上顎前突・叢生 21歳 女性 治療期間:2年8ヶ月
叢生 23歳 女性 治療期間:2年8ヶ月
矯正治療のワイヤーの種類(色・形状・太さ)
こんにちは。埼玉県さいたま市 大宮SHIN矯正歯科の院長の矢野です。
矯正治療の「マルチブラケット法」では、歯毎に一つずつブラケットという小さな装置を接着します。そのブラケットにワイヤーを通し、力を加えていくことで、歯並びを整えていきます。ワイヤーは、治療開始から終了までずっと同じものは使用しません。治療の進行状況や目的に合わせ、ワイヤーの種類を変えていきます。
矯正治療のワイヤーの役割
矯正治療におけるワイヤーは治療中どのような役割を果たしているのでしょうか。ブラケットにワイヤーを通すことで、歯に適切な力をかけながら動かしたい方向に向かって徐々に移動させ、歯並びを整えていくこができます。
ブラケットは、ワイヤーを固定するための装置であって、あくまでも矯正治療において重要な役割を果たすのは「ワイヤー」です。

ワイヤーの材質
歯科矯正治療では、形状記憶合金といわれるニッケルチタンワイヤーが使われることが多く、超弾性ワイヤーとも呼ばれます。形状記憶合金は、ある一定の温度以上では、形態を変形させてもすぐに元の形態に戻る性質を持つ合金です。
例えば、バネを想像してみてください。バネは力を加えて縮めても、自分の力でまた元に戻ろうとします。このように、曲げたワイヤーが元に戻る力を使ったり、動かしたい方向に向けて力をかけることによって歯を並べていくことができます。
ワイヤーの色
形状記憶合金のニッケルチタンワイヤーはメタルワイヤーとも呼ばれます。メタルワイヤーは、治療面では高い効果を発揮しますが、銀色なので目立ちやすく審美的に気にされる患者さんも多いです。そのため、最近では、メタルワイヤー以外に、審美性に特化したさまざまなワイヤーを扱う歯科医院も増えています。
ゴールドワイヤー
メタルワイヤーに金合金をコーティングしたものです。ゴールドのコーティングは剥がれにくい上に、歯や歯茎の色に馴染みやすく、キラキラと光るようなゴールドではないためメタルより目立ちにくいです。(当院ではゴールドワイヤーは治療に使用していません。)
ホワイトワイヤー
メタルワイヤーに白色ポリウレタンという素材をコーティングしたものです。このポリウレタンは剥がれやすく、まだら模様になってしまう場合が多いです。白色なので目立たなそうですが、まだらになると余計目立ってしまったり、人間の歯は真っ白ではなく少し黄色がかっているので、ホワイトワイヤーだと浮いてしまう可能性があります。


ワイヤーの形状
ワイヤーの色以外にワイヤーの形にも種類があります。
ラウンドワイヤー
治療初期で使用される断面が丸いワイヤーです。ワイヤーは、細いほど力が弱く痛みも少ないです。そのため、治療開始初期は細いラウンドワイヤーを使用します。

角ワイヤー・スクエアワイヤー
治療が進み、歯並びが揃ってきた時に使用する断面が正方形もしくは長方形のワイヤーです。力を強くかけられるため、治療終盤の細かい歯の移動や位置の修正に適しています。

ワイヤーの太さ
ワイヤーの大きさ、サイズはインチで表記されます。例えば、よく使用される一番細いワイヤーが 0.010 インチですので、ミリ換算すると 0.254 ミリになります。実際に見ると、髪の毛くらい細いです。表側の矯正治療では、0.012インチが一般的です。その後は歯の動きに合わせてワイヤーのサイズや種類などを変更していきます。

ワイヤーの交換頻度はどのくらい?
ワイヤーは、治療初期は月に一回の頻度で交換していきます。歯並びの動きに合わせて、ワイヤーのサイズを上げていくのですが、患者様によっては歯の動きが遅く1ヶ月後にサイズを上げるのはタイミングが早すぎてしまう場合があります。
その場合は、同じワイヤーでもう少し時間を置き、歯が動いてきた段階でワイヤーを交換します。治療が進み、最後の段階のワイヤーになるとそれ以降はワイヤー交換をせずにワイヤーの微調整で治療の最終段階の仕上げに入ります。

患者様の希望や歯の動きに合わせて
矯正治療は、さまざまな種類のワイヤーを選択していきます。患者様が目立ちにくいワイヤーを望めば、審美性に特化したワイヤーを選択することが可能です。また、治療の進行状況に合わせてサイズを変え、患者様の理想の歯並びに近づけていきます。

現在は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)のようなマウスピース矯正治療も多いですが、ワイヤー治療は細かい調整に対応することができるのが利点です。目立ちやすいという欠点はありますが、矯正治療の効果を十分に発揮できるワイヤー矯正は理想の歯並びに近づけやすい最も優れた治療法といえるでしょう。
ワイヤー矯正の治療の流れはこちら
【効率的に矯正治療!】振動型の矯正治療効果促進装置について【スマイルプロ、Vpro】
こんにちは。埼玉県さいたま市大宮SHIN矯正歯科 歯科医師のOです。
矯正治療をしていて、痛みを少なくしたい!できるだけ早く終わらせたい!計画通りに進んでいるのかな?などと思ったことはありませんか?
そこでお勧めしたいのが矯正治療効果促進装置になります。今回は振動型の矯正治療効果促進装置についてお伝えいたします。

矯正治療効果促進装置とは
振動型の矯正治療効果促進装置は、振動を与えることで、歯が動く際に活躍する細胞を歯の根から周囲の骨を刺激し、矯正治療の効果を促進させます。『スマイルプロ』や『Vpro』など、様々な商品があります。矯正治療効果促進装置はマウスピース型矯正装置(インビザライン、シュアスマイルなど)で治療中の方も、ワイヤー矯正で治療中の方も使うことができます!
矯正治療効果促進装置を使用する3つのメリット
治療期間の短縮に繋がる場合がある
患者様によって個人差はありますが、マウスピース型矯正装置(インビザライン、シュアスマイル)は通常7日~14日でアライナーを交換のところ、矯正治療効果促進装置を使用することで最短5日~7日交換が可能になる場合があります。
振動を与えることで細胞が活性化し、歯がより動きやすくなる効果があります。
※マウスピース型矯正装置の場合、マウスピースの使用時間など基本的な使用方法を守れている方のみ治療期間が短縮できるかどうか判断させて頂きます。必ず治療期間が短縮できるとお約束はできませんのでご了承ください。


痛みの軽減
歯全体に振動を与えることで細胞を刺激し、歯列矯正に伴う痛みなどの不快感が軽減されます。マウスピース型矯正でもワイヤー矯正でも効果があります◎
より精密な治療が可能に
矯正治療効果促進装置を使用することで、マウスピースがより歯にフィットしやすくなります。そのため、マウスピースが合わなくなってしまうことを防止できます。
もし、途中でマウスピースが合わなくなってしまった場合には、お渡ししたマウスピースを使い切る前に新しく作り直す必要が出てきます。そのようなことになると、本来予定されていた計画よりも治療期間が延びてしまう可能性が高くなります。いかに治療計画通りに、精密に治療を進めるには、治療効果促進装置の使用がとても有効です。
振動加速矯正装置の使い方
矯正治療効果促進装置を使う前の準備
ワイヤーの方は特に準備していただくことはありません。毎日好きな時間に矯正治療効果促進装置を使用しましょう。
マウスピースを使用している方は、まずマウスピースを装着します。前歯から奥歯にかけて指で均一に押し、しっかりとはまるようにしましょう。次にアタッチメント部分を指で押し込み、その後アライナーチューイを用いてフィッティングさせます。


矯正治療効果促進装置を使う前に必ずアライナーがしっかりとフィットしているかを確認してください。フィット状態を確認せずにマウスピースの交換を進めると、適合が悪くなり歯が間違った方向に動いてしまう可能性があります。

マウストレーを口に入れる

マウストレーをお口に入れて、前歯と左右の奥歯の3点で咬みます。かみ合わせの状態によっては3点で咬めない場合があります。そのような時は、咬める範囲で大丈夫です。出来るだけ全体を咬むようにしましょう。
矯正治療効果促進装置のスイッチを入れる
準備が出来たら電源スイッチを押しましょう。1日1回5~10分間振動させて終了です。毎日使うことで効果が出るものになります。忘れないように夜寝る前など、時間を決めて使用しましょう。
振動加速矯正装置の注意事項
治療の効果について
すべての患者様に同様の効果があると約束されているものではありません。個人差があるので、マウスピースを正しく使用できていても1枚のマウスピースを5~7日間以上(通常7~14日間)使用していただく場合もあります。
矯正治療効果促進装置を使い忘れてしまった場合
毎日連続して使用することで、マウスピースの交換日数を短縮できる可能性があります。1日でも使い忘れてしまった場合は、そのマウスピースは通常の交換日数になりますので、使い忘れないようにしましょう。
ワイヤーの方は使い忘れてしまっても大きな問題はありませんが、毎日使って頂いた方がより効果が出てきます。なるべく使うようにしましょう。
最後に
今回は矯正治療効果促進装置についてご紹介しました。矯正治療患者様全員に必要な装置というわけではないですが、プラスで使って頂くことでより良い治療結果が期待できます。当院でも取り扱っていますので、気になった方はお気軽にご相談ください◎
当院では無料矯正相談を行っています。矯正治療にご興味がある方、自分には矯正治療が必要なのか、些細なことで構いませんので、お気軽にお越しください。
短期間で矯正治療の効果が得られる「急速拡大装置」とは
こんにちは。埼玉県さいたま市 大宮SHIN矯正歯科の院長の矢野です。矯正治療に使用する矯正装置のひとつ、急速拡大装置についてご紹介します。
急速拡大装置とは
急速拡大装置は、上あごに装着し、上あごの骨自体を大きく側方に拡大する目的で使用される矯正装置です。固定式装置のため、短期間で、確実に骨にアプローチできることから「急速」と呼ばれています。

骨が拡大する原理を説明します。口蓋と呼ばれる上あごの中央(下の写真の点線部分)は2枚の骨が合わさっています。この2枚の骨の真ん中の部分に、側方にかけて大きな力をかけるとだんだんと離れていきます。
離れたからといって、すぐに装置を外してしまうのではなく、離れた後も一定期間装置がついた状態をキープしておくと、骨と骨の間に新しい骨が添加され、安定してきます。このようにして、骨自体を拡大していきます。歯ではなく骨自体を拡大するため後戻りも少ないといわれています。

急速拡大装置は何歳が対象?大人が使うの?
成長期のお子さまは骨が柔らかいので、歯列を側方に広げる場合は拡大床(かくだいしょう)という取り外しができるネジ付きの拡大装置を使用しています。
しかし、全ての歯が永久歯に生え変わる頃には骨がだんだん固まってきて、より強い力をかけないと歯列が広がらないため固定式の急速拡大装置を使用します。
急速拡大装置の構造上、歯に金属のバンドを付けて装置をお口の中に固定するため、前から数えて4番目の歯(第一小臼歯)が永久歯に生え変わっている必要がありますので、早くても小学校、中学年以降の適応になります。

なぜ、急速なの?急速拡大装置の使用時間
短期間で歯列を拡大できることから「急速」拡大装置と呼ばれています。
およそ3ヶ月〜半年間、奥歯にバンドで装置を固定し装着したままの状態になります。
その間はネジを回して1日0.2~0.25mmのペースで拡大していきます。
拡大後、ワイヤー矯正やマウスピース矯正装置(インビザライン)で治療していきます。
急速拡大装置の目的は?顎の骨を拡大する理由
急速拡大装置であごの骨を拡大する理由は何なのでしょうか。
あごの骨が小さいと、本来生えるべき場所に歯が生えず、他の場所に生えようとすることで歯並びがガタガタになってしまいます。
このような状況を防ぐために、あごの骨を拡大し、永久歯が生えるべきスペースを確保することで歯並びの乱れを改善したり、顎骨の正しい成長を促すことができます。

急速拡大床装置のメリットデメリット
急速拡大装置は、短期間で歯列が拡大できることが最大のメリットといえます。
患者さまの骨や歯並びの状態によって個人差はありますが、ワイヤー矯正やマウスピース矯正装置(インビザライン)単独で歯列を拡大していくより、急速拡大装置を使用することで治療期間が短縮されます。
デメリットは、違和感と痛みです。
急速拡大装置は、上あご部分に大きな金属部分があります。
その金属部分に舌が常に当たりますので発音はかなりしにくいですし、食事をする際は思うように咀嚼できないかもしれません。
2週間もすれば大体の方が慣れてきますが、慣れた頃には急速拡大装置を外す時期かもしれません。

また、急速に骨を拡大するための痛みも伴います。違和感も痛みもありますが、急速拡大装置は、確実に短期間で骨を拡大できますので、メリット、デメリットを踏まえた上で選択できると良いかもしれません。
急速拡大装置の使用上の注意点
急速拡大装置は、使用方法を誤ると骨に大きく負担がかかったり、治療結果に問題が出てしまう可能性があります。
基本的に、装置の拡大は患者さま自身が行います。
装置のネジを回していくことで骨が拡大する仕組みですが、基本的には1日に1〜2回ネジを回します。
拡大する量は患者様により異なりますので、決められた拡大量を確実に得るために、決められた日数と回転数を守らなければなりません。

稀に回すのを忘れてしまい、翌日にまとめて2度回したり、治療期間を早めようと1日に何度も回してしまうと、骨や歯に負担が大きくかかり、最悪の場合、歯が抜けたりすることがあるので絶対にやめて下さい。
また、装置の拡大が進んでいくと、上の前歯の間に隙間が空いてきますが、これは一時的なもので最終的には閉じますので心配いりません。
最後に
急速拡大装置は、短期間で確実な効果が得られるのが特徴です。しかし、治療を進めていく上で患者さまの協力も非常に重要になります。
また、拡大していく量は決まっていますので、患者さんの判断で回す量を増やしたり、回すタイミングを変えるのは危険です。必ず歯医者の指示に従い、決められた量とタイミングを守るようにしましょう。
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【調整時に忘れずに】マウスピース型矯正装置(インビザライン)を効果的に進める3つの持ち物
こんにちは。埼玉県さいたま市にある大宮SHIN矯正歯科 歯科助手のIです。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療をしている方へ、調整のために来院する際は必ずお持ちいただきたいものが3つあります。
アライナーチューイ
アライナーチューイが必要な理由は2つあります。
①使用状況の確認
アライナーチューイを正しく使えているか毎回調整時に確認させていただいております。
②新しいアライナーチューイーと交換するため
アライナーチューイは消耗品ですので、長く使っていると弾力がなくなってきてしまいます…調整の時にお持ちいただければ、無料で新しいものと交換いたします。1本でも無くしてしまうと、購入していただくことになってしまうので、お渡しした時と同じように必ず2本セットでお持ちください。
アライナーチューイの使い方などはこちらのブログをご覧ください。
アタッチメントテンプレート
アタッチメントテンプレートとは、アタッチメントを歯につける時に使用する専用のアライナーです。見た目はふつうのアライナーと変わりませんが、触っていただくとわかるように、通常のアライナーよりも柔らかい素材でできています。
このテンプレートが無いとアタッチメントがつけられなくなってしまいます!忘れずにお持ちください。
アライナー上下7セット
アライナー上下7セットとは、今お口の中で使用しているアライナー➕以前使用していたアライナー上下3セット➕そして、これから使用する予定のアライナー上下3セットです。例えば、現在No.18のアライナーを使用している場合は、No.15~No.21の合計7つのアライナーを上下セットでお持ちください。
■古いアライナーを複数お持ちいただく理由
アライナーの適合不良による作り直しを防ぐためです。新しく交換したばかりのアライナーは、アライナーチューイをよく噛むことで次第に歯にフィットしていきます。しかし、アライナーチューイをよく噛んでもフィットしない場合があります。
そんな時は古いアライナーに戻ります。大抵の場合、ひとつ前から3つ前のアライナーの間のどこかで適合状態が良くなるので、そのアライナーを数日間装着していただき、戻った番号からまた番号順に進めていきます。この確認を行うことで適合の良い状態でアライナーを進めることができます。
アライナーがはまらなくなって新しくアライナーを作り直すことになったら、歯並びをスキャンし直して、新しいアライナーが手元に届くまで1ヶ月半も待たなければなりません。1か月半も治療が進まないのは時間の無駄ですよね…治療期間の延長にもつながります。
■新しいアライナーをお持ちいただく理由
アライナーをカットする場合があるからです。かみ合わせの調整で上下の歯にゴムをかけることがあります。歯に直接ゴムを引っ掛けるためのボタンをつけるのですが、ボタンの部分のアライナーはカットする必要があります。

ご自分で眉毛カット用のハサミなどでカットしていただいても大丈夫ですが、これから使う予定の新しいアライナーをお持ちいただければ、医院でカットしてお渡しすることができます。
調整時の持ち物チェックリスト
- □アライナーチューイ
- □アタッチメントテンプレート
- □前後3つずつ合計7つのアライナー
マウスピース型矯正装置(インビザライン)による矯正治療を確実に進めるために、ご協力よろしくお願いします。


