こんにちは!大宮SHIN矯正歯科の歯科医師Mです。

突然ですが『口ゴボ』という言葉をご存じでしょうか?

ネットで突如現れた言葉であり、横から見たお顔の口元が出てることを示すようです。

矯正専門用語では、それを『口元の突出感』といい、お顔を横から見た時に鼻先と顎先を結んだ線(E-line)から上唇・下唇が出ていることを示します。

上の前歯・下の前歯が顎に並びきらず前にせり出し、それによって唇がつられて前に出てしまうことが口元の突出感の原因です。

芸能人の分かりやすい例を挙げますと、2022年のM-1王者のウエストランドの井口さん、またさらば青春の光の森田さんは口元の突出感があります。(例に偏りがありすみません…)

森田さんは現在矯正治療中との発表があったばかりですが、彼はそのキャラクターを生かすべく『口元の突出感を残したままでガタガタ(叢生)をとる』というような治療をしているようです。

もちろん、お顔立ちはその人の個性です。

ですが、口元の突出感を含めたお顔立ちの変化も矯正治療で期待できます。

ではその口ゴボに対して、矯正治療はどのようにアプローチしていくのでしょうか?

口元の突出感に対する矯正治療

まずは、もちろんお話を伺っていきます。

患者さまが一番気にしていらっしゃる部分はどこか?歯並びか?口元全体の様子か?また、ものを食べる上で困っていらっしゃることはないか?など細かく聞いてまいります。

初診カウンセリングについてはこちら

次に、精密検査を行っていきます。

歯型をお取りしたり、口の中のお写真・お顔のお写真、口のレントゲン・お顔のレントゲンを撮影いたします。

このお顔のお写真、そしてお顔のレントゲンが口元の評価をするのに特に大事になってまいります。

この資料をもとに、抜歯非抜歯が決まるわけです。

矯正治療における抜歯の考え方

口元の突出感、いわゆる『口ゴボ』を改善するためには主に 抜歯 が適応されます。

(もちろん個人個人の状況に合わせた診断となります。状況に応じては非抜歯の可能性もございます。)

矯正治療における抜歯は、電車の横並びのお席を例に挙げるとわかりやすいです。

例えば、3人掛けのお席があるとします。

そこに5人が無理やり座ろうとすると、何人かは前に乗り出して座らなければならないですよね?

お席にきちんと座っていただくためには、やはり2人にはどいて頂く必要性があります。

この2人にどいて頂いた=抜歯、というような考え方かな、と思います。

顎の中に位置よく前歯が収まってもらうためには、やはり歯を何本か抜く必要性があります。

抜いたスペースを使って前歯を後ろに引き下げることで、唇の位置もあわせて後ろに引き下がるというわけです。

まとめ

口ゴボ(口元の突出感)の改善は、矯正治療が有効です。

お話をした上で、検査を行い 抜歯 の適応かどうかを判定致します。

ご自身のお口元がどのような治療の適応となるのか、ぜひお話を聞きに来てくださいね!