さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のTです。

 

前回は、矯正治療中に知覚過敏が起こる理由について書きました。今回は、矯正治療中の知覚過敏の対処法を4つ、ご自宅でできる方法と医院で行う処置をお伝えします。

自分でできる対処法


 

【 清潔に保ち、しばらく様子をみる】

 

「えっ!?」と、驚かれるかもしれませんが、矯正治療中の知覚過敏は一過性のものが多いのです。その理由は、唾液の成分の働きによって歯の表面は再石灰化するからです。

 

実は、歯の表面は食事をするたびに溶けています。ではなぜ、歯は溶けて無くならないのか?それは、唾液の中に「カルシウム」と「リン」という歯と同じミネラル分が含まれていて、溶けてしまった部分に再び沈着し、歯の表面を再生しているからです。これを再石灰化といいます。

 

〈歯の再石灰化のイメージ〉

 

矯正中、何らかの理由で一時的に歯の表面が傷ついてしみても、唾液の成分による再石灰化で歯の表面が再生され、症状が治まることもあります。「ちょっとしみるけど、我慢できなくはない」程度の軽い知覚過敏でしたら、しばらく様子をみるという対処法でいいかもしれません。

 

ただし、その効果を発揮するためには、歯の表面に唾液が触れることが条件です。汚れが残ったままだと、唾液の成分が届きづらいばかりか、汚れから出る「酸」によって歯の表面はどんどん溶かされ虫歯にもなってしまいます。

 

 

【MIペーストを使用する】

 

 

当院で歯がしみる方のセルフケアとしてMIペーストという「歯の栄養剤」のようなものをお勧めしています。先ほどお話した歯の成分であるミネラル「カルシウム」「リン」を豊富に含み、再石灰化を促進します。

 

MIペーストには、「カルシウム」は唾液の191倍、「リン」は21倍含まれ、知覚過敏だけでなく、初期虫歯の改善にも有効と言われており、日常的に使うことによって歯を強くしてくれます。

 

 

〈MIペーストの使い方〉

 

通常の歯磨き後に歯ブラシで歯面に塗り込み、3分以上おきます。マウスピース矯正装置(インビザライン )をされている方は、しみる部分に塗り込んだままマウスピースを付けると、MIペーストがより浸透しやすくなります。

 

マウスピースの中に、MIペーストを1cmくらい出して全体に塗り広げてから装着すれば、知覚過敏だけでなく歯全体の虫歯予防と歯質強化にもなります。汚れを落とす成分が入っていないので、歯磨きの後に歯の栄養剤として使うのがお勧めです。

 

 

※MIペーストについての同様の記事

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【 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する】

 

市販されている、知覚過敏用の歯磨き粉には、歯の神経の興奮を抑えるカリウムなどが入っています。これを継続的に使うことによって、症状が治まることがあります。

 

 

ふつうに、この歯磨き粉で磨くだけでも効果はありますが、口をゆすぐと有効な成分が流れてしまうので、少しでも成分を歯に留めておくために、歯磨き後に再度、歯ブラシに歯磨き粉をつけて染みる部分に塗り込み、しばらく置いてからすすぐ使い方もおすすめです。

 

 

 

医院での処置


 

 

【コーティング剤を塗布する】

 

しみている部分に透明の液体のお薬を塗ることで、歯の表面がコーティングされ、刺激から守ってくれます。一時的なものなので、毎日の歯ブラシやお食事で徐々にコーティングは剥がれてしまいますが、再度コーティングすれば効果は復活します。

 

〈当院で使用しているコーティング剤〉

 

 

 

 


 

歯のしみ方には、痛みの感じ方と同様に個人差があります。矯正中に歯がしみるのが気になったら、遠慮なさらずにご相談くださいね♪