【子どもの歯並び】自宅でできる歯並びを良くする方法

2018.10.10UPDATE:2023.05.13

子どもの歯の心配といえば、「むし歯」と「歯並び」です。厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、むし歯予防への意識が高まったおかげで「むし歯」はだいぶ減ってきました。しかし、増加傾向にあるのが「悪い歯並び」です。

今回は、子供の歯並びが悪くなってしまう原因と、その対策方法についてお伝えします。

歯並びが悪い子どもが増えている原因

子どもの歯並びは顔や身長と同じように遺伝的要素もありますが、自宅での生活習慣も大きく影響します。

指しゃぶりが子どもの歯並びにあまりよくないことは、子育て中のお母さんなら一度は聞いたことがあるかもしれません。

歯は、「舌」から受ける内側からの力と、「唇や頬の筋肉」から受ける外側からの力によって、歯並びがつくられています。このふたつの力のバランスが「悪い癖」によって均等にかからなくなると、歯並びの乱れにつながるのです。

特に子どもの時期は、まだ成長段階で歯を支える顎の骨が柔らかいため、この「悪い癖」の影響を受けやすいと言われています。

しかし逆を言えば、早くから日常生活の中の悪い癖を意識して行わないようにすれば、歯並びへの影響を少なくすることができます◎

自宅でできる!歯並びのために気を付けること3選

呼吸

お子様が息を吸い込む際に「鼻から」ではなく「口から」吸うようになっていませんか?
特にコロナ禍を経たお子様はマスクによって呼吸がしにくくなり、口から息を吸うようになってしまった子が増えています。

口呼吸には様々なデメリットがあります。ウイルスに感染しやすくなったり、口が乾燥したりなどが挙げられますが、歯並びにも大きく影響してきます。

まず、鼻の空洞(鼻腔)と上顎はつながっています。鼻呼吸が出来ていると、鼻から息を吸って鼻腔が広がることで、上顎も一緒に成長が促され、歯が並ぶスペースが確保され、きれいに歯が並びやすくなります。

しかし、口呼吸の場合は、鼻腔を通らないので呼吸で上顎の成長を促すことができません

また、舌の先端は「スポット」と呼ばれる上顎の前歯の後ろに当たっている状態が、口を閉じた時の正しい位置です。この位置は上顎を押し広げる作用もあります。

ところが、口呼吸の場合は常にお口がポカンと開いており、空気の通り道を確保するため舌の位置が下がっています

そのため、上顎を押し広げる力がかからないので、上顎が狭くなり「出っ歯」や「叢生(そうせい)=ガタガタの歯並び」といった不正咬合につながります。

もし、慢性的な鼻づまりが原因で口呼吸になっている場合は、早めに耳鼻科を受診しましょう

食事

あまり噛まずに飲み込んでいませんか?よい歯並びのためには、食べ物を「しっかり噛む・すりつぶす・飲みこむ」ことが大切です。

柔らかい食べ物や飲み物ばかりでは、歯を使う機会が減るだけでなく、口周りの筋肉も衰え、歯並びが悪くなります。

かみごたえのある食品をメニューに取り入れましょう。また、左右の歯で均等に噛まないと左右の顎の成長バランスが乱れてしまいます。

姿勢

スマートフォンやタブレットなどのデバイスの普及により、前かがみや猫背の姿勢で過ごすことが増えています。姿勢が悪いと気道を圧迫して呼吸を浅くするため、口呼吸になりやすくなります。

また、骨が柔らかい成長期の子どもの時期に、頬杖などの悪い姿勢を長時間続けることは、一点に力が加わり、顎の骨が変形や歪み、奥歯の歯並びにも影響します

特に食事中の姿勢は歯並びにとって重要です。食べる時の姿勢が悪いと、舌や唇まわりの筋肉が食べ物を飲み込むための正しい動きをしなくなり、歯並びが悪くなります。

食事中は正面を向き、背筋を伸ばして、 地に足をしっかりつけた状態で食事をしましょう。奥歯でかむことや、正しい飲み込みがしやすくなります。

早めに治そう!子どもに多い悪い癖と対策方法

舌癖

舌癖(ぜつへき:舌の悪い癖)の中でもとても多い癖が「舌で前歯を押す癖」です。

確認方法としては、子どもに「イーッ」と噛んだ状態にさせたときに、歯と歯の隙間から舌が見える子は要注意です。

口を閉じた状態で、前歯の隙間から舌が見えるということは、日常的に前歯を押している可能性があります。

舌で前歯を押す癖があると、「出っ歯(上顎前突)」や「開咬(かいこう)=オープンバイト)」になりやすいです。常に舌で前歯を触らないようにしましょう

指しゃぶり

指しゃぶりも歯並びに大きく影響する癖の一つです。

3歳頃まではあまり問題ないとされており、むしろ自然なことです。しかし、4歳以降も指しゃぶりを続けていると歯並びに大きな影響を与えてしまいます。見つけ次第やめさせるようにお伝えをしましょう

舌癖と同じように前歯を前方に押し出す力が加わり、「出っ歯(上顎前突)」や「開咬(オープンバイト)」の原因になります。

また、頬をすぼめて指しゃぶりをしている場合は、「交叉(こうさ)咬合」や「鋏状(はさみじょう)咬合」などの不正咬合になる場合もあります。

タオルや爪を噛む癖

タオルや爪を噛む癖があると前歯に余計な力が加わり、「叢生(そうせい)=ガタガタの歯並び」の原因になります。また、特定の歯だけに力がかかりやすいので、歯が1本だけ飛び出した状態になることもあります。

叢生

指しゃぶりや爪をかむ癖は精神面との関わりが強く、寂しさや不安を紛らわす行動と言われています。叱ったり無理やりやめさせようとすると、ストレスを与えてしまい逆効果になってしまいます。

自分自身でいけないことだと少しずつ気付かせてあげ、「やめたい」と思えるようにサポートしていくことが大切です。

唇を噛む癖

上唇を噛むと「受け口(下顎前突)」、下唇を噛むと「出っ歯(上顎前突)」の原因になることがあります。

唇の癖は無意識で行われている場合が多く、この癖を行っていたら優しく指摘してあげましょう。

癖がなかなか治らない場合は

これらの歯並びを悪くする子どもの癖を早めに気づき、改善すれば不正咬合を予防することができます。

とはいえ、癖とはついついしてしまいがちなものです。治すためには本人が自覚し周囲がサポートしながら根気と時間が必要になるでしょう。

そのため、当院では矯正治療と並行して、癖を改善するMFTトレーニング(口腔筋機能療法)を行っています。

当院のMFTトレーニングでは、現状どのような癖があるかを確認し、癖を改善するために必要なトレーニングをお伝えし、ご自宅で実施していただきます。

癖を治したいけど何をするべきなのかわからない、癖を止めさせるコツを知りたい、そもそも癖があるのかわからないなど、些細なことでも構いませんので、気になった方はお気軽に当院へご相談ください◎

最後に

今回は歯並びに影響するお口の癖についてお伝えいたしました。

歯並びが悪くならなように予防をしていくことは大切ですが、すでに歯並びに影響が出ていても遅くはありません

矯正治療をした場合、歯並びが改善された後に悪い癖が残っていると、再び悪い歯並びに後戻りする確率が高くなります。

少しでも歯並びが悪くなってしまう原因を減らすために、日ごろから意識をし、必要であればトレーニングを取り入れましょう。

当院では無料初診相談を行っています。ご自身やお子様の歯並びが気になる方、癖を治したい方など、お気軽にご相談ください!

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【八重歯を矯正したい】八重歯は抜歯しないほうが良い!?抜いてはいけない理由は?

2018.08.31UPDATE:2024.04.04

歯列から飛び出している八重歯を矯正で治療しようと考えている方は「どうやって歯の凸凹をきれいに並べていくのかな?」と疑問に思いませんか?

八重歯とは?犬歯のこと?

八重歯 抜歯

八重歯とは、他の歯と重なるように生えていて、歯列の外側に出てしまっている歯のことをいいます。

犬歯とは、対になっている前歯から数えて三番目の尖った歯のことをいいます。糸切り歯とも呼ばれますね。

-八重歯の原因

乳歯から永久歯へ生え変わるタイミングが遅かったり、遺伝的な要因があります。

犬歯は他の歯より生えてくるのが遅いので、顎の成長不足で犬歯が萌出するスペースが残っていない場合、唇側に飛び出して生えてきてしまうことがあります。

そのため、犬歯が八重歯であることが多く、八重歯を犬歯のことだと思っている方が多いのですが、必ずしも八重歯=犬歯ではありません。

下の写真のように、前から2番目の歯(側切歯)が八重歯のこともあります。

八重歯はなぜダメなの?

八重歯は立派な「不正咬合」と呼ばれる悪い歯並びです。八重歯をそのままにしておくと健康面で様々な悪影響を及ぼします。

-むし歯になりやすい

八重歯の多くは他の歯と重なっており、歯ブラシが行き届かないのでどんなに歯磨きを頑張っても、磨き残しができてしまいます。

徐々にそこから虫歯・歯肉炎・歯周病のいずれかにかかり、結局は抜けてなくなってしまうのです。

よーく考えてみると、高齢で八重歯の方って思い浮かびますか?笑ったときに八重歯がのぞく「八重歯がチャームポイントのおばあちゃん」っていないですよね。

今は何ともなくても、八重歯を残しておいてもいずれ抜けて無くなってしまいます。

-口内炎になりやすい

とがっている八重歯は、口の中を切ったり、頬をかんだりしやすいので、口内炎ができます。また、口が閉じにくいので、口腔内が乾燥しドライマウスになりやすく、それは口臭の原因にもなります。

-他の歯の破折・動揺・知覚過敏

八重歯に多い犬歯は、他の歯より長くて丈夫な根を持っており、歯の中で最も寿命が長い歯です。犬歯ならではの大切な役割がたくさんあると言われています。

動物の犬歯は食物を捕らえ切り裂くための歯ですが、人間の犬歯は前歯と奥歯の橋渡し、または補佐的な役割を果たしています。

顎を左右に動かしたり上下の歯を噛み合わせたときに、犬歯は前歯と奥歯にかかる負担を和らげたり軽減してくれます。

しかし、犬歯が八重歯の場合、歯列から飛び出ていてかみ合う歯がありません。そのため、本来ならば犬歯が担う役割をほかの歯たちに分散させることになります。

それは他の歯にとって負担が大きく、それを放っておくと歯が割れたりひびが入ったり知覚過敏になることもあります。

また、犬歯が正常な歯列にないことで、歯の根にかかる負担が歯周病を進行させたり、顎関節症を引き起こすことも少なくありません。

歯を抜かずに八重歯を治療した症例

歯を抜かずにIPR(歯のやすりがけ)のみで、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で八重歯を改善した症例を紹介します。

  • 主訴:八重歯
  • 診断名:八重歯・叢生
  • 初診時年齢:16歳
  • 治療装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)
  • 抜歯箇所:なし
  • 治療期間:1年9ヶ月
  • 費用:979,000円(税込)
  • リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、むし歯、後戻り

歯を抜いて八重歯を治療した症例

むやみやたらに健康な歯を抜くことはしませんが、症例によっては歯を抜いて八重歯を治療することもあります。

その場合は、八重歯を抜くのではなくすぐ後ろにある第一小臼歯を抜いて歯列に隙間を作り、歯並びを整えていくことが多いです。

  • 主訴:八重歯と前歯が咬んでいないことが気になる
  • 診断名:叢生・開咬
  • 初診時年齢:23歳
  • 治療装置:表側矯正(ワイヤー)
  • 抜歯箇所:上下左右第一小臼歯
  • 治療期間:2年2ヶ月
  • 費用:946,000円(税込)
  • リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、むし歯、後戻り

八重歯を抜いて歯列矯正した症例

歯の状態によっては犬歯を抜歯して八重歯の治療をすることもあります。

  • 主訴:八重歯
  • 診断名:叢生
  • 初診時年齢:24歳
  • 治療装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)
  • 抜歯箇所:上顎左右犬歯、下顎左側側切歯
  • 治療期間:2年1ヶ月
  • 費用:1,001,000円(税込)
  • リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、むし歯、後戻り
  • こちらのページから当院で治療した八重歯の症例の詳細が見れます。

八重歯を抜かない方が良い理由

上記で述べたように、八重歯に多い犬歯はお口の健康を維持していくためには大事な歯です。

犬歯を抜歯してしまうと、他の歯が犬歯の役割を負担することになり、歯周病や虫歯、知覚過敏などの原因や、顎関節症などになる可能性があります。

歯の状態によっては犬歯を抜くこともありますが、歯並びを短期間できれいにするセラミック矯正などで被せ物をするために、歯列からはみ出している八重歯を抜いていてしまうことはおすすめではありません。

八重歯の歯列矯正の治療方法はひとつではありません。八重歯を改善したいと考えている場合は、まずは、矯正歯科医院で相談してご自身の八重歯にあった治療方法を提案してもらいましょう。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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すきっ歯の根本的な解決策にはならない?【ダイレクトボンディング法】

2018.08.08UPDATE:2022.05.24

⚠️この記事は、大宮SHIN矯正歯科でダイレクトボンディング法の治療を行っていることをお伝えするものではありません⚠️

大宮SHIN矯正歯科【さいたま市大宮区】の院長の矢野です。

歯と歯の間に隙間がある歯並び「すきっ歯」歯科専門用語では空隙歯列(くうげきしれつ)と呼び、その中でも上の前歯の真ん中に隙間が生じているものを正中離開(せいちゅうりかい)といいます。

【ダイレクトボンディング法とは】


すきっ歯は非常に目立ちやすい歯列不正だけに、治療を希望される方は多くいらっしゃいます。前歯の間に生じている隙間をレジンで埋めることで、すきっ歯の症状が改善できるのがダイレクトボンディング法と呼ばれるものです。

【ダイレクトボンディング法のメリット】


治療期間が短く、費用も安価なため、隙間だけ埋めてほしい人にとっては、適した治療法といえます。けれども、この処置法には大きな欠点が存在しています。

【ダイレクトボンディング法の欠点】


◉歯が大きくなる

ダイレクトボンディング法は、レジンを前歯に築盛していくことで、すきっ歯を改善します。ですから、必然的に前歯のサイズが大きくなります。また、レジンの経年劣化によって変色を起こしたり、破折したりすることも珍しくありません。

◉すきっ歯の根本的な原因は改善されない

ダイレクトボンディング法は、歯を動かして歯並びを改善する矯正治療ではなく、修復治療に近い形ですきっ歯の見た目だけを改善する方法なので、またしばらくすると、同様の症状や何かしらの弊害がおきる可能性があります。

【すきっ歯の根本的な原因とは】


◉歯の大きさが生まれつき小さい

顎に対して、全体的に歯が小さい場合もありますし、歯並びの中で1〜2本だけ小さい矮小歯(わいしょうし)と呼ばれる歯が生まれつきある人がいます。

◉食いしばり

日常的に歯を食いしばる癖がある人は要注意です。歯と顎のバランスやかみ合わせがずれて、すきっ歯になってしまう場合が多くあります。

◉かみ合わせが深い

かみ合わせが深い状態とは、奥歯をかんだ時に、上の前歯が覆いかぶさって下の前歯が見えない状態をいいます。この時、隠れた下の前歯が上の歯茎にかみこんでしまっていると、そのしわ寄せで前歯が左右に開いて、すきっ歯になってしまうことがあります。

かみ合わせが深くてすきっ歯の歯並び

ダイレクトボンディング法は、あくまですきっ歯の見た目だけを改善する方法です。食いしばりやかみ合わせが原因の場合、ダイレクトボンディング法を用いても、実際に歯並びが良くなるわけではありません。

同時に噛み合わせも改善されないので、咀嚼機能にも問題が残ったまま。結局は再びすきっ歯に後戻りしてしまう可能性大です。

そこで、なるべく治療のストレスを感じずにすきっ歯を根本から治療できる治療法として、当院がおすすめしているのがマウスピース型矯正装置(インビザライン)です。

【マウスピース型矯正装置(インビザライン)の特徴】


◉すきっ歯を根本から治療できる

マウスピース型矯正装置(インビザライン)によるすきっ歯の治療では、実際に歯を動かしてすきっ歯の原因を根本から改善します。アライナーと呼ばれる患者さま専用のマウスピースを作製し、それを装着することで少しずつすきっ歯を改善していくのです。

ただ、そこで気になるのが矯正治療に伴うストレスや、すきっ歯の改善のために装着する装置によって害される口元の審美性ですよね。実は、この点もマウスピース型矯正装置(インビザライン)であれば、気持ちよくすきっ歯を治療することができるのです。

◉目立たない透明な樹脂製のマウスピース

マウスピース型矯正装置(インビザライン)で用いるマウスピースは、透明な樹脂で作られていますので目立つことなくすきっ歯を治すことができます。また、厚みが0.5mm程度と薄く、装着感も良好です。ですから、すきっ歯の治療期間中も、装置によるストレスをほとんど感じずに生活すること可能といえます。

◉気になるコスト面

ダイレクトボンディング法と比較すると、治療にかかるコストは高くなりますが、すきっ歯だけでなく、噛み合わせも改善できるというのは、歯や歯列の寿命を延ばし、歯科治療にかかる生涯医療費を抑えることにもつながると考えることもできます。

すきっ歯を改善し、正しい噛み合わせを確立することができれば、歯が摩耗したり、欠けたりすることも少なくなります。正しく噛めることで、歯肉や歯槽骨、顎関節への負担も減ります。その結果、大切な天然の歯を守り続けることができるのです。

【大宮SHIN矯正歯科のすきっ歯の治療症例】


もちろん、すきっ歯であること以外に、何ら歯列の異常が見られないケースにおいては、ダイレクトボンディングのような対症療法でも問題ありません。しかし、多くのすきっ歯の背景には、噛み合わせに関する何らかの問題が潜んでいます。

当院ではすきっ歯の治療としてダイレクトボンディング法は行っておりません。歯列矯正によるすきっ歯の治療症例は、こちらからご覧いただけます。すきっ歯でお悩みの方は、まずは歯科医院でご自分のすきっ歯の原因を知ることが重要です。

歯並びの状態から「空隙歯列(正中離開、すきっ歯)」を選択して症例検索してください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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クリンチェックとは?

2018.07.20UPDATE:2018.07.27

マウスピース型矯正装置(インビザライン )での歯列矯正治療について話を聞いたり、調べると、度々「クリンチェック」という言葉を耳にすると思います。普段の生活では聞き慣れない言葉ですが、正しい意味をみなさんは知っていますか?

「クリンチェック」とは?


アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、3次元的に矯正治療での歯の動きをシミュレートすることができるソフトのことで、販売名称は「クリンチェック・ソフトウェア」と言います。

パソコンに入っている、ワードやエクセル、携帯のアプリのようなものです。

「クリンチェック」=「治療計画」と解釈している方もいると思いますが、このソフトウェアによって、コンピューター画面上で歯が移動していく様子を詳細にシミュレーションし、それを見ながら治療開始から完了までの治療計画の検討と立案できるのです。

「クリンチェック」を使用する流れ


① 最先端の口腔内スキャナー(iTero Element アイテロ エレメント)で、患者様の口腔内と歯型をスキャン

②口腔内スキャナー( iTero Element アイテロ エレメント)で読み取ったデータを元に高精度の模型をコンピューター上に具現化

③ クリンチェックを使用して、コンピューター画像上で歯の移動シミュレーションを詳細に見ながら治療開始から完了までの治療計画の検討と立案

クリンチェックが登場するまでは、1本1本の歯がどのように動いていくかを見ることはできませんでした。3D動画を通して途中経過を実際に目で見て確認できるようになったことは、何よりも患者様にとって、治療中の不安が減り、モチベーションの維持にもつながります。

④ 出来上がった治療計画を担当のドクターが確認、修正

世界中の膨大な臨床データがベースの、クリンチェックソフトウェアによる治療計画ですが、機械任せにはせず、最終的には必ずドクターが確認して必要に応じて修正します。

よって、機械が担う部分が大きいマウスピース型矯正装置(インビザライン)ですが、どのクリニックで治療を受けても結果は同じにはなりません。やはりドクターの経験や症例数によって仕上がりや、治療期間が大きく異なってくるのです。

⑤ 米国からマウスピースが治療期間分届き、治療開始

最先端のデジタル技術と、矯正歯科専門医の知識というアナログな技術が融合して、初めてマウスピース型矯正装置(インビザライン)での矯正治療がスタートします。

「クリンチェック」と薬事法


このクリンチェックソフトウェアと、マウスピースを作成するための独自の光造型技術が合わさった歯列矯正のシステムがマウスピース型矯正装置(インビザライン) です。

クリンチェックソフトウェアの一般的名称は、歯科矯正用治療支援プログラムで、X線撮影装置、心電計などと同じ管理医療機器としての承認を得ています。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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子どものマウスピース矯正装置|インビザライン・ ファーストとは?どんな子におすすめ?

2018.07.18UPDATE:2026.01.14

「矯正=ワイヤー」というイメージをお持ちの保護者の方も多いかもしれません。しかし、近年では、目立ちにくく取り外しができるマウスピース型矯正装置を選択する方が増えています。

このマウスピース型矯正装置は大人だけでなく、お子さまの矯正治療(小児矯正)にも対応できる時代になりました。

今回は、子ども用マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)について

  • どんな治療なのか
  • 従来の小児矯正(1期治療)との違い
  • 向いているお子さま・注意点
    を、矯正専門医院の視点でわかりやすく解説します。

子ども用マウスピース矯正装置「インビザライン・ファースト」とは

6〜10歳ごろ(混合歯列期)のお子さまを対象にしたマウスピース型矯正装置です。

従来、マウスピース矯正装置(インビザライン)は成人向けが中心でしたが、技術の進歩により、成長途中の歯並びや顎の発育を考慮した設計が可能になり、子供用マウスピース矯正装置(インビザライン・ファースト)が開発されました。

世界的には2018年に提供が開始、日本国内では2019年3月に導入されました。比較的新しい治療法ですが、現在では小児矯正の選択肢の一つとして注目されています。

小児矯正における「1期治療」とは

子どもの歯と大人の歯が混在する時期を混合歯列期と呼びます。この時期、(おおよそ6~8歳頃)に行う矯正治療を『1期治療』と言います。

1期治療の目的は以下のとおりです。

  • 顎の成長をコントロールする
  • 歯が並ぶスペースを確保する
  • 将来の本格矯正(2期治療)をスムーズにする

従来の1期治療使われてきた装置

従来の1期治療では、主にこのような装置が使用されてきました。

拡大床
バイオネーター

これらの装置は、歯列を拡大したり、噛み合わせの調整をするために有効ですが、

  • 話しづらい
  • お口の中の違和感が強い
  • 見た目が気になって恥ずかしい

と感じるお子さまも少なくありません。

また、歯列を拡大すると歯と歯の間に隙間が生じやすく、装置単独では歯並びの細かな調整が難しいという側面もあります。当院ではワイヤー矯正を併用して調整していくことが多いです。

子ども用マウスピース矯正装置(インビザライン ファースト)による「1期治療」の特徴

子ども用マウスピース矯正装置(インビザライン・ファースト)は、

  • 歯列の拡大
  • 歯並びの改善

を、同時に行えることが特徴です。歯の生え替わりを前提とした構造のため、歯が抜ける・生えてくる時期でも歯全体をマウスピースで覆って治療が可能です。

子ども用マウスピース矯正装置(インビザライン・ファースト)のメリット

目立ちにくい

透明マウスピースを使用するため、ワイヤー矯正と比べて見た目の違和感が少ないことが特徴です。

歯の表面につく「アタッチメント」も歯に近い色のため、矯正装置が目立つことを気にするお子さまにも配慮されています。

アタッチメント

取り外しができる

  • 食事の時に外せる
  • 歯磨きがしやすい
  • お口の中を清潔に保ちやすい

といった点は、虫歯リスクを抑えたい小児矯正に置いて大きなメリットです。

症例紹介

実際の当院での症例を紹介します。

出っ歯上の前歯のガタガタを気にして来院された患者様です。
非抜歯で、取り外し式矯正装置(拡大床)を使用し、永久歯を並べるためのスペースを確保した後、マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)で咬み合わせを改善しました。

出っ歯やガタツキをそのままにしておくと

  • 咀嚼不良による胃腸への負担
  • 発音への影響
  • むし歯・歯周病リスクの上昇

などの見た目以外にもデメリットが生じる可能性があります
※詳細はこちら

拡大床とマウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)を併用して頂いたことで、歯を並べる土台作りだけでなく、噛み合わせや歯のガタツキも改善できました。

【一期治療詳細】
主訴:出っ歯
診断名:上顎前突
初診時年齢:8歳・女の子
治療装置:拡大床・マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)
抜歯部位:なし
治療期間:1年3カ月
費用:¥550,000(税込)
リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

注意点|全てのお子さまに適応できるわけではありません

マウスピース矯正装置(インビザライン・ファースト)は優れた治療法でですが、全てのお子さまに適応できるわけではありません。

  • 使用時間を守れない
  • 装着管理が難しい

といった場合、治療がスムーズに進まないことがあります。

大宮SHIN矯正歯科の1期治療について

当院では、子ども用マウスピース矯正装置(インビザライン・ファースト)を含め、お子さま一人ひとりの成長に性格に合わせた1期治療をご提案しています。

万が一、装着時間が守れないなど、マウスピースでの矯正治療が合わない場合でも、ワイヤー矯正など他の方法へ柔軟に切り替えが可能です。
▶︎小児矯正・1期治療について詳しくはこちら

まとめ|子どもの矯正治療を考え始めたら

子供用マウスピース矯正装置(インビザライン・ファースト)は、

  • 目立ちにくい
  • 取り外しができる
  • 1期治療で歯並びの改善まで目指せる

という特徴を持つ、小児矯正の新しい選択肢の一つです。ただし、適応の判断や治療計画には専門的な知識と経験が必要です。

お子さまの歯並びが気になり始めたら、まずは矯正専門歯科での相談をおすすめします。お気軽にご相談ください。

お子様の歯並びが気になる方、治療が必要かどうか知りたいなど、なにか気になることがありましたらお気軽にご相談ください!

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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正中離開 65歳 女性 治療期間:8ヶ月

2018.06.04UPDATE:2019.07.12

上顎前歯の真中が開いてることを気にして来院された患者様です。上顎前歯6本に矯正装置を装着して改善しました。

主訴:前歯の隙間が空いている

診断名:正中離開

初診時の年齢・性別:65歳・女性

治療装置:表側矯正(ワイヤー)

抜歯・非抜歯:非抜歯

治療期間:8か月

費用:20万円程度(税別)
詳細はこちらをご覧ください

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 20歳 女性 治療期間:2年6ヶ月

2018.06.04UPDATE:2019.07.12

ガタガタを気にして来院された患者様です。装置が見えることを気にされていたので、上顎は裏側装置を用いて治療しました。

主訴:ガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時の年齢・性別:20歳・女性

治療装置:舌側矯正(ワイヤー)

抜歯・非抜歯:非抜歯

治療期間:2年6ヶ月

費用:135万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 30歳 女性 治療期間:1年6ヶ月

2018.06.04UPDATE:2019.07.12

数年前に矯正治療を経験され、治療後の保定装置の未使用で後戻りをしてしまった患者様です。再治療を行い、現在は真面目にリテーナーを使っていただいています。

主訴:後戻りが気になる

診断:叢生

初診時の年齢・性別:30歳・女性

治療装置:表側矯正(ワイヤー)

治療期間:1年6ヶ月

費用:52万円程度(税別)
詳細はこちらをご覧ください

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 40歳 女性 治療期間:1年6ヶ月

2018.06.04UPDATE:2019.07.12

上顎の前歯が内側に生えてることを気にして来院された患者様です。抜歯をせずスペースを確保し、歯を整列することができました。

主訴:受け口

診断:反対咬合・叢生

初診時の年齢・性別:40歳・女性

治療装置:表側矯正(ワイヤー)・矯正用ミニインプラント

抜歯・非抜歯:非抜歯

治療期間:1年6ヶ月

費用:84万円程度(税別)
詳細はこちらをご覧ください

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 23歳 女性 治療期間:2年6ヶ月

2018.06.04UPDATE:2019.07.07

ガタガタを気にして来院された患者様です。歯根しか残っていない歯はすべて抜歯し、埋伏していた親不知を利用しました。崩壊状態の歯が多く苦労しました。

主訴:ガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時の年齢・性別:23歳・女性

治療装置:表側矯正(ワイヤー)・矯正用ミニインプラント

治療期間:2年6ヶ月

費用:88万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 25歳 女性 治療期間:2年

2018.06.04UPDATE:2019.07.07

八重歯を気にして来院された患者様です。元々、上の歯が1本、下の歯が2本欠損していましたので、上顎左側1本の歯を抜き、ガタガタと空隙の改善を行いました。

主訴:八重歯

診断名:叢生

初診時の年齢・性別:25歳・女性

治療装置:表側矯正(ワイヤー)

治療期間:2年

費用:86万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上下顎前突 25歳 女性 治療期間:2年6ヶ月

2018.06.04UPDATE:2024.07.09

口元の突出感を気にして来院された患者様です。上下左右前から4番目の歯を1本づつの歯を抜き、矯正用ミニインプラントを埋入して、最大限に横顔・口元の改善を行いました。治療後はかなり横顔・唇の厚みが改善されました。主訴:口元の突出感が気になる

診断名:上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)

初診時年齢:25歳

主訴:口元の突出感が気になる

診断名:上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)

初診時年齢:25歳

使用装置:表側矯正、矯正用ミニインプラント

抜歯箇所:上下左右第一小臼歯

治療期間:2年6ヶ月

費用:88万円程度(税別)詳細はこちらをご覧ください

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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