子どもの矯正装置【拡大床(かくだいしょう)】の使い方

2020.07.13UPDATE:2020.11.26

こんにちは!大宮SHIN矯正歯科・歯科衛生士のSです。

乳歯から永久歯に生え変わる時期にあたる、お子様の矯正治療は期間を「期治療」と「第2期治療」と2段階に分けることができます。第1期治療中に多くのお子様がご使用になる拡大床』(かくだいしょう)という装置についてお話します。

『拡大床』とは 


拡大床とは、取り外しのできる矯正装置の1つです。レジンと呼ばれる樹脂製の床部分(口の裏側の粘膜部に触れる部分)と、歯にかけるクラスプ(ワイヤー部分)で作られた装置です。床部分にネジが埋め込まれており、ネジを回すことで歯列が拡大します。

乳歯、あるいは乳歯が永久歯に生え変わる混合歯列期の不正咬合の治療によく用いられ、永久歯列では補助的矯正装置や後戻りを防ぐ装置として使用することもあります。

『拡大床』を使用する目的


初診で、特に多い歯並びのお悩みが、【歯がガタガタしている】=(顎が小さくて歯が並ぶスペースがない状態というご相談です。大人の場合ですと、抜歯や歯と歯の間のやすり掛けを行ってスペースを作り、顎の大きさに合わせて歯がきれいに並ぶように調整していきます。

しかし、永久歯が生えそろっていないお子様は、まだ顎の骨が成長過程で柔らかい状態なので、拡大床を使用して少しずつ顎を広げていきます顎を歯の大きさに合った本来の大きさに広げることにより、将来を抜かずに済む可能性が高くなります。

拡大床を使用した症例はこちらから

『拡大床』の使い方


 

①ネジを回す

拡大床のレジンの部分に埋め込まれているネジを回すと、装置が広がっていく仕組みになっています。 ネジの隣に付いている矢印の方向に2日に1回・45度回 していきます。

例えば、奇数日に回すと決めたり、あらかじめカレンダーにを付けておくと、回す日が分からなくなってしまったり、ネジの回し忘れを防ぐことができます 

 

②使用時間

お食事と歯磨きの時間(約4時間ほど)除いた1日20時間以上使うことが理想的です。寝ている間使用してください。拡大床が不適合になってしまったり、最初に予定していた期間より治療期間伸びてしまう原因となりますので使用時間はしっかり守りましょう。 

 

 

③『拡大床』の付け方

拡大床の取り外しはお子様でも簡単にきます。しかし必ず大人の方がきちんとはまっているか確認してください。目で見るだけでなく、装置のピンク色のレジンの部分を指でギュッと押して拡大床が浮いていないかチェックしてください。

ご家族の方がその確認をできない学校の給食時などは、装置つけたままお食事、そして歯磨きしてしまいしょう。拡大床の紛失を防ぐためにも安心です。最初は慣れないといますので、お家で練習してみてください 。そして、ご自宅に戻ったら装置をきれいに洗浄しましょう。

『拡大床』についてよくある質問


保護者の方からよく聞かれることを質問形式で答えていきたいと思います!

・違和感や痛みはありませんか?

初めはもちろん話しづらい、食べづらいなどの違和感はあります。でも話し方やお食事のコツをお伝えしますので、しばらく使い続けるうちに慣れてきます。拡大はゆっくり行なっていくので、お痛みは無く使っていただけると思います。

・顎を広げることによって、顔が大きくならないんですか?

治療で広げるのは歯を支えている歯槽骨という部分であり、顎を本来の大きさに広げていきますので、お顔が大きくなったりすることはありませんのでご安心ください😄

・20時間使えなかったけれど、ネジを回してもいいですか?

無理にネジを回してしまうと、装置の広がりに顎の大きさが追いつかなくなってしまい、装置が合わなくなってしまいます。1日20時間以上使えなかった日はネジは回さないでください。

・林間学校や修学旅行の時のネジ回しはどうしたらいいですか?

お子様だけで旅行に行く場合は、旅行中のネジ回しはお休みして下さい。装着時間が20時間を下回らないようにだけ気をつけましょう。旅行から戻ってきて装置がしっかりはまっていることが確認できたら、ネジ回しを再開してください。

・スポーツはつけたままできますか?

問題ありません。つけたまましていただいて大丈夫です。

・何歳から使えますか?

お子様の矯正治療の開始時期は、一人一人 歯並びの現状や骨の成長時期によって最適な治療時期が異なってきます。一般的には成長が大きくみられる7~9才が最適な治療開始時期と言われています。

・装置が合わないor壊れてしまったら?

装置が合わなくなってしまったり壊れてしまった時は、急患で診療しますので医院までご連絡ください。修理や再制作の対応を取らせていただきます。患者様のご都合で装置が壊れてしまい再作成となった場合は、追加でご料金かかる可能性がありますので、お気をつけください。

 

『拡大床』の洗い方


 

1日に最低1回は、水かぬるま湯で洗って下さい。レジンの部分が変形するので熱湯は絶対に使用しないでください。特に汚れが溜まりやすいのがネジ穴の周りです。普通の歯ブラシより、先のとがった歯ブラシを使うと奥までしっかり洗うことができます。 

洗浄剤について

当院で専用の洗浄剤【リテーナシャイン】を販売しています。「市販の入れ歯洗浄剤等を使ってもいいですか?」というご質問も度々うけますが、市販のものは刺激が強すぎて、劣化や変色の原因になる可能性があり、あまりおすすめしません。

汚れや匂いが気になる時は、台所でお使いの中性洗剤を薄めたものを使って洗っても大丈夫です。虫歯の原因にもなりますので、拡大床は清潔に保ちましょう! 

リテーナー シャイン

 お子様の矯正治療は本人の頑張りはもちろんのこと、ご家族のお声かけ等もとても重要になってきます。医院でもサポートしていきますので、みんなで協力して頑張りましょう!こどもの矯正治療について詳しくはコチラもご覧ください。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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アタッチメントが取れやすくなる5つの原因

2020.03.30

こんにちは!さいたま市 大宮SHIN矯正歯科・歯科衛生士のSです。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)で歯を動かすためにとても重要なアタッチメント

アタッチメントが取れてしまったらというブログでもお伝えしていますが、アタッチメントはマウスピースを作り直す際や、歯の移動が終わったら外すものなので、治療中にれ外れてしまうことがあります😖

アタッチメントが取れてしまったら【マウスピース型矯正装置(インビザライン)】

でも、治療の途中でアタッチメントが取れてしまうことは望ましくありません。そこで今回は、アタッチメントが取れやすくなる事柄についてお話していきたいと思います😄 アタッチメントが外れてしまう可能性のある原因を知って、なるべく取れてしまわないように気をつけましょう。

アタッチメントが取れやすくなる5つの原因

①お口の中に汚れがたまっている


『アタッチメントが外れてしまう原因に、お口の中が汚れているかどうかなんて関係があるの🙄?』と思われる方もいるかと思いますが、実は深い関係があります。

歯の表面に直接付いていて、ボコボコとした凹凸があるので歯磨きをきちんとしたつもりでも、アタッチメントの周りは汚れが溜まりやすくなってきてしまいます。アタッチメントは歯と同じ色のレジン(樹脂)で出来ています。レジンは、汚れが溜まることによってだんだんと劣化してきてしまい、外れてしまう原因となります。

歯を一本ずつ磨くイメージで歯ブラシを細かく動かしていただくと、アタッチメントの周りの汚れもよく落ちるかと思いますので、頑張ってお口の中を清潔に保ちましょう✊

②マウスピースの取り外し方法が間違っている


2つ目はマウスピースの取り外し方によるものです。

マウスピースを取り外す際は左右で同じ力がかかるように外していただきます。どちらか片方だけに大きな力がかかってしまったりすると、アタッチメントに大きな負荷がかかってしまいアタッチメントが外れる原因になってしまいます🙅

間違った取り外し方法はアタッチメントが外れやすくなってしまうだけでなく、歯肉を傷つけてしまったり、マウスピースが歪んでしまったり割れてしまう原因にもなりますので、必ず正しい取り外し方法を心がけましょう🌷

③かみ合わせの状態


3つ目はかみ合わせによるものです。かみ合わせが深い方は、アタッチメントが付いている歯と、その反対側にある噛みあう歯があたってしまい、アタッチメントが外れやすくなってしまいます。

矯正治療を進めていく中でだんだんと噛み合わせの深さは改善していきますが、そのため、初めのうちはわざとアタッチメントを付けずに様子を見たりすることもあります。

④食べ物


4つ目は食べ物によるものです。おせんべいなどのかたいものを思いきりかじってしまうと、その衝撃でアタッチメントが欠けたり外れたりしてしまいます。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は食事中はマウスピースを外すので、矯正中に禁止している食べ物は特に無いのですが、ワイヤー矯正の方と同じように、硬いものを食べるときのコツとしては、まず食べものを一口大にしてから召し上がると外れにくくなりますのでお試しください👍

⑤アタッチメントを付ける歯に被せ物がしてある


虫歯治療をした歯には、虫歯を削ったところに白や銀色のかぶせ物がしてあります。そのような場合、接着が不安定になりアタッチメントが取れやすくなります。接着の際に専用の薬を使ったり、被せ物の表面をざらざらにしてくっつきやすい工夫を行うこともあります👌


いかがでしたか?😃アタッチメントを付けてもらっても、いつもすぐに外れてしまうなあ、、、と感じている方は、どれか1つでも当てはまるものがあったのではないでしょうか?

①②④はご自身で気を付けることができる内容になっておりますので、アタッチメントが取れてしまう事が多い方はぜひ参考にしてみてください🌸

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【調整って何をするの?】マウスピース型矯正装置(インビザライン)の場合

2019.10.15

こんにちは、大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

2〜4週間に1回通院する必要がある他の矯正装置と比べると、約1〜3ヶ月に1回と通院回数が少ないマウスピース型矯正装置(インビザライン)順番通りマウスピースをはめていくだけで、調整する必要なんてあるの?と思いませんか。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の調整時に行うこと


アタッチメントセット

マウスピースが完成した後、ほとんどの方が始めに行うのはアタッチメントセットといって、歯の表面に人工的に凹凸をつけていく処置です。アタッチメントとは、歯とほぼ同色の樹脂でできている突起のようなものです。

歯の表面にこのアタッチメントを設置することで、歯に力が加わりやすくなるため、「歯を治療計画どおりに移動させやすくする」という仕組みになっています。簡単にいえば歯の動きを助ける役割をしてくれるものです。

アタッチメントはいつまで?マウスピース型矯正装置【インビザライン】

 IPR(アイピーアール)

次に行うことが多いのは IPR(Interproximal Enamel Reduction)=「歯と歯の間のやすりがけ」です。この処置は歯を動かすスペースをつくるために行います。

歯の表面の「エナメル質」という硬い組織を一層削り、歯の横幅を少し小さくします。歯を削るというと心配になる方もいらっしゃると思いますが、IPRを行う際に削るのは約0.2~0.5ミリ程度とごくわずかですので、ご安心ください。

IPR処置後、冷たい食べ物や飲み物がしみるようになることがありますが、数日~1週間程度で落ち着きます。しみるのが心配という方は、防止する効果のある「MIペースト」という商品も販売しております。もしご興味があれば、当院の受付までお気軽にお声がけください!

また、歯と歯の間を削ることによって繊維性の食べ物などが詰まりやすくなることがありますので、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってお掃除を頑張りましょう♪

【歯間を削る】矯正治療の「IPR(アイピーアール)」とは?

ゴムかけのためのボタンセット

また、患者さまによっては歯にゴムをかけるための「ボタン」という装置をつける方もいらっしゃいます。ゴムかけとはその呼び名の通り、小さなゴムをボタンという装置にかける作業です。ゴムかけはかみ合わせを改善、調整するために行っていきます。

矯正治療の補助装置【ゴムかけ】期間はどれくらい?どんな効果があるの?

調整時の確認事項


マウスピースの適合

マウスピースがきちんと歯にはまっているか見ています。歯列全体のフィット具合を確認することで、マウスピースの装着時間(1日最低20時間以上)は守られているか・治療計画通りに歯が動いているかがわかります。

当たり前ですが、マウスピースは必ずお口に装着した状態で来院してください。そして可能であれば、次に装着する予定のマウスピースも持ってきていただけると、より治療がスムーズです。

補助装置の有無

アタッチメントやボタンは最終的には除去するので、とれてしまうことがあります。外れていて、付け直しが必要であると判断した場合には、再装着を行います。

マウスピースを作り直すための処置

マウスピースがまだ残っていても、途中で軌道修正が必要と判断されるとマウスピースを作り直ます。ほとんどの患者さまが最初に出来上がったマウスピースだけでは治療終了にはならず、途中で微調整が必要になり、個人差がありますが3~5回ほど作り直します。

マウスピースを作り直すことになったら、アタッチメントを外して再び口腔内スキャナー(iTero Element アイテロ エレメント)いう口腔内3Dスキャナーでお口の中の歯型を読み取り、新たな治療計画を作成します。約1か月半後に新しいマウスピースが届き、再びアタッチメントを付けたり、必要な場合はIPRを行ないます。

装着時間が守られていない・マウスピースの紛失といった患者さまの不注意による作り直し以外は、マウスピースの作り直し期間も治療期間の想定内です。また、治療開始から5年以内は何度もマウスピースを作り直すことになっても、追加料金はかかりません。

マウスピースの作り直しについて

マウスピース型矯正装置(インビザライン) はこんな方におすすめ!


多忙な方

調整のための通院回数が少ないマウスピース型矯正装置(インビザライン)は、忙しくて時間がなかなか取れないと方におすすめです。

遠方にお住まいの方

当院のある大宮駅は新幹線の停車駅でもあるので、埼玉県外から通われている患者さまもいらっしゃいます!

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【矯正で運動能力を良くしよう!】歯並びがスポーツに与える影響について

2019.09.07

こんにちは!さいたま市 大宮SHIN矯正歯科・歯科衛生士のSです。 

突然ですが、皆さんスポーツはお好きですか?😄

私も体を動かすことは大好きで、学生時代はバレーボール部に所属していました!

大宮SHIN矯正歯科に通ってくださっている患者様の中にもスポーツをしている方が多く、特に学生の方は様々なスポーツ系のクラブ活動や部活動をしている子が多くいます⚽⚾

そこで今回は、運動と歯並びの関係についてお話したいと思います。

「運動するのに、歯並びなんて関係あるの?」と疑問に思う方も多いかと思いますが、実は運動能力と歯並びには深い関係があります。矯正治療の効果で運動能力を上げていきましょう!

歯並びが運動に与える影響

食いしばるとき

そもそも食いしばりとは、『上下の歯がしっかり噛み合って、力が入る状態』のことを言います。

つまり、かみ合わせが悪いとうまく食いしばることができないのです。

たとえば、

  • スプリントのスタートダッシュ
  • ドッジボールで球を投げるとき
  • 野球でバットを振るとき

など、スポーツ中に力が入る瞬間は何度もあります。

全ての人が必ず歯を食いしばっているわけではありませんが、このとき「食いしばる力」がちゃんと働かないと、力が抜けたり、パフォーマンスが落ちたりする可能性があります。

バランス感覚

顎の関節の近くには、体のバランス感覚を保つために重要な役割をしている【三半規管(さんはんきかん)】というものがあります。歯並びやかみ合わせが悪い場合や、虫歯がある場合などは、あごの筋肉の左右差ができてしまいます。

顎の筋肉の左右のバランスが崩れてしまうと身体全体のバランスも崩れてしまい、重心のズレが生じてしまいます。どのスポーツをする上でもバランス感覚はとても大切なので、歯並びの悪さがスポーツにおけるパフォーマンスの低下につながってしまうといえます。 

筋肉との関係

歯並びやかみ合わせに問題があると

  • 歯が部分的にしか当たらない
  • 顎の位置がズレる
  • 左右のバランスが悪い

こういったことが起きて、しっかり力を入れられなかったり、無理な力がかかってしまうことがあります。

また、顎や頭の位置が不安定になります。それらを安定させるために頭の筋肉が緊張してしまい、肩こりや首のこりを引き起こします。また、顎関節症や頭痛にもつながります。すると体全体のバランスが崩れ、安定した姿勢を維持することが難しくなりますし、痛みによる集中力の低下により、結果、運動能力の低下にもつながってしまいます。

スポーツ選手も歯が命!

歯並びと運動能力に関するこのような調査結果があります。

小学生を対象に運動能力の調査を行い、成績の良かった子たちのグループと、悪かった子たちのグループに分けて歯の状況を調べたところ、成績の悪いグループの子たちの歯には虫歯や歯列不正などのなんらかのお口のトラブルが成績の良いグループに比べて多いことが明らかになりました。

対象を中学生や成人にしても同じ結果が出ています。歯並びが悪いと歯磨きがしづらく、汚れがたまりやすくなります。その結果、虫歯や歯周病にかかりやすくなり、運動能力の低下にも繋がっていきます。

『芸能人は歯が命』なんて言葉がありましたが、『スポーツ選手も歯が命』と言えますね!

スポーツをしながら歯列矯正はできるの?

結論から言いますと『できます!

マウスピース型でもワイヤーでも問題なく治療ができます。

運動をしていると、矯正治療をする時間がない、矯正装置がスポーツのパフォーマンスの妨げになるのでは…?と、たとえ歯並びが悪くても、その改善を後回しにしてしまいがちではないでしょうか?

しかし、歯並びが悪いままだと先ほど述べたように、運動能力の低下や、歯を失うリスクが高まります。一度失った歯は元には戻りませんし、インプラントのような人工物を入れたとしても、この先ずっと、定期的なケアが必須になってしまいます。

また、スポーツをする人は水分補給のためこまめに甘いスポーツドリンクを摂取する機会が多かったり、激しく呼吸をすることによって、口を開けている時間が長くなり、ドライマウス(口が乾燥する)になるなど、虫歯のリスクも高まります。

また、わたしがしていたバレーボールやバスケットボールなどに比較的多い、身長が高い方は顎の形が大きくなりやすく、上下の噛み合わせがきちんとあっていない場合があります。

しかし、矯正治療中の注意点もございます。

  • 装置が邪魔になって集中しづらい
  • 痛みで思い切り動けない時期がある
  • 顔にボールなどが当たった場合、矯正装置がお口の中に強く当たってしまう

などの可能性があります。

また、治療直後は一時的にパフォーマンスが落ちることもあるので、大会シーズンとの兼ね合いを考えるといいでしょう。

マウスピース型矯正装置がおすすめ!

これらのデメリットがより少ない治療法は、マウスピース型矯正装置(インビザライン、シュアスマイルなど)がおすすめです!

マウスピース型矯正装置(インビザライン、シュアスマイル)のメリットは

  • ワイヤー矯正よりも装置が鋭利ではなく、万が一お顔に何かが当たってしまった際にお口の中を傷つけてしまう心配が少ない
  • 一度に歯を動かす量が少ないので痛みが出にくい
  • 強く食いしばるときに歯の表面が削れないようにマウスピースが保護してくれる

などがあります!

以前詳しくお話ししていますのでよろしければこちらのブログもご参考にしてください◎

最後に

歯並びとスポーツの関係性についてお分かりいただけたでしょうか?

スポーツにおいて100パーセントの力を発揮するためには日々の練習だけでなく、お口の中をきれいに保つように心がけることや、歯並びにも気をつけることが大事だと言えますね😊 

将来の夢はスポーツ選手!というお子様や、スポーツをしている方、筋トレをしている方、ぜひ矯正治療を始めてみてはいかがでしょうか?

また、ご自身の歯並びが正しいのか分からないそもそも矯正治療が必要なのか、などのご相談も大歓迎です。是非、無料初診相談にいらしていただき、患者様のお口の状態やライフスタイルに合わせた最適な治療法を一緒にご相談しながら進めていきましょう◎

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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吹奏楽もスポーツも今まで通りに。マウスピース型矯正装置(インビザライン )

2019.06.12

こんにちは。大宮SHIN矯正歯科の歯科衛生士のYです。

最近、院長が行なっている初診カウセリングの中でこのような質問が増えているそうです。

『こどもが吹奏楽部なので、楽器を吹くことがあるのですが、矯正は行えますか?』

『体育会系の部活動に入っている、または、スポーツをやっているのですが、矯正装置は運動中に影響がありませんか?』

歯の矯正が部活動との両立が難しいと思われている理由


矯正治療をお考えの方で「部活動との両立」を心配される方は、歯の矯正というと、まず歯に金属の装置が付くワイヤー矯正を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

とくに、スポーツでの衝撃を心配されている方が多いようです。ボールが顔面にぶつかって、矯正器具がずれたり、壊れたり、もしくは口のなかをケガしてしまったり…

また、口から息を出して楽器を演奏する吹奏楽部の場合は、どうしても、ワイヤー矯正だと(楽器の)マウスピースにワイヤーや金具が当たってしまったり、個人差があるとは思いますが、矯正装置によって息の出方が変わってしまい、音に影響がでることもあるようです。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)なら部活動に影響ありません!


歯列矯正の治療法にはワイヤー矯正以外にも方法があります。お子さまや学生さんで、激しい体育会系の部活や吹奏楽部に入っている、また大人でも、普段からスポーツをしたり、楽器を演奏する方におすすめの矯正治療法が、マウスピース 型矯正装置(インビザライン )です!

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、透明で厚さ0.5ミリほどのマウスピースで矯正していきます。見た目的にも矯正装置として目立ちませんし、この厚さなので、楽器の演奏する場合も運動をするときも、マウスピースを装着したまま行なっていただけます。

吹奏楽部の場合


最初のうちはマウスピース型矯正装置(インビザライン)のマウスピースを装着して楽器を演奏することに違和感を感じることもあるかとは思いますが、次第に慣れていくはずですし、ワイヤー矯正より影響は少ないようです。これなら吹奏楽部との両立は問題ありません。

また、マウスピース型矯正装置の場合取り外しが簡単にできるので、お食事や歯磨きは矯正治療前と変わらず普段通りにすることができます。万が一、マウスピース型矯正装置(インビザライン)のマウスピースを装着したまま楽器を吹くことが気になる場合には、演奏するときだけマウスピースを外すことができるので、とても便利です。

ただ、基本的にマウスピース型矯正装置(インビザライン)のマウスピースは1日20時間以上装着していただかないと、矯正治療の効果が得られません。外している時間が長くなってしまいそうな場合は、お気軽にご相談ください。なるべく部活動と矯正治療の両立ができるように、提案をさせていただきます。

体育会系の部活動の場合


体育会系の部活は一言で体育会系といっても様々なスポーツの種類がありますよね。

『柔道をやっているが装置に影響はないか?』

または

『ボクシングをやっているが、その際にはマウスピースを外した方が良い?』

など具体的な質問がありました。

柔道、ボクシング共にマウスピース型矯正装置(インビザライン)のマウスピース を装着したままで問題ありません。この二つの種目に限らず、スポーツは歯を食いしばることも多々あると思うので、むしろマウスピースを装着することはメリットとしてもあげることが出来ます。

強い力で食いしばりや歯ぎしりなどをしてしまうと、徐々に歯がすり減ってきて、歯にダメージを与えてしまいます。そのため、マウスピースがクッションの代わりになって、食いしばりなどから歯を守ることが出来ます。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は今まで大人の矯正治療方法というイメージがありましたが、子どものためのマウスピース型矯正装置(インビザライン ファースト)が昨年から登場し、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は老若男女問わず、より身近な矯正治療方法となってきています。

ぜひお子さまの矯正をお考え中の方は、当院の初診カウンセリングにいらして下さい。スタッフ一同心よりお待ちしております。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【マウスピース矯正中の飲み物】マウスピースを付けたまま飲み物って飲めるの?

2018.08.03UPDATE:2025.04.18

こんにちは。埼玉県さいたま市にある大宮SHIN矯正歯科、歯科衛生士のSです。

矯正治療中でも自分で装置が外せるので、お食事がいつも通り楽しめるマウスピース矯正装置(インビザライン)。しかし、1日20時間以上マウスピースを装着しないと矯正治療の効果が得られないので、飲食可能な時間は限られています。

中には、治療を始めたおかげで規則正しい食生活になり、間食する時間が減ってダイエット効果があったという方もいますが…

飲み物を飲む際も毎回マウスピースを外さなきゃいけないのか?気になりますよね。

今回は、マウスピースをつけたまま飲み物が飲めるのか、飲む場合はどんなことに気を付けたらいいのか、お伝えしていきます!

マウスピース矯正装置(インビザライン)のアライナーをつけたまま飲み物は飲める?

結論からお伝えすると、マウスピースを付けたままでも飲み物は飲めます!

ただし、なるべく控えた方が良い飲み物や、注意していただきたい点があるのでお伝えしていきます。

マウスピースを付けたまま飲むのは控えた方が良い飲み物

色の濃い飲み物

コーヒーや赤ワインなど歯に着色すると言われている飲み物は、マウスピースにも同じように着色します。麦茶やオレンジジュースも染まりますので、なるべく控えた方が良いでしょう。

糖分が含まれている飲み物

マウスピースを付けたまま飲み物を飲むと、マウスピースと歯の間に飲み物が入り込みます。それが甘いジュースや糖質が含まれているアルコールだった場合、虫歯の原因となる糖分をより歯に密着させることになってしまいます。

熱い飲み物

熱いお茶やスープなど高温の飲み物は、マウスピースを変形させる原因になります。熱い物を口にするときは、必ずマウスピースを外しましょう。

となると、この条件をクリアする飲みもの…と言ったら水しかありません!!

マウスピースを付けたまま水以外のものを飲む方法

でも、普段の生活や外出先で、水以外の飲みものを飲みたくなる時もありますよね…

そんな時おすすめなのが、ストローを使って飲む方法です。ストローをお口の奥の方まで入れて、できるだけお口全体に飲みものが行き渡らないように飲み込んでください。普通に飲むより、歯とマウスピースの隙間に飲み物が入り込むのを防げます。

ただし、ストローを使えば絶対にマウスピースの着色や虫歯を防げるというわけではありませんのでご注意ください。

水以外の飲み物を飲んだらするべきこと

水以外の飲み物を飲む場合、1番の理想はマウスピースを外して飲み、飲み終わったら歯磨きをしてからマウスピースを付け直すことです。しかし、なかなかそんな時間が取れない場合もありますよね。そういった時、マウスピースを付けたまま飲む場合には、飲み終わったらマウスピースを外して水ですすぎ、お口もゆすいでから付け直しましょう。

マウスピース矯正は1.2週間ごとに新しいマウスピースに交換するので、着色については多少ならあまり気にならない方もいるかもしれません。一方、甘い飲みものによって虫歯になってしまうと、矯正治療を一時中断しなければならず期間が伸びてしまう可能性がありますので注意しましょう。

マウスピース矯正装置(インビザライン)で矯正治療中でも、適切なケアをすれば飲み物は飲めます!虫歯にはくれぐれも気をつけながら治療を頑張っていきましょう!

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【短期間で歯並びを矯正したい】セラミック矯正と自分の歯を動かす矯正の違いとは?

2018.02.09UPDATE:2024.04.04

こんにちは。大宮SHIN矯正歯科の歯科衛生士のSです。

歯並びにコンプレックスがあって『矯正をしたい!』と思ったとき、どんな治療方法があるのだろう…と、気になりますよね。

歯並びを矯正する方法

実際に私自身も「歯並びをきれいにしたい」ので、どの治療方法が自分に適しているのか知るために、色々調べてみました。

セラミック矯正とは

早く、きれいな歯並びを手に入れたいという思いが強かった私は、治療期間が短いセラミック矯正に興味を持ち、もう少し詳しく掘り下げてみることにしました。

セラミック矯正とは、歯を削って人工歯を被せて歯並びを綺麗にする方法です。

その点が、歯根や歯周組織に負担のない力でゆっくり時間をかけて自分の歯を移動させていく他の歯列矯正の治療方法と大きく異なります。

セラミック矯正のメリットとデメリット

セラミック矯正のメリットは、治療期間が短いことです。

しかし、、、

◉ 健康な歯をたくさん削らなくてはいけない

◉ 歯根の向きのコントロールまではできない

◉ 全体的な噛み合わせの改善には適さない

◉人工歯のセラミックの材質が何種類かあり、良いものを選択すると、費用がとても高額になる

                             

◉ 加齢や歯周病によって、歯茎が下がりセラミックと歯茎の境目が目立つ場合がある

セラミック矯正は、”治療期間が短い”というメリット以外は、デメリットが多くなる傾向にあることがわかりました。

セラミック矯正はこんな人におすすめ

本来、セラミックの人工歯はむし歯や事故などで無くなってしまった歯を代用するためのものです。

そのため、健康な天然歯がない人にとって歯並びをきれいにする方法としてはセラミック矯正がおすすめです。

歯並びを矯正する方法の選び方

治療中の矯正器具の見ためも気になるので、できる限り早く治療を終わらせたい気持ちが先走っていましたが、健康で全く問題のない歯を大きく削ったり、抜いてしまった歯は戻ってきません。

また、歯の神経がなくなると、”熱い・冷たい”という知覚が失われるので、美味しく食事が出来なくなってしまいます。

歯は一生を共にする、大切な身体の一部です。矯正治療を考えるにあたり、歯並びの見た目だけでなく”歯”本来の役割もしっかり理解する必要があると思いました。

歯並びをきれいにしたいけれど、矯正治療を始めることに迷っている方や、どんな治療方法があるのか知りたい方は、まずは当院の初診カウンセリングに相談にいらしてください。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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