反対咬合のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例①

2020.02.01

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、反対咬合(はんたいこうごう)=受け口の歯並び症例についてお伝えしていきます。

【反対咬合=受け口とは】


本来、上の前歯は下の前歯の上に2ミリ程度重なるものですが、反対咬合とは、それが反対になっている不正咬合です。下顎が上顎を受けるように噛み合わさるので、受け口ともいわれています。

反対咬合の主な原因は、不十分な上顎の成長生まれつき上顎が小さい上顎よりも下顎が大きい舌で下の前歯を押す癖がある等が考えられます。

【反対咬合=受け口のデメリット】


反対咬合は、見た目が悪く心理的ダメージがあること以外にも様々な問題があります。

発音障害

正しい咬み合わせではないため、発音がしにくく、舌ったらずな喋り方になってしまう場合があります。特に、サ行の発音英語の発音発音障害が出ることが多いです。

虫歯や歯周病になりやすい

反対咬合の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、唾液の分泌量が減少します。そうすると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯歯周病口臭を招きやすくなります。

体に不具合が起こる

咬み合わせが悪いと、咀嚼機能が低下し、胃腸障害など体に不具合が起こる可能性が高くなります。その他にも、肩こり頭痛など起こる場合があります。

咬み合わせが悪いと噛むたびに余計な力が加わるため、歯はダメージを受け、顎関節には負担がかかります。そのため、8020達成者には、反対咬合(受け口)はいなかったという報告もあります。

※8020とは?

80歳で20本以上の歯を持つことを言います。

20本以上の歯があるとおせんべいやフランスパン、お肉やごぼうなど、たいていのものを噛むことができます。80歳で20本以上の歯を持つ人は、好きなものを不自由なく食べることができるので、外で友人と食事をすることもいといません。

その結果、歯の数が少ない人に比べて社交的であったり、おしゃれであったり、常に機嫌がいいなどの傾向がみられるとの調査もあります。

【ご来院の理由】


25歳女性の患者様です。

受け口が気になるということでご来院されました。

※上顎左右第二小臼歯…矮小歯、下顎左側第二小臼歯…欠損

こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めたそうで、歯科医院や学校検診でも歯並びについて指摘をされていました。歯並びを気にせず笑いたい!とのことで、矯正治療をしようと決めました。

他の矯正歯科でも初診相談を受けましたが、院長の雰囲気が怖く、そちらの医院での治療は見送ったそうです。矯正治療は動的治療期間と保定期間合わせると、約5年お付き合いをしていかなくてはならないため、気軽に質問できる環境づくりをしてくれる医院で治療をしたいとのことで、当院の無料カウンセリングを受けられました。

【矯正中の不安・装置選び】


ドクターの人柄について不安があったそうですが、初診カウンセリングや治療方針の説明の際に、院長とお話してみて不安はなくなったそうです。

その他にも、矯正治療中の痛み日常生活への支障装置の見た目に不安がありました。そのため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療することになりました。マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、痛みや違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で40枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまで10日交換で進めて頂き、慣れてからは7日交換で進めて頂きました。No.35まで使用して、約10カ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である「受け口」は、1回目のアライナーで改善されました。しかし、右下の5番目の歯のねじれが残っている(画像②)と、上の前歯の中心と下の前歯の中心がズレ(画像①)ています。また、奥歯の咬み合わせが十分ではない(画像③④)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で28枚です。

今回は最初から7日交換で進めて頂き、約7ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

右下5番のねじれが改善されて、奥歯もしっかりと咬むようになり、全体の咬み合わせが良くなりました。また、上の前歯の中心と下の前歯の中心が揃い見た目も美しくなりました。

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年7ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

受け口が改善され、口元が美しくなりました!さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の真横から見たお口の中のお写真です。

受け口が改善され、前歯が正しく咬み合っています。全体の咬み合わせも良くなり、さらに横から見ても美しい口元になりました。

【まとめ】


主訴:受け口が気になる

診断名:反対咬合

初診時年齢:25歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年7ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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空隙歯列のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例①

2020.01.10

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並び症例についてお伝えしていきます。

【空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並びとは】


空隙歯列(くうげきしれつ)とは、歯と歯の間にできる隙間のことです。しかし、歯と歯の間にすき間があることを、すべて空隙歯列と呼ぶわけではありません。

より正確に説明すると、空隙歯列とは、顎が大きい、または歯が小さいことが原因で、歯がまばらに生えるような状態になっていることを指して言います。

【空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並びのデメリット】


①咀嚼に問題が発生する

空隙歯列になると、ものが噛み切れない、噛んでもしっかりとすりつぶすことができずに飲み込めない、といった咀嚼障害が発生します。

②発音に支障が出る

すきっ歯になると、歯と歯の隙間から空気が抜けてしまうため、発音がしにくくなる恐れがあります。

③顎の関節などに負担がかかる

空隙歯列は、ただの歯と歯の間にすき間があるだけ、と考えてしまいがちです。しかし、噛み合わせがズレてしまい、それが原因で顎に悪影響を与えている恐れがあります。

顎への負担は口の開閉ごとにかかるため、顎の関節には徐々に負担が積み重なります。最終的には、顎関節症を代表するような大きなトラブルに繋がる例もゼロではありません。

④虫歯や歯周病になりやすくなる

歯と歯の間は、汚れが溜まりやすくなります。食べカスが溜まりやすくなるほか、磨き残しになりやすい部分です。汚れが日常的に蓄積されていくと、虫歯歯周病に発展する場合があります。

【ご来院の理由】


25歳女性の患者様です。

すきっ歯が気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めたそうで、口元が美しくなることで美しい顔立ちになり顔に対するコンプレックスが少なくなると思い、矯正治療をしようと決められたそうです。目立ちにくい装置を希望だったため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療経験が豊富な医院で矯正したいと思い、当院の無料カウンセリングを受けられました。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で19枚です。

アライナーの交換は、14日交換でNO.17まで進めて頂き、約8カ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である「すきっ歯」は、1回目のアライナーで改善されました。しかし、上の前歯が少し出ている(画像②)のと、奥歯の咬み合わせが十分ではない(画像①.②)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で13枚です。

今回もアライナーは14日交換で進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。

 

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

1回目のアライナー調整できなかった、上下の前歯の前後差が改善されました!さらに、奥歯の咬み合わせも2回目のアライナーで改善されました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年2ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

すきっ歯が改善され、しっかりと咬み合っています。さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の右横から見たお口の中のお写真です。

上の前歯が斜めになっていたところが改善されました。さらに、すきっ歯も改善されて全体の咬み合わせも良くなりました

【まとめ】


主訴:すきっ歯が気になる

診断名:空隙歯列

初診時年齢:25歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年2ヶ月

費用の目安:92万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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開咬のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例②

2019.12.05

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、開咬症例(前歯が開いている状態)についてお伝えしていきます。

【開咬(前歯が開いている状態)とは】


開咬とは、口を閉じた状態で、奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合っておらず、常に上下の前歯が開いている状態のことです。別名、「オープンバイト」とも言われます。

開咬の原因は、「遺伝的な原因」と「後天的な原因」に分けることができます。

遺伝による開咬は、顎の骨の形態に問題があり、顎の成長とともに進行していくのが特徴です。一方、後天的な開咬の場合は、乳幼児期の指しゃぶりや舌を前に出して前歯に押し当てたり、前歯で舌を軽く噛んだり、舌を出したりするクセなどが主な原因となります。

【開咬(前歯が開いている状態)のデメリット】


開咬は前歯が閉じないため、見た目だけでなく様々な問題を引き起こします。

①食事の問題

前歯で食べ物を噛み切るのが難しいのが大きな問題です。噛み切るのに不自由をすると、しっかり噛まないまま飲み込んでしまうクセがつき、胃腸に負担がかかります。

また、前歯が噛み合わないため、常に奥歯で噛みます。そうすると、顎の関節・筋肉も疲労しやすいため、顎関節症になる確率が高くなります。さらに、奥歯に必要以上の負担がかかるため、奥歯の詰め物・被せ物が外れやすくなったり、奥歯が破折したりする場合もあります。

②発音の問題

常に上下の前歯に隙間ができているため、話をするときに息が漏れて不明瞭な発音になってしまいます。特に、サ行・ザ行が聞き取りにくい発音になってしまいます。

③ドライマウス

開咬の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、唾液の分泌量が減少します。そうすると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯歯周病口臭を招きやすくなります。

【ご来院の理由】


17歳、女性の患者様です。

前歯が咬んでいないことと八重歯が気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、大人の歯に生え変わるころから、前歯が咬み合っておらず食事がしにくいことと、上の八重歯から唾液が垂れてくることが気になっていました。さらに学校の歯科検診で歯並びについて指摘されたことがきっかけで当院の無料カウンセリングを希望されました。

【矯正中の不安・装置選び】


患者様のご希望で目立ちにくい装置が良いとのことだったので、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療を進めていくことになりました!

また装置が目立つこと以外にも、歯を抜くことへの不安がありました。そのため歯は抜かずに、歯を並べるためのスペースはヤスリがけを行い確保しました。さらに、マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で57枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまでは10日交換で、慣れてから1週間交換で進めて頂きました。No.35まで使用して、約11ヶ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

八重歯も並び、前歯も咬み合うようになりました。下の前歯のガタガタがまだ少し残っています(図2)。咬み合わせも、まだ奥歯が十分に咬んでいないようです(図1・3)。

そのため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で30枚です。

今回は初めから、アライナーは1週間交換で進めて頂き、約8ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

1回目のアライナーで並びきらなかった下の前歯のガタガタがキレイになりました!

さらに、奥歯の咬み合わせも2回目のアライナーで改善されました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年7ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

前歯の咬み合わせが改善され、しっかりと咬み合っています。さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の左横から見たお口の中のお写真です。

横から見ても、前歯がしっかりと咬み合っています。さらに、八重歯も改善されて全体の咬み合わせも良くなりました。

【まとめ】


主訴:前歯が咬んでいないことと八重歯が気になる

診断名:開咬

初診時年齢:17歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年7ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生(そうせい)のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例⑤

2019.11.08

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、叢生(そうせい)=ガタガタの歯並び症例についてお伝えしていきます。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びとは】


叢生は、歯が顎に入りきらず、重なり合ってデコボコになっていたり、ガチャガチャになっていたりする状態です。「叢生」と言うと耳慣れないかもしれませんが、いわゆる「乱ぐい歯」と同じ意味です。ちなみに、「八重歯」も叢生の一種です。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びのデメリット】


叢生のデメリットは見た目が良くないという事だけではありません。歯が重なり合っているため、歯磨きが難しく、虫歯歯周病のリスクが高くなります。さらに虫歯や歯周病が進行すると、口臭の原因や歯が抜けてしまう可能性もあります。

【ご来院の理由】


25歳、女性の患者様です。

前歯がガタガタしていて歯磨きがしにくいということでご来院されました。

こちらの患者様は、周りの方に歯並びについて指摘されていたそうです。また、ご自身でも歯磨きがとてもしにくく、虫歯になってしまわないか不安だったため、矯正治療を始めたいと思っていました。しかし、装置が目立ってしまうのが嫌でなかなか決断できませんでした。

その際に、当院のホームページでマウスピース型矯正装置(インビザライン)の存在を知り、また大宮駅から徒歩2分とアクセスの良いことから通いやすくて良いなと思い、当院の無料カウンセリングを受けられました。

【矯正中の不安・装置選び】


患者様のご希望で目立ちにくい装置が良いとのことだったので、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療を進めていくことになりました!

また装置が目立つこと以外にも、歯を抜くことへの不安日常生活への支障がないか気にされていました。

そのため歯は抜かずに、歯を並べるためのスペースはためのスペースはヤスリがけを行い確保しました。さらに、マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で44枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまでは10日交換で、慣れてから1週間交換で最後まで進めて頂き、約1年で終了しました。

 

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

前歯のガタガタを並べるためのスペースを確保するために、全体的に歯と歯の間のヤスリがけ(IPR)を行いました。

前歯のガタガタは初診時と比較するとある程度改善されましたがまだ少し残っている(画像2)のと、奥歯の咬み合わせも十分ではない(画像1・3)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で25枚です。

今回は初めからアライナーは1週間交換で進めて頂き、約5ヶ月で終了しました。

 

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

今回のアライナーで前歯のガタガタが改善され、キレイに並びました!

1回目の終了時と比べると、奥歯も少しずつ咬んできましたが、まだ十分ではない(画像1・2)ため、追加アライナーで、最終的な咬み合わせの調整を行いました。

3回目のアライナーは全部で19枚です。

アライナーは1週間交換で進めて頂き、約5ヶ月で終了しました。

こちらが3回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

ガタガタも咬み合わせも改善され、見た目も美しくなりました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年10ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

前歯のガタガタが改善され、しっかりと咬み合っています。さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の上の歯のお写真です。

歯と歯の間のヤスリがけ(IPR)を行い、歯を並べるためのスペースを確保したことで、前歯のガタガタが改善され、綺麗なアーチになりました。

こちらが動的治療終了後の下の歯のお写真です。

上の歯と同様に、歯と歯の間のヤスリがけ(IPR)を行い、歯を並べるためのスペースを確保したことで、前歯のガタガタが改善され、綺麗なアーチになりました。

患者様にも、歯磨きがしやすくなったと、喜んで頂けました!!

【まとめ】


主訴:前歯のガタガタがしていて歯磨きがしにくい

診断名:叢生

初診時年齢:25歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年10ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生(そうせい)のマウスピース矯正装置(インビザライン)症例④

2019.09.17UPDATE:2019.09.09

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、叢生(そうせい)=ガタガタの歯並び症例についてお伝えしていきます。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びとは】


叢生は、歯が顎に入りきらず、重なり合ってデコボコになっていたり、ガチャガチャになっていたりする状態です。「叢生」と言うと耳慣れないかもしれませんが、いわゆる「乱ぐい歯」と同じ意味です。ちなみに、「八重歯」も叢生の一種です。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びのデメリット】


叢生のデメリットは見た目が良くないという事だけではありません。歯が重なり合っているため、歯磨きが難しく、虫歯歯周病のリスクが高くなります。さらに虫歯や歯周病が進行すると、口臭の原因や歯が抜けてしまう可能性もあります。

【ご来院の理由】


30歳、女性の患者様です。

前歯のガタガタと笑った時の歯茎の見え方が気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めたそうで、歯並びを気にせずに笑いたい!と思い、矯正治療をしようと決められたそうです。

その際に、自宅近くの矯正専門医院のカウンセリングを受けました。しかし、装置の種類が少なく、もっと色々な選択肢のあるクリニックで治療を受けたいとのことで、当院の無料カウンセリングを受けられました。

【矯正中の不安・装置選び】


カウンセリングの際に、目立ちにくい装置が良いため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療希望とのことでした。しかし、ご自分の歯並びがマウスピース型矯正装置(インビザライン)で本当にキレイになるのか不安とのことでした。

そのため、実際のシミュレーションで矯正治療終了後の状態を確認していただき、患者様の不安も解決できましたので、使用する装置はマウスピース型矯正装置(インビザライン)になりました!

その他にも歯を抜くことへの不安や日常生活への支障がないか気にされていました。

抜歯に抵抗があるとのことでしたので、歯並びを改善するためのスペースはヤスリがけを行い確保しました。マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で45枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまでは10日交換で、慣れてから1週間交換でNO.37まで進めて頂き、約9カ月で終了しました。

 

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

左上の2番目の歯と下の前歯のガタガタを並べるためのスペースを確保するために、全体的に歯と歯の間のヤスリがけ(IPR)を行いました。

しかし、左上の2番目の歯が入りきっておらず(画像2)、奥歯の咬み合わせも十分ではないため(画像1・3)、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で22枚です。

今回は初めからアライナーは1週間交換で、最後のアライナーまで進めて頂き、約5ヶ月で終了しました。

 

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

今回のアライナーで前歯のガタガタが改善され、キレイに並びました!

1回目の終了時と比べると、奥歯も少しずつ咬んできましたが、まだ十分ではないため(画像1・2)、追加アライナーで、最終的な咬み合わせの調整を行いました。

3回目のアライナーは全部で14枚です。

アライナーは1週間交換で進めて頂き、約4ヶ月で終了しました。

こちらが3回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

咬み合わせが改善され、見た目も美しくなりました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年半で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

前歯のガタガタが改善され、しっかりと咬み合っています。さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の上の歯のお写真です。

歯と歯の間のヤスリがけ(IPR)を行い、左上の2番目の歯を並べるためのスペースを確保したことで、前歯のガタガタが改善され、綺麗なアーチになりました。さらに、矯正治療をしたことで歯への関心が高まり銀歯は全てセラミックに変えました。

こちらが動的治療終了後のスマイルのお写真です。

笑った時の歯茎の見え方が気になるとのことでしたが、歯並びが改善されたことで、美しく上品な口元になりました。患者様にも、口元を気にせず笑えるようになったと、喜んで頂けました!!

【まとめ】


主訴:前歯のガタガタと笑った時の歯茎の見え方が気になる

診断名:叢生

初診時年齢:30歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年6ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生(そうせい)のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例③

2019.08.27

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、叢生(そうせい)=(ガタガタの歯並び)症例についてお伝えしていきます。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びとは】


叢生は、歯が顎に入りきらず、重なり合ってデコボコになっていたり、ガチャガチャになっていたりする状態です。「叢生」と言うと耳慣れないかもしれませんが、いわゆる「乱ぐい歯」と同じ意味です。ちなみに、「八重歯」も叢生の一種です。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びのデメリット】


叢生のデメリットは見た目が良くないという事だけではありません。歯が重なり合っているため、歯磨きが難しく、虫歯歯周病のリスクが高くなります。さらに虫歯や歯周病が進行すると、口臭の原因や歯が抜けてしまう可能性もあります。

【ご来院の理由】


23歳、女性の患者様です。

右上の2番目の歯が内側に入っているのが気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、学校で行われる歯科健診などで指摘をされていたこともあり、学生時代から歯並びが気になっていました。その頃から、働くようになってお金が貯まったら、すぐに矯正を始めようと考えていたそうです。

社会人になり、どこの歯科医院で矯正をやろうか考えていた時に、当院のホームページを見て、矯正専門医院であることと、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療経験が豊富であることに魅力を感じ、当院の無料カウンセリングを受けました。

【矯正中の不安・装置選び】


カウンセリングを受ける前は、「歯が内側に入っているところ(右上の2番目)だけキレイになれば大丈夫」と、おっしゃっていました。しかし、カウンセリングで将来的な咬み合わせの重要性などのお話を聞いて全体矯正を希望されました。

また、治療を始めるにあたって、「歯を抜くこと」と「装置の見た目」や「治療中の痛み」などに不安があるとのことでした。

抜歯に抵抗があるとのことでしたので、歯並びを改善するためのスペースはヤスリがけを行い確保しました。そのため、シミュレーションを確認しながら治療を進めることが出来るマウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療を提案しました。さらに、マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、痛みが少なく目立ちにくい装置になっています。

患者様の不安をすべて解決し、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療がスタートしました。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で38枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまでは10日交換で、慣れてから1週間交換で進めて頂き、約11カ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

右上の2番目の歯を並べるためのスペースを確保するために、全体的に歯と歯の間のヤスリがけ(IPR)を行い、1回目のアライナーできれいに並べることができました!

しかし、奥歯がまだ十分に咬んでいない(写真1・3)のと、左上の2番目の歯のねじれ(写真2)が残っているため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で18枚です。

今回は初めからアライナーは1週間交換で、最後のアライナーまで進めて頂き、約5ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

1回目のアライナー終了時よりガタガタが改善されました!しかし、上の前歯の中心と下の前歯の中心のズレ(写真1)が残っているため、口元が少し歪んで見えます。左の奥歯もまだ十分に咬んでいません(写真2)

そのため追加アライナーで、中心のズレの改善と最終的な咬み合わせの調整を行いました。

3回目のアライナーは全部で17枚です。

アライナーは1週間交換で進めて頂き、約4ヶ月で終了しました。

こちらが3回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

2回目のアライナーでは揃っていなかった上の前歯と下の前歯の中心が揃い咬み合わせが改善され、見た目も美しくなりました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約2年で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

前歯のガタガタが改善され、しっかりと咬み合っています。さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の上の歯のお写真です。

歯と歯の間のヤスリがけ(IPR)を行い、右上の2番目の歯を並べるためのスペースを確保したことで、前歯のガタガタが改善され、綺麗なアーチになりました。

こちらが動的治療終了後の横から見たお写真です。

奥歯のガタガタも改善され、全体的な咬み合わせも良くなりました!

【まとめ】


主訴:右上の2番目の歯が内側に入っているのが気になる

診断名:叢生

初診時年齢:23歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:2年

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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マウスピース型矯正装置(インビザライン)叢生(そうせい)症例②

2019.07.19

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、叢生(そうせい)=(ガタガタの歯並び)症例についてお伝えしていきます。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びとは】


叢生は、歯が顎に入りきらず、重なり合ってデコボコになっていたり、ガチャガチャになっていたりする状態です。「叢生」と言うと耳慣れないかもしれませんが、いわゆる「乱ぐい歯」と同じ意味です。ちなみに、「八重歯」も叢生の一種です。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びのデメリット】


叢生のデメリットは見た目が良くないという事だけではありません。歯が重なり合っているため、歯磨きが難しく、虫歯歯周病のリスクが高くなります。さらに虫歯や歯周病が進行すると、口臭の原因や歯が抜けてしまう可能性もあります。

【ご来院の理由】


27歳、女性の患者様です。

前歯のガタガタと八重歯が気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、結婚式でご友人の綺麗な歯並びを見て、ご自身の歯並びが気になりだしました。その際に、口元の印象で顔全体の印象が大きく変わると感じたそうです。

さらに、定期検診で通っている一般歯科で、歯槽膿漏(しそうのうろう)になっていることを指摘されました。まずは歯槽膿漏の原因となっている歯並びを改善するように言われ、当院の無料カウンセリングを受けられました。

【矯正中の不安・装置選び】


カウンセリングの際に詳しくお話を聞いてみると、現在の歯並びを改善したいと思っているが、矯正治療を始めるにあたって、「日常生活への支障」、「装置の見た目」や「治療中の痛み」などに不安があるとのことでした。

そのため、当院ではマウスピース型矯正装置(インビザライン)をオススメしました!

マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、痛みが少なく、目立ちにくい装置になっています。さらに、口元の違和感が少ないため、日常生活にもほとんど影響がなく、取り外しが可能です。

また、ブラケット矯正に比べて歯磨きがしやすいことも特徴のひとつです。歯槽膿漏をこれ以上進行させないためにも、歯磨きがしやすいマウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療を提案しました。

精密検査の資料を分析した結果、歯並びを改善するためのスペースをヤスリがけだけでは確保できませんでした。そのため、上下左右1本ずつ抜歯をし、治療を開始しました。

※歯槽膿漏(しそうのうろう)とは?

歯槽膿漏とは、歯周病の中でも最も重い症状です。感染していても気付きにくく、気付いたときにはすでにある程度進行していることが多々あります。何もしなくても歯ぐきからが出たり、ひどい口臭が発生したり、歯がグラグラしてきます。

そのまま症状が進行してしまうと、歯が抜け落ちてしまう可能性もあります。悪化すると治療が難しくなり、完治させるまでに長期間を要します。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナー(=マウスピース)は全部で44枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまでは10日交換で、慣れてから1週間交換で進めて頂き、約1年で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

初診時と比べてガタガタが改善されましたが、まだ全体的にガタガタが残っています。特に、左上の2番目の歯のねじれが大きく残ってしまいました。また、上の前歯の中心と下の前歯の中心のズレが残っているため、口元が少し歪んで見えます。

そのため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で20枚です。

今回は初めからアライナーは1週間交換で、No.17まで進めて頂き、約4ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

1回目のアライナー終了時よりガタガタが改善され、咬み合わせが良くなりました!しかし、左上の2番目の歯のねじれが少し残っているのと、上の前歯の中心と下の前歯の中心のズレが残っているため、口元が少し歪んで見えます。

そのため追加アライナーで、さらに細かい部分と最終的な咬み合わせの調整を行いました。

3回目のアライナーも全部で20枚です。

アライナーは1週間交換で進めて頂き、約5ヶ月で終了しました。

こちらが3回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

2回目のアライナーで並びきらなかった前歯のねじれがキレイになりました!さらに、上の前歯と下の前歯の中心が揃い咬み合わせが改善され、見た目も美しくなりました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約2年で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

前歯のガタガタが改善され、しっかりと咬み合っています。さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

こちらが動的治療終了後の上の歯のお写真です。

抜歯をし、歯を並べるためのスペースを確保したことで、前歯のガタガタが改善され、綺麗なアーチになりました。また、歯並びが綺麗になったことで歯磨きがしやすくなり、歯ぐきからの出血も無くなって歯周病も改善されました。

こちらが動的治療終了後の下の歯のお写真です。

下の歯も抜歯をし、歯を並べるためのスペースを確保して前歯のガタガタを改善しました。「歯磨きがしやすくなった」と、とても喜んで頂けました!

【まとめ】


主訴:前歯のガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時年齢:27歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:抜歯

治療期間:2年

費用の目安:92万円程度

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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開咬(オープンバイト)は後戻りしやすい?舌癖や保定不足が招くリスク

2019.06.07UPDATE:2025.07.06

開咬(オープンバイト)は、矯正後に後戻りしやすい歯並びのひとつです。
特に舌癖保定装置の装着不足が原因で、数年後に再発してしまうケースも少なくありません。

この記事では、実際の症例を交えながら後戻りの原因や対策についてわかりやすく解説します。

開咬とはどんな歯並び?患者さまの症例から

開咬(かいこう)とは、奥歯はしっかりかみ合っているのに、前歯が閉じずに隙間が空いている状態を指します。「オープンバイト」とも呼ばれ、見た目だけでなく、発音や食べ物をかみ切る力にも影響します。

この画像は、 29歳・女性の患者さまの歯並びです。
矯正治療後の後戻りが気になるということでご来院されました。

約10年前に他の歯科医院で、歯を4本(上下左右1本ずつ)抜歯してワイヤー矯正を行いましたが、治療後5~8年で前歯が再びかみ合わなくなってしまったそうです。

「後戻り」はなぜ起こる?開咬と舌癖の関係

1. 開咬は後戻りしやすい歯並び

開咬の歯並びは、舌が常に前歯と前歯の間に入り込む舌突出癖が原因で起こりやすく、そのため、矯正後もその癖が残っていると再び歯が開いてしまうリスクが高いのです。

2. 保定装置(リテーナー)を怠ると再発しやすい

矯正後の歯は不安定な状態なので、少なくとも2~3年、場合によってはそれ以上の保定装着が必要です。保定装置の装着不足は最も後戻り原因として多く挙げられています。

この患者さまの場合も舌癖と保定装着の装着の怠りが後戻りに影響したと考えられます。

開咬の後戻りを防止する3つの方法

保定装置(リテーナー)を正しく使う

  • 装着期間:動的治療と同じく最低2〜3年
  • 着用時間:初期は20~22時間(食事と歯磨きの時間以外は装着)、その後は次第に時間を減らしていき就寝時のみ継続

矯正治療後の保定期間について詳しくはこちら

舌癖を改善する(MFT・筋機能療法)

  • 舌を上あごに付ける練習、正しい飲み込み、ストロー訓練など
  • 日々のMFTにより舌の位置を修正し、舌が前歯を押す力を抑える

舌癖を防ぐ保定装置を選択する

  • タングクリブ付きリテーナー:舌を前に出すことが出来ないガード付きのリテーナー。舌の誤った動きを防ぎやすい
  • 固定式リテーナー:舌癖に左右されづらく効果的。

開咬の歯並びの後戻りを防ぐためにできること

  1. 保定装置をサボらず装着:最低2〜3年継続
  2. 舌癖セルフチェックを習慣化
  3. MFTトレーニングを取り入れる
  4. 保定後の定期検診:舌癖と保定状態を矯正歯科で確認
  5. 再治療を恐れずに相談を:後戻りの初期段階で部分治療が可能

開咬の後戻り矯正治療のながれ

この患者さまは歯磨きがしやすく、見た目も気にならないマウスピース矯正装置(インビザライン)で再治療を希望していました。

しかし、10年前にワイヤー矯正で通っていた歯科医院では再度ワイヤー矯正で治療することを勧められ、当院に来院されました。

第1ステージ

10日〜1週間ごとに新しいマウスピースに交換し、約1年で37枚のマウスピースを使用しました。

こちらが1回目のマウスピースを使い終わった時のお口の中の状態です。
全体的に並びも良くなり、前歯もかんできましたが、左上の1番目の歯のねじれが少し残ってしまいました(写真2)。

奥歯のかみ合わせも、まだ十分にかんでいないようです(写真1・3)。そのため、リファイメント(仕上げ用の追加マウスピース)を作成し、細かい所を調整を行うことにしました。

第2ステージ

2回目のマウスピースは全部で15枚でした。今回は1週間交換で進めて、約4ヶ月で使い終わりました。

動的治療終了

この患者さまは、マウスピースの使用方法や装着時間をしっかり守ってくださったので、マウスピースを作り直す回数は1回だけで、約1年6ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが第2ステージが終了した際のお口の中の状態です。

前歯がしっかりとかみ合っており、開咬が改善されました!第1ステージで並びきらなかった上の前歯のねじれもなくなり、正中(上下の歯の中心)が揃った美しい歯並びです。

横から見ても、前歯がしっかりとかみ合い出っ歯も改善されています。奥歯のかみ合わせも第2ステージでしっかりかむようになりました。

保定期間

開咬の後戻りには舌癖が深く関与するので、舌癖防止用のタングリブリテーナーを使用し、マウスピースと同じように装着時間を守っていただくようお伝えしました。

また、舌癖防止と歯並びの安定を目的としたMFT(口腔筋機能トレーニング)も行いました。

タングリブリテーナー

症例詳細

主訴:前歯がかみ合わない

診断名:開咬

初診時年齢:29歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯部位:上下左右第一小臼歯を抜歯済

治療期間:1年6ヶ月

費用:747,000円(税込821,700円)

リスク・副作用:副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

最後に

矯正治療後も定期的なチェックによって、理想の歯並びを末永くキープし後戻りを防ぐことができます。「せっかく矯正したのに戻ってしまった…」とお悩みの方は、早めに治療してもらった歯科医院または、通いやすい矯正歯科に相談しましょう。
気になることがあれば、当院の初診カウンセリングもぜひご利用ください。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上顎前突のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例①

2019.05.08

こんにちは。

埼玉県さいたま市の大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、上顎前突症例(出っ歯)についてお伝えしていきます。

【上顎前突(出っ歯)とは】


 上顎前突(出っ歯)とは、上の歯が下の歯よりも前に出過ぎた状態のことです。大きく分類すると、上の歯の傾斜によって出っ歯になっている場合歯性の上顎前突)と、下顎に比べ上顎全体が大きく、上顎の歯茎と歯が前方に突き出ている場合骨格性の上顎前突)があります。

 

 

【上顎前突(出っ歯)のデメリット】


まず「見た目の悪さ」があり、横顔のバランスが悪かったり、笑ったときに歯茎が目立ったりするため、それがコンプレックスになってしまう方も少なくありません。また、以下のように外見以外にも様々な問題があります。

① 唇が閉じにくく、口呼吸になりがちなため、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になりやすい

② ドライマウスになると唾液の分泌量が減少し、虫歯や歯周病になりやすく、口臭の原因にもなる

③ 前歯が前に出ているため噛み合わせが悪くなり、食べ物をうまく噛み砕けない

④ スポーツや事故のときに、前歯が折れたり唇が切れたりしやすい

⑤ 下顎を前にズラして噛むクセがつき、顎の関節に負担がかかって顎関節症になりやすい

【ご来院の理由】


14歳、男性の患者様です。

咬み合わせが悪いと学校の歯科健診で指摘されたということでご来院されました。

◆初診時の口腔内写真

 

ご本人様もご家族の皆様も咬み合わせが悪いという実感はないが、学校の歯科健診で指摘されたため、近所の歯科医院に矯正相談に行ったそうです。その際に、上の歯を2本抜いて矯正することを勧められ、健康な歯を2本も抜いて矯正することに抵抗があるとのことで、当院の無料カウンセリングを希望されました。

そのため当院では、歯は抜かずに、上顎の赤い丸が付いている歯のねじれを改善し、歯の向きを正しくすることで口元を下げ、それだけでは口元が十分に下がらないため、問題のない範囲で歯と歯のやすりがけを行い、マウスピース型矯正装置(インビザライン )を使用して口元を引っ込める方法をご提案しました。

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナー(=マウスピース)は全部で40枚です。

アライナーは1週間交換で進めて頂き、約10カ月で終了しました。

◆1回目のアライナー終了時

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

全体的に並んできましたが、上の2番目の歯のねじれが左右とも少し残ってしまいました。(写真1)咬み合わせも、まだ奥歯が十分に咬んでいないようです。(写真2)出っ歯も少し残っています。(写真3)

そのため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーは全部で25枚です。1回目と同じくアライナーは1週間交換で進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。

こちらの動画は2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。1回目のアライナーで並びきらなかった上の前歯のねじれがキレイになりました!さらに、奥歯の咬み合わせと出っ歯も2回目のアライナーで改善されました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年6ヶ月で動的治療が終了しました。

◆正面図

 

こちらが動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。前歯のガタガタが改善されています。さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえる(写真の青線)ことで、見た目も美しく仕上がりました。

◆真横

こちらが動的治療終了後の真横から見たお口の中のお写真です。問題だった「出っ歯」が改善され、美しい横顔になりました!

◆上顎

こちらが動的治療終了後の上の歯のお写真です。

歯の向きを正しくし、問題ない範囲でやすりがけを行ったことで、写真に入らないくらいの出っ歯が改善されました。また、咬み合わせも改善されました。

【まとめ】


主訴:咬み合わせが悪いと学校の歯科健診で指摘された

診断名:上顎前突

初診時年齢:14歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年6ヶ月

費用の目安:92万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

◆その他の歯並びの症例紹介ブログ👇

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生のマウスピース型矯正装置(インビザライン)の症例①

2019.02.06

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。

今回のブログでは、叢生(そうせい)症例=ガタガタの歯並びについてお伝えしていきます。

【叢生(ガタガタ)とは】

叢生は、歯が顎に入りきらず、重なり合ってデコボコになっていたり、ガチャガチャになっていたりする状態です。「叢生」と言うと耳慣れないかもしれませんが、いわゆる「乱ぐい歯」と同じ意味です。ちなみに、「八重歯」も叢生の一種です。

【叢生(ガタガタ)のデメリット】

叢生のデメリットは見た目が良くないという事だけではありません。

歯が重なり合っているため、歯磨きが難しく、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

さらに虫歯や歯周病が進行すると、口臭の原因や歯が抜けてしまう可能性もあります。

【叢生の症例】

さて、ここから実際の「叢生」の症例紹介に入ります。年齢は25歳、女性の患者様です。

前歯のガタガタと八重歯が気になるという理由でご来院されました。

 

こちらの患者様は、前歯のガタガタが気になり写真を撮ることや人と話すことが苦手で、口元を抑えてしまったり、写真を撮るときに歯を見せて笑うことが出来ないと仰っていました。そのため、歯列矯正をして、口元を気にせずに笑いたい!とのことでした。

しかし、”現在の歯並びを改善するために矯正治療を行わなければならない”ということは理解しているが、ブラケット矯正に抵抗があるとのことでした。詳しくお話を聞いてみると、「見た目が気になってしまう」ことと、「矯正治療中の痛み」について不安があったそうです。

そのため、当院ではマウスピース型矯正装置(インビザライン)をご提案しました!マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、痛みが少なく、目立ちにくい装置になっています。

(左:マウスピース型矯正装置(インビザライン ) 右:ブラケット)

【治療開始】

患者様の矯正治療を始めるにあたっての不安も解決し、いよいよマウスピース型矯正装置(インビザライン)での矯正がスタートしました!患者様自身が歯を抜くことに抵抗があり、は抜かずに行いました。

しかし、重なり合ってガタガタしている歯を綺麗に並べるためにはスペースが必要です。そのスペースを確保するために、歯と歯の間のヤスリがけを行いました。

1回目のマウスピースは全部で38枚です。

クリンチェック と呼ばれるシミュレーション動画で、38枚のマウスピースでこのように歯が動く治療計画が立てられました。

【10ヶ月後】

マウスピースは1週間交換で進めて頂き、約10カ月で終了しました。

1回目のマウスピースが全て終了した際のお口の中の状態です。

上の治療計画時のシミュレーション画像と、下の実際の10ヶ月後の口腔内の画像を比較してみると、下の前歯が1/3くらい隠れているのが良い噛み合わせの状態ですが、まだ1/2くらい隠れてしまっているので、まだ少し深いようです。

咬合面から見ても、全体的に並んできましたが、元のガタガタが強いところは、まだ少しガタつき(=叢生)が残ってしました。そのため追加でマウスピースを作り直し細かい所を調整していきました。

【16ヶ月後】

2回目のマウスピースは全部で15枚でした。

1回目と同じくマウスピースは1週間で進めて頂き、約4ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のマウスピースが終了した際のお口の中の状態です。

少し深かった咬み合わせも2回目のマウスピースで改善され、1回目のマウスピースで並びきらなかった前歯のガタつきがキレイになりました!

【動的治療終了】

こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年4ヶ月で動的治療が終了しました。

<正面>

    

右側が動的治療終了後の正面から見たお口の中のお写真です。

患者様が気にされていた前歯のガタガタと八重歯が改善されています。

また、患者様は気にされていませんでしたが、上の左側の1番奥の歯が頬側に飛び出ていたため下の歯と全く咬み合っていませんでした。そのままにしておくと、咬み合う歯がないため歯が徐々に歯が下に下がってきてしまい、将来的に歯が抜けてしまう危険性がありましたが、今回の矯正治療でそういったかみ合わせも改善されています。

さらに、上の歯の中心と下の歯の中心をそろえることで、見た目も美しく仕上がりました。

<側面>

右側が動的治療終了後の横から見たお口の中のお写真です。

歯が前に向かって斜めになっているため、全体的に口元の突出感が少しありましたが、矯正治療を行い個々の歯も正しい角度にすることで、前からはもちろん、横から見ても美しい口元になりました。

【まとめ】

主訴:前歯のガタガタと八重歯が気になる

診断名:叢生

初診時年齢:25歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年4ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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光加速矯正装置(オルソパルス )研修報告

2018.12.19

こんにちは。さいたま市大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

先日大阪のイースマイル国際矯正歯科で行われた「光加速矯正装置(オルソパルス)セミナー」に参加し、学んだことについてご報告させて頂きます。

◆光加速矯正装置(オルソパルス )とは?


光加速矯正装置(オルソパルス)とは、近赤外線を歯の周辺組織に照射し、細胞活動に刺激を与えながら矯正治療を行います。これにより、細胞エネルギーが活性化されるため、マウスピース型矯正装置(インビザライン )では、通常7日交換でアライナーの交換を行いますが、最短で3日(個人差があります)交換が可能になります。

また、治療をスピードアップさせるだけではなく、痛みの軽減もできる装置です。こうした近赤外線を利用した治療は歯科治療だけでなく、コラーゲン生成効果を利用したシワ取りなどの美容医療、増毛などのアンチエイジング治療、外傷や骨折の治癒促進、神経再生、最近ではがん治療や心臓発作の減少など、様々な医療分野で活用されています。

◆光加速矯正装置(オルソパルス)のメリット


マウスピース型矯正装置(インビザライン)で矯正しながら、光加速矯正装置(オルソパルス)を使用すると、4つのメリットがあります。

⒈ 治療期間の短縮

通常はアライナーの交換を7日で行うのに対し、光加速矯正装置(オルソパルス)使用時は3日で交換できるため、単純計算すると治療期間が半分以下になります。

痛みの軽減

近赤外線を歯の周辺組織に照射することで、痛みが軽減されます。

⒊ 清潔面

通常、同じアライナーを7日間装着し続けなくてはならないため、後半はアライナーが着色したり臭いが気になる場合もあります。しかし、光加速矯正装置(オルソパルス)使用時は3日で交換出来るため、常に透明で綺麗なアライナーを装着する事ができます。

⒋ より精密な治療

同じ治療期間でも多くのアライナーを使用出来るため、より精密な治療を可能にしてくれます。

◆光加速矯正装置(オルソパルス)の使い方


このように、たくさんのメリットがある光加速矯正装置(オルソパルス)。皆様も使ってみたいと思いますよね?でも、「使い方が難しいのでは?」「治療期間を半分にするために、いったい1日何時間光を当てれば良いの?」と不安になってしまう方もいると思いますが…。

安心してください!光加速矯正装置(オルソパルス)の使い方はとても簡単です!

① 光を当てる時間は、上の歯5分+下の歯5分 = 毎日計10分

② 使用後は治療状況を記録するために、アプリと光加速矯正装置(オルソパルス)を同期

たったこれだけです。これを毎日行うだけで3日交換が可能になります!

光加速矯正装置(オルソパルス)使用時でも、通常のマウスピース型矯正装置(インビザライン)で矯正するのと同様に複数回の追加アライナーが必要になります。追加アライナーに関しては、こちらのブログを参考にしてください。

◆光加速矯正装置(オルソパルス)を使用するための条件


しかし、当院で光加速矯正装置(オルソパルス)を使用するためには、3つの条件があります。

❶ 1日20時間以上アライナーを装着出来る

❷ 患者様自身がアライナーのフィットチェックが出来る

❸ 歯磨き状態が良い

こちらのお約束を守って頂けない場合、このように歯とアライナーのフィットが悪くなり、アライナーの作り直しが必要になります。

 

作り直しの場合、再度型取りをして、新しいアライナーが到着するまで1ヶ月半ほど待っていただく必要があります。このようなことが繰り返される場合、光加速矯正装置(オルソパルス)のメリットである治療期間の短縮が出来なくなってしまいます。そのため、当院では全ての患者様に光加速矯正装置(オルソパルス)のお渡しが出来るわけではありません。

◆まとめ


今回のセミナーで、光加速矯正装置(オルソパルス)について多くのことを学ぶことが出来ました。光加速矯正装置(オルソパルス)は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)ととても相性が良く、患者様にも医院にもたくさんのメリットがあり、患者さまにとって矯正治療をより快適にしてくれます。

当院でも、光加速矯正装置(オーソパルス)を導入しています!ご希望の方はお気軽にご相談ください。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【矯正中のタバコ】装置をつけたまま煙草を吸っても大丈夫?

2018.11.02

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

 

先日テレビを見ていたら、1991年当時大ヒットしたドラマ「東京ラブストーリー」が再放送されていて、懐かしくなってついつい観てしまいました。とにかくびっくりしたことは、登場人物の男性達ほぼ全員が喫煙者で、職場であろうと飲食店であろうと、どこでも遠慮することなくタバコを吸っていたこと( ´Д`)y━・~~

 

 

今じゃ考えられませんね(*_*) !! 当時と比べると、2020年の東京オリンピッックに向けて、世の中の流れは喫煙者にとって、どんどん厳しくなっています。健康被害やタバコの値上がりなど、様々な理由で禁煙される方も増えました。でも中には、なかなかやめられない…なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

 

 

さて、歯列矯正中はタバコを吸っても大丈夫でしょうか?答えはノーです!

 

 

 

タバコが矯正治療に与える悪影響5つ

 

①着色汚れが付きやすい


 

歯にヤニ(着色汚れ)が付くことは、タバコを吸う方にとって頭を悩ませるところですね。この着色汚れ、矯正装置にもしっかり付きます!というより、着色汚れがさらに付きやすくなります。

 

 

ワイヤー矯正の場合、歯に接着する『ブラケット』、とても複雑な形をしていて、クリーニングが容易ではありません。治療中は装置についた汚れと、ブラッケット装着によって磨きずらくなった歯の汚れ、両方と付き合うことになります。(特に白い色の装置はヤニの汚れが目立ちやすくなります。)

 

 

また治療後、装置を歯から取り外すと、「露出していた歯の部分は黄色く、装置のついていた部分は白いまま」といったオセロ状態になることがあります。

 

ワイヤーを使った矯正に限らず、マウスピース型矯正装置(インビザライン)も、せっかく透明な目立たない装置なのにも関わらず、マウスピース自体が変色してしまいます。

 

 

② 歯の動きが悪くなる


 

歯は歯ぐきの中にある骨によって支えらえています。そして、矯正治療で歯を動かす時は、この骨の代謝、「骨吸収と骨形成」が繰り返されることによって歯が少しずつ動いていきます。

 

タバコを吸っていると、全身の血流が悪くなることはご存知の方も多いと思いますが、これは口の中も同じことが言えます。血流が悪くなった歯を支える骨は、代謝が悪くなり、「骨吸収と骨形成」がスムーズに行われないので、歯の動きが悪くなります。それによって、治療期間も長くなります。

 

 

口臭が強くなりやすい


 

タバコを吸っていると、唾液分泌が阻害され、口の中が乾きがちになります。唾液の働きには、歯についた汚れを洗い流す「自浄作用」と細菌の増殖を抑える「抗菌作用」があります。

 

「唾液の量が少なくなる」ということは、歯についた汚れは洗い流されずらくなり、その汚れには細菌が増殖しやすくなるわけです。細菌が増えれば、口臭の原因となります。

 

矯正治療中は、ただでさえクリーニングがしずらく、細菌が増殖しやすい環境になるわけですから、矯正治療+喫煙 の環境は、口臭のリスクが高くなるというわけです。

 

 

④ 虫歯になりやすい


 

タバコに含まれるタールは油状の液体で、歯面に付くと、歯と汚れをくっつけるノリのような役割を果たします。従って、虫歯や歯周病の原因、歯垢がタバコを吸っているとさらに付きやすくなります。

 

そして、③で述べたように、唾液分泌が阻害されるので、自浄作用や抗菌作用といった歯を守ってくれる役割がうまく働きません。

 

 

 

⑤ 歯周病になりやすい


 

タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させるので、歯周病の症状である歯肉の腫れや出血が出ずらく、気づかないうちに歯周病が進行しているケースが多くあります。喫煙者はタバコを吸っていない人と比べると、約3倍も歯周病になりやすいとも言われています。

 

歯周病は、歯を支える骨を溶かし、やがて支えのなくなった歯を失うことになってしまう病気です。②でもお話ししたように、歯を動かすには歯を支えている骨が健康でないと、矯正治療は難しくなってしまうのです。

 

 

 

矯正治療中の電子タバコの影響は?


 

最近主流になりつつある電子タバコ。

 

タールの含有量は従来の紙巻タバコと比べると少ないので、着色汚れなどはつきにくいものの、電子タバコのタイプによってはニコチンの含有量は変わらないものもあるそうです。ニコチンは血管収縮を引き起こすため、歯の動きが悪くなり、治療期間が長くなってしまいます。

 

 


 

もし、現在タバコを吸われていて、矯正治療をご希望でしたら、禁煙を考えていただく良いキッカケになればなと思います。

 

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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