【アライナーチューイ】使わないとどうなる?マウスピース矯正装置(インビザライン)

2018.03.23UPDATE:2024.06.26

従来のワイヤーを使った矯正に比べ、目立たない・痛みが少ない・取り外しができる(食事や歯磨きがしやすい)マウスピース型矯正装置(インビザライン)

アライナーチューイは、その治療効果を高めるために一緒に使っていただくシリコン製の丸太状のものです。

アライナーチューイとは

アライナーチューイとは、マウスピース矯正装置(インビザライン)の使用時には欠かせない、シリコン製の小さなチューブ状の補助道具です。

長さは約5〜7cm程度で、直径は1cm前後。透明、白、ピンク、青、緑など様々な色があり、フレーバーがついているものもあります。

シリコン製の弾力があるアライナーチューイを、マウスピースを装着した状態で噛むことによって、マウスピースがご自身の歯にフィットします。

矯正中にアライナーチューイを使う目的

-マウスピースの適合の向上

アライナーチューイを噛むことでマウスピースが歯にしっかりとフィットします。マウスピース矯正装置(インビザライン)の矯正治療を計画通りに進めるにはアライナーの適合がとても重要です。

反対に治療期間が延長する原因のひとつに、マウスピースの適合不良が挙げられます。

-歯の予期せぬ動きを防ぐ

歯は、治療計画とは異なる予期せぬ動きをすることがあります。

矯正治療のために抜いた歯の前後の歯に多く、アライナーチューイをよく噛むことで、マウスピースがしっかりと装着され、歯に望んでいたとおりの圧力が適切にかかり、歯の予期せぬ動きを防ぎます。

-マウスピース装着時の違和感を軽減

新しいマウスピース装着時は、形状が実際の歯並びとは異なっているため、違和感を感じることがあります。アライナーチューイを使用することでマウスピースが歯に馴染むので、違和感を軽減しフィット感が向上します。

アライナーチューイはマウスピース矯正装置(インビザライン)には欠かせない存在といえるでしょう。

アライナーチューイはいつ使うと効果的?

-マウスピースを付けるとき

お食事や歯磨きするために外していたマウスピースを再び付ける時に、アライナーチューイをかんでください。

奥歯から前歯までまんべんなく、アライナーチューイをカミカミ♪一つの歯で3~5回噛みましょう。

アライナーチューイはいつでも使えるように、マウスピースと一緒にケースに入れておくことをオススメします☆

– 新しいマウスピースに交換したとき

新しいマウスピースに交換後3日間は、夜寝る前に20分間、アライナーチューイをカミカミ♪テレビを見ながらなんてどうでしょう??

因みに、4日目以降は就寝前に2〜3分アライナーチューイを噛むと効果的です。

アライナーチューイを使わないとどうなる?

一見「地味...(笑)」なアライナーチューイ。使わなくても、そんなに差は出ないだろう、なーんて、ついつい使わなくなってしまったりしていませんか?

マウスピース矯正装置(インビザライン)一枚で動かす歯の移動距離は、0.25mm程度とごくわずかです。20~60個程の微妙に形が違うマウスピースを、ひとつ1~2週間(7~14日間)使って、交換していくことで歯を動かしていきます。

その積み重ねが理想の歯並びへと導きます。そこで、最も重要なことがマウスピースの適合です。

マウスピースがしっかりはまっていないと、気づかない間にマウスピースと患者さまの歯の動きに「ズレ」が生じ、当初の予定通り治療が進まない…なんてことが起きてきます。

このどうしても生じがちな「ズレ」を予防するための、『お助けアイテム』がアライナーチューイです。使うと使わないとでは、大きな分かれ道!になりかねません。

でも考えてみて下さい。0.25mmずつの小さな積み重ねで歯を動かしていく装置です。逆に微妙な「ズレ」も塵も積もれば、やがて大きな「ズレ」に。

そうなると、マウスピースの作り直しの回数が増え、矯正期間はどんどんのびのびに...いくら透明の目立たない装置とはいえ、治療期間は短い方がいいですよね!

アライナーチューイはどこで買える?

アライナーチューイは当院でも購入可能ですが、現在はネットで「アライナーチューイ」と検索すれば、大手通販サイトでも様々な取り扱いがあります。

色も白だけでなくピンクや黄色など様々な色にフレーバー付きのものもあるため、まるでガムを噛んでいるかのように使用できるものも。ダイエットや口さみしい時にもいいかもしれませんね。

また、最近ではいわゆるチューブ状のもの以外にY字のものや、棒付きのもの、リムーバー付きのものなど様々あります。

自分自身にどのアライナーチューイが一番合っているかわからないかたは、通院先のクリニックにて相談されるとよいでしょう。

-アライナーチューイの代わりに使えるものはある?

アライナーチューイを紛失してしまった、ストックがないといった時は以下の物で代用も可能です。

1. シリコン製の耳栓(未使用のもの)
使い方: 耳栓をアライナーチューイの代わりに使います。耳栓を小さく切って、アライナーを装着した状態で軽く噛むようにします。
コツ: 柔らかく弾力があるものを選び、口に入れても安全な素材か確認してください。噛む時は均等な力で、全ての歯にしっかりとフィットさせるようにします。

2. ガーゼやコットンロール
使い方: 小さなガーゼやコットンロールを丸めて、アライナーを装着した状態で噛みます。
コツ: しっかりと丸めて硬くなるようにします。噛む時は歯全体に均等に力をかけ、アライナーがしっかりとフィットするように心がけます。

3. 清潔な布やタオルの端
使い方: 小さな布やタオルの端を噛むことで、アライナーがしっかりと装着されるようにします。
コツ: 清潔な布やタオルを使用し、噛む際に歯全体に均等に力をかけます。布が口の中で解けないようにしっかりと巻き付けてください。

4. シリコン製のベビー用歯がため
使い方: シリコン製のベビー用歯がためをアライナーチューイの代わりに使用します。歯がためを口に入れ、軽く噛むことでアライナーがしっかりとフィットします。
コツ: 食品グレードのシリコン製品を選び、使用前にしっかりと洗浄します。噛む時は全ての歯に均等に圧力をかけるようにします。

5. 割りばし
使い方: 傷つかないようガーゼやティッシュなどを巻きつけてから噛みます。
コツ: 割り箸はタオルやティッシュなどよりも硬く噛み応えがありますが、その硬さが原因で噛んだ際にマウスピースが傷ついてしまうこともあります。できるだけ割りばしにはガーゼなど軟らかいものを巻き付けてから利用します。

どの代用品を使う場合でも、噛む際に均等な圧力をかけて全ての歯にしっかりとフィットさせることが重要です。口に入れるものなので、使用前後にしっかりと洗浄し、清潔さを保つことも重要です。

最後に、アライナーチューイは消耗品です。定期的に新しいものと交換しましょう。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【口呼吸】常に口が開いてませんか?口呼吸の原因について【お口ポカン】

2018.02.21UPDATE:2022.03.17

こんにちは。大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

あなたはどっち?「口呼吸」と「鼻呼吸」の見分け方のブログでは、口呼吸だと歯並びが悪くなったり、健康状態への悪影響があったりと、多くの問題点があり、改善するべき症状であることをお伝えしました。しかし、身体への悪影響はわかっても、そもそもどうして口呼吸になってしまうのでしょうか?

なぜ口呼吸になるの?

本来、人間は生まれた時は鼻呼吸です。なぜなら、赤ちゃんはお母さんのおっぱいを飲む時口がふさがれているので、鼻で呼吸していないと飲めません。

ところが次第に、風邪をひいて鼻づまりになった時に口でも呼吸できることを覚え、それが習慣化してしまったり、花粉症やアレルギー性鼻炎、鼻の骨格の問題、飲酒や肥満といった生活習慣…といった後天的な理由で口呼吸になってしまうのです。

口呼吸になってしまう後天的な理由には、日常生活の悪い癖が大きく影響しています。

口呼吸を招く日常生活の悪い癖5つ

一見、呼吸とは関係の無さそうな行動が、実は口呼吸の原因となっている場合もあります。うっかり鼻呼吸の邪魔をしている、日常生活の悪い癖5つをピックアップしてみました。

マスクの着用

鼻呼吸は口呼吸よりも力が必要です。マスクで鼻を覆ってしまうと鼻呼吸がつらくなるので、マスクの下でポカンと口が開く癖がつきます。コロナ禍以降のマスク生活で、口呼吸の人は増加しています。マスクをしていても常に鼻呼吸を意識していきましょう。

 

 

悪い姿勢

猫背、頬杖、うつむいた姿勢、うつ伏せ寝など、悪い姿勢が続くとバランスの悪い体になります。体は一部のバランスが崩れると、他の部分も連鎖的にずれ、舌の位置までもずれてしまいます。舌は上顎にぴったりついている状態が正しい位置ですが、姿勢が悪いことで口で呼吸しやすい位置に舌が下がってしまいます。写真のような姿勢でスマホやパソコンを見ている時間が長い人は要注意です!

 

 

食べ方

食べ方が原因で口呼吸になっている、というよりは、こんな食べ方をしている場合は口呼吸になっている可能性があります。なぜなら口呼吸をしていると、口の中全体を食べ物で塞ぐと苦しくなってしまうからです。

  • よく噛まないで早食い
  • 左右どちらか片方に寄せて食べる
  • クチャクチャ音をたてて食べている

 

 

 

 

喫煙

タバコは口にくわえて口から煙を取り入れるものなので、自然と口呼吸になります。それが癖になるとタバコを吸っていないときも口呼吸になります。

 

 

 

ため息

ため息をついてばっかりいると、舌の位置が下がり、口が自然に開いたままになってしまうため、口呼吸の癖がついてしまいます。

 

 

 

 

口呼吸をやめるには

とはいえ、一度癖になってしまったことを、簡単にすぐにやめられたら”癖”とは言いませんよね。でも、読みながら、無意識にお口が開いていた方はパッと閉じませんでしたか?

まずは、「自分は口呼吸になっているんだ」ということを自覚して、口呼吸の原因となっている悪い”癖”をふだんの生活の中で意識することが大切です。そうすれば、ふとした時に口がポカンと開いている自分に気付き、口を閉じるきっかけを得やすくなります。

しかし、普段の生活習慣を改善しただけでは、鼻呼吸にならないというかた方へ。当院では舌の位置のアドバイスなど、口呼吸を改善する方法を患者様にお伝えしています。また、口呼吸の治し方のブログでも詳しくお伝えしています。是非ご覧ください。

また、当院ではお口の悪い癖を改善していくMFTというトレーニングを実施しております。MFTをしていただくことで、口呼吸だけでなく様々な悪い癖を改善できるものになっています。是非、矯正治療と合わせてトレーニングしていただくことをおすすめしています◎

最後に

今回は口呼吸の原因についてお伝えいたしました。癖になってしまったことは一人で改善することは難しいことです。矯正治療の観点からだと、歯並びが悪くなってしまったり、せっかくきれいに並べた歯が後戻りしてしまったりとデメリットなことが多いです。口呼吸を改善できるように一緒に頑張っていきましょう。
当院では無料初診相談を行っています。歯並びを改善したい方、口呼吸による影響を受けているのかなど、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

初診相談予約 電話 LINE 初診相談とは?
初診相談予約24時間OK 症例を見る LINE予約ご相談OK 初診相談とは?