【矯正治療するならどの装置がいい?】マウスピース型矯正装置とワイヤー矯正装置の違い【結局気になる】

2023.02.03

こんにちは❣

大宮SHIN矯正歯科の歯科医師Mです😊

今回は、当ブログでも何回か取り上げさせていただいた、

マウスピース型矯正装置ワイヤー矯正装置での矯正治療の違い】

についてお伝えしていこうと思います。

以下、ざっくりと表にまとめました。

まずは、口内炎のできやすさについてです。

マウスピース型矯正装置は、プラスチックの素材で歯の表面をつるっと覆うので凹凸ができにくいです。

ただし、歯の表面に アタッチメント というような突起を装着したり、ゴムかけのための ボタン を装着することもあるので、そういった意味では細かい凹凸はあります。

ですが、ワイヤー矯正のブラケットに比べればはるかに凹凸は少ないです。

よってマウスピース型矯正装置ワイヤー矯正装置よりも口内炎ができにくい、とされています。

また、マウスピース型矯正装置は前述した通り、メインの装置は歯の表面を覆う透明なプラスチックの素材となります。

よって、ワイヤー矯正装置の金属色よりは目立ちにくく、素材もプラスチックであるため金属アレルギーの方に適しています。

 

歯磨きやお食事のしやすさについてですが、マウスピース型矯正装置はご自身で取り外して頂くことができます。

よって、マウスピース型矯正装置の方が生活する上では快適かもしれません✨

ただし、マウスピース型矯正装置はご自身で取り外しして頂く以上、装置の使用時間などについては患者様に委ねることとなります。

ここで治療期間の話に繋がりますが、歯磨きとお食事の時以外ずっと使って頂くはずのマウスピース型矯正装置の使用が不十分だった場合、治療期間の延長に繋がってしまう可能性があります。

その点、ワイヤー矯正治療は、ブラケットが歯面に装着され、患者様ご自身で取り外しできないため、治療期間の長短に影響することはありません。

 

適応症例についてですが、ワイヤー矯正ほとんどの歯並び・横顔の状態に対応することが可能です。

(一部、手術を行う必要性のある顎変形症に関しては、外科的矯正治療の対応となります。)

一方、マウスピース型矯正装置の矯正治療には不向きな歯並びがあります。

ただ、マウスピース型矯正装置単独での治療は不向きでも、ワイヤー矯正の併用で治療することが可能な場合もありますので、是非ご相談にいらしてください😁👌

 

料金は、マウスピース型矯正装置の方が値段が高いです。

理由は、マウスピースを作成する材料費が高いからです。(詳しくはこちらの記事を参考にしてくいださい。)

 

歯が動く痛みに関しては、ワイヤー矯正よりもマウスピース型矯正装置の方が痛くなりにくいと言われています。

ワイヤー矯正は、1か月に1回ほど来院していただいて、ワイヤーを調整いたします。

その1回の調整で歯を動かしていくことになるので、調整後2~3日間は特に痛みを感じやすいということになります。

一方、マウスピース型矯正装置はおよそ1週間に1回は新しいマウスピースに交換いたします。

ワイヤー矯正で1か月に1mm歯が動くと仮定すると、マウスピース型矯正装置では1週間で0.25mm、×4週間でトータルで1mm動くことになります。

よって、1週間で動かす量が小刻みで済む分、同時に痛みが生じにくいとされています。

マウスピース型矯正装置は、マウスピースを患者様ご自身でスケジュールにのっとり、交換していただくことになりますので来院回数も2~4か月に1回と済んでしまうことになります。

 

 

✨まとめ✨

いかがでしたでしょうか?

表にまとめた分、少しでもわかりやすくなっていたらと思います😂😂

上記の内容を踏まえて、どの矯正治療を行っていくかの判断材料としていただければと思います❣

👨‍⚕️ご相談はこちらから👨‍⚕️

 

投稿者

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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マウスピース型矯正装置だけで本当に治るの…?【矯正治療後にかみ合わせが悪くなったら?】

2023.02.01

こんにちは❣

大宮SHIN矯正歯科の歯科医師Mです。

今回は時事ネタについて少しお話していこうと思います。

敢えて引用いたしませんが、最近、矯正治療界隈に激震が走るニュースがありました…⚡⚡

矯正治療に携わる身としては胸が裂かれるような思いです。

このニュースを踏まえて、

『マウスピース型矯正装置だけで、本当に治るの?』

『矯正治療をしているのに咬み合わせが悪くなったらどうしよう…😥』

などといったご心配事も、今後増えてくるかもしれません。

そこで今回は、当院が提供している ✨安心・安全 な矯正治療の実際についてお伝えしていこうと思います。

 

 

①当院は 矯正治療専門の歯科医院 です!

日本では矯正治療は、歯科医師であれば 誰でも 行うことができます。

つまり、歯科医師国家試験さえ合格してしまえば、研修歯科医師でも矯正治療ができてしまうのが実情です…

しかし、歯科医師国家試験を合格するために歯学生が学ぶ知識というのは、ほんの表層のところだけです。

歯科矯正は、とても専門性が高い分野です。

そのためにも、歯科矯正には 専門医・認定医 制度があり、それらを所持した歯科医師が常駐するのが、ここ 🦷大宮SHIN矯正歯科🦷 です!(こちらの記事もあわせてご参考にしてください。)

ご自身の大事な歯を取り扱うのは、やはり専門性の特化した歯科医師が良いとは思いませんか?🧐

当院は、矯正治療を行うにあたっての大事なステップ、

  1. ①初診カウンセリング
  2. ②精密検査
  3. ③分析・診断
  4. ④治療計画のご提案

 

の流れを踏まえております。

まずは是非、ご相談にいらしてくださいね❣

 

 

②当院は ワイヤー矯正治療 も行っています!

上記の 分析・診断 を踏まえた上で 抜歯or非抜歯 そして、マウスピース型矯正装置単独、ワイヤー矯正、もしくはマウスピース型矯正装置ワイヤー矯正の併用のご案内をいたします。

もちろん患者様のご希望を優先的に伺います。

ただ、例えばガタガタがないタイプの口ゴボや、かみ合わせが深いタイプの出っ歯を改善したい方は、マウスピース型矯正装置だけではご希望の結果が得られないことは事実です。(こちらの記事を参考にしてください。)

また、当院はマウスピース型矯正装置を使いながらワイヤー矯正を行う リカバリー矯正 を行っております。(リカバリー矯正についての記事)

よりよい治療結果を得るために、要所要所でワイヤー矯正を併用することもございます。

当然、治療終了後に噛めなくなった、や食事に時間がかかるようになった、といった健康被害を伴うような治療は一切いたしませんのでご安心ください!!

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

ご時世的に矯正治療にチャレンジするには心配ごとが多くなってしまい、気が滅入ってしまいますよね…

そのような、悩み事もぜひとも聞きにいらして頂ければと思います。

当院はいつでもお待ちしております😊👌

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【マウスピース型矯正装置とワイヤー矯正の併用】マウスピース型矯正装置におけるリカバリーテクニックについて③

2023.01.13

3回に渡った、リカバリーテクニック についての投稿ですがいよいよ今回がラストとなります…!

今回は、4つ目の窓の 治療初期からのリカバリー についてお話していこうと思います。

リカバリーリカバリー言い続けてきてなんだか投稿者も混乱しているくらいなのですが…😂😂😂

ここでの意味は

【マウスピース型矯正装置での矯正治療で、最初からリカバリー治療としてワイヤー矯正を行い、終盤でマウスピース型に移行する。】

といった意味で用いています。(より分かりにくくなった感じが否めない…)

例を出した方が早いですねっ…!

 

 

治療初期からのリカバリー:カリエールの使用

いざマウスピース型矯正装置で治療しましょう!と意気込んだのに、序盤でワイヤー矯正…なんで?

当然こういう疑問も生じることかと思います。

治療初期からのリカバリー治療で、よく用いられている装置として カリエール が挙げられます。

カリエールとは👇(過去記事引用)

奥歯のかみ合わせを大きく動かす処置が必要な方に使用します。カリエールは奥歯を効率よく後ろに移動させ、歯が並ぶスペース不足を改善し、奥歯が正しい位置でかみ合うようにします。

マウスピース型矯正装置では、奥歯を大きく動かすことを苦手とします💦

そのような場合は、下の写真のようにカリエールを併用してワイヤー矯正を進め、奥歯のかみ合わせが整ったところでマウスピース型矯正装置(インビザライン)に移行することがあります。

 

 

 

初期治療からのリカバリー:抜歯したスペースを閉じる

もちろん、当院は抜歯によるマウスピース型矯正装置による治療を行っております!👌

ただし、抜歯によるその後の歯の移動量が大きいケースは、ワイヤー矯正で歯を動かしてしまった方がはるかに治療期間が短縮できる場合があります。

 

上の写真は、抜歯して前歯を大きく後ろに動かす必要性のあるケースです。

この抜歯した大きな空隙をワイヤー矯正で閉じたのちに、マウスピース型矯正装置(インビザライン)に移行いたしました。

まとめ

以上が、4つのリカバリーテクニック についてのお話でした❣

いかがでしたでしょうか?

マウスピース型矯正装置での治療にワイヤー矯正をうまく組み込む、もしくはワイヤー矯正マウスピース型矯正装置での矯正治療を組み込むことで格段と治療期間が短くなったり、仕上がりがより美しくなります。

まずはぜひともご相談にいらしてくださいね🦷🦷🦷

 

投稿者

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【マウスピース型矯正治療とワイヤー矯正の併用】マウスピース型矯正装置におけるリカバリーテクニックについて② 

2023.01.13

前回に引き続き、今回もマウスピース型矯正装置におけるリカバリーテクニックについてお話します。

 

前回は、マウスピース型矯正装置による矯正治療の終盤で登場するワイヤー矯正、通称、治療中におけるリカバリーについてお話しました。

今回は、矯正治療後の後戻りに対するリカバリーについてお話していこうと思います。

 

 

 

後戻りとは?

後戻り とは、以前矯正治療を行ったが、その後使用する 後戻り防止装置(リテーナー) の使用が甘く、歯並びの一部が矯正治療前に戻ってきてしまうことをいいます。(こちらの記事も参考にしてみてください。)

 

当院には、

『以前、ワイヤーでの矯正治療を行って治療をしたけれども、前歯にがたつきが戻ってきた…ここだけ治したい。』

『ワイヤー矯正をやったけれども、次はマウスピース型矯正装置で治療したい!』

といったご要望が多く寄せられています。

そういった、ご要望に対して矯正治療を行うことが 後戻りに対するリカバリー治療 としております。

 

 

 

 

後戻りに対するマウスピース型矯正装置によるリカバリー治療

では参考までに、当院で治療した後戻り症例に対するマウスピース型矯正装置での矯正治療の例をお見せいたします。

 

左の写真は以前、

『ワイヤー矯正にて治療を終え、終えた当時は前歯が隙間なくきちんと咬んでいたのにも関わらず、リテーナーの使用を中断してしまったために後戻りしてきてしまった。』

ということで来院された患者さまです。

当院では、治療方法としてワイヤー矯正・マウスピース型矯正装置(インビザライン)の提案をさせていただきましたが、

『もうワイヤー矯正はやりたくない。』

とのことで、マウスピース型矯正装置でのリカバリー治療を行うこととなりました。

右の写真は治療終了時のものとなります。(詳しくはこちらの記事をご覧ください。)

 

 

 

 

他院治療後におけるリカバリー治療について

次に、3つめの窓 他院での矯正治療後におけるリカバリー についてお話していこうと思います。

『以前、他院にてマウスピース型矯正治療を行ったけど…😢』

『なんだか…うまく咬めていない気がする…?矯正治療したのに…💦』

最近は特にこういったお困りごとで、当院に来院される方が増えました。

理由としては、テレビで見かける芸能人や、SNSなどの普及で矯正治療が皆様により身近な存在となり、数々の医院で矯正治療を受けられるようになったからかと思います。

確かに、歯科医師であればだれでも矯正治療を行うことが可能です。

ただし、歯科にも 専門性 というものがあります。(こちらの記事も参考にしてください。)

お医者さんの診療科について考えてみてください。

例えば『おなかが痛いな…』と感じた時に、皮膚科を選んで受診しますでしょうか?

同じように、歯科医師にも矯正治療を得意とする歯科医師がおります。

当院は、歯科矯正専門の歯科医師が常駐する、矯正専門の歯科医院です!

どのようなお困りごとも、丁寧に対応させていただきますのでぜひともご相談にいらしてくださいね❣

 

投稿者

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【マウスピース型矯正装置とワイヤー矯正の併用】マウスピース型矯正装置におけるリカバリーテクニックについて①

2023.01.11

こんにちは!

大宮SHIN矯正歯科の歯科医師Mです☺

マウスピース型矯正装置で矯正治療をされている患者さまにおかれましては、いつも適切にご使用いただきましてありがとうございます✨

本日は、そんなマウスピース型矯正治療を行っている患者さまに向けたお話をしていこうと思います。

患者さまの中には、

『マウスピース型矯正装置を使ったのちに、ワイヤー矯正に移行することがあります。』

と歯科医師からお話をされた方がいらっしゃるのではないでしょうか?

私たちは、マウスピース型矯正装置と併用してワイヤー矯正を行うことを総じて リカバリーテクニック と呼んでおります。

リカバリーテクニックとは、主に4つの意味が含まれております。

 

本日は、マウスピース型矯正装置による治療(当院ではインビザラインを使用しております。)の終盤で たまに ご提案させていただく 治療中におけるリカバリー についてお話したいと思います。

『ずっとマウスピースで治療してきたのに、ワイヤーなんて…』

『随分と並んできて満足しているのに、まだ治療するの…?』

当然そういう疑問がわいてくることかと思います。

ただ、終盤にご提案するワイヤー矯正は最終的な調整としてとても大事なものになりますので、ぜひ参考にしてくださいね!

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療中のリカバリーとは??

まず前提として、マウスピース型矯正治療だけですべての矯正治療を終えるためには、患者様のご協力が不可欠となってまいります。

(こちらの記事も参考にしてください。)

装着時間が短すぎるアライナーチューイーの不使用で歯とマウスピースとの適合が悪いままで治療を進めてしまうと、どうしても治療の終盤で歯並びに不具合が起こりやすくなります。

そういった場合、マウスピースを追加して最終的な調整を行うこともありますが、非常に時間がかかったりうまく調整できないことがあります。

 

このような状態になると、マウスピース型矯正治療だけでは奥歯を綺麗に咬ませてくるのは中々困難になってきます。

そこで、最終的な調整として奥歯にワイヤー矯正をさせていただくことがあります。

これがマウスピース型矯正治療のリカバリー治療となります。

最終的にワイヤー矯正が介在することで、かみしめた時にしっかりと奥歯で咬んでいる実感がありますのでぜひともさせていただきたい調整となります!

マウスピースと前歯に浮きが見られる場合

上の写真のように、ほかの歯とマウスピースとはばっちりの適合なのに、前歯の数本だけがマウスピースとの浮きが見られることがまれに存在します。

その場合も、ワイヤーによるリカバリー治療、もしくは部分的にボタンを装着してゴムかけを行っていただくことで最終的な微調整を行います。

以上が治療中におけるリカバリーテクニックの一例です。

長くなりましたので、ほかの3つの窓については次回以降お話しますね…!

投稿者

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【マウスピース型矯正装置(インビザライン)】マウスピースで治る?治らない?【適応】

2023.01.06

あけましておめでとうございます!

2023年も大宮SHIN矯正歯科をよろしくお願いいたします☺

 

さて、本日はカウンセリングの際によくご質問を頂く

『私の歯並びはマウスピース型矯正装置(インビザライン)で治るの?』

『私の歯並びはマウスピース型矯正装置(インビザライン)か、ワイヤー矯正のどちらがいいのかしら?』

といったご質問にお答えしようかと思います。

 

 

①ガタガタのないタイプの口ゴボ

横から見た口元が出ている、いわゆる 口ゴボ にはガタガタな歯並び(叢生)を伴う方と、伴わない方がいらっしゃることと思います。

一見きれいに並んでいるように見えて、実は口元が…というようなパターン

例を挙げて恐縮なのですが、Youtuberはじめしゃちょーさんはこのタイプに該当するかなと思います。

 

ガタガタがない、もしくは少ない上に口ゴボなタイプの方はほとんどが矯正治療に口元のシルエットの改善を求められることかと思います。

その場合、当院がおすすめする矯正治療はワイヤー矯正となります。

口元の突出感の改善は、歯を抜いてスペースを作り、そのスペースを利用して前歯を後ろに引き下げることで行います。

その場合、とても大きなスペースを、えいや!と引っ張ってくる必要性があるためワイヤー矯正でしっかりとコントロールした方がおすすめなのです。

 

 

②かみ合わせの深いタイプの出っ歯

出っ歯は気になるけど、かみ合わせが深い…?どういうこと…?

普段お過ごしいただく上で、かみ合わせが深いか浅いか気にしたことないですよね?

実は矯正治療をする上でとても重要な問題となってきます!

右のイラストのように、上の前歯が下の前歯を覆い隠してしまうような状態を 過蓋咬合 といいます。

正常な前歯の見え方としては、左のイラストの状態になります。

このような過蓋咬合の状態で、出っ歯が気になる方は残念ながらマウスピース矯正ではご満足いただけるような結果が得られにくいです。

 

 

他院でマウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療は適応ではないと言われてしまった…

これを読んでいる方の中には、

『もう何件も矯正治療の相談に行ってみたけど、マウスピース型矯正装置(インビザライン)では治療の対応ではないと断られてしまった…』

『どうしてもマウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療したいのに満足の得られる回答が得られなかった…』

などといったお困りごとがあるかと思います。

当院によくあるご相談事としては、

ガタガタが強いので、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療を断られてしまった。』

『マウスピース型矯正装置(インビザライン)は抜歯矯正に不向きだとネットの記事で読んだが本当か?』

といったお問い合わせが数多く寄せられております。

確かに、歯並びの状況によってはマウスピース型矯正装置(インビザライン)よりも、ワイヤー矯正の方がご満足が得られる結果となるケースもあります。

ただ、自己診断を行うのはまだ早いです…!

まずは、ご相談ください!

当院ではガタガタの強い歯並びも、抜歯によるマウスピース型矯正装置(インビザライン)実績数多くございます。

皆様のご希望に少しでもお応えできるように、本年も頑張らせていただきます!🔥🔥🔥

投稿者

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【必見!】長期休暇中の困った!②【口内炎痛い】【アタッチメント外れた】

2023.01.04

前回に引き続き、今回も矯正治療中の困ったときの対処法をお伝えいたします!

 

あるあるトラブル④『口内炎が痛い!』(ワイヤー矯正中の方)

今までブラケットが装着されていなかった歯にブラケットがつくと、当然違和感が生まれます。

違和感だけならまだいいものの、ブラケットが粘膜にこすれて口内炎ができることもあるかと思います。

装置による口内炎は、慣れない靴を履いた場合の 靴擦れ の状態に似ています。

慣れてくれば靴擦れも起きなくなるように、ブラケットもお口の中で慣れてくれば徐々に口内炎もできにくくなります。

とはいえ、痛いものは痛いですよね…⚡

靴擦れの場合は、足にばんそうこうを貼ると思いますが、口内炎の場合もお口の中専用のばんそうこう=ホワイトワックスを使いましょう!

使い方は簡単!粘膜に擦れて痛い部分のブラケットの表面をティッシュで拭きます。

続いて、ホワイトワックスをお米粒大にちぎって丸めましょう。その丸めたものをブラケットに貼り付けたら完成です。

もちろんワックスですので、一時的な処置になります。お食事をしたり、歯磨きをしたら外れてしまいます。

仮に飲み込んでしまっても、お口の中の材料なので問題ないです。

応急処置としてぜひ、お試しください!

 

あるあるトラブル⑤『アタッチメント・ボタンが外れた!』(マウスピース矯正治療中の方)

マウスピース矯正治療中の方は、歯の表面に白い突起(アタッチメント)や、ゴムかけのための金属色または透明色のボタンがついていることかと思います。

まずは、これらが脱離しないように食べ物に気を付けていただくことが大前提ですが(詳しくはこちらの記事を参考にしてください。)、それでも外れてしまった場合、通常であればご連絡いただくことかと思います。

ただ、年末年始やお盆休暇は当院もお休みを頂いております。

ボタンが外れてしまった場合は、ゴムかけができなくなりますのでゴムかけはいったん中止し、今まで通りマウスピースだけはしっかりとはめておきましょう。

大事なのは、マウスピースをはめていなかった期間を限りなくなくすことです。

お休みが明けましたら、早めのご連絡をお待ちしております。

 

 

あるあるトラブル⑥『使っていたマウスピースをなくしてしまった!』(マウスピース矯正治療中の方)

長期休暇はご旅行に行かれる方も多いかと思います。

まずは、なくさないようにするための予防策として、マウスピースを外した場合、必ずケースにしまうことが重要になってきます。

何を当たり前なことを…と思われるかもしれませんが、これが結構大事なことなんです!

マウスピースを外した時、一時的にでもティッシュにくるんだりしていませんか?

自分ではわかっているつもりでも、丸まったティッシュはほかの人から見たらゴミに見えてしまい、ご家族の方に捨てられてしまうケースが多発しています。

まずは、一時的にでもケースに入れる、という習慣から意識してください。

それでもなくなってしまった場合…仕方がないので、次のステップのマウスピースを使いましょう。

その場合、お使いいただく期間は長めにとる、など強制的にステージをあげた場合の歯に対する配慮を行ってあげてください。

 

あるあるトラブル⑦『マウスピースが割れた!』(マウスピース矯正治療中の方)

以前も記事にいたしましたが、今回の年末年始のお問い合わせとして最も多かったお困りごとがこちらの内容でした。

対応としては、亀裂程度であり、使用時に痛み等がなければそのままお使いいただければと思います。

完全に断裂してしまった場合、次のステージのマウスピースに移行しましょう。

これらのトラブルは、治療の初期に起こりがちとなります。

ガタガタが強い場所に力が強く加わりやすいため、ヒビが入ってしまうようです。そのヒビにさらにねじれるような力が加わると断裂となります。

なので、マウスピースの着脱方法は特に重要となってきます。

両側をすこしずつ外していき、ねじれの力が加わりにくくなることが重要です。

また、アライナーリムーバーを上手に有効活用しましょう。余分な外力が加わりにくくなるはずです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

長いお休みに困ったことがあると、不安になりますよね…

上記のまとめに従って、トラブルあったらぜひとも挑戦してみてくださいね!

 

投稿者

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【必見!】長期休暇中の困った!①【装置外れた】【ワイヤー刺さる】

2023.01.04

各地では雪も降り始め、寒い日々が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか?

年末年始は当院も含めてお休みを頂いていたところが多かったと思いますが、矯正治療中の皆様はお変わりなくお過ごしいただけましたでしょうか?

今回は矯正治療中の患者さまが年末年始やお盆といった、長期休暇中に起きてしまうかもしれないトラブル(もちろん、私たちはトラブルが起きないように最善の治療をさせていただいておりますが…!)における対処法をお伝えできればと思います。

 

あるあるトラブル①『ブラケットが外れた!』(ワイヤー矯正治療中の方の場合)

年末年始では、チキンから始まり、お正月お餅に至るまで様々な食べ物のトラップがありますよね…!

チキンのような繊維質の食べ物は歯で引きちぎるような食べ方をするので、チキンがワイヤーに絡んでワイヤーの変形やブラケットの脱離が起こりえます。

また、お餅といった固く、接着性のある食べ物も同様にブラケットの脱離の原因になります。

これらの脱離は王道ですが、やはり食べ物の大きさや硬さに配慮していただけると、随分と減ります。

固い食べ物は柔らかくしてから食べてもらう、大きな食べ物は小さくしてからお口に入れてもらう、また、繊維性の食べ物は細かく切ってから食べてもらう、と装置の脱離が起こりにくいです!

それでも脱離してしまったら…😢

仕方のないことですよね…

本来であれば、即医院にご連絡頂き対応させていただくものですが、残念ながら年末年始やお盆ではお休みを頂いております。

外れてしまった場所が粘膜に刺さる、などといった痛みがなければ、そのままお過ごし頂いて大丈夫です。その代わり、お休みが明けましたら早めにご連絡ください。また、付け直しを致しましょう。

ブラケットが外れ、粘膜に突き刺さりお痛みがある場合、無理に耐えなくて結構です。

一番奥の歯のブラケットが外れた場合が特に痛むかな、と思います。その場合は救急外来に行き、突き出たワイヤーごとカットしてもらいましょう。

また、カットした部分は早急に再装着する必要があるため、この場合もお休みが明けましたらご連絡ください。

あるあるトラブル②『結紮線が飛び出て痛い!』(ワイヤー矯正治療中の方)

結紮線はブラケットとワイヤーを縛り付けている細いワイヤーのことです。くるくるとよじってあり、2~3mmの長さで切ってあり、そのままくるっと内側に丸め込んでいる状態が通常です。

しかし、何かの拍子にその断端が頬側にきてしまうことがあります。

すると、針のようなものが粘膜に刺さってとても痛いです。

ただ、この場合はご自身で簡単に対処できます!

割りばしをご用意ください。割りばしの細い方は、この頬側に向いてしまった結紮線を内側に押し込むのに適しています。

 

あるあるトラブル③『じーんとする。なんか痛い。』(ワイヤー矯正・マウスピース矯正共通)

ワイヤー調整が済んでから、なんだかずっとじんわり痛い…新しいマウスピースに変えてから、ずっと窮屈な痛み…

これらのほとんどは、歯が動く痛みとなります。

ワイヤー調整後のその日の夜・新しいマウスピースに変更してその日の夜から大体長くて一週間は痛みのピークが続きます。

歯は根っこがあり、その根っこが炎症を伴いながら顎の骨の中を移動します。この炎症が痛みの理由です。

あまりにも我慢できないようだったら、市販の鎮痛剤が有効です。適宜飲んでいただいて構いません。

ただ、この痛みは歯が動く痛みなので今後も調整毎に続きます。

歯が動く痛みとは上手に付き合って頂いた方がいいですね♪

また、一週間以上続く痛みは原因が違うところにあるかもしれません。

あまりにも長いこと痛んで気になる場合は、長期休暇中は救急外来に、お休みが明けたらご連絡の上お越しください。

 

長くなったので続きますね…!

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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なかなか治らない?マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療が終わらない理由

2022.09.05

こんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士Eです。

歯の矯正治療と聞いて、皆さんが思い浮かべるのは、ブラケットという金属の金具を歯につけるワイヤー矯正と呼ばれる方法が一般的だと思います。しかし、現在、当院で多くの患者様に選ばれている矯正装置は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは

口腔内スキャナー(itero という機器)で歯型を3Dの画像にし、AIのシミュレーションによって作成された透明な樹脂製のマウスピース型の装置を装着し、歯を動かし歯並びを整えていく矯正方法です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)のメリットは、マウスピースの取り外しが可能なので、ワイヤー矯正に比べると歯磨きがしやすく虫歯のリスクを減らせること、透明なマウスピースを使うので装置の見た目が気にならないことです。

更に、ワイヤー矯正と比べると、歯を動かす痛みが比較的少ないという点もマウスピース型矯正装置(インビザライン)が多くの患者様に選ばれる理由です。ところが最近では、治療計画通りに治療が進まず、矯正治療へのモチベーションが低下している患者様の声を聞くようになってしまいました。

様々な種類があるマウスピース型矯正装置に関してはこのようなニュースも目にします。

https://dw.diamond.ne.jp/articles/-/29868

治療期間が延長する原因、マウスピースのアンフィット(不適合)について 

マウスピース型矯正装置(インビザライン)では、ただマウスピースを装着するだけではなく、患者様に毎日のマウスピースの状態を確認して使っていただくことが重要になります。マウスピースが次のような状態になっていませんか?

このようにマウスピースが正しく歯に装着されていない状態のことをアンフィット(不適合)といいます。アンフィットの部分は正しい方向に歯を動かす力が全くかかりません。

さらに、この状態でマウスピースを使い続けても、実際の歯並びとマウスピースがどんどん合わなくなっていくので、フィットするマウスピースに作り直さなければならない、ということが起こります。その結果、治療期間が延びてしまうのです。

マウスピースのアンフィット(不適合)の原因と防ぐ方法

マウスピースが合わなくなってしまう原因はいくつかあります。改善のポイントと一緒にみていきましょう。

マウスピースの指定された使用時間が守られていない

マウスピース型矯正装置(インビザライン)のマウスピースは基本的にご飲食時、歯磨きをする時を除いた1日20時間以上の使用が望ましいとされています。この使用時間を守れていない日が続くとアンフィットが起こりやすくなるので気を付けましょう。

マウスピースを装着した際にアライナーチューイをかんでいない

アライナーチューイはシリコン製の棒でマウスピースを正しい位置にはめるための補助道具です。指でマウスピースを押さえながら装着しただけでは、目には見えにくいズレが少しずつ生じ、その積み重ねがアンフィットにつながります。

そのため、マウスピースを装着した際は必ず毎回アライナーチューイを使用してください。アライナーチューイは基本的に一つの歯に対して3~5回噛むようにしましょう。

マウスピースを外す機会が頻繁にある

マウスピースを決められた使用時間(1日20時間以上)を守っていても、頻繁に付けたりはずしたりしていると、矯正の力がうまくかからずアンフィットになることがあります。できるだけ外す機会を少なくし、長時間マウスピースを付けっぱなしにしておきましょう。

歯がマウスピースにフィットしにくい形をしている

歯並びは人によって様々ですが、アンフィットが起きやすい歯の場所は特徴があります。

①側切歯(そくせっし)上の歯の真ん中の前歯の両隣の歯

真ん中の前歯に比べて小さい歯なので浮きやすいため注意が必要です。アライナーチューイをよく噛んでフィットさせましょう。

②糸切り歯や犬歯と呼ばれる真ん中の前歯から数えて三番目の歯

ガタガタが大きい歯並びや八重歯のように歯列から外れて外側に生えている歯並びはマウスピースが浮きやすく、チューイも噛みにくいのでアンフィットが起こりやすい歯並びです。

③奥歯

前歯と比べて、奥歯は見えにくいのでマウスピースが浮いていることに気づけないことが多いです。こうならないためにはマウスピースの状態をしっかり観察する必要があります。鏡を見て浮いていないか確認しましょう。

④矯正治療のために抜歯した部分の前後の歯

初期のアンフィットであれば、その部分をアライナーチューイで5~10回くらいしっかり噛んでフィットさせる、または、補助用具の装置を歯につけてゴムかけというアンフィットの改善を行う処置をします。それでも改善がみられない場合はマウスピースの再作製になってしまいます。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療を確実に進めるために

初期のアンフィットであれば、その部分を集中的に(5~10回くらい)アライナーチューイをしっかり噛んだり、補助用具の装置を歯につけてゴムかけの処置を行うことで、アンフィットの状態からのリカバリーが可能です。それでも改善がみられない場合はマウスピースの再作製になってしまいます。

初期のアンフィットを見逃さないために、一日一回は鏡を見て浮いているところがないか確認することを習慣にしましょう。おすすめのタイミングは、夜、洗面所で鏡を見ながら歯を磨く時です。

アンフィットの原因と改善方法を患者様自身が理解していれば、ここが少し浮いてきているからアライナーチューイをしっかり噛もう。とか、最近マウスピースの使用時間が少なかったから明日から毎日しっかり使おう!といったように未然に防ぐことができます。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、正しいマウスピースの使い方ができる患者さまの協力がなければ治療をスムーズに進めることはできません。目立たず、取り外しができて、痛みも他の矯正装置と比較すると少ないとメリットの多い矯正装置ですが、マウスピースの管理を面倒に感じる方はワイヤー矯正の方が向いているかもしれません。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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反対咬合の表側矯正(ワイヤー)症例②

2022.01.11UPDATE:2023.10.04

こんにちは🔅大宮SHIN矯正歯科です😊🎀

今回のブログでは、反対咬合(はんたいこうごう)=受け口の歯並び症例を表側のワイヤー矯正で治療したケースをもとにお話ししていきます。

【反対咬合=受け口とは】


本来、上の前歯は下の前歯の上に2~3mm程度重なるものですが、反対咬合とは、それが反対になっている不正咬合です。下顎が上顎を受けるように噛み合わさるので、俗に受け口ともいわれています。

反対咬合に関する記事は以前、詳しくまとめておりますので、ご参考ください。

前回は、反対咬合の原因についてお話しました。

今回は、反対咬合の治療方法について詳しくお話いたします。

【反対咬合の治療方法】


反対咬合は骨格的な不調和(骨格性反対咬合)を伴っているケースと、骨格的なバランスに問題はなく、歯槽に現局した反対咬合(歯槽性反対咬合)の2つに分けられます。

反対咬合は原因が骨格によるものかどうかによって治療方法ががらりと変わります。

①骨格性反対咬合の場合

矯正治療を行う前に、お口の中のお写真やお顔のお写真を撮影したり、レントゲンの撮影をする綿密な検査を行います。

中でも、頭のレントゲン(セファログラム)の撮影が重要となります。

左が上顎・下顎の前後的なバランスがいいセファログラムのデータです。これをトレースして簡易化したものが右の絵になります。

セファログラムでは、簡単に言うと頭の位置を基準にして上顎や下顎の前後的な位置が測定できます。

骨格性反対咬合は、この場合、頭の位置に対して下顎が著しく前方に位置している状態のことを示します。

上の画像は、骨格性反対咬合の典型例です。頭の位置に対しても、また上顎との相対的位置も下顎が著しく前方位にあることがわかります。

骨格性反対咬合で下顎が著しく突出している場合、その下顎の突出感を改善するにはやはり、外科手術が最も適切です。

ただし、その判断は中々難しいところであり、下顎の突出の程度によっては外科手術を行わなくても矯正治療単独で治療することが可能な場合があります。

ご自身の歯並びは手術の適応かどうか、まずはご相談にいらしてください😊

②歯槽性反対咬合の場合

骨格的には上顎・下顎とも良いバランスではあるものの、前歯のかみ合わせが反対になっていることを歯槽性反対咬合といいます。

骨格的には特に問題はないため、矯正治療のみで整えることができます。

当院では【カリエール】という装置を併用することによって、奥歯からずれている反対咬合を整えることができます。

カリエールとは上の画像のように奥歯と前歯に装置を装着し、上顎の歯と下顎の歯の装置にゴムをかけていただくものになります。

当院では歯槽性反対咬合の治療に際してよく用いる装置となります。

【ご来院の理由】


それでは実際に当院でワイヤー矯正にて反対咬合を治療しました患者様の例をお見せいたします。

14歳男性の患者様です。

受け口が気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めたそうで、歯科医院や学校検診でも歯並びについて指摘をされていたそうです。歯並びを気にせず笑いたい!とのことで、当院にいらっしゃいました。

【矯正中の不安・装置選び】


矯正を始めるにあたって歯を抜くことへの不安治療期間等に不安がありました。患者様のご希望もあり、精密検査の結果、非抜歯で治療を進めることになりました。装置の見た目に関しては気にならないとのことでしたので表側矯正(ワイヤー)で治療開始しました。

【治療開始・治療経過】


患者様のご希望もあり非抜歯で治療を始めました。

上下の前歯のガタガタを並べていき、最後に顎間ゴムを使用して咬み合わせの調整を行いました。

【ワイヤー矯正中の豆知識】


今回は、矯正治療中の正しい歯ブラシの使い方や歯磨きのコツについてご案内します!

☆歯磨きのポイント

ブラケットの周り ②歯と歯茎の間 ③歯と歯の間

ワイヤー矯正中の歯磨きは、上記の3点をしっかりと磨くことが重要になります。

詳しい磨き方は、「矯正治療中の歯磨きについて」のブログを参考にしてください。

ワイヤー矯正は装置の取り外しができないため、汚れが溜まりやすく、歯磨きがしにくくなります。しっかりと歯磨きを行わないと虫歯になってしまう可能性があります。せっかく歯並びがキレイになったのに、「虫歯だらけで美しい口元に見えない!」なんてことにならないように、歯磨きを頑張りましょう!

【動的治療終了】


この患者様は、通院間隔等しっかりと守って下さったので、約2年7ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

反対の咬み合わせが改善され、気にせずに笑えるようになったと喜んで頂けました!

【まとめ】


主訴:受け口が気になる

診断名:反対咬合

初診時年齢:14歳

装置名:表側矯正(ワイヤー)

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:2年7ヶ月

費用の目安:88万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【矯正中のフロスの使い方】プラスワンアイテムで完璧!マウスピース矯正中の虫歯予防

2021.08.12

こんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のMです。

矯正中は虫歯になりやすい?!


矯正中の悩みのひとつといえば、矯正装置をつけると、歯磨きがしづらく虫歯リスクが高まることではないでしょうか?いくら歯並びをきれいにしても、虫歯になってしまっては、矯正治療のゴールともいえる「美しい口元」や「お食事の楽しみ」等は成り立ちませんよね。

特にワイヤーを使った矯正は、複雑な装置の形ゆえ、歯のケアも大変です…その点、マウスピース型矯正装置(インビザライン)ならば、いつもと同じように歯磨きできます。当院でも「歯のお手入れは楽なほうが!」という理由でマウスピース型矯正装置(インビザライン)を選ばれる方も多くいらっしゃいます。

※過去のブログの関連記事

矯正治療中の歯磨きについて

マウスピース型矯正装置(インビザライン)で矯正中の歯磨きの注意点

歯の汚れが溜まりやすい場所ワースト3


みなさんは歯の汚れが溜まりやすい場所をご存じですか?突然ですが、歯の汚れが溜まりやすい場所ワースト3を発表します!逆に、この3か所さえ丁寧に磨いていれば、虫歯になるリスクはかなり抑えらる場所でもあります。

第3位 「歯の噛む面の溝」

第2位 「歯と歯茎の境目」

第1位 「歯と歯の間」

「噛む面の溝」と「歯茎の境目」は、普通の歯ブラシで汚れが落ちます。しかし、「歯と歯の間」は歯ブラシが届きません。そして、虫歯が見つけづらく進行しやすい箇所です。矯正中は虫歯になるリスクがさらに高くなるので要注意。そこで、お勧めしたいプラスワンアイテムがフロスです。

フロスとは


フロスとは、いわゆる「糸」です。面倒くさいと嫌われがちなフロスですが、正しい使い方を知って慣れれば、簡単に普段のケアに取り入れられます。矯正中でなくてももちろん、全ての方に歯ブラシと一緒に使っていただきたい歯のお手入れグッズです。

かくいう私も、歯科衛生士になる前はフロスの重要性を知らず、使っていなかったせいで、お恥ずかしながら只今絶賛虫歯の治療中です(笑)「みなさんはそんな思いをされませんように…」との思いをこめて、フロスの大切さについてお伝えします!

フロスのメリットは、なんといっても虫歯になりやすい歯と歯が接触している部分のお掃除ができること。この部分のご自分でのお掃除は、フロス以外はできません。また、歯周病の原因となる歯肉の中の汚れも取り去ることができます。

緑のラインがフロスの清掃範囲

フロスの種類


まず、フロスは大きく分けて2種類あります。プラスチックの柄に糸が取り付けられている、いわゆる「糸ようじ」と呼ばれているホルダータイプと、必要分だけ糸をカットし、指に巻き付けて使う糸巻きタイプです。

ホルダータイプの種類と特徴

フロス初心者の方におすすめのホルダータイプは、前歯に使いやすい「F字型」と前歯も奥歯もオールマイティに使える「Y字型」の2種類があります。しかし、糸の同じ部分を何度も出し入れするので、1歯ずつ清潔なフロスを使いたいという方には、コスパも悪く不向きかもしれません。

F字型フロス

Y字型フロス

糸巻きタイプの種類

  1. ワックスタイプ

繊維がワックスでコーティングされているため、歯と歯の間に出し入れしやすく、フロスが切れたりしにくいのが特徴です。糸巻タイプが初めての方、不器用な方にもおすすめです。

  1. ワックス無しタイプ

繊維がワックスで固められていないため、繊維に汚れが入り込んで、ワックスタイプより汚れ落としの効果が期待できます。一方、ワックスタイプよりも、歯と歯の間の出し入れがしづらく、切れやすいというデメリットもあります。

  1. スポンジタイプ

唾液によって糸がスポンジ状に膨らみ、汚れをからめとってくれます。ワックスでコーティングされているものが一般的なので、歯と歯の間の出し入れもそれほど難しくはありません。また、うっかり力を強く入れすぎてしまっても、歯肉を傷つけにくいのも特徴です。

糸巻きタイプの特徴

ホルダータイプに比べると、歯のカーブに沿って自由自在に形を変えられるのでしっかりお掃除できます。万が一、歯に引っかかってしまった場合も、一方の指の糸を外して引き抜けば簡単です。

そして、1歯ずつ新しいフロスの面を使うことができるので清潔で、必要な分だけの長さを使用できるので経済的です。「矯正をきっかけに、フロスを毎日使ってきちんとケアしたい!」という方には、糸巻きタイプがおすすめです。

その他のフロス

その他にも、「ブリッジ」と呼ばれる被せものが繋がった部分に入れるフロスや、インプラント用の専用フロスもあります。これらはドラッグストアやスーパーなどでは見つけられないかもしれません。フロスって意外と種類がたくさんあるんです。

ブリッジ・インプラント用フロス

矯正治療中におすすめのフロス2選と使い方


Y字型ホルダータイプ

ホルダーと呼ばれるプラスチックの柄に糸が取り付けられている、いわゆる「糸ようじ」と呼ばれているものです。前歯に使いやすい「F字型」と前歯と奥歯オールマイティに使える「Y字型」の2種類がありますが、矯正治療中でフロス初心者の方にはY字型がおすすめです(^_-)

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=mkvZM6W6iQk

Y字型ホルダータイプの使い方

1.フロスの糸部分を鏡を見ながら歯と歯の間に当てます。

2.ゆっくりと小さく、のこぎりを引くように動かしながら入れていきます。この時、勢いよく入れると歯肉を傷つけてしまうので注意しましょう。

3.糸の抵抗を感じなくなるところまで入れます。

4.歯と歯茎の間に、糸を優しい力でゆっくり入れ込んでいきます。痛みもなくピタッと止まるところがあるのでそこで止まるようにする。

5.奥の歯に糸を押し付けるように当て、上下に糸を動かせるところまで、汚れをこすり落とすイメージで動かします。

6手前の歯にいとを押し付けるように当て、⑥と同様に糸を動かせるところまで、汚れをこすり落とすイメージで動かします。

7.ゆっくりと小さく、のこぎりを引くように動かしながら歯と歯の間から抜いていきます。

フロアフロス

フロアフロスとは商品名で、イタリアの高級繊維を使用した、フロス研究第一人者お墨付きのフロスです。「矯正をきっかけに、フロスを毎日使ってきちんとケアしたい!」という方におすすめの糸巻きタイプの中でも、特におすすめのスポンジタイプのフロスです。

矯正治療中は、歯が動いて歯間の隙間が大きく空くことがありますが、膨らんだ糸が隙間に合わせた太さでお掃除してくれます!ワックスでコーティングされているものが一般的なので、歯と歯の間の出し入れもそれほど難しくはありません。

当院ではお求めやすいミニサイズで販売しています。

参考動画https://youtu.be/4CqUm1WX11khttp://

糸巻きタイプの使い方

1.フロスを40cmくらいにカット。(フロスの先をもって、肘まで伸ばした長さがだいたい40cmです)

2.親指と中指でフロスの両端をそれぞれつまんで中指の第一関節のあたりに巻きけていく。片方は3回くらい、もう片方の中指に残りのフロスを巻き付ける。指と指の間のフロスが15センチくらいになるように巻き付けていく。

3.両手の親指と人差し指で1センチくらいの長さになるように糸をつまんでピンと張る。

4.歯と歯の間にフロスを当て、ゆっくりと小さく、のこぎりを引くように動かしながら入れていきます。

この時、ホルダータイプと同様に、勢いよく入れると歯茎を傷つけてしまうので注意しましょう。

5.糸の抵抗を感じなくなるところまで入れます。

6.歯と歯茎の間に、糸を優しい力でゆっくり入れ込んでいく。痛みもなくピタッと止まるところがあるのでそこで止まるようにする。

7.奥の歯に糸を押し付けるように当て、上下に糸を動かせるところまで、汚れをこすり落とすイメージで動かします。

8.手前の歯に糸を押し付けるように当て、⑦と同様に上下に糸を動かせるところまで、汚れをこすり落とすイメージで動かします。

9ゆっくりと小さく、のこぎりを引くように動かしながら歯と歯の間から抜いていきます。

10.たくさん糸を巻き付けた方の指からひと巻きほどき、反対の手の方にひと巻き、巻き付けます。1か所終わるたびにこれを繰り返すことで、常に清潔な糸でお掃除することができます。

11.①から⑪を繰り返しながら、奥から順番に進めていくと通しわすれが減らせます。

12.万が一、糸がひっかかって抜けなくなった場合は、片方の糸を指からほどき、引っ張ることで簡単に抜くことができます。

【ワンポイントアドバイス!】

上の前歯は口の外側にある親指の腹の部分に。その他の部分も人差し指の腹の部分に糸を押し付けるようにすると、動かしやすくなります。

フロスを使っている当院の患者さまからよくいただく質問


Q1.糸巻きタイプとホルダータイプ、おすすめはどっちですか?

A1.できれば、糸巻タイプがおすすめです。

糸巻きタイプの方が汚れの取れる範囲が広く、1か所ごとに清潔なフロスを使用することができます。ですが、ちょっと使い方が難しそう‥という方は無理をせずにホルダータイプを使ってくださいね。

実は私も大のめんどくさがり。小さな子供を抱えていることもあり、なかなか自分の歯磨きに時間が取れません。そこで現在「忙しい日はホルダータイプ、休日は糸巻タイプでスペシャルケア」という方法を取っています。皆さんもそれぞれの続けられる方法を見つけてみてくださいね!

Q2.歯ブラシとフロス、どっちを先にすればいいですか?

A2.どちらが先でも大丈夫!ご自分のやりやすいタイミングで。

こちらは意見の分かれるところですが、結論から言うとどちらでもいいと思います。長年、歯ブラシの前にフロスを入れると歯と歯の間に汚れを押し込んでしまうため、「歯ブラシの後にフロス」というのが定説でした。

しかし、最近では「フロスの後に歯ブラシをしたほうが、歯と歯の間にまで歯磨き粉の虫歯予防成分であるフッ素が歯と歯の間までいきわたる」という論文がでてきているようで、専門家の間でも意見が分かれています。

でも、大切なのは『フロスをいれること』だと私は思います。「歯ブラシの後でフロスを入れるのをつい忘れてしまう。」という方はフロスを始めにする習慣をつけるといいと思いますし、長年の習慣でもともとフロスは歯ブラシ後にしていればそのままでいいと思います。

Q3.フロスは歯磨きをするたびにしないといけないですか?

A3.可能であれば毎回が理想的

でも、毎回が難しければ1日1回「夜寝る前」がおすすめです。お口の中の細菌たちは、口が動いたり、食べ物がながれてきたりしない夜に元気に活動します。その前に虫歯などの原因となる歯垢を落としてしまおうという作戦です。

Q4.フロスを入れると歯ぐきから血が出てきます。

A4.痛みがなければ出血して問題ありません。

歯垢などが原因で歯ぐきに炎症が起こっていたのもしれません。通常であればフロスを続けることによって、出血はおさまってきます。1~2週間以上続く場合は、何か他に原因が考えられますのでご相談ください。


いかがでしたか?今回おすすめしたフロスはドラッグストアやスーパーなどでも売られているので、気軽に購入できます。お買い物のついでにぜひ覗いてみてくださいね。

せっかくきれいな歯並びを手に入れるなら、健康な歯でいたいですよね!ご自分にぴったりのフロスとケア方法を見つけて虫歯予防の参考にしていただけると嬉しいです。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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受け口(反対咬合・下顎前突)の原因とは?ワイヤー矯正で改善した症例紹介

2021.02.12UPDATE:2025.08.09

受け口とは、上の前歯が下の前歯より前に出ず、下顎が前に出た状態の不正咬合を指します。両親や親族に似たお顔の人がいる遺伝的要因舌癖が原因で起こるケースも多く見られます。

実際に15歳男性のワイヤー矯正治療で受け口を改善した症例をもとに、原因や治療期間、歯を抜かずに矯正した治療のポイントをご紹介します。

受け口の原因とは?

受け口の原因は様々ですが、大きく分けてふたつが挙げられます。

遺伝的要素

受け口は、特に遺伝性の要素が大きい不正咬合です。中世ヨーロッパのハプスブルク家をご存知でしょうか?

ハプスブルク家は政治的な理由により親族同士の結婚が多く、子供は遺伝の影響を強く受けたようです。肖像画には、下顎が大きく発達する様子の面々が多く描かれております。

かつては権威の象徴だったあの特徴的なあごも、現代では“反対咬合下顎前突”として歯並びやかみ合わせの悩みに発展してしまうこともあります。

舌のクセ(舌突出癖)

私たちの歯は、外から押す「頬や唇の力」と、内側から押す「舌の力」が均等に釣り合っていることで安定してキレイな歯列が保たれる仕組みです。

この力のバランスを「バクシネーターメカニズム」と呼びます。

受け口の方は舌の筋力が弱く、本来は舌の先が舌の先が上の前歯の裏側に軽くふれているくらいが理想的な位置なのに対して、舌が下に沈み込むように(低位置)横ばいに力なく広がっている様子が見受けられることが多いです。

特に、下顎が発達していく成長期にこの舌が正しい位置に収まっていないと、舌の前に押し出す力によって下顎はどんどん前方に押され、受け口になるケースがあります。

受け口の症例紹介と治療の流れ

来院の理由

15歳、男性の患者さま。学校の歯科検診や歯科医院で反対咬合を指摘され、受け口を改善して歯並びを気にせずに笑いたい!と、当院の初診相談を受診されました。

矯正中の不安(歯を抜くことについて)

患者さまのご希望もあり非抜歯(歯を抜かない)で治療を始めました。

「歯を抜かずに矯正したい」という声は多く、実際に抜歯せずに治療できるケースもあります。ただし、全ての方が非抜歯で治療できるわけではありません

歯並びやあごの骨格、歯の大きさ・バランスによっては、抜歯が最適な方法となることもあります。無理に非抜歯にこだわると、口元が前に出てしまったり、かみ合わせに不具合が出たりする可能性もあるため、まずは専門的な診断を受けることが大切です。

装置選び 

受け口(反対咬合)の原因は、上の前歯が内側に倒れていたことでした。そこで、治療ではワイヤー矯正で上の前歯を少しずつ外側に起こしていくことをメインに進めていきました。前歯の角度を整えることで、かみ合わせが自然になり、見た目や機能も改善されていきます

上顎の1本だけ内側に入っている前歯を前に出すための隙間を確保するためと、上顎前歯の唇側傾斜の両方を行うためにバネ(オープンコイル)を入れていきました。

オープンコイルとは?

主にワイヤー矯正で使われる歯と歯のあいだにすき間をつくるための小さなバネ(コイルスプリング)のことです。

わかりやすく言うと、歯がギュッと詰まって並んでいると、歯を動かすスペースが足りません。
そこで、歯と歯のあいだにオープンコイルを入れて、バネの力で少しずつすき間を広げていくのです。

 ただし、双方の歯に力が加わるため、一方の歯を動かしたい時には注意しなければなりません=反作用。今回のように歯を並べるためのスペース確保と同時に上顎の前歯を表に押し出したいときによく用います。

矯正治療はこの反作用の力をうまく使いながら、また時にはこの反作用を打ち消しながら歯を動かしていくことになります。

詳しい治療内容

こちらが治療終了時のお口の中のお写真です。

通院間隔等しっかりと守ってくださったので、歯を動かす治療期間は約2年3ヶ月でした。受け口がきれいに改善し、「口元を気にせず笑顔で写真に写ることができた!」と喜んでくださいました。

  • 主訴:受け口が気になる
  • 診断名:反対咬合
  • 初診時年齢:15歳
  • 使用装置:ワイヤー矯正
  • 抜歯部位:なし
  • 治療期間:2年3ヶ月
  • 費用:880,000円(税別)
  • リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

治療で得られることと注意点

  • メリット:受け口が改善され、笑顔にも自信が持てるようになった
  • リスク:痛み、装置装着による虫歯のリスク、定期的な通院と指示の遵守が重要

まとめ

受け口(反対咬合・下顎前突)の原因とワイヤー矯正で歯を抜かずに治療した症例を紹介しました。

矯正治療では「見た目」や「かみやすさ」だけでなく、原因と再発の可能性を考えながら進めることが重要です。当院では、治療が必要な歯並びの原因を確認し、患者さま一人ひとりに適した方法をご提案しています。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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