さいたま市大宮区 SHIN矯正歯科の歯科衛生士の小川です。

 

 

マウスピース型矯正装置(インビザライン)で歯列矯正を考えていて、抜歯(ばっし)=歯を抜く必要がある、または可能性があると言われた方は、

 

歯を抜いた部分のマウスピースの形はどうなるの?

抜歯した隙間をマウスピースだけで動かせるの?

 

といった、疑問や不安が浮かんでくると思います。今日は私自身の抜歯してインビザラインで矯正治療を行っている体験をもとに、以下の4項目についてお伝えします。

 

 

①矯正治療のための抜歯について

② 抜歯した部分の歯磨きの仕方について

③ インビザラインのマウスピースとワイヤー矯正の併用について

④抜歯症例でインビザラインで矯正する際の注意事項

 


 

 

矯正治療を始める前の私の歯並びです。

八重歯や前歯の傾き”正中(せいちゅう)のずれ”(=上下の歯の真ん中の線が揃っていないこと)が気になり歯列矯正を始めることにしました。

 

 

 

 

①矯正治療のための抜歯について


 

 

先生と相談をして上下2本ずつ、合計4本の歯を抜歯して、インビザラインで矯正をすることを決めました。矯正治療専門の当院では抜歯治療は行っていないので、紹介状を出してもらい、他院の一般歯科で抜歯をします。私は初めに片側の上下2本を抜歯し、その1週間後にもう片方の上下2本を抜歯しました。

 

個人差がありますが私の場合は、抜歯して3日間くらいは違和感がありました。しかし、痛み止めを飲むことなく過ごすことができました。食事に関しては、1週間くらい硬い食べ物が刺さると痛かったです。抜歯する前より噛むことは大変になりましたが、食事内容は今までと変わっていません。

 

 

抜歯後の口の中の様子です。横から見ると抜歯した部分のマウスピースのスペースは空いていますが(写真①)、マウスピースを付けた状態で正面から見ると目立ちません。(写真②)

 

 

写真①

写真②

 

 

 

 

 

 

② 抜歯部位の歯磨きの仕方について


   

 

 

歯を抜くと抜いた部分にスペースができます。この赤く丸をしてあるところが磨きにくいということもあって、汚れがたまりやすくなります。

 

抜歯して歯が無くなったスペースが次第に閉じてくると、今まで使用していた普通の歯ブラシでは、隙間に届かなくなり磨けなくなるので、お勧めのケア用品があるのでご紹介していきます。

 

 

 

まず1つ目はタフトブラシです。毛先がとがっているので細かいところもきれいに磨けます。コツは歯ブラシと同じように横に動かすのではなく、くるくる小さな円を描くように磨きます。

 

↓抜歯した部分のタフトブラシでの磨き方動画

 

https://youtu.be/oPznGOVhlQ8

 

 

 

次におすすめなのが歯間ブラシです。隙間が埋まってきてタフトブラシも届かなくなってしまったら、歯間ブラシの出番です。

 

 

 

 

プラーク(=歯垢)や食べカスなどの汚れが溜まると、歯石ができる原因になります。歯石があると矯正治療の歯の動きに影響が出てしまう可能性があります。そのため、毎日の歯磨きで歯ブラシを使い分けることは、お口の健康を守ることと、矯正治療を計画期間通りに終わらせるためには大切です。

 

 

 

③ インビザラインのマウスピースとワイヤー矯正の併用について


 

マウスピースがしっかりはまっていないと、抜歯した前後の歯が斜めに倒れてきてしまったり、症例によっては歯が動きにくいことがあります。

 

そのような場合は、部分的にブラケットという装置を歯につけてワイヤーで一時的に補助することがあります。歯列全体ではなく抜歯した付近の歯に付けることが多いので、ブラケットをつける歯の部分のマウスピースをカットして使用して頂きます。

 

 

 

 

・期間について

 

インビザラインとワイヤー矯正を併用して治療する期間は、お口の中の状態によりますが、半年くらいを目安にしてください。矯正の治療が終わるまでずっとワイヤーがついているわけではありません。調整が終わったら、ブラケットを外しマウスピースのみの通常のインビザラインでの矯正治療にもどります。

 

 

・料金について

 

インビザラインとワイヤーを用いる場合、矯正治療料費の追加料金はかかりません。

※治療費について詳しくはこちら

 

 

 

④ インビザライン(マウスピース型矯正装置)で矯正をする際の注意事項


 

 

◆マウスピースの1日20時間以上の装着時間を使用を守る

アライナーチューイをしっかり噛む

 

装着時間とアライナーチューイを噛んでいただくことは、インビザライン(マウスピース型矯正装置)で矯正をしているすべての方にお願いしている大切なことです。

 

特に、抜歯した方はアライナーチューイを噛むときに気を付けて頂きたいことがあります。

 

1.マウスピースを装着した時に噛む面を押し、奥歯まで全体的にしっかり押し込む

2.アタッチメントが付いているところ全て(前歯も奥歯も)を指で押す

3.アライナーチューイを1歯ずつ3~4回全部の歯で噛む

 

特に支えが無くなった抜歯した前後の歯は、歯が無くなった隙間の方向に倒れやすいので、ほかの歯と比べて重点的に行ってください。

 

 

以上の注意点をしっかり守って、インビザライン のマウスピースを使用していただければ、抜歯症例でも、透明で目立たないインビザラインで歯列矯正を行うことができます。