理想的な笑顔のための歯並びの基準5つ

2018.08.22

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

最近は携帯やスマホのカメラで、お出かけ先や日常でも「記念撮影」や「自撮り」を気軽に楽しむのが当たり前になってきましたね。また、インスタグラムなどのSNSで、見ず知らずの人に自分が写っている写真を公開する機会も増えました。

 

 

 

 

どうせ人に見られるなら、他人からの印象のいい、思わず「いいね!」を押したくなっちゃうような表情で載せたいですよね☆

人に好感を持ってもらえる表情といえば、「笑顔」

 

 

ある調査で、「SNSで『いいね!』を押したくなるのはどんな笑顔ですか?」という質問に、8割以上の方が「口を閉じた笑顔」より「歯を見せた笑顔」に『いいね!』を押すと答えているデータがあります。

 

 

ところが、実際自分が写るときは、「歯を見せない」で笑う方が多いのだとか。そのほとんどが「歯並びに自信がない」ことが理由だったそうです。つまり、「歯並びに自信のない人」ほど「笑顔に自信がない」ということになるかもしれません。

 

 

あなたは、自分の笑顔が好きですか?笑顔に自信が持てる綺麗な歯並びとは?きょうは、美しい理想的な歯並びの5つの準をご紹介します。

 

 

理想的な笑顔のための歯並びの基準5つ


 

前歯の間の縦の線(正中)が上下で一直線になっている

 

上下の歯の中心線が一直線になっている状態で、歯の大きさや向きが左右対称である状態です。

 

 

 

 

 

歯の凸凹がなくまっすぐに生えている

歯が斜めや横向きに生えている状態は美しい歯並びとは言えません。

 

 

 

 

 

 

 

E-Line(イーライン)から唇が出ていない

 

E-Lineは「エステティックラインと言って、顔を横から見て、鼻のてっぺんと顎の先を結んだ直線のことを指します。このラインから唇が出ていない場合、きれいな歯並びだと言えます

 

 

 

 

スマイルラインが美しい

 

上の歯の先端を結んでいくラインが、笑った時に下唇に触れるか触れないかのところにあって、さらにそのラインが口角に向かってカーブしていくのが理想的な「スマイルライン」と言われています。

 

 

 

 

 

 

上の前歯が下の前歯の上を2〜3mmおおっている

前歯のかみ合わせがよくないと、出歯や受け口になります。理想的なかみ合わせは、上の前歯が下の前歯を2〜3mmおおっている状態です。

 

 

 

 

 

 

 

また、笑った時に上の歯が見えやすいと「元気で明るい印象」、逆に下の歯が見えると「老けた印象」になります。実際、年齢を重ねると重力に逆らえず、口周りの筋肉が衰えやすいので高齢になるにつれて下の歯が見えやすくなります。

 

 

歯並びによって、実年齢より若く見えたり、歳をとって見えることもあるのです。

 

 

 

 

 

 

審美面以外の歯列矯正のメリット


 

精神面への影響

 

人とのコミュニケーションは笑顔から始まることもたくさんあります。そのため「歯並び」は単なる美容的なものではなく、人間関係にも大きな影響を与える可能性もあるほど大切な要素なのです

 

笑うときに歯が見えると恥ずかしいから、歯並びが気になって口を開いて笑えず、手で口を隠したりしがちだと、どこか消極的なイメージを持たれてしまうかもしれません。

 

にっこりスマイルすると誰しも歯が見えるものです。そのときに歯並びがきれいであれば思い切り笑うことができます。内面からにじみ出る自信が相乗効果になって、誰が見ても気持ちの良い綺麗な笑顔になるでしょう。

 

並びについて揶揄された経験などがあると口を開けるのに抵抗がある、自信を持って人と話ができない、という状況に陥ってしまうこともあります。そんな状況下では、恋愛や就職活動などで満足のいかない結果になる場合も…。

 

歯並びがよくなり堂々と話ができるようになれば、恋愛・面接などで相手に与える印象も変わり、今後の人生に大きなプラスを与えてくれることでしょう。また、歯並びが悪いために鏡を見るのも嫌だと感じる人も少なくはありません外見にコンプレックスがあれば、オシャレを存分に楽しめないこともあるでしょう。

 

 

アメリカなどでは、「歯並びの良さでその人の育った環境、教育の程度や育ちが判断されると言われています。日本では一般的な考え方とは言えませんが、これからグローバル化が進む社会の中では、歯並びに気を配ることの重要性も増してくるのではないでしょうか。

 

 

 

 

健康面への影響


 

歯並びが悪いことで生じるデメリットは、審美的なイメージダウンだけではありません。「健康面へのリスク」ももちろんあります。

 

虫歯や歯周病

歯並びが悪いと歯磨きがしづらくなるため、磨き残しが出てしまいます。それが歯垢や歯石になり、虫歯や歯周病の原因に。

 

歯並びをよくすれば歯のいたるところに歯ブラシが行き届き、磨きやすくなります。磨き残しが少なくなるので、虫歯や歯周病のリスクは減らせることはもちろん、口臭も気になりにくくなるでしょう。

 

かみ合わせ

かみ合わせが悪いと顎関節や体の歪みにつながり、頭痛や肩こり、腰痛など体全体に悪影響を与えてしまう可能性もあります

歯並びがよければ歪みによる体調不良が起きるリスクを減らせますし、食事もしっかり噛めて胃腸への負担も軽減され健康的です。

 


 

 

よほどひどい歯並びでなければ高い費用を払い、面倒な装置をつけて痛い思いをしてまで歯並びを矯正しようと思う人は少ないかもしれませんね。

 

 

しかし、ある調査によると女性が20年間で費やす美容院代は145万円のにもなるそうです。それと比較すると、100万円前後の歯列矯正のほうが一生ものの歯を得ることができて、安く感じませんか?

 

 

最近の矯正では、器具をつけっぱなしにしないですむ、且つ、透明で目立たないので矯正していることがわかりにくいマウスピース矯正装置(インビザライン )などもあります。初診カウンセリングにてお待ちしております。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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マウスピース型矯正装置(インビザライン) セミナー報告②

2018.08.17

こんにちは。さいたま市、大宮SHIN矯正歯科の歯科衛生士のSです。

前回のブログでは、マウスピース型矯正装置(インビザライン )の製造元であるアライン社主催の、歯科医療従事者向けのセミナーに参加し学んできた、Ⅰ . マウスピース型矯正装置(インビザライン)のメリットとデメリットについてご報告させていただきました。

今回のブログも、引き続きセミナーで学んだⅡ . 患者様と医院全体が協力してマウスピース型矯正装置(インビザライン)治療を成功に導くために大切なことⅢ . マウスピース型矯正装置(インビザライン)の現状についてお伝えいたします。

Ⅱ.  患者様と医院全体が協力してマウスピース型矯正装置(インビザライン)治療を成功に導くために大切なこと


前回のブログの中でマウスピース型矯正装置(インビザライン)のデメリットについてお伝えしましたが、その中に「患者様の協力次第で治療結果が大きく変わる」というものがありました。

 

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は患者様自身で装置の取り外しが出来るため、患者様がマウスピースを装着しないと歯が動きません。

・治療の途中でモチベーションが下がってしまい、マウスピースの装着時間が守られていない

・装置の使い方が自己流になっている・誤った使い方をしている

といった場合は、計画通りに歯が動かないことがあります。

このようなことを防ぐための解決策として・・・

定期的にクリンチェックを確認してもらう

ブラケット矯正の場合は、ワイヤーを調整して数日間は痛みがあるため、歯が動いていることを実感出来るという方が多いです。

しかし、マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正に比べて痛みが少なく、マウスピース1枚で0.25㎜ずつ動くため、毎日自分の歯を見ていると変化が分かりにくく、「本当に動いているの?」と、途中でモチベーションが下がってしまう方がいます。

その解決策として、定期的にクリンチェックを確認し前回からの歯の動き・今後の歯の動きを確認する方法があります。実際に3Dのシミュレーションでどれくらい動いているかを確認することで歯の動きを実感出来るため、モチベーションが下がるのを防いでくれます。

歯の動きが実感出来ずモチベーションが下がりつつある…、という方がいらっしゃいましたらお気軽にお声がけください!3Dのシミュレーションをお見せします!

不安な時は同意書を確認する

1番初めに正しい装置の使い方について説明しますが、だんだんと自己流になってしまい、誤った使い方になってしまうことで、歯に負担がかかり痛みが出てしまったり、歯が計画通りに動かない場合があります。

そのようなことを防ぐために、当院では治療を始める前に、「マウスピース型矯正装置(インビザライン)治療開始時のお約束」に同意を頂いております。サインを頂いた同意書はコピーしてお渡しします。

大切なことは同意書に書いてありますので、使い方に不安がある場合には同意書を確認して頂ければ、自己流になってしまうこともなくなりますので、是非ご活用ください。

Ⅲ.  マウスピース型矯正装置(インビザライン)の現状


これまでのマウスピース型矯正装置(インビザライン)は、ブラケット矯正と比較して目立ちにくいという理由から、20代30代の若い女性や、接客業など人前で話をする方に支持されていました。

しかし現在では、マウスピース型矯正装置(インビザライン)をしている方を年代別で比較すると、10代の方が1番多いというデータがあります。

これはブラケット矯正と比較した場合、

・虫歯になりにくい

・装置を気にせずに日常生活(給食・体育・部活動・発表会など…)を送れる

といった点が支持された結果だそうです。

そしてついに、子供のためのマウスピース型矯正装置(インビザライン ファースト)という新システムも発表され、小児矯正も子供用マウスピース型矯正装置(インビザライン)で行えるようになりました!

子供用マウスピース型矯正装置【インビザライン・ ファースト】

このように現在では、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、幅広い年代に対応出来るようになりました。

まとめ


今回参加したセミナーでマウスピース型矯正装置(インビザライン)のメリット・デメリットを再確認することができ、そのデメリットの解決策も導入することが出来ました。

また、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の現状について学んだことで、以前よりも患者様のニーズに合わせた矯正装置のご提案が出来るかなと思います!

SHIN矯正歯科では、セミナーや勉強会に参加したり、常に新しいことを導入しています。現在、当院でマウスピース型矯正装置(インビザライン)で矯正中の患者様も何か不安なことなどございましたらお気軽にご相談ください。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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アタッチメントが取れてしまったら【マウスピース型矯正装置(インビザライン)】

2018.07.24UPDATE:2021.10.27

こんにちは。さいたま市大宮にある大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)を始めると、アタッチメントと呼ばれる、歯と同じ色の樹脂(レジン)でできた小さな突起が歯の表面に付きます。このアタッチメントは、まれに取れてしまうことがあります。

アタッチメントの付け方


まずは、アタッチメントを歯に装着する手順をご紹介します。お顔にタオルをかけてしまうので、どうやってアタッチメントを歯につけているのか気になりませんか?アタッチメントセットにかかる時間は片顎30分くらいです。

①歯面の清掃をする

歯の表面には汚れと一緒に、歯を保護するペリクルという唾液由来の膜があります。これを清掃することで除去し、この後に塗っていくお薬の反応を良くします。ペリクルは、処置後に自然に再生されます。

②エッチング剤を塗る

エッチング剤とは、アタッチメントが歯面につきやすくするために、歯の表面を処理するお薬です。お薬を塗ってから、少し時間を置くことでエッチング剤の効果があがります。その後お水で洗い流し、風をあてて乾燥させます。

③ボンディング剤を塗る

ボンディング剤は、アタッチメントの材料となる樹脂を歯面にくっつける接着剤の役割です。ボンディング剤を歯面に薄く均等に広げ、乾燥させ、お薬を反応させるための専用のライトを当てます。

④テンプレート用のマウスピースをはめる

アタッチメント部分に樹脂を流し込んだマウスピースをはめ、専用の光を充て、樹脂を硬化させます。

⑤アタッチメントセット完了

マウスピースを外し、樹脂がきちんと歯に付いたことを確認し、余分な樹脂をエンジンで削ったり器具で除去し形を整えて完成です。

アタッチメントは取れやすい?!


アタッチメントは、歯を動かす期間が終わったら外します。そのため、お食事やマウスピースの着脱の際に取れてしまうことがあります。また、アタッチメントはとても小さいので、取れてしまっても患者様は気づかないこともあります。

そのため、ご来院の際に毎回、私たちはアタッチメントが外れている箇所がないかチェックさせていただき、治療計画上必要な部分については再度装着いたします。

アタッチメントが取れてしまったら


外れてしまったことに気づいた時は、まず医院に連絡してください。お電話で取れてしまったアタッチメントの場所を確認します。

今、まさに動かしている歯に付いているアタッチメントが外れてしまった場合は、治療に影響がでてしまう可能性が大きいので、できれば、なるべく早めにアタッチメントを付け直しにご来院をお願いします。

しかし、その時の治療計画の過程であまり影響しない場所のアタッチメントが取れた場合は、すぐに医院に来ていただく必要もありませんし、次の調整時にもアタッチメントの再装着よりIPRなどほかの治療を優先させることもあります。

アタッチメントが取れないようにするには


アタッチメントは取れやすいといっても、外れてしまうと治療の進行の妨げになってしまうので、取れないに越したことはありません。普段の生活の中で取れないように気をつけることができるポイントがいくつかあります。

こちらの記事でアタッチメントが取れやすくなる原因をご紹介していますので、アタッチメントが取れてしまってこの記事に辿り着いた方は、また取れてしまうことがないよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。

アタッチメントが取れやすくなる5つの原因

❓どうして、マウスピース型矯正装置(インビザライン)にはアタッチメントが必要なのか、アタッチメントをつける目的はこちらの記事をご覧ください。

マウスピース型矯正装置【インビザライン 】アクティブサーフェス

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【ワイヤー矯正中の食事】歯が痛くて食事ができない時におすすめの食べ物

2018.07.05UPDATE:2025.01.28

さいたま市、大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

矯正治療中は、どうしても歯を動かす痛みがあります。ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正装置(インビザライン)の方が痛みが少ないと言われていますが、どちらの矯正装置も歯が動くときに生じる違和感は付き物です。

食べ物を食べる時、かむと痛みが出て、お食事がしづらくなることがあります。また、痛みのせいで食欲不振になり、飲み物だけで食事を済ませていると、栄養不足になってしまいます。

その結果、口内炎ができやすくなる、集中力がなくなるなど日常生活に支障をきたし、終いには、免疫が低下し風邪をひきやすくなってしまったりする可能性があります。そうならないように、矯正治療中にお痛みがある時におすすめのお食事をいくつかご紹介します。

柔らかい食べ物

歯が痛い時、比較的柔らかくて食べやすい食べ物

-リゾット

-ひき肉料理(ハンバーグ・つみれ・水餃子など)

-煮物

-太めのうどん

ワイヤー矯正の場合、細い麺類は装置に絡まりやすいため

-バナナ・イチゴ・キウイなどの果物

舌だけでつぶせる食べ物

歯がとても痛くて、舌ですり潰してなら食べられる食べ物

-グラタン

-豆腐

-オムレツ

-ケーキ

噛まずに食べられるもの

歯が痛すぎてかめない時、かまずに食べられる流動食

-おかゆ

-ポタージュ

-ヨーグルト

-ゼリー

-プリン

お仕事等をされていて忙しく、食事の用意が面倒な時や、ご家族がいて「家族に自分の食事の都合を押し付けるのは気が引ける」なんて方もいらっしゃると思います。

そんなときは、市販されているこんなものを活用されてはいかがでしょうか?

もともとは、介護食として売り出されているものです。一見、お子様の離乳食のようにも見えるので、味が心配になってしまいますが、塩分控えめながら、離乳食のような味の薄さは無く、美味しかったです。お食事の固さも選べるし、主菜も副菜もそろうので便利でした!

最近は、スーパーでもよく見かけるようになったので、ぜひ探してみてくださいね。矯正治療のために歯を抜くこともありますが、そんな時にも便利かもしれません。

痛みのある期間は、個人差があり、2、3日~長くて1週間ほどと言われています。ずっと不自由な食生活が続くことはありませんので、不安に思わないでください。そして、食後の歯磨きは忘れずに行いましょう。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【セミナー報告①】マウスピース型矯正装置(インビザライン)

2018.06.30

こんにちは。さいたま市、大宮SHIN矯正歯科の歯科衛生士のSです。

先日、マウスピース型矯正装置(インビザライン )の製造元であるアライン社主催の、歯科医療従事者向けのセミナーに参加してきました。

今回の「マウスピース型矯正装置(インビザライン)セミナー」では

Ⅰ マウスピース型矯正装置(インビザライン)のメリットとデメリット

Ⅱ 患者様と医院全体が協力してインビザライン治療を成功に導くために大切なこと

Ⅲ マウスピース型矯正装置(インビザライン)の現状

について学びました。

歯科矯正は費用も高く、ほとんどの場合は人生で1度きりの大イベントです。歯列矯正をこれから始めようと考えている患者様にも、ぜひ参考にしていただきたい内容だったので、報告させていただきます。

Ⅰ マウスピース型矯正装置(インビザライン )のメリットとデメリット

何事もいくつか選択肢がある場合、それぞれのメリットとデメリットを挙げてから、比較・検討して選ぶ方も多いでしょう。

歯列矯正を始めるときも、まず、マウスピースやブラケット…どの矯正装置にするか選びます。ではマウスピース型矯正装置(インビザライン) のメリットとは?

◆マウスピース型矯正装置(インビザライン) のメリット


まず最初に挙げられるのが、「目立ちにくい」ということです。

実際に、当院で治療をしている患者様も「マウスピース型矯正装置(インビザライン )は目立ちにくいから」という理由で始めた方が多いですが、マウスピース型矯正装置(インビザライン)のメリットはそれだけではありません。

1、装置への違和感や痛みが少ない

2、装置を外して、普段と変わらない状態で歯磨きができるため虫歯になりにくい

3、食事制限がないため、好きなものを食べることが出来る

4、通院頻度が少ないため、忙しい方でも治療を始めることが出来る

5、取り外しが出来るため、結婚式など大切なイベントがある場合装置を外すことが出来る

6、ホワイトニングと併用することが出来る

など多くのメリットがあります。このように良いことだらけのマウスピース型矯正装置(インビザライン)。デメリットなんて無いのでは?と思いますが、マウスピース型矯正装置(インビザライン)にもデメリットがあります。

◆マウスピース型矯正装置(インビザライン)のデメリット


1、患者様の協力次第で治療結果が大きく変わる

取り外し可能なため、患者様がマウスピースを装着しないと歯が動きません。

しかし、このデメリットはセミナーで学んだ、Ⅱ 患者様と医院全体が協力してマウスピース型矯正装置(インビザライン)治療を成功に導くために大切なことに解決する方法がありました。詳細は、次回のブログでお伝えします。

2、クリンチェック製作の能力差により結果が大きく変わる

(クリンチェックとは、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療計画のことです。)

・難しい症例でマウスピース型矯正装置(インビザライン) では対応出来ないと言われてしまった

・治療期間が長くなってしまった。(例えば、ブラケット治療と比較した場合の約2倍)

・リセッション(生え際の歯肉が下がってしまった状態のこと)を起こしてしまう

・抜歯をした場合は臼歯部近心傾斜(奥歯が手前に倒れて斜めになってしまうこと)が起こる

など、予想外のトラブルが発生する恐れがあります。

このようなデメリットを避けるには、マウスピース型矯正装置(インビザライ)ンでの治療経験が豊富な歯科医院を選ぶことが重要です。

長くなってしまったので、Ⅲ マウスピース型矯正装置(インビザライン) の現状は、次回のブログに続きます。

マウスピース型矯正装置(インビザライン )のメリットデメリットについてこちらもご覧ください。

https://shin-ortho.com/blog/515/

https://shin-ortho.com/blog/522/

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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虫歯になりにくい!?マウスピース型矯正装置【インビザライン 】

2018.06.22

さいたま市、大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

「矯正治療中は虫歯になりやすい」とよく言われます。矯正装置をお口の中に装着するため、磨き残しがあって、虫歯になることはどうしても付いて回るリスクと言えます。

これから歯の矯正を考えている人の中には、「虫歯が心配」という理由で躊躇っている方もいるかもしれません。そんな方におすすめの矯正治療方法が、マウスピース型矯正装置(インビザライン )です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン) が虫歯になりにくい理由


マウスピース型矯正装置(インビザライン) の透明なマウスピースは、患者様ご自身で着脱可能な矯正装置です。マウスピースを外していつも通り歯磨きが出来るので、矯正装置による磨き残しの心配がありません。また、軽度の虫歯治療であれば、矯正の治療と並行して行うこともできます。

だからといって、マウスピース型矯正装置(インビザライン) で矯正すれば虫歯とは無関係というわけではありません。

もし、歯列矯正と虫歯、両方の治療が必要な可能性がある場合は、どちらの治療を優先させた方がよいのでしょうか。

矯正を始める前の虫歯

まだ矯正治療を始める前の段階で、「虫歯があるかも…」とご心配な場合は、「虫歯の治療を先にするべきか」迷う方もいらっしゃると思います。

いろいろな考え方がありますが、当院ではお痛みなどの症状がなければ、まず矯正治療をするための精密検査をお勧めしています。

矯正治療を先に受けることによる4つのメリット


①抜歯の可能性

虫歯になっている歯が、矯正治療を進めていく上で抜く必要がある歯のときがあります。その場合は、虫歯治療が無駄になってしまいます。

②歯を移動した方が、虫歯治療しやすい

虫歯になっている歯が、虫歯治療しづらい場所にあるとき、矯正治療によって虫歯の治療がし易くなり綺麗に治療できることがあります。

③エナメル質の虫歯

マウスピース型矯正装置(インビザライン) では、IPRと言って歯が移動するスペースを確保するために、歯間をヤスリがけすることがあります。虫歯が、歯と歯の間にあってごく小さいもののとき、このIPRの対象になることがあり、虫歯治療の必要がなくなることがあります。

④人工の歯(被せもの)をいれる可能性

虫歯治療で、被せものが必要になった場合、矯正治療前に被せものを入れてしまうと、特に前歯などは、装置を付けて動かすことが難しくなる場合があります。また、矯正治療後に被せものをした方が、矯正治療後の綺麗になった歯並びや噛み合わせに、合わせた被せものを入れることができます。

もし、お痛みがあったり腫れたりなど症状がある場合は、もちろん虫歯の治療が優先です。

それ以外にも、症状がなくても検査の結果、虫歯の治療を優先した方がいい場合があります。

そういった時は、どのように虫歯の治療を進めると良いかなど、アドバイスさせていただきます。

矯正中の虫歯

では次に、矯正治療中に虫歯になった時はどうすればいいのでしょうか?

「これ、もしかして虫歯かな?」と、ご自分で思ったら、虫歯治療をしてくれる歯科ではなく、

まず、かかりつけの矯正歯科にお診せください。

矯正歯科で虫歯を診てもらう理由


①矯正装置

ワイヤー矯正は、装置を歯から外さないと虫歯の治療ができない場合があります。途中で矯正装置を外してしまうと治療の計画と予定が変わってしまい、今までの矯正治療が無駄になってしまうかもしれません。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療中の方は、途中で虫歯の治療をすることによって、歯の形が微妙に変わってしまい、それまで使用していたマウスピースが合わなくなる可能性があります。

それらをなるべく避けるために、虫歯と矯正の治療が並行して進められるように、矯正治療を行っているドクターにご相談されることをお勧めします。

マウスピース型矯正装置(インビザラインフル))の場合は、「5年間のマウスピースの保証期間」というものがあります。虫歯の治療で、マウスピースが合わなくなってしまっても、作り直すことができます。

また、新しいマウスピースが出来上がるまでの間も、仮のマウスピースをお作りしますので、後戻りの心配がありません。

②虫歯の進行具合

虫歯といっても色々な種類があります。進行が遅いものや、すぐに治療の必要が無い虫歯の時は、現在の矯正治療の進行状況や今後の治療計画を考慮した上で、矯正治療を優先させていただき、虫歯治療を少し先延ばしにしたり、矯正治療後に虫歯治療を行っていただくこともあります。


矯正中は虫歯のリスクが高まるとお伝えしてきましたが、もちろん、矯正中の歯のお手入れを努力され、1度も虫歯にならずに矯正治療を終えられる方もたくさんいらっしゃいます。患者様が矯正治療中、口腔内をできる限り綺麗に保つことが出来るよう、衛生管理と指導をして参ります。

矯正装置を装着した段階で、虫歯にならないように歯ブラシの仕方とコツをお教えさせていただいています。矯正中の歯磨きについてはこちらをご覧ください。

矯正治療中の虫歯を防ぐ【正しい歯の磨き方】

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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歯の矯正と噛み合わせ

2018.06.20

さいたま市、大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

歯の矯正を希望される方の中で、圧倒的に多いお悩みは「口元の見た目を改善したい」というところではないでしょうか?当院にも、「歯並びを綺麗にしたい」という患者様が大勢いらっしゃいます。

 

 

しかし、「歯が綺麗に並んでさえくれれば、問題解決。」では無いんです!歯並びと同じくらい(もしかしたら、それ以上)重要なこと、それは「噛み合わせ」です。

 

 

 

 

 

 

1−1「悪い噛み合わせ」による弊害


 

歯並びの凸凹が無くなったとしても、噛み合わせが上下左右、バランスよく噛めていないとどうなるのでしょうか。

 

 

 

・胃腸への負担

食事がうまく噛めないことで、消化不良を起こしやすい。

 

 

・虫歯や歯周病のリスク

歯は食物を噛むことで、食べたものが流れて歯垢の付着がある程度に抑えられますが、その機能がうまく働かないため、細菌が増殖しやすく虫歯や歯周病になりやすい。

 

 

・知覚過敏

歯ぎしりをしやすい。また、歯ぎしりによって歯がすり減ってしまうことで知覚過敏を起こしやすくなったり、歯を支える周りの組織にダメージを与える。

 

 

 

・頭痛、肩こり

噛むための筋肉は頭や肩とつながっており、筋肉のバランスを崩して頭痛や肩こりになりやすい。

 

 

 

・顎関節症

噛み合わせがずれていると顎関節症になりやすい。

 

 

 

そして、

 

 

・歯並びが悪くなる

上下の歯がきちんと噛み合っていないと、歯並びが悪くなります!

 

 

 

 

1ー2、「噛み合わせ不良」による歯並びの後戻り


 

 

 

 

実は、歯並びを維持しているのは、基本的に「噛む力」です。上下で噛み合っていない歯というのは、噛み合う歯を求めて伸びていきます(萌出し続けます。)上下の歯がきちんと噛むことでその場に歯をとどめてくれているのです。

 

 

 

ですから、矯正で歯並びが綺麗になったとしても、全体の「噛み合わせ」までの治療をしていないと、『後戻り』と言ってせっかく時間と費用を費やした歯並びは、また悪くなってしまいます。

 

 

例えば、部分矯正で上の前歯の凸凹だけを綺麗に治しても、下の歯と正しい位置で噛み合っていなければ、矯正装置を外してしまうと、歯並びは再び凸凹になってしまいます。

 

 

 

 

 

2、噛み合わせが悪くなる原因


 

「噛み合わせ」が、唇や舌の力でずれてしまうことがあります。例えば、舌で下顎の歯を押す舌癖のある人は、前歯が反対咬合になり易い傾向があります。

 

「噛み合わせ」が悪くなってしまう原因が、生活習慣によるものであれば、日常生活の中で意識することで改善されるかもしれません。

 

 

唇を閉じた正しい呼吸や舌の使い方については、MFTに関する記事を参考にしてください。

【口呼吸を治す】舌のトレーニング方法・あいうべ体操

 

 

 


 

 

歯並びを含めた口元の見た目は、第一印象を変えてしまったり、とても大事なものです。しかし、見た目ばかりに気がいってしまい、「噛み合わせ」のこと、忘れていませんか?

 

 

1−1で挙げた、「悪い噛み合わせ」による弊害の中で当てはまるものがある方や、口腔習癖を治すトレーニングを試してみても手応えが無い方は、わたくしたちにご相談ください。

 

 

人生100年時代、見た目も、おいしく食事をする喜びも、健康も手に入れて、「皆さんが笑顔で過ごせるお手伝い」させてくださいね。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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子供の歯並び『様子を見ましょう』と言われたら

2018.06.06

 

さいたま市、大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

お子様の学校の歯科検診などで「歯並びはまだ様子を見た方がいい」と言われたことがありませんか?『様子を見た方がいい…』とはどのような意味なのでしょうか。

 

 

 

突然ですが、質問です。⭕か❌で答えてください。

 

Q1・大人の歯が生えそろわないと矯正治療は始められない?


 

 

A・答えは

 

 

『様子を見る』=『大人の歯に生え変わるまで待つ』ではありません。

 

 

でも、昔はこの質問の答えは◯でした。歯列矯正治療の技術が進歩する前は「大人の歯に全て生え変わったら、歯を抜いてスペースを作って歯並びを整えていきましょう」という考えでした。現在はもちろん、子供の歯から始めることができます。

 

 

大人の歯に生え変わる前の乳歯の時期から始めるほうが、矯正治療の痛みや費用面の負担において、軽減されるというメリットがあります。また、大人になって歯列矯正する場合は、外科手術が必要で大掛かりな治療になる症例も、子供の顎の骨の柔らかい時期に始めることでその必要が無くなることもあるのです。

 

 

大人の矯正治療とこどもの矯正治療の違いについてはこちら

 

 

子どもの矯正

 

Q2・成長を待てば、歯は並んでくるのか?


 

「最近、うちの子の前歯の並び、気になる...」

 

「でも、成長したら顎も大きくなるんだし、スペースもできて、きれいに並んでくるわよね!」このような考えで、お子様の歯並びの様子を見ている方はいませんか?

 

 

A・この質問の答えは…です。

 

 

可能性は0ではありませんが、極めて低いです。

 

顎の骨は全体的に徐々に大きくとはなりません。簡単にいうと、前歯→奥歯、上顎→下顎の順で成長していきます。顎の部位によって成長の仕方や速度が異なります

 

 

 

 

子供の歯並びのお悩みで圧倒的に多いのは、『前歯のでこぼこ』

 

 

 

前歯を支える顎の骨は、他の顎の骨の部位より、圧倒的に早い段階で大方の成長が終了してしまいます。ということは、顎の骨は成長とともに大きくなってはいきますが、前歯の骨はすでに固まってしまっているので、顎の大きさに合わせて「前歯も綺麗に並んでくる」という望みは低いのです。

 

 

次に多いのが出っ歯』または『受け口』

 

これは上顎と下顎の成長の早さの差が関係します。

 

 

一般的に、上顎は小学校の低学年での成長が大きい言われています。

 

 

例えば、いわゆる「出っ歯」で上顎に過剰な成長が見られる場合は、この時期に上顎の成長を抑える治療ができます。逆に上顎の成長不足で「受け口」の兆候が見られれば、この時期に上顎の成長を促進する治療ができます。

 

 

一方、下顎の場合は、小学校の高学年か中学校にかけての成長が大きいと言われています。

 

 

下顎の過剰な成長が原因で「受け口」や「しゃくれ」と呼ばれる歯並びであれば、この時期に下顎の成長を抑える治療ができるわけです。

 

 

まとめ


 

歯並びの『様子を見た方がいい』は、「大人の歯に生え変わるまで矯正治療が出来ない

顎の成長に合わせて自然に綺麗な歯並びになる」という解釈は間違いです。

 

 

 

歯科検診で『様子を見ましょう』と言われたり、身近な方がお子様の歯並びに違和感を感じた時点で、躊躇うことなく一度歯列矯正専門の歯科医院にかかる、または矯正専門医に相談することを強くお勧めします。

 

 

 

 

 

矯正治療のスタートの判断は、骨格の成長の時期により異なることがお分かりいただけたと思います。タイミングを逃してしまうことが無いよう、当院では7歳を過ぎたらご相談にいらしていただけるようにお勧めしています。

 

過去のこどもの矯正についての記事はこちら

いつからが最適?子どもの歯の矯正

 

 

 

 

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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親知らずは矯正前に抜かなきゃダメ?残してもいい場合と抜く場合の違い

2018.05.30UPDATE:2025.03.16

さいたま市、大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

皆さんの中に「矯正を始めようと思うけど、親知らずがあるんです...抜かないとダメですよね?」と、歯列矯正の治療をためらっている方はいませんか?

当院の初診カウンセリングにお越しいただいた患者様の中にも、「友達が親知らずを抜くのに、大変な思いをしたと聞かされて...もう怖くて怖くて」という方、結構いらっしゃいます。

でも、ちょっと待ってください!

その親知らず、本当に抜く必要のある歯ですか?

実は、親知らずには抜かなくてもよい状態と抜いた方がよい状態があり、

どなたでも絶対に抜かないと矯正治療ができないというわけではないんです!

むしろ残しておいたほうがメリットの方もいらっしゃいます。

今回のブログ記事では、親知らずを残したほうがいい方、抜いたほうがいい方、それぞれの特徴について解説いたします。

残したほうがよい親知らず


まっすぐ生えている

上の親知らずなら下向き、下の親知らずなら上向きにまっすぐ生えていて、横や斜めに生えていない。

健康な歯

健康な歯である

親知らずが虫歯や歯周病になっていない。

反対側に噛み合う歯がある

たとえ親知らずだとしても、上の2つの条件を満たしていて、反対側の歯としっかり噛み合っている場合は「噛むために大事な歯」です。

  1.  

例えば、今はすべての歯が健康で、「虫歯や歯周病で歯を抜くことなんてないはず!」と思っていても、年齢を重ねるにつれてそのリスクは高まります。

将来歯(特に奥歯)を失ってしまった場合は、食事を十分に楽しめないなど、不便を感じることがあるかもしれません。

親知らずで噛むことができれば、食事に不便を感じなかったり、入れ歯やブリッジ(被せもの)の土台として使える可能性が残せたりするのです。

いわゆる、万が一の為の「歯の保険」を持っておけるということです。

逆にまっすぐ生えていて健康な親知らずでも、反対側の歯と噛み合っていない場合は残すとどうなるのでしょうか?歯には、噛み合う歯を求めて上に伸びる性質があるため、噛み合わない歯を放っておくと、歯のない反対側の歯ぐきに当たるまで伸び、歯ぐきを傷付けてしまいます。

歯にとって、『噛む役割を果たせるかかどうか』ということは、とても重要なことなのです。

では、抜いたほうがよい親知らずとは、どんなものが当てはまるのでしょうか?

抜いた方がよい親知らず


 まっすぐ生えていない

特に親知らずの頭(食べ物を噛む面)が、親知らずのひとつ手前の歯に向かって横向きに生えている場合は、歯並びに影響します。

真っすぐ生えていない

歯は、自分の頭(食べ物を噛む面)に向かって動く性質があり、横向きに生えていることによって、ひとつ手前の歯に向かって動こうとし、その力によって歯並びが乱れてきます。

特に、矯正中や矯正治療を終了してすぐは、歯並びが安定しないため、その影響がさらに出やすくなります。

虫歯や歯周病である

親知らずは、お口の中の一番奥、見えづらい場所にあり、生えている方向によっては歯ブラシが届きにくいため、汚れや細菌が知らず知らずのうちに溜まっています。それが原因で虫歯や歯周病になりやすくなります。

例えば、親知らずが横向きに生えている場合、下の画像のように手前の歯の根っこにぶつかり、そこが虫歯になることがあります。歯の根っこの部分は柔らかく虫歯が進行しやすいうえに、治療がしづらい場所なので、歯の神経が死んでしまったり、歯が割れたりすることが多くあります。

虫歯や歯周病である

その他にも、歯に溜まった細菌に体の免疫が勝てなくなると

・歯ぐきが炎症を起こして腫れる

・歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が深くなることによる歯周病の悪化

・親知らず周辺の歯を支える骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜け落ちる

などが起こる可能性があります。

このような状態になる可能性がある方(親知らずが横向きに生えている方)は、矯正治療をする・しないに関係なく早めに親知らずを抜歯することをお勧めします。抜くことを迷っている間に、歯や歯ぐきの状態はどんどん悪くなり、たくさんのデメリットが生じてしまうでしょう。

一般的に親知らずは抜いた方が良いと言われているのは、こうした虫歯や歯周病になるリスクが高かったり、親知らずだけでなく隣の歯もだめになったりする確率が高いからです。

しかし例外として、親知らずがまっすぐ生えていて治療が可能、かつ、残しておくメリットがある場合は治療をして残す場合もあります。

 噛み合う歯がない

先ほど、「残した方が良い親知らず」の③でも述べたように、親知らずの反対側に噛み合う歯が無い状態だと、歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあります。

 矯正治療で他の歯を動かすときに邪魔になってしまう

歯をより良い位置へ並べるときに、親知らずのある方向にスペースが必要になることがあります。歯を動かすのに親知らずが邪魔になる場合、抜歯する必要が出てきます。

最後に


「矯正をしたいけど、親知らずの抜歯が怖くて踏み出せない!」という方、ぜひ当院の初診カウンセリングにてご相談ください。あなたの親知らず、抜かなくてもいいかもしれません。

もし、親知らずを抜くことと、矯正の両方をお考えならば、先に矯正歯科でレントゲン等の精密検査を受け、そのあとに親知らずをどうするか検討することをお勧めします。

もしかしたら、あなたの親知らずは、矯正治療によって生かされる歯かもしれないからです。

大宮SHIN矯正歯科では、あなたの親知らずが矯正で生かせる歯か、または抜いた方が良いのかを、精密検査をしたうえでお伝えしております。

また、親知らずを抜く必要があった場合には、抜歯が可能な歯科医院のご紹介も行っています。安心して、ご相談にいらして下さいね。

矯正相談

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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子供の歯の矯正 失敗しないために②

2018.05.23

 

 

 

子供の『歯並びを治したい!』という気持ちを、長続きさせる

 

 


 

 

さいたま市、大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

 

 

 

前回のでは、お子様の矯正を成功させるために大切な「お子様本人のやる気(モチベーション)を高めるためのポイント」についてお話しました。

 

【子どもの歯の矯正の失敗を防ぐ】歯並びを治したい!という気持ちを持たせる3つの方法

 

 

 

 

 

今回は、お子様の「歯並びを治したい!」という気持ちを、いかに長続きさせてあげるかについてお話したいと思います。

 

 

 

 

というのも、矯正治療の特徴のひとつとして、虫歯の治療をするのと違い、治療期間が数年単位となることが大半です。大人といえども、数年かけての治療はなかなかの覚悟がいるものです。

 

 

 

 

まして、お子様ともなれば、毎日違和感のある装置をつけたり(使用しているうちに慣れていきますが)、お口のトレーニングを毎日自宅でしなければいけなかったり、もちろん毎月のようにチェックを受けに通院をしなければなりません。

 

 

 

 

それが数年単位ともなれば、途中で飽きてしまったり、嫌になってしまうのは仕方のないことかもしれません。せっかく覚悟をもって始めた矯正です。「治療してよかった!」「がんばった甲斐があった!」と終わりたいのはお子様も親御さんも同じお気持ちなのではないでしょか?

 

 

 

 

私たちスタッフも、もちろん同じ気持ちです。では、さっそく『お子様のやる気(モチベーション)を長続きさせるためのポイント』をご紹介します。

 

 

 

お子様の矯正治療は『本人だけの力ではできない』ということを大人が理解してあげる


 

 

 

病院にきて診察を受けるのも本人、装置を付けるのも本人、お口のトレーニングをするのも確かに本人です。でも決して、お子様をいわゆる「ひとりぼっち」にしないであげてください。ひとりぼっちと言っても、診察室にひとりで入らない、とかそういう意味ではありません。

 

 

ここでいう『ひとりぼっち』は、『心のひとりぼっち』です。

 

 

決して「自分のことなんだから、自分でがんばらなければいけない。」と突き放すのではなく、ぜひ、お子さんのがんばらなければいけない状況に寄り添ってあげて下さい。

 

 

 

 

実際に、虫歯の治療に比べて、矯正治療では親御さんにお願いする部分も多くあります。

 

 

・顎を大きくするための装置を使用する場合の自宅でのねじ回し

・装置が正しく使えているかのチェック

・装置の清掃・衛生管理

・装置を付けることによる虫歯のリスクを抑えるための補助的なお口の清掃

・お口のトレーニングが正しく行えているかのチェック

 

 

などなど…どうでしょうか?みなさんが想像しているより、親御さんに協力していただかなければいけない部分は多いのではないでしょうか?

 

 

 

ですから、『一緒にがんばろうね!』『応援しているよ!』という気持ちでいてあげること、そして協力してあげることが、お子様のやる気を長続きさせることにもつながってくると思います。

 

 

一人で長期間がんばるのは、大人でも辛いものです。ぜひ、お子様と二人三脚で頑張るつもりで始めてみてください。私たちスタッフも一緒にお手伝いさせていただきます(^O^)

 

 

 

 

通院をいっそ楽しい思い出に!


 

 

月に一回ほど通院をしていただくことになるのですが、月に一回とはいえ、数年単位の通院。大変ですよね。

 

 

お子様の場合、毎日の宿題、習い事、その合間をぬって...となります。疲れ切ったお子様をなんとか予約に間に合うようにと、連れ出すのも大変なことです。親御さんの努力には頭が下がるばかりです。そんな中、「行きたくない!」なんてダダをこねられた日には、もう・・・(´;ω;`)

 

 

 

というわけで、いっそのこと治療が終わった後は、「何か楽しみをつくる」というのはどうでしょう?

 

 

「治療をがんばったらガチャガチャやってもいいよ~」

「帰りにアイスクリーム食べて帰ろうね~」

「デパートのペットショップにワンちゃんネコちゃん見にこうね~」

「たまにはお夕飯食べて帰ろうか?」

 

 

私事ですか、小学生の時にピアノのレッスンに通っていたことがありました。毎週嫌で仕方なかったのですが、レッスンの後に母と弟と3人で外食することがとても楽しみで、今でも鮮明に焼き付いています。嫌々だったレッスンも、今では家族の大切な思い出の1ページとなっています。

 

 

振り返ってみた時に「大変な治療だったけれど、楽しいこともあった!」と、お子様と過ごす限られた時間の中で、そんな思い出があってもいいのかなあと思います。

 

 

 

 

幸い、当院のある大宮駅周辺には、お子様と楽しめそうなお店や施設がたくさんあります。これらを利用して、ぜひ、「大変だったけど、楽しかった矯正治療の思い出作り」に役立ててみてはいかがでしょうか?

 

 

今回のブログも皆様の参考になれば、うれしいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【子どもの歯の矯正の失敗を防ぐ】歯並びを治したい!という気持ちを持たせる3つの方法

2018.05.11UPDATE:2022.10.04

さいたま市大宮のSHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

いざ、我が子の矯正治療をはじめよう!と意気込んでみたものの、やる気になっているのは親御さんだけ...なんてこと、ありませんか? この状況は、お子さまの矯正を進めるにあたって、失敗してしまう大きな要因になることがあります。

まず、矯正治療するお子さま自身に『歯並びを治したい!』という気持ち(モチベーション)を持ってもらう事がとても大切です。どのようにすれば、お子さまの意識は高まるのでしょうか?ポイントを3つご紹介します。

矯正治療の目的をきちんと伝える

虫歯治療と矯正治療は大きく異なります。わりと短期間で終わる虫歯治療は、多少嫌がっていてもなんとか歯科医院に連れて行き、治療をする間だけ我慢してもらえれば済みますが、矯正治療の場合は数年間は定期的に歯科医院に通い、医院にいる時だけでなく、日常生活の中でも矯正装置を使用しなくてはなりません。

目的がわからないまま、常に口の中に違和感のある矯正装置を入れておかなければいけない状況では、嫌になってしまうのは当然です。「子供だから話してもわからないだろう…」と歯の矯正が必要な理由を、きちんとお子さまに説明出来ていないということはありませんか?

歯並びをきれいにすることのメリットと、そのままにしておくことのデメリットを、お子さまが理解して納得するまで説明してあげてください。例えば、こんな伝え方はいかがでしょうか。

歯並びが悪いと歯ブラシが行き届かず虫歯のリスクが高まるので「将来歯がなくなってしまうよ」かみ合わせが悪いと、食べ物がうまくかみ砕けず、固まりのまま飲み込み続けていると、消化不良で胃腸など内臓への負担が大きくなって「歯並びが悪いと病気になってしまうよ」など。

女の子なら「矯正治療を頑張ればもっとかわいくなれるよ!」も効果的かもしれません。歯並びは、口元はもちろん、顔の形にまで影響を及ぼします。他人に与える自分の見た目の印象が変わります。矯正歯科治療はなぜ必要なのかのブログも参考になると思います。

”歯医者は怖いところという固定観念をつけない

ついつい言う事をきいてもらえない子供に向かって苦肉の策で、「病院に連れていくよ!」なんて、言ってしまいがちですよね。「お医者さんや歯医者さんは怖い」と思い込んでしまったお子さまの治療を継続するのは、難しくなることがあります。

もうすでに怖がっていて手遅れかも…という方は、「歯医者さんに行けた!」という事実を褒めてあげることから始めてみてはいかがでしょうか?当院の初診カウンセリングでは、最初に実際に治療で使用している椅子を使って、お子さまのお口の中とお顔の写真を撮らせていただきます。

歯科医院の雰囲気に「慣れる」第一歩として、そして行けた事を「褒めてあげる」場として初診カウンセリングを利用してみるのもいいかもしれません。当院の子どもの患者さまは、楽しく治療に通ってくださっている方が大半です。

矯正治療しているお友達を探す

矯正治療とはどんなことをするのか、お子さまに簡単に想像して理解してもらうには、学校などの身近なお友達の話を聞くのが近道のようです。治療を嫌がっていたお子さまが、「〇〇ちゃんと同じ装置ならがんばる!」と急にやる気になってくれる、なんてこともあるそうです。

まとめ

いかがでしょうか?お子さまの矯正に対するモチベーションをアップするための3つのポイントのおさらいです。

  • ①何のために矯正治療が必要なのか、目的を理解してくれるまできちんと伝える
  • ②歯医者さんは楽しいところというイメージを持たせる
  • ③矯正治療をしている身近なお友達を探す

次回は、お子さまの「歯並びを治したい!」という気持ちを長続きさせるためのポイントについてお話します!

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矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【口呼吸を治す】舌のトレーニング方法・あいうべ体操

2018.04.25

こんにちは。大宮SHIN矯正歯科 (さいたま市大宮区)歯科衛生士のSです。

あなたはどっち?「口呼吸」と「鼻呼吸」の見分け方や、要注意!口呼吸になりやすい日常のクセ5つで口呼吸にはたくさんの問題点があり、改善するべき症状であることをお伝えしています。

ご自身やお子さんが口呼吸だった!とお気づきになった方もいると思います。

そこで今回は、口呼吸の治し方についてお伝えしていきます。

舌の位置によって鼻呼吸か決まる


口呼吸をやめて鼻呼吸の習慣をつけるために、特に重要なのが「舌」です。舌と呼吸という関連性にいまいちピンとこない人もいるかもしれませんが、実は舌の位置によって鼻呼吸ができているかどうか解るということは意外と知られていません。

皆さんは、自分の舌がどこにあるか意識したことはありますか?「舌の位置なんて、みんな一緒でしょ?」と思っているかもしれませんが、違います。まずは、自分の舌の位置をチェックしてみましょう。

Q.口を閉じた時、舌はどこにありますか?

①上顎にピッタリとくっついている

②上の前歯の内側の歯茎についている

③下の前歯の内側の歯茎についている

②③に該当した人は、舌の力が衰えていて、正しい位置がキープ出来ず、その結果口が開き、口呼吸を招いているかもしれません。

先ほどのチェックリストで、口呼吸の舌になっていた人は、ただ口を閉じるように意識するだけでなく、舌力をアップさせる必要があります。舌力を鍛えて、自然と鼻呼吸が出来るように頑張りましょう!

舌力をアップさせる「あいうべ体操」


舌力アップのために、実際に当院で行っている「あいうべ体操」をご紹介します。あいうべ体操とは、名前の通り「あ」「い」「う」「べ」の発音に合わせて、口や舌を動かす体操です。

☆あいうべ体操のやり方☆

①「あー」と口を縦に大きく開く

②「いー」を口を横に大きく開く

③「うー」と口を前に突き出す

④「べー」と舌を突き出して下に伸ばす

※これを1セットとし、1日30回行います。

☆やり方のコツ☆

①大げさなくらい大きく口を動かす

②1回につき4秒ほどかけて、ゆっくり行う

あいうべ体操で積極的に舌を使って舌筋を鍛え、同時にお顔周りの筋肉も鍛えることができます。それによって口呼吸をやめて鼻呼吸にするための「舌の位置を正しい位置に戻す」ことと、「口をしっかり閉じること」が出来るようになります。

まとめ


口を閉じている時に無意識で置いている舌の位置が、普段の呼吸に影響していること、鼻呼吸にするための「あいうべ体操」をご紹介しました。

しかし、これだけでは治らない方、あいうべ体操が合っていない方もいます。その場合、当院ではその方に合わせて別のトレーニングも行っています。

どのようなトレーニングが最適かわからない方、保護者の方は鼻呼吸・正しい舌の位置の大切さを理解しているけど、どうやってお子さんに伝えたら良いかわからない方、ぜひ相談にいらしてください。当院で口呼吸・舌癖の改善のサポートをします。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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