こんにちは。さいたま市大宮区にある大宮SHIN矯正歯科の受付のTです。

お子様の歯並び、将来困らないように矯正治療が必要ならしてあげたいけれど、わからないことが多いと思います。その中でもまず1番多いのが「何歳から子供の矯正を始めたらよいですか?」という質問です。

【子どもの矯正は必要?】


そもそも、いずれ抜けてしまう子どもの歯。永久歯に生え揃ってからでいいのでは?と考える方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。大人と子どもの矯正は、治療の目的が違います。大人の歯列矯正は歯並びを綺麗にして、かみ合わせを整えることが治療の目的です。

一方、子どもの場合は大人の歯に生え変わる前の口の中を、より良い環境に整備することが目的です。子どものうちから矯正することのメリットは、骨格の成長を利用した治療が可能で、整った歯並びとお口の機能を長く保てることです。

〈大人の歯列矯正のイメージ〉

よくある例ですが、公園にあるようなベンチに4人の”歯”さんがキツキツに重なって座っているところを想像してみてください。本来は3人がけのベンチなので、正しい人数で座るには誰かに抜けてもらうしかありません。これが大人の歯列です。

ところが、成長期の子供の場合ベンチ自体を広げることがきます。まだ骨が柔らかいので歯も動きやすく、治療の痛みが大人より軽いと言われています。

〈子どもの歯列矯正のイメージ〉

【始めるタイミングによって異なる治療方法】


【乳歯と永久歯が両方生えている】

この時期に始める矯正は第1期治療と呼ばれます。この治療の1番のメリットは、骨が柔らかい時期にスタートできることです。「受け口」や「出っ歯」など骨格が原因となる症状のある時に、上下の顎のバランスを改善する装置を使うことで改善が見込めます。

〈顎の位置を動かす装置バイオネーター〉

また、最近では顎が小さいために歯が並ぶスペースが不足しているお子さまが多く見受けられます。例えば、永久歯が生えていない時期に、乳歯のみで隙間なくきっちり並んでいるお子様。

〈乳歯列は歯と歯の間に隙間があるのが正しい歯並び〉

一見、歯並びが良さそうに見えますが、あとから生えてくる永久歯はほとんどの歯が乳歯より大きく、隙間が無いと永久歯が本来生えてくるべき場所から生えてこれず、成長とともに歯並びがガタガタとしてきます。

このようなことを防ぐため、下の写真のような装置を骨の柔らかい時期に使います。顎を拡大をし、歯が並ぶスペースを確保します。

〈顎を広げる拡大床〉

【永久歯に生え変っている】

いわゆる、”歯の矯正”と聞いて一番にみなさんが想像する、ワイヤー装置をお子さまが付けて行う治療を第2期治療と呼びます。第1期治療を終えた方、または永久歯が大方生え揃った段階で始めます。

第1期治療で、永久歯が生えてくるための適切なスペースが確保出来たとしても、歯が曲がって生えてきてしまうことがあるので、ワイヤーで歯並びを整えていきます。基本的には第1期治療と第2期治療はセットで行うものと考えてください。

【子どもの時期から矯正すると軽くなる2つの負担】


【身体への負担】

とくに、骨格に問題がある歯並びのお子様の場合、第1期治療のタイミングを逃してしまうと抜歯や外科手術が必要になってしまいます。

そして、若いうちに歯並びが整えば、その分虫歯や歯周病のリスクが減り 悪い噛み合わせによる歯や顎の負担がなくなります。そして、正しい発音や呼吸を早くから身につけられるのです。

【治療費の負担】

お子様の矯正治療も保険適用がないことの方が多く、費用がどのくらいかかるのかも気がかりですよね。けっして安くはない金額ではありますが、大人と比較すると子どもの矯正治療費の相場は低く設定されています。

中には、第1期治療で永久歯が生えてくる適切なスペースが確保され、大人の歯ががきれいに生え揃ってくれることもあります。その場合は、第2期治療は必要なくなりその分の費用も抑えられます。

【何歳が最適なタイミング?


一般的には7~9歳くらいが子供の矯正を開始する適齢期と言われています。しかし、この年になるまで待つ必要はありません。思い立ったが吉日!少しでもお子様の歯並びに不安を感じたら、矯正専門の歯科医院または先生に相談しましょう。

今すぐ治療を始めた方が良いタイミングの時もありますし、成長期のお子様の場合、「もう少し様子を見てからにしましょう」というお話になることもあります。そう診断された方には、当院では無料の定期検診を行なっています。

定期検診の時期は半年後など、患者さまのご都合に合わせていただいて大丈夫です。歯の生え変わりにはお子様によって個人差があるので、治療を始める年齢に決まりはありません。