにくく、自然な印象の口元を演出できる「ホワイトワイヤー+インビザライン」での治療をご希望される患者様も増えてきています。
ホワイトワイヤー矯正を行ったときの歯並びの変化
上:ホワイトワイヤーを装着する前の歯
下:約10ヶ月後、ホワイトワイヤーによる矯正終了。まだスペースが空いており、これからインビザライン治療に入る段階の歯
上の写真はホワイトワイヤー矯正を行う前の歯の状態とワイヤー矯正が終了したあとの歯並びの比較画像です。
治療前には歯並びが前後左右に乱れていますが、ホワイトワイヤーによる矯正が終わったあとは歯並びの大きな乱れが解消されているのがご確認いただけるかと思います。
ここからインビザラインを使ってマウスピース矯正を行い、患者様がお望みになる“理想に近い歯並び”にアプローチしていきます。
ホワイトワイヤーにデメリットはある?
金属アレルギーの可能性がある方には適さないケースがあります。ホワイトワイヤーは従来の金属製のワイヤーを白い色に加工した矯正装置です。このため、金属アレルギーの症状をお持ちの方には使用が適さない場合がございます。
もし、金属アレルギーについてご心配な点があればご遠慮なく担当の歯科医師までご相談ください。アレルギーチェックや、金属を使用しないインビザラインのみを使った矯正治療など、それぞれの患者様に合った治療法をご提案させていただきます。
ホワイトワイヤーはこれまでの金属製の矯正装置とは違い、治療期間中の見た目の問題を解決しながら歯並びを矯正できるのがメリットです。「歯並びは直したいけど、目立ちたくない」「治療にかかる期間を短縮したい」などのご希望がある方は、ぜひ、ホワイトワイヤー併用のインビザライン治療をご検討ください。