上顎前突のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例③

2020.11.04

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、上顎前突症例(出っ歯)についてお伝えしていきます。

【上顎前突(出っ歯)とは】


上顎前突(出っ歯)とは、上の歯が下の歯よりも前に出過ぎた状態のことです。大きく分類すると、上の歯の傾斜によって出っ歯になっている場合歯性の上顎前突と、下顎に比べ上顎全体が大きく、上顎の歯茎と歯が前方に突き出ている場合骨格性の上顎前突)があります。

【上顎前突(出っ歯)のデメリット】


まず「見た目の悪さ」があり、横顔のバランスが悪かったり、笑ったときに歯茎が目立ったりするため、それがコンプレックスになってしまう方も少なくありません。また、以下のように外見以外にも様々な問題があります。

①唇が閉じにくく、口呼吸になりがちなため、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になりやすい

②ドライマウスになると唾液の分泌量が減少し、虫歯歯周病になりやすく、口臭の原因にもなる

③前歯が前に出ているため噛み合わせが悪くなり、食べ物をうまく噛み砕けない

④スポーツや事故のときに、前歯が折れたり唇が切れたりしやすい

⑤下顎を前にズラして噛むクセがつき、顎の関節に負担がかかって顎関節症になりやすい

【ご来院の理由】


18歳女性の患者様です。

口元が出ていることを気にして来院された患者様です。

永久歯が生えそろった頃から、口元が出ていることが気になっていました。友達と写真を撮るときや、笑ったりお話をするときに気になってしまうそうです。口元を気にせず笑えるようになりたいとのことで、当院の無料カウンセリングを希望されました。

他院でも矯正治療のカウンセリングを受けたそうですが、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での矯正治療は難しいと言われてしまったそうです。そのため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)治療の経験が豊富なところであれば治療出来るかな?と思い、ご来院されました。精密検査を行い、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療が可能な症例であったため、当院で矯正治療を始めることになりました。

【矯正中の不安・装置選び】


矯正治療を始めるにあたって、装置の見た目お痛み等に不安がありました。そのため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療をご提案しました!マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、目立ちにくいだけでなく、治療中の痛みが少なく違和感や日常生活への支障も少ない装置になっております。

治療開始・治療経過】


口元をグッと下げて横顔もスッキリさせたいとのことでしたので、上下左右第一小臼歯を(合計4本)抜歯しました。患者様のご希望で、治療期間を少しでも短縮したいとのことでしたので、抜歯症例が得意なワイヤーで抜歯スペースをある程度閉じてから、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療を進めることになりました。

こちらは、治療開始から1年後のお写真です。

上下の前歯のガタガタが改善され、抜歯スペースが閉じ始め、少しずつ口元が下がってきました。抜歯スペースをある程度閉じてから、マウスピース型矯正装置(インビザライン)に変更との治療計画でしたので、このタイミングでワイヤーを除去し、マウスピース型矯正装置(インビザライン)に移行しました。

1回目のアライナーは全部で28枚です。アライナーは慣れるまで10日交換で、装置に慣れてから1週間交換で進めて頂き、約8カ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)を始めたときに残っていた抜歯スペースが閉じ初診時と比べて口元が下がってきました。しかし、まだ少し上下の前後差が残っている(画像1)ようです。また、少し咬み合わせが深い(画像2)ことと、左奥歯の咬み合わせが不十分(画像3)のため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で26枚です。アライナーは1週間交換で進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である出っ歯が改善されました。全体的口元が下がり上下の歯の中心も揃い綺麗なお口元になりました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約2年6ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

上の歯の前歯が飛び出し三角形のようになっていたアーチが、綺麗な丸いアーチになり、美しい口元になりました!真横から見ても口元が下がり、患者様にも口が閉じやすくなり横顔が気にならなくなったと喜んで頂けました!横顔も美しくなり、写真を撮るのが楽しくなったとの嬉しいお言葉も頂けました!

【まとめ】


主訴:口元が出ていることが気になる

診断名:上顎前突

初診時年齢:18歳

装置名:表側矯正(ワイヤー)、マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:抜歯

治療期間:2年6ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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空隙歯列のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例②

2020.10.03

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並び症例についてお伝えしていきます。

【空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並びとは】


空隙歯列(くうげきしれつ)とは、歯と歯の間にできる隙間のことです。しかし、歯と歯の間にすき間があることを、すべて空隙歯列と呼ぶわけではありません。

より正確に説明すると、空隙歯列とは、顎が大きい、または歯が小さいことが原因で、歯がまばらに生えるような状態になっていることを指して言います。

【空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並びのデメリット】


①咀嚼に問題が発生する

空隙歯列になると、ものが噛み切れない、噛んでもしっかりとすりつぶすことができずに飲み込めない、といった咀嚼障害が発生します。

②発音に支障が出る

すきっ歯になると、歯と歯の隙間から空気が抜けてしまうため、発音がしにくくなる恐れがあります。

③顎の関節などに負担がかかる

空隙歯列は、ただの歯と歯の間にすき間があるだけ、と考えてしまいがちです。しかし、噛み合わせがズレてしまい、それが原因で顎に悪影響を与えている恐れがあります。

顎への負担は口の開閉ごとにかかるため、顎の関節には徐々に負担が積み重なります。最終的には、顎関節症を代表するような大きなトラブルに繋がる例もゼロではありません。

④虫歯や歯周病になりやすくなる

歯と歯の間は、汚れが溜まりやすくなります。食べカスが溜まりやすくなるほか、磨き残しになりやすい部分です。汚れが日常的に蓄積されていくと、虫歯歯周病に発展する場合があります。

【ご来院の理由】


19歳男性の患者様です。

すきっ歯が気になるということでご来院されました。

※(下顎右側中切歯欠損)

こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めたそうです。また、学校検診でも歯並びについて指摘され、矯正治療を行うことを決めました。矯正治療を行うなら矯正専門医院での治療を考えており、当院の初診カウンセリングを受けられました。

【矯正中の不安・装置選び】


装置の見た目や治療中の痛みに不安がありました。また、本当に矯正をしたらキレイな歯並びになるのかとの心配もありました。そのため、どのように歯並びがキレイになっていくのかを治療を始める前に、3Dのシミュレーションで確認することが出来る、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療を進めていくことになりました!

マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、目立ちにくいだけでなく、治療中の痛みや違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で32枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまで14日交換で慣れてからは7日交換NO.29まで進めて頂き、約10カ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である「すきっ歯」は、1回目のアライナーで改善されました。しかし、前歯の咬み合わせが深い(画像2)ことと、奥歯の咬み合わせが不十分(画像1・3)のため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で24枚です。

今回はアライナーの交換は7日交換で最後まで進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。

 

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

1回目のアライナー終了時と比較して、全体的に咬み合わせが改善されてきましたが、まだ不十分(画像1・2・3)のため、追加アライナーでさらに細かい所を調整していきました。

3回目のアライナーは全部で22枚です。

今回もアライナーの交換は7日交換で最後まで進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。

 

こちらが3回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴であるすきっ歯が改善されキレイなお口元になりました!また、咬み合わせも改善されて、咬みやすくなったと喜んで頂けました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約2年で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

すきっ歯が改善され、しっかりと咬み合っています。見た目も美しく仕上がりました。コンプレックスが改善され、歯並びを気にせず笑えるようになったと喜んで頂けました!

【まとめ】


主訴:すきっ歯が気になる

診断名:空隙歯列

初診時年齢:19歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯(下顎右側中切歯欠損)

治療期間:2年

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生(そうせい)のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例⑧

2020.09.02

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、叢生(そうせい)=ガタガタの歯並び症例についてお伝えしていきます。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びとは】


叢生は、歯が顎に入りきらず、重なり合ってデコボコになっていたり、ガチャガチャになっていたりする状態です。「叢生」と言うと耳慣れないかもしれませんが、いわゆる「乱ぐい歯」と同じ意味です。ちなみに、「八重歯」も叢生の一種です。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びのデメリット】


叢生のデメリットは見た目が良くないという事だけではありません。歯が重なり合っているため、歯磨きが難しく、虫歯歯周病のリスクが高くなります。さらに虫歯や歯周病が進行すると、口臭の原因や歯が抜けてしまう可能性もあります。

【ご来院の理由】


29歳女性の患者様です。

前歯のガタガタが気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、永久歯になった後から前歯のガタガタが気になり始めました前歯のガタガタがコンプレックスで、思いきり笑うことが出来ないとのことでした。また、歯磨きがしにくく虫歯になってしまう心配もあったため、矯正治療をしようと決心されました。

目立たない装置を希望されていたため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)治療経験が豊富であることに魅力を感じ、当院の初診カウンセリングを受けました。

【矯正中の不安・装置選び】


装置の見た目治療中の痛み歯を抜くことへの不安があったため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療を進めていくことになりました!

抜歯に抵抗があったため、歯を並べるためのスペースはヤスリがけ(IPR)で確保しました。マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、目立ちにくいだけでなく、治療中の痛みや違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で30枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまで10日交換で、慣れてから7日交換でNo.27まで進めて頂き、約7ヵ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

前歯のガタガタを並べるためのスペースを確保するために、全体的にヤスリがけ(IPR)を行いました。内側に入り込んでいた前歯(右上2番・左下2番)は初診時と比べると綺麗に並んできましたが、まだ少しガタつきが残っています。(画像2)また、咬み合わせも甘いため(画像1・3)、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で28枚です。

今回は初めからアライナーは7日交換で進めて頂き、約7ヶ月で終了しました。
 

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

1回目のアライナー終了時と比較すると、全体的にガタガタも咬み合わせも改善されました。しかし、若干ガタつきが残っている(画像2)のと咬み合わせが不十分(画像1・3)なため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

3回目のアライナーは全部で14枚です。

今回は、歯の動きに合わせてアライナーは7日交換か10日交換で進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。

今回のアライナーで、前歯のガタつきと咬み合わせが改善されました。上下の前歯の中心も揃い、キレイなお口元になりました!患者様にも歯並びが気にならなくなり、歯磨きがしやすくなったと喜んで頂けました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約2年で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後お口の中のお写真です。

前歯のガタつきが改善され、内側に入り込んでいた歯も並び、綺麗なアーチになりました!咬み合わせも改善され、全体的に美しいお口元になりました!

【まとめ】


主訴:前歯のガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時年齢:29歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:2年

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上顎前突のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例②

2020.08.01

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、上顎前突症例(出っ歯)についてお伝えしていきます。

【上顎前突(出っ歯)とは】


上顎前突(出っ歯)とは、上の歯が下の歯よりも前に出過ぎた状態のことです。大きく分類すると、上の歯の傾斜によって出っ歯になっている場合歯性の上顎前突)と、下顎に比べ上顎全体が大きく、上顎の歯茎と歯が前方に突き出ている場合骨格性の上顎前突)があります。

【上顎前突(出っ歯)のデメリット】


まず「見た目の悪さ」があり、横顔のバランスが悪かったり、笑ったときに歯茎が目立ったりするため、それがコンプレックスになってしまう方も少なくありません。また、以下のように外見以外にも様々な問題があります。

①唇が閉じにくく、口呼吸になりがちなため、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になりやすい

②ドライマウスになると唾液の分泌量が減少し、虫歯歯周病になりやすく、口臭の原因にもなる

③前歯が前に出ているため噛み合わせが悪くなり、食べ物をうまく噛み砕けない

④スポーツや事故のときに、前歯が折れたり唇が切れたりしやすい

⑤下顎を前にズラして噛むクセがつき、顎の関節に負担がかかって顎関節症になりやすい

【ご来院の理由】


22歳女性の患者様です。

口元が出ていることを気にして来院された患者様です。

こちらの患者様は永久歯が生えそろった頃から、口元が出ていることが気になっていました。特に、横顔や口が閉じにくいことが1番気になっているそうです。口元を気にせず笑えるようになりたいとのことで、当院の初診カウンセリングを希望されました。

【矯正中の不安・装置選び】


こちらの患者様は矯正治療を始めるにあたって、治療中の痛み日常生活に支障がないか等に不安がありました。そのため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療をご提案しました!マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、治療中の痛みが少なく、また違和感や日常生活への支障も少ない装置です。

その他にも医院選びの基準として歯科医師の技術を重視されていました。矯正専門医院でマウスピース型矯正装置(インビザライン)治療の経験が豊富なところでの治療を望まれていたそうで、当院で矯正治療を始めることになりました!

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で32枚です。

アライナーは慣れるまで10日交換で、装置に慣れてから1週間交換で進めて頂き、約8カ月で終了しました。

 

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様が1番気にされていた口元を下げるために、ヤスリがけ(IPR)を行い、全体的に口元が下がりました!しかし、左の奥歯がまだ十分に咬んでいない(画像2)ようです。また上下の歯の中心が揃っていない(画像1)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーも全部で32枚です。

1回目と同じくアライナーは1週間交換で進めて頂き、約8ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である出っ歯咬み合わせが改善されました。また、上下の歯の中心が揃い、綺麗なお口元になりました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年6ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

上の歯の前歯が飛び出し三角形のようになっていたアーチが、綺麗な丸いアーチになり、美しい口元になりました!真横から見ても口元が下がり、患者様にも口が閉じやすくなり横顔が気にならなくなったと喜んで頂けました!

【まとめ】


主訴:口元が出ていることが気になる

診断名:上顎前突

初診時年齢:22歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年6ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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反対咬合のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例②

2020.07.03

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、反対咬合(はんたいこうごう)=受け口の歯並び症例についてお伝えしていきます。

【反対咬合=受け口とは】


本来、上の前歯は下の前歯の上に2ミリ程度重なるものですが、反対咬合とは、それが反対になっている不正咬合です。下顎が上顎を受けるように噛み合わさるので、受け口ともいわれています。

反対咬合の主な原因は、不十分な上顎の成長や生まれつき上顎が小さい上顎よりも下顎が大きい舌で下の前歯を押す癖がある等が考えられます。

【反対咬合=受け口のデメリット】


反対咬合は、見た目が悪く心理的ダメージがあること以外にも様々な問題があります。

発音障害

正しい咬み合わせではないため、発音がしにくく、舌ったらずな喋り方になってしまう場合があります。特に、サ行の発音や英語の発音に発音障害が出ることが多いです。

虫歯や歯周病になりやすい

反対咬合の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、唾液の分泌量が減少します。そうすると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯や歯周病口臭を招きやすくなります。

体に不具合が起こる

咬み合わせが悪いと、咀嚼機能が低下し、胃腸障害など体に不具合が起こる可能性が高くなります。その他にも、肩こり頭痛など起こる場合があります。

また、咬み合わせが悪いと噛むたびに余計な力が加わるため、歯はダメージを受け、顎関節には負担がかかります。そのため、8020達成者は、反対咬合(受け口)はいなかったという報告もあります。

※8020とは?

80歳で20本以上の歯を持つとを言います。

20本以上の歯があるとおせんべいやフランスパン、お肉やごぼうなど、たいていのものを噛むことができます。80歳で20本以上の歯を持つ人は、好きなものを不自由なく食べることができるので、外で友人と食事をすることもいといません。

その結果、歯の数が少ない人に比べて社交的であったり、おしゃれであったり、常に機嫌がいいなどの傾向がみられるとの調査もあります。

【ご来院の理由】


19歳男性の患者様です。

受け口が気になるということでご来院されました。

※抜歯(上顎左右第一大臼歯、下顎右側側切歯)

こちらの患者様は、永久歯に生え変わった頃から歯並びが気になり始めたそうで、成長とともに悪くなってきたそうです。徐々に食事もしにくくなり、歯磨きも難しくなってきたことがきっかけで、矯正を始めようと思いました。

まずは、いつも行っているかかりつけの歯科医院で矯正相談を受けましたが、「難症例のためここでは出来ない」と言われてしまったそうです。そのため難症例にも対応できる矯正専門医院での治療をすすめられ、当院の初診カウンセリングを受けられました。

【矯正中の不安・装置選び】


こちらの患者様は矯正治療を始めるにあたって、装置の見た目矯正料金の支払い方法について不安がありました。そのため、シルバーのワイヤーよりも目立ちにくいホワイトワイヤーを使用することになりました。また当院では、患者様の様々なニーズにお応えするため、矯正料金のお支払方法もいくつかご用意してあります。

矯正治療っていつ・どんなお金がかかるの?料金が発生する7つのタイミング

【治療開始・治療経過】


歯を並べるためのスペースがないため、合計3本抜歯しました。抜歯部位は、なるべく健康な歯を残すため、既にダメージを受けて被せ物が入っている上顎左右第一大臼歯を抜歯しました。患者様のご希望通り、出来るだけ目立たないように装置を付けた後はホワイトワイヤーを使用し、治療を進めていきました。

こちらは、治療開始から1年後のお写真です。

咬み合わせや前歯のガタガタなどは、まだまだ改善されていませんが、反対咬合が改善され、上顎左右側切歯を並べるためのスペースが少しずつ確保されてきました。

ホワイトワイヤーで矯正治療を始めてから1年が経過したところで、患者様からより目立ちにくい装置に変更したいとのご相談を受けました。そのため、ホワイトワイヤーより目立ちにくい、マウスピース型矯正装置(インビザライン)のご提案をしました。

是非マウスピース型矯正装置(インビザライン)に変更したい!」とのことでしたので、治療計画を変更し、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療を進めていくことになりました。

1回目のアライナーは全部で47枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまで10日交換で進めて頂き、慣れてからは7日交換で進めて頂きました。最後のアライナーまで使用して、約11ヶ月で終了しました。

 

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

上顎左右側切歯が並びキレイなアーチになりました。しかし、まだ下顎の方が出ている(画像2)ことと、奥歯の咬み合わせが十分ではない(画像1・3)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で38枚です。

今回は最初から7日交換で進めて頂きNO.33まで使用して、約7ヶ月で終了しました。

 

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である反対咬合が改善(画像2)されました!1回目のアライナー終了時と比較して奥歯も咬んできましたが、まだ十分ではないため(画像1・3)追加アライナーで咬み合わせを調整していきました。

3回目のアライナーは全部で35枚です。

今回は最初から7日交換で進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。

こちらが3回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

反対咬合が改善され、内側に入っていた歯も並びキレイなアーチになりました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は途中で治療装置の変更をし、もともと難症例ということもあったため、治療期間は平均よりも長く、約3年で終了しました。患者様には、お食事も楽しめるようになり歯磨きもしやすくなったと喜んで頂けました!また、笑顔にも自信が持てるようになり、写真を撮ることが嫌ではなくなったそうです!

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

受け口が改善され、口元が美しくなりました

こちらが動的治療終了後の真横から見たお口の中のお写真です。

受け口が改善され、前歯が正しく咬み合っています。全体の咬み合わせも良くなり、さらに横から見ても美しい口元になりました。

こちらが動的治療終了後の上の歯のお写真です。

内側に入っていた歯が並び、キレイなアーチになりました!

【まとめ】


主訴:受け口が気になる

診断名:反対咬合

初診時年齢:19歳

装置名:表側矯正(ワイヤー)、マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯or非抜歯:抜歯(上顎左右第一大臼歯、下顎右側側切歯)

治療期間:3年

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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開咬のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例③

2020.06.02

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、開咬症例(前歯が開いている状態)についてお伝えしていきます。

【開咬(前歯が開いている状態)とは】


開咬とは、口を閉じた状態で、奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合っておらず、常に上下の前歯が開いている状態のことです。別名、「オープンバイト」とも言われます。

開咬の原因は、「遺伝的な原因」と「後天的な原因」に分けることができます。

遺伝による開咬は、顎の骨の形態に問題があり、顎の成長とともに進行していくのが特徴です。一方、後天的な開咬の場合は、乳幼児期の指しゃぶりや舌を前に出して前歯に押し当てたり、前歯で舌を軽く噛んだり、舌を出したりするクセなどが主な原因となります。

【開咬(前歯が開いている状態)のデメリット】


開咬は前歯が閉じないため、見た目だけでなく様々な問題を引き起こします。

①食事の問題

前歯で食べ物を噛み切るのが難しいのが大きな問題です。噛み切るのに不自由をすると、しっかり噛まないまま飲み込んでしまうクセがつき、胃腸に負担がかかります。

また、前歯が噛み合わないため、常に奥歯で噛みます。そうすると、顎の関節・筋肉も疲労しやすいため、顎関節症になる確率が高くなります。さらに、奥歯に必要以上の負担がかかるため、奥歯の詰め物・被せ物が外れやすくなったり、奥歯が破折したりする場合もあります。

②発音の問題

常に上下の前歯に隙間ができているため、話をするときに息が漏れて不明瞭な発音になってしまいます。特に、サ行・ザ行が聞き取りにくい発音になってしまいます。

③ドライマウス

開咬の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、唾液の分泌量が減少します。そうすると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯歯周病口臭を招きやすくなります。

【ご来院の理由】


27歳男性の患者様です。

前歯が咬んでいないことが気になるということでご来院されました。

(左上第二小臼歯欠損)

こちらの患者様は、大人の歯に生え変わるころから見た目が気になっていました。また、前歯が咬み合っておらず食事がしにくいことに困っていました。歯並びを気にせずに笑ったり美味しいものを食べたりしたいとのことで、当院の初診カウンセリングに来院されました。

【矯正中の不安・装置選び】


患者様のご希望で目立ちにくい装置が良いとのことだったので、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療を進めていくことになりました!

歯を並べるためのスペースはIPR(ヤスリがけ)を行い確保しました。また、装置の見た目以外にも仕事上滑舌が悪くならないか心配されていました。マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で29枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまでは10日交換で、慣れてから1週間交換で進めて頂きました。最後まで使用して、約8ヶ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

前歯も咬み合うようになりガタガタも改善されました。しかし、左上2番目(画像2)と奥歯が十分に咬んでいない(画像1.3)ようです。そのため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で22枚です。

今回は初めから、アライナーは1週間交換でNo.19まで進めて頂き、約5ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

1回目のアライナー終了時と比べて、全体的に咬んできましたが、1番奥歯の咬み合わせが十分でない(画像1.3)とと上下の歯の中心が揃っていない(画像2)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

3回目のアライナーは全部で17枚です。

アライナーは1週間交換で最後まで進めて頂き、約4ヶ月で終了しました。

こちらが3回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

ガタガタと咬み合わせが改善され上下の歯の中心が揃い、美しい口元になりました!お食事がしやすく、また見た目も気にならなくなり自信を持ってお仕事ができると喜んで頂けました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年11ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

前歯の咬み合わせが改善され、しっかりと咬み合っています。さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の真横から見たお口の中のお写真です。

横から見ても、前歯がしっかりと咬み合っています。

【まとめ】


主訴:前歯が咬んでいないことが気になる

診断名:開咬

初診時年齢:27歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯(欠損歯あり)

治療期間:1年11ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生(そうせい)のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例⑦

2020.05.01

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、叢生(そうせい)=ガタガタの歯並び症例についてお伝えしていきます。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びとは】


叢生は、歯が顎に入りきらず、重なり合ってデコボコになっていたり、ガチャガチャになっていたりする状態です。「叢生」と言うと耳慣れないかもしれませんが、いわゆる「乱ぐい歯」と同じ意味です。ちなみに、「八重歯」も叢生の一種です。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びのデメリット】


叢生のデメリットは見た目が良くないという事だけではありません。歯が重なり合っているため、歯磨きが難しく、虫歯歯周病のリスクが高くなります。さらに虫歯や歯周病が進行すると、口臭の原因や歯が抜けてしまう可能性もあります。

【ご来院の理由】


27歳女性の患者様です。

前歯のガタガタが気になるということでご来院されました。

(※上下左右側切歯抜歯、4本抜歯)

こちらの患者様は、ご自身の笑顔のお写真を見て歯並びが気になり始めました。お客様と話すお仕事をしているが、口元が気になってしまい自信を持ってお客様対応が出来ないとのことでした。また、歯磨きが難しいことも悩まれていました。

どこの歯科医院で矯正をやろうか考えていた時に、当院のホームページを見て、矯正専門医院であることと、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療経験が豊富であることに魅力を感じ、当院の初診カウンセリングを受けました。

【矯正中の不安・装置選び】


装置の見た目や治療中の痛み、矯正装置を付けたことによって話しにくくなったりしないか等の不安があったため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療を進めていくことになりました!

マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、目立ちにくいだけでなく、治療中の痛みや違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で30枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまで10日交換で、慣れてから7日交換でNo.27まで進めて頂き、約9ヵ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

前歯のガタガタを並べるためのスペースを確保するために、上下左右2番目の歯(側切歯)を4本抜歯しました。前歯のガタガタは綺麗になりましたが、咬み合わせが甘くスペースが残っていること(画像1)と、上下の歯の中心が合っていない(画像2)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で25枚です。

今回は初めからアライナーは7日交換で進めて頂き、約5ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

今回のアライナーで咬み合わせが改善されました。1回目アライナー終了時はスペースが残っていたため咬みにくく、また上下の歯の中心が揃っていなかったため美しい口元ではありませんでしたが、今回のアライナーで咬みやすく美しい口元になりました!!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年5ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

前歯のガタガタが改善され、しっかりと咬み合っています。さらに、上下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の上の歯のお写真です。

抜歯を行い、歯を並べるためのスペースを確保したことで、前歯のガタガタが改善され、綺麗なアーチになりました。歯磨きがしやすくなったと喜んで頂けました!

こちらが動的治療終了後の下の歯のお写真です。

前歯のガタガタと咬み合わせが改善され、全体的に美しい口元になりました。患者様にも、口元を気にせず笑えるようになったと、喜んで頂けました!!

【まとめ】


主訴:前歯のガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時年齢:27歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:抜歯(上下左右側切歯、計4本)

治療期間:1年5ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生(そうせい)のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例⑥

2020.04.01

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士の S です。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、叢生(そうせい)=ガタガタの歯並び症例についてお伝えしていきます。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びとは】


叢生は、歯が顎に入りきらず、重なり合ってデコボコになっていたり、ガチャガチャになっていたりする状態です。「叢生」と言うと耳慣れないかもしれませんが、いわゆる「乱ぐい歯」と同じ意味です。ちなみに、「八重歯」も叢生の一種です。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びのデメリット】


叢生のデメリットは見た目が良くないという事だけではありません。歯が重なり合っているため、歯磨きが難しく虫歯歯周病のリスクが高くなります。さらに虫歯や歯周病が進行すると、口臭の原因や歯が抜けてしまう可能性もあります。

【ご来院の理由】


16歳女性の患者様です。

前歯のガタガタが気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、永久歯が生えそろった頃からご自分の歯並びが気になり始めました。歯並びに自信がないため大きな口をあけて笑うことが出来ず、またお話する時もつい口元を隠してしまうそうです。「歯並びを気にせずに笑いたい!」と思い、矯正をしようと決めました。

しかし、装置が目立ってしまうのが嫌でなかなか決断できませんでした。その際に、当院のホームページでマウスピース型矯正装置(インビザライン)の存在を知り、当院の無料カウンセリングを受けられました。

【矯正中の不安・装置選び】


患者様のご希望で目立ちにくい装置が良いとのことだったので、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療を進めていくことになりました!

また装置が目立つこと以外にも、歯を抜くことへの不安がありました。そのため歯は抜かずに、歯を並べるためのスペースはためのスペースはヤスリがけを行い確保しました。マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、目立ちにくいだけでなく、違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で23枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまで14日交換で、慣れてから10日交換でNo.19まで進めて頂き、約8ヵ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

前歯のガタガタを並べるためのスペースを確保するために、全体的に歯と歯の間のヤスリがけ(IPR)を行いました。前歯のガタガタは初診時と比較するとある程度改善されましたがまだ少し残っている(画像2)のと、少し上の歯が出ている(画像1・3)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で19枚です。

今回は初めからアライナーは10日交換で進めて頂き、約7ヶ月で終了しました。

 

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

今回のアライナーで前歯のガタガタが改善されキレイに並びました!1回目アライナー終了時は、上の歯が少し出ていましたが、2回目のアライナーで改善されました。さらに、上下の前歯の中心も揃い、美しい口元になりました!!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年4ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

前歯のガタガタが改善され、しっかりと咬み合っています。さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の上の歯のお写真です。

歯と歯の間のヤスリがけ(IPR)を行い、歯を並べるためのスペースを確保したことで、前歯のガタガタが改善され、綺麗なアーチになりました。

こちらが動的治療終了後のから見たお写真です。

前歯のガタガタと咬み合わせが改善され、全体的に美しい口元になりました。患者様にも、口元を気にせず笑えるようになったと、喜んで頂けました!!

【まとめ】


主訴:前歯のガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時年齢:16歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年4ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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正中離開のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例①

2020.03.03

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士の Sです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、正中離開(せいちゅうりかい)の歯並び症例についてお伝えしていきます。

【正中離開(せいちゅうりかい)とは】


正中離開とは2本の前歯の真ん中が離れて隙間が開いている状態のことです。

正中離開は、歯と顎のバランスが悪い場合や、歯の数が通常よりも多かったり少なかったりする場合、舌の癖などで歯が押され隙間が開いてしまっている場合もありますし、上唇小帯という歯ぐきのヒモのようなものの異常による場合など、様々な原因があります。

【正中離開(せいちゅうりかい)のデメリット】


正中離開は、見た目が悪く心理的ダメージがあります。また、歯の隙間から空気が漏れて発音が不明瞭になったり、口の中が乾きやすく虫歯歯周病のリスクが高くなります。

【ご来院の理由】


14歳男性の患者様です。

前歯の隙間が気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めました。歯磨きが難しいと感じることがあり、かかりつけの歯科医院に相談しましたが「成長段階のため、まだ大丈夫」と言われてしまったそうです。

歯科医院で「まだ大丈夫」と言われていたため、しばらく様子を見ていましたが、状況は悪くなるばかりで、患者様の主訴である前歯の隙間は、時間とともに少しずつ開いてしまいました。このまま成長が終わるまで放置しておいて本当に平気なのか心配になったため、当院の無料カウンセリングを受けられました。

【矯正中の不安・装置選び】


不正咬合(=良くない歯並びのこと)を放置していても、自然と良くなることはありません。今すぐに治療を始める重要性・メリットをしっかりとお話させて頂き、患者様自身も歯並びを改善したいとのことでしたので、治療をスタートしました。

治療をスタートするにあたって、歯を抜くことへの恐怖矯正治療中の痛み日常生活への支障などに不安がありました。歯を並べるスペースはIPR(ヤスリがけ)で確保し、歯は抜かずに行うことで、患者様の「歯を抜くことへの恐怖」は解決されました。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、痛みや違和感が少なく日常生活への支障も少ないことが特徴です。患者様の要望もあり、使用装置はマウスピース型矯正装置(インビザライン)になりました。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で37枚です。

アライナーの交換は、10日交換で進めて頂きました。No.35まで使用して、約11カ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である「前歯の隙間」は、1回目のアライナーで改善されました。しかし、上の2番目の歯が十分に出てきていない(画像1)ことと、奥歯の咬み合わせが不十分(画像2)です。そのため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で30枚です。

今回は最初から10日交換で進めて頂き、約8ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

1回目のアライナー終了時よりも、左上2番目の歯が下の歯と咬んできました(画像2)が、まだ不十分です。全体の咬み合わせも甘い(画像1・3)ため、再追加アライナーで細かい所を調整していきました。

3回目のアライナーは全部で22枚です。

今回は7日交換で進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。

こちらが3回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である「前歯の隙間」は改善され、奥に入っていた上の左右2番目の歯もキレイに並びました!見た目も咬み合わせも改善されました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約2年6ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

正中離開が改善され、口元が美しくなりました!さらに、上下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の上の歯のお写真です。

上の左右2番目の内側に入っていた歯が改善され、きれいなアーチになりました。全体の咬み合わせも良くなり、どの角度から見ても美しい口元になりました!

【まとめ】


主訴:前歯の隙間が気になる

診断名:正中離開、叢生

初診時年齢:14歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:2年6ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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反対咬合のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例①

2020.02.01

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、反対咬合(はんたいこうごう)=受け口の歯並び症例についてお伝えしていきます。

【反対咬合=受け口とは】


本来、上の前歯は下の前歯の上に2ミリ程度重なるものですが、反対咬合とは、それが反対になっている不正咬合です。下顎が上顎を受けるように噛み合わさるので、受け口ともいわれています。

反対咬合の主な原因は、不十分な上顎の成長生まれつき上顎が小さい上顎よりも下顎が大きい舌で下の前歯を押す癖がある等が考えられます。

【反対咬合=受け口のデメリット】


反対咬合は、見た目が悪く心理的ダメージがあること以外にも様々な問題があります。

発音障害

正しい咬み合わせではないため、発音がしにくく、舌ったらずな喋り方になってしまう場合があります。特に、サ行の発音英語の発音発音障害が出ることが多いです。

虫歯や歯周病になりやすい

反対咬合の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、唾液の分泌量が減少します。そうすると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯歯周病口臭を招きやすくなります。

体に不具合が起こる

咬み合わせが悪いと、咀嚼機能が低下し、胃腸障害など体に不具合が起こる可能性が高くなります。その他にも、肩こり頭痛など起こる場合があります。

咬み合わせが悪いと噛むたびに余計な力が加わるため、歯はダメージを受け、顎関節には負担がかかります。そのため、8020達成者には、反対咬合(受け口)はいなかったという報告もあります。

※8020とは?

80歳で20本以上の歯を持つことを言います。

20本以上の歯があるとおせんべいやフランスパン、お肉やごぼうなど、たいていのものを噛むことができます。80歳で20本以上の歯を持つ人は、好きなものを不自由なく食べることができるので、外で友人と食事をすることもいといません。

その結果、歯の数が少ない人に比べて社交的であったり、おしゃれであったり、常に機嫌がいいなどの傾向がみられるとの調査もあります。

【ご来院の理由】


25歳女性の患者様です。

受け口が気になるということでご来院されました。

※上顎左右第二小臼歯…矮小歯、下顎左側第二小臼歯…欠損

こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めたそうで、歯科医院や学校検診でも歯並びについて指摘をされていました。歯並びを気にせず笑いたい!とのことで、矯正治療をしようと決めました。

他の矯正歯科でも初診相談を受けましたが、院長の雰囲気が怖く、そちらの医院での治療は見送ったそうです。矯正治療は動的治療期間と保定期間合わせると、約5年お付き合いをしていかなくてはならないため、気軽に質問できる環境づくりをしてくれる医院で治療をしたいとのことで、当院の無料カウンセリングを受けられました。

【矯正中の不安・装置選び】


ドクターの人柄について不安があったそうですが、初診カウンセリングや治療方針の説明の際に、院長とお話してみて不安はなくなったそうです。

その他にも、矯正治療中の痛み日常生活への支障装置の見た目に不安がありました。そのため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療することになりました。マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、痛みや違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で40枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまで10日交換で進めて頂き、慣れてからは7日交換で進めて頂きました。No.35まで使用して、約10カ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である「受け口」は、1回目のアライナーで改善されました。しかし、右下の5番目の歯のねじれが残っている(画像②)と、上の前歯の中心と下の前歯の中心がズレ(画像①)ています。また、奥歯の咬み合わせが十分ではない(画像③④)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で28枚です。

今回は最初から7日交換で進めて頂き、約7ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

右下5番のねじれが改善されて、奥歯もしっかりと咬むようになり、全体の咬み合わせが良くなりました。また、上の前歯の中心と下の前歯の中心が揃い見た目も美しくなりました。

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年7ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

受け口が改善され、口元が美しくなりました!さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の真横から見たお口の中のお写真です。

受け口が改善され、前歯が正しく咬み合っています。全体の咬み合わせも良くなり、さらに横から見ても美しい口元になりました。

【まとめ】


主訴:受け口が気になる

診断名:反対咬合

初診時年齢:25歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年7ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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空隙歯列のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例①

2020.01.10

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並び症例についてお伝えしていきます。

【空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並びとは】


空隙歯列(くうげきしれつ)とは、歯と歯の間にできる隙間のことです。しかし、歯と歯の間にすき間があることを、すべて空隙歯列と呼ぶわけではありません。

より正確に説明すると、空隙歯列とは、顎が大きい、または歯が小さいことが原因で、歯がまばらに生えるような状態になっていることを指して言います。

【空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並びのデメリット】


①咀嚼に問題が発生する

空隙歯列になると、ものが噛み切れない、噛んでもしっかりとすりつぶすことができずに飲み込めない、といった咀嚼障害が発生します。

②発音に支障が出る

すきっ歯になると、歯と歯の隙間から空気が抜けてしまうため、発音がしにくくなる恐れがあります。

③顎の関節などに負担がかかる

空隙歯列は、ただの歯と歯の間にすき間があるだけ、と考えてしまいがちです。しかし、噛み合わせがズレてしまい、それが原因で顎に悪影響を与えている恐れがあります。

顎への負担は口の開閉ごとにかかるため、顎の関節には徐々に負担が積み重なります。最終的には、顎関節症を代表するような大きなトラブルに繋がる例もゼロではありません。

④虫歯や歯周病になりやすくなる

歯と歯の間は、汚れが溜まりやすくなります。食べカスが溜まりやすくなるほか、磨き残しになりやすい部分です。汚れが日常的に蓄積されていくと、虫歯歯周病に発展する場合があります。

【ご来院の理由】


25歳女性の患者様です。

すきっ歯が気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めたそうで、口元が美しくなることで美しい顔立ちになり顔に対するコンプレックスが少なくなると思い、矯正治療をしようと決められたそうです。目立ちにくい装置を希望だったため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療経験が豊富な医院で矯正したいと思い、当院の無料カウンセリングを受けられました。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で19枚です。

アライナーの交換は、14日交換でNO.17まで進めて頂き、約8カ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である「すきっ歯」は、1回目のアライナーで改善されました。しかし、上の前歯が少し出ている(画像②)のと、奥歯の咬み合わせが十分ではない(画像①.②)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で13枚です。

今回もアライナーは14日交換で進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。

 

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

1回目のアライナー調整できなかった、上下の前歯の前後差が改善されました!さらに、奥歯の咬み合わせも2回目のアライナーで改善されました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年2ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

すきっ歯が改善され、しっかりと咬み合っています。さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の右横から見たお口の中のお写真です。

上の前歯が斜めになっていたところが改善されました。さらに、すきっ歯も改善されて全体の咬み合わせも良くなりました

【まとめ】


主訴:すきっ歯が気になる

診断名:空隙歯列

初診時年齢:25歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年2ヶ月

費用の目安:92万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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開咬のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例②

2019.12.05

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、開咬症例(前歯が開いている状態)についてお伝えしていきます。

【開咬(前歯が開いている状態)とは】


開咬とは、口を閉じた状態で、奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合っておらず、常に上下の前歯が開いている状態のことです。別名、「オープンバイト」とも言われます。

開咬の原因は、「遺伝的な原因」と「後天的な原因」に分けることができます。

遺伝による開咬は、顎の骨の形態に問題があり、顎の成長とともに進行していくのが特徴です。一方、後天的な開咬の場合は、乳幼児期の指しゃぶりや舌を前に出して前歯に押し当てたり、前歯で舌を軽く噛んだり、舌を出したりするクセなどが主な原因となります。

【開咬(前歯が開いている状態)のデメリット】


開咬は前歯が閉じないため、見た目だけでなく様々な問題を引き起こします。

①食事の問題

前歯で食べ物を噛み切るのが難しいのが大きな問題です。噛み切るのに不自由をすると、しっかり噛まないまま飲み込んでしまうクセがつき、胃腸に負担がかかります。

また、前歯が噛み合わないため、常に奥歯で噛みます。そうすると、顎の関節・筋肉も疲労しやすいため、顎関節症になる確率が高くなります。さらに、奥歯に必要以上の負担がかかるため、奥歯の詰め物・被せ物が外れやすくなったり、奥歯が破折したりする場合もあります。

②発音の問題

常に上下の前歯に隙間ができているため、話をするときに息が漏れて不明瞭な発音になってしまいます。特に、サ行・ザ行が聞き取りにくい発音になってしまいます。

③ドライマウス

開咬の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、唾液の分泌量が減少します。そうすると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯歯周病口臭を招きやすくなります。

【ご来院の理由】


17歳、女性の患者様です。

前歯が咬んでいないことと八重歯が気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、大人の歯に生え変わるころから、前歯が咬み合っておらず食事がしにくいことと、上の八重歯から唾液が垂れてくることが気になっていました。さらに学校の歯科検診で歯並びについて指摘されたことがきっかけで当院の無料カウンセリングを希望されました。

【矯正中の不安・装置選び】


患者様のご希望で目立ちにくい装置が良いとのことだったので、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療を進めていくことになりました!

また装置が目立つこと以外にも、歯を抜くことへの不安がありました。そのため歯は抜かずに、歯を並べるためのスペースはヤスリがけを行い確保しました。さらに、マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で57枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまでは10日交換で、慣れてから1週間交換で進めて頂きました。No.35まで使用して、約11ヶ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

八重歯も並び、前歯も咬み合うようになりました。下の前歯のガタガタがまだ少し残っています(図2)。咬み合わせも、まだ奥歯が十分に咬んでいないようです(図1・3)。

そのため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で30枚です。

今回は初めから、アライナーは1週間交換で進めて頂き、約8ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

1回目のアライナーで並びきらなかった下の前歯のガタガタがキレイになりました!

さらに、奥歯の咬み合わせも2回目のアライナーで改善されました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年7ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

前歯の咬み合わせが改善され、しっかりと咬み合っています。さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の左横から見たお口の中のお写真です。

横から見ても、前歯がしっかりと咬み合っています。さらに、八重歯も改善されて全体の咬み合わせも良くなりました。

【まとめ】


主訴:前歯が咬んでいないことと八重歯が気になる

診断名:開咬

初診時年齢:17歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年7ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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