部分矯正で後悔しないために!治療前に知っておきたい5つの確認ポイント

2025.08.15

こんにちは!さいたま市 大宮SHIN矯正歯科の歯科衛生士のHです。

 

リモートワークで人にも会わないし、マスクができる職場…という理由で、歯列矯正や美容整形などの自己投資にお金を使う人が増えているそうです。当院でも、「前歯のここだけ治せませんか?」と、部分矯正を希望する初診相談の方が目立ちます。

 

マスクをする女性

 

部分矯正は矯正治療の中では低価格・短期間で治療できるので、プチ整形みたいな感じで「ちょっと矯正してみようかな」と軽い気持ちで挑戦できますよね。実は私、学生の時に部分矯正で前歯を治療しました。

 

でも、実際に部分矯正で治療してみて、気軽にできる反面、事前にもっとよく調べて、考えてから治療方法を選べば良かった…と後悔することがあります。これから部分矯正をお考えの方へ、部分矯正で注意するべき5つのことをお伝えします。

 

 

気になる部分だけ治療できるとは限らない


私は上の前から2番目の歯2本が内側に入っていたので、この部分だけ装置を付けるつもりでした。しかし、上の歯を動かすと下の歯に当たってしまうのです。下の歯も移動しなくてはならないので、上下の前歯に装置をつけました。

 

治療前の歯並び

治療後の歯並び

私は、前歯だけで治療することができましたが、上下の噛み合わせのバランスが取れなかった場合、歯列全体を矯正する必要があります。部分矯正は、希望された方全てに適した治療方法というわけにはいかないのです。

 

自分では少し動かせば綺麗になると思っている歯並びでも、上下の顎の位置に問題があることも。骨格的なズレは、口元をぱっと見ただけではわからない場合もあり、レントゲン写真を撮って、矯正治療専門のドクターが診断します。

 

適応症例でない部分矯正は、いずれ、他の歯にも負担がかかり、何かしらの弊害が起きて、放っておくと最終的には歯を失うことになります。

 

部分矯正でもワイヤー矯正は痛い


治療する歯が少ないので、全体矯正と比べると痛みが少ないと聞いていましたが、正直な感想は、「痛い!」でした。歯が動く痛みだけでなく、ブラケットが唇の内側にあたるのが痛くて痛くて…次第に慣れましたが、初めの頃は挫折しそうでした(笑)

 

その点、マウスピース型矯正装置(インビザライン)であれば、痛みの感じ方には個人差がありますが、ワイヤー矯正より痛みなく、また歯磨きや食事がいつも通りにできるので、私が矯正中に感じていたストレスとは無縁で治療できると思います。

 

マウスピース矯正

 

 

症例写真は正面だけでなく横顔の変化も要確認


正面から見た時の、歯の凸凹が解消され自信を持って笑顔で写真に写れるようになり、歯磨きも楽になりましたが、横から見ると、いままで内側に入っていた歯が前に出てきて、口元がもっこりしてしまったように感じています。

 

Eラインといって、鼻先から下顎の先端までを結んだラインの中に唇が収まっている状態が理想の横顔とされていますが、部分矯正では、私の横顔の改善は叶いませんでした。部分矯正の症例写真を参考にする時は、正面写真だけでなく側方からの写真も確認しましょう。

 

側方からの写真

 

 

 

全体矯正と比べると完成度は低め


歯並びは1箇所ずれていると、歯列全体のバランスが崩れていることの方が多く、最初から部分矯正だけで完璧な歯並びになる人はわずかです。見た目はもちろん、咬み合わせも含め、細かいところへの、ご希望に添えづらいことを納得した上で治療することをおすすめします。

 

子供の時に全体矯正したけれど、後戻りしてしまったという方や、虫歯など何らかの理由で歯列に隙間ができてしまい、部分矯正で歯を移動して隙間を埋めれば歯科用インプラントを打つ代わりになる、という方には適した治療法です。

全体矯正と比べると完成度は低め

 

短期間の中に保定期間は含まれていない


私の場合、装置(ワイヤー)をつけていた期間はわずか4か月ほどで改善されました。しかし、矯正治療には後戻りという言葉があり、歯並びが改善された後は、動かしていたのと同じ期間、保定装置を装着しないと、せっかく綺麗になった歯並びが戻ってしまうのです!

 

部分矯正の場合、歯列全体を矯正した時より後戻りしやすいとのこと。歯並びが綺麗になったらそれで終わりではなく、地味に保定装置を装着しなければならない時間が長く感じました。治療期間が短期間でも、そのあと、保定期間があることを忘れないでください。

 

短期間の中に保定期間は含まれていない

 

実は、これから私は再び矯正治療をしようとしています。正面から見た歯並びがキレイになっても、今度は横顔が気になってしまい、全体矯正して口元を引っ込めてEラインを作る予定です。

 

歯科衛生士の専門学校に通っていたときに先生に歯並びを指摘をされ、学生だったので治療費が安くすむことが大きな決め手となり、部分矯正で治療しました。しかし、当時の私はEラインという言葉は知りませんでした。

 

短期間・低価格が魅力的な部分矯正ですが、結局、私のように満足できなかった場合、全体矯正で治療をやり直すという二度手間になってしまいます。貴重な時間とお金が無駄にならないよう治療方法の選択は慎重に行ってくださいね!

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

矯正治療を考えた時、虫歯治療はどのタイミングですればいいの?

2025.08.01

みなさんこんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 受付のSです。

矯正治療を開始する前、また実際に開始してからも、様々な疑問や不安をお持ちになっている方が多いかと思います。

今回は、中でもご質問の多い「矯正治療中も虫歯治療できるの?」「矯正を開始する前に虫歯を全部治さないとだめ?」といった内容にお答えしていきたいと思います。

 

虫歯治療

虫歯治療を始める前に・・・

まず初めに、矯正治療をはじめたいけれど
「虫歯があるからまだ矯正歯科には相談へ行けないな…」「先に全部治してから矯正歯科へ行こう」
と思っている方、虫歯の治療をする前にまずは矯正歯科へ相談してみてください!

 

実は、矯正治療前に虫歯がある方に関して、”必ずしも虫歯を治し切ってからでないと矯正が始められない”というわけではないんです。

 

虫歯を矯正治療のために抜歯するかも!?


歯並びの状態によっては、矯正のための抜歯が必要になる方もいます。
そうなった時に、虫歯になっている歯を抜くという選択肢を残せる場合があります。
「矯正治療を始める前に虫歯を治しておかなきゃ!」と焦って治療したのに、結局その歯を矯正のために抜歯するなんてことになったら、せっかくの虫歯治療が無駄になってしまいます。

まずは矯正歯科にて、矯正のための抜歯が必要なのか抜歯が必要な場合は虫歯になっている歯を抜くという選択肢はあるか、矯正専門医に確認することをおすすめします。

 

高価な詰め物を入れる場合は矯正治療の後に


 基本的に大きな虫歯がある場合は、虫歯の治療を先にしてから矯正治療をはじめていただきます。

しかし、詰め物・被せ物をセラミックや金歯などの高価なものにしたい場合は、最終的な治療は矯正終了後をおすすめしています。

 なぜなら、矯正前の歯並びに合わせた詰め物・被せ物は、矯正で歯を動かすことによって噛み合わせなどがずれてしまい、再度作り直さなければいけなくなってしまうからです。

もし現在矯正治療を検討中で、虫歯の治療をしている(あるいは治療が必要と言われた)方は、担当の先生に矯正治療を考えていることを相談しておくとよりスムーズかと思います。

虫歯治療と矯正治療並行してできる場合


 虫歯の大きさや場所によっては、矯正前に治療しなくてもよい場合や、矯正治療と並行して虫歯治療を行える場合があります。

①すぐに治療をしなくてもよい場合

小さな虫歯の場合、すぐに治療はせず、それ以上虫歯が進行しないようにお薬を塗布して様子を見ることもあります。その間経過観察をしながら矯正治療を行うことができます。

②矯正と虫歯治療を同時にできる場合

ワイヤー矯正の場合、装置をつけるのに邪魔にならない場所であれば矯正治療と並行して虫歯治療を行うことが可能です。

また、マウスピース矯正の場合も装置を簡単に外せるので基本的にいつでも虫歯治療が可能です。

ただし、大きな虫歯になってしまった場合は、治療するタイミングにいくつか注意点がでてきます。

 

矯正治療を中断しないといけない場合

矯正途中で大きな虫歯になってしまったら、矯正治療を中断して虫歯治療を優先して行うことになります。矯正治療中に、一般歯科で虫歯の治療が必要と診断された場合や、ご自身で治療したい歯がある場合は、自己判断で治療を行う前に矯正治療を行なっている医院に一度ご相談ください。

 

基本的に、ワイヤー矯正の場合は装置を外してから虫歯治療を行います。

そのため、虫歯治療を行っている間は矯正治療とストップとなりますので矯正治療期間が延びてしまう可能性があります。

マウスピース矯正の場合は、虫歯治療をして歯の形が大きく変わると、使用しているマウスピースが合わなくなってしまうことがあり、場合によってはマウスピースが作り直しになる可能性があります。

 

虫歯にならないために

虫歯にならないために

 今回は矯正治療中の虫歯治療についてお話しましたが、まずは虫歯にならないようにすることが大切です。

矯正治療中は、お口の中に矯正装置があるので、何もない状態に比べて虫歯になりやすい環境といえます。

とくに、矯正を始める前から虫歯があった方は、虫歯のリスクが高いと思われるので、矯正治療中のオーラルケアを念入りに行ってください

せっかく歯並びが良くなったのに、虫歯ができてしまった!ということの無いよう、歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使用して矯正中の歯磨きを頑張ってください。

 

矯正治療中や終了後に歯のクリーニングをすることもおすすめです☆

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【スタッフ愛用者続出!?】矯正治療中におすすめの歯ブラシTePe(テぺ)

2025.04.24

こんにちは

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 受付Hです

さっそくですが・・・

みなさんは当院で販売しているカラフルで可愛い歯ブラシを見たことありますか?

Tepe

こちらは「Tepe(テぺ)」という磨きやすさが特徴の歯ブラシです♪

当院スタッフも愛用中の「Tepe(テペ)」について本日は紹介したいと思います。

「TePe(テペ)」とは?

「TePe(テぺ)」は予防歯科先進国であるスウェーデンで歯科専門家と共同で開発された歯ブラシです。スウェーデンでは、国民の80%が「TePe(テぺ)」を使っているそうです。

TePe(テペ)」とは

 

 

「Tepe(テぺ)」はなぜスウェーデンで人気なのか?

「TePe(テペ)」5つの特徴

①独自の台形状のブラシヘッドで奥歯まで届きやすい

②毛先がラウンド加工されているので歯茎を傷めない

③豊富なカラーバリエーション

④包装が袋なので環境に優しい

⑤自然に最良のグリップを得られるハンドル

「TePe (テペ)」の種類

「Tepe(テぺ)」にはたくさんの種類がありますが、当院ではそのうちの3種類を販売しています。


★TePe矯正用歯科ブラシ
ブラケットが付いている方におすすめ
2列植毛になっていてブラケット周りが磨きやすい歯ブラシ

TePeセレクト
TePeの中でスタンダードな歯ブラシ

★TePeセレクトコンパクト
お子様や小さめの歯ブラシをお好みの方におすすめ
セレクトよりもヘッドのサイズがコンパクト
 
お使いいただいている矯正装置やお口の大きさに合った歯ブラシをお選びください!

さいごに・・・

歯ブラシは一般的に1~1.5か月で交換するのが望ましいとされています。

ちょうど矯正治療中の通院間隔と同じくらいなので

通院された日に一緒に歯ブラシを購入していただければ適切な歯ブラシの交換日数を守れてお口の中も清潔に保つことができます。

「Tepe(テペ)」使ってみたいと思ったらスタッフまでお声掛けください♪

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【乳歯の歯並び】年齢別特徴☆意外と知らない!悪いように見えて実は悪くない歯並び

2024.09.13

まだ乳歯のお子さんの歯並びで気になることは、ありませんか?

子どもの歯並びは3つのタイミングで大きく変わっていきます。

それだけに、今の歯並びがいい歯並びなのか、悪い歯並びなのか、判断がつきづらいものです。

一見、「乳歯の歯並びが悪いように見えて、実はそうではない」ということもよくあります。

このブログでは、子どもの成長過程で起こりうる乳歯の歯並びの特徴の中で、「実は悪くない歯並び」の代表的なものを年齢別にまとめました。

お子さまの歯並びを気にされている親御さんに参考にしていただけると幸いです。

特徴1:0~2歳ごろ 歯が斜めに生えてくる

生えたての乳歯は斜めに生えたり、ねじれて生えてくる事があります。うちの子の歯並び凸凹になるんじゃ‥と心配になりますよね。

気にしなくて大丈夫です。むしろ、まっすぐ生えてきてくれることの方が珍しいくらいです。

その後、隣の歯が生えてきたり、舌で押されたりして歯並びが変わってきます。

特徴2:2~3歳ごろ 乳犬歯(前から3番目)のあたりに隙間ができる

この頃、すべての乳歯(全部で20本)が生え揃います。

歯が揃ってくると、むし歯や歯並びのことを気にするようになりませんか?

じっくり観察してみると、真ん中の前歯から数えて3番目の歯のところに隙間ができることがあります。

上の歯は前歯から2番目の歯と乳犬歯の間に、下の歯は乳犬歯の後ろの歯との間に隙間ができることがあります。

これは霊長空隙と呼ばれ、永久歯が生えるためのスペースを確保するための隙間であると言われています。

特徴3:5~6歳ごろ 乳歯列全体がすきっ歯になる

永久歯に生え変わる時期に入ってきた証拠です。

乳歯より大きい永久歯が生えるためのスペースが必要になり、顎が成長して大きくなります。

そのため、歯と歯の間、特に前歯全体に発育空隙と呼ばれる隙間ができてきます。

例えば、一番最初に生え変わる下顎の前歯は5mm以上、上顎の前歯は7mm以上のスペースが必要と言われています。

逆に、この時期になっても歯と歯の間に隙間が全くない場合は、大人の歯に生え変わった時に凸凹の歯並びになる心配があります。

番外編

-6~8歳ごろ 上顎の前歯(永久歯)がすきっ歯になる

ここからは、乳歯ではないので番外編です。永久歯の生え始めにも意外と知られていない特徴があります。

前歯が永久歯に生え変わると、写真のように少しハの字形に隙間があくことがありますが、この時期のすきっ歯の状態は異常ではありません。

隣の歯や犬歯が生え揃う10歳ごろになると、歯が中心に向かって押される力がかかり、自然に隙間が閉じて歯の向きもまっすぐになっていきます。

この年齢の歯並びを「みにくいアヒルの子の時代」と呼ぶことがあるそうですが、正常な歯の成長過程です。

しかし、ねじれが大きすぎたり、唇と歯肉を結ぶ小帯が大きすぎると、隙間が一向に閉じないことも稀にあります。

その場合は、正中離開と呼ばれる歯列矯正が必要な歯並びの可能性があります。

-7歳 子どもの歯列矯正を始めるのに適した年齢

子どもの矯正治療の開始時期は、乳歯から永久歯に生え変わりが始まる7歳前後が一つの目安とされています。

子どもの歯並びの変化の特徴で、「実は悪くない歯並び」を紹介しましたが、少しでもお子さまの歯並びで気になることがあれば、いちどその時期に歯科医院(矯正歯科)で相談しましょう。

歯列矯正は何歳からでも始められますが、成長期のお子さまの時期に治療を始めるメリットがたくさんあります。

関連記事:ホムンクルスとは?脳科学と歯並びの関係【歯列矯正のメリット】

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

矯正治療をしたら、鼻の下が伸びる?【人中伸びた?】

2023.12.28

たまに治療中の患者様から

『矯正治療を始めてから、鼻の下が伸びた気がする…』

という声を頂きます。

結論から言うと、

伸びたように見えるだけで、鼻の下の本来の長さは変わらない。

というのが事実なのですが…

今回は【矯正治療後になぜ鼻の下が伸びたように見えるのか】についてお話していきます。


鼻の下(人中)について

人中とは、鼻の下、上唇の上の部分になります。

人間の皮膚なので、成人するとここの部分が勝手に伸びたり縮んだりすることはなく、長さが変化することはありません。


なぜ矯正治療後に鼻の下が伸びたように見えるの?

右は【上下顎前突】という状態です。いわゆる『口ゴボ』です。

横顔を見てみると、上唇と下唇が鼻先と顎先を結んだライン(E-line)から突出しています。

これを左の状態になるように矯正治療を行うと、上唇と下唇がE-lineから引き下がり美しい横顔になります。

右は正面から見ると上唇が前に突出した分、人中は短く見えます。

左は、上唇が引き下がることによって人中がより明確になります。

これが、矯正治療をすることによって人中が伸びたように見える理由です。


結局はどちらを良しとするか

いかがでしたでしょうか?

口ゴボの場合は、確かに人中が伸びたように見えるかもしれません。(実際の長さに変化はないのですが…)

しかし、矯正治療をすることによって横顔が格段に整います。

もちろん全ての方に当てはまるわけではありません。

まずは初診相談にいらしていただければと思います。

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

矯正治療の補助装置【ゴムかけ】期間はどれくらい?どんな効果があるの?

2023.11.01UPDATE:2025.04.24

矯正治療の途中で、歯にポチっと写真のような丸いボタンが付くことがあります。ゴムかけといって上顎と下顎の矯正装置にまたがって、顎間ゴムやエラスティックゴムと呼ばれるゴムを使用するため歯に装着します。

マウスピース矯正装置(インビザライン)の場合は、治療計画の時点でゴムかけが必要な段階になったアライナー(マウスピース)にはボタンを付けるための部分があらかじめカットされています。

お口を開けたときに見える手前の歯には、目立ちにくい歯と同じ色の樹脂タイプ、目立たない奥歯は、歯から外れにくい金属製のボタンを付けています。

ゴムをかける目的

ゴムの縮もうとする力を利用しながら、歯並びやかみ合わせを改善していきます。歯を動かすには、ワイヤーやアライナー(マウスピース)の力に加えて、歯の移動を促す補助装置の力が必要なため、ゴムかけはとても重要な役割があります。

歯の移動の補助

上の写真の歯並びを見ていただくと、上下の正中(歯の真ん中)がずれています。上の歯列を左に移動させて、正中の位置を合わせるために上下の歯にゴムをかけて動かしています。

かみ合わせの調整

歯並びがきれいに整っても、かみ合わせが悪いと顎や歯への負担に繋がります。ゴムのかけ方を変えて、出っ歯や受け口、開口などの不正咬合を改善していきます。

ゴムかけの種類

直径3mm~8mmほどのゴムは、太さや強さが何段階かに分かれており、ゴムが小さくなるほど強い力がかかるようになります。動かしたい歯や目的に応じて、ゴムの種類やかけ方を変えていきます。

出っ歯(上顎前突)の場合

Ⅱ級ゴム

上の前歯を後ろに引くイメージ。上顎の前から3番目の歯(犬歯(けんし))から下顎の前から6番目の歯(大臼歯(だいきゅうし))に向かってゴムをかけ、上顎は後ろへ下顎を前進させます。

受け口(下顎前突)の場合

Ⅲ級ゴム

おもに下顎の前から3番目(犬歯)から上顎の前から数えて6番目(大臼歯だいきゅうし)に向かってゴムをかけることによって、下の歯を後ろに引っ張るイメージです。下記の効果を期待して使用します。

・下顎前歯の舌側傾斜や遠心移動

・下顎大臼歯の遠心移動による反作用の防止

・下顎骨の後方移動

開咬(かいこう)前歯がかみ合っていない歯並びの場合

垂直ゴム

上下の歯がかみ合ってない場合、上下の同じ歯に縦にゴムをかけて、上の歯を下方向へ、下の歯を上方向へ垂直に引っ張り、上下の歯がかみ合うように誘導します。

開咬(かいこう)オープンバイトとはどんな歯並び?

顎間ゴムの掛け方

最初は、鏡を使って場所を確認しながらゴムかけをしましょう。手でゴムかけをするのが難しい場合は、可愛い動物の形をしたエラスティックホルダーを使って着脱するとスムーズにできます。慣れると鏡もホルダーを使わず、手で簡単に着脱できるようになります。

顎間ゴムをかける時間はどのくらい?

ゴムの効果を実感するためには、できるだけ長時間の使用が求められます。そのため、基本的にはアライナーの装着時間と同じように1日20時間以上、飲食・歯磨きの時の以外はゴムをかけてください。しかし、歯並びの状態により夜だけという場合もあります。

担当医がゴムをかけていただきたい時間をお伝えするので、必ず指示に従って適切に使用してください。

ゴムかけでやってはいけないこと

ずっと同じゴムを使い続けること

ゴムは1日最低一回は新しいものに交換をしてください。1日使い続けて伸び切ったゴムは弾力が緩んでいて、引っ張る力がなく十分な効果が得られません。毎日新しいゴムに交換して弾力のあるゴムを使い続けることが重要です。

指示されたゴムかけの時間を守らないこと

ゴム掛けを指示されたら、ゴムを掛けなければ計画通りに歯が動きません。治療期間が延長するだけでなく、場合によっては治療結果に悪影響を及ぼすこともあります。ゴムが切れたり、紛失した時のためにも、ゴムの袋は小さいので。鞄やポーチに入れて外出時も持ち歩くようにしましょう。

ゴムかけのデメリット

顎間ゴム(がっかんゴム)は、矯正治療中に上下の歯のかみ合わせを整えるために使われる大事な装置ですが、使ううえで歯についたボタンやゴムの違和感などいくつかのデメリットもあります。

1. 見た目が気になる

特に話すときや笑ったときにゴムが見えることがあり、気にされる方も多いです。透明なゴムもありますが、使っているうちに黄ばむことがあります。

2. 着脱が面倒に感じる

食事のときや歯磨きのときは基本的に外す必要があり、そのたびに付け直すのが面倒に感じることがあります。

3. 話しにくくなることがある

ゴムが引っ張っているため、慣れるまでは発音しづらくなることがあります。特に早口で話すと違和感を覚える人が多いです。

4. 顎に疲れや痛みを感じる

初めてゴムを使用するときや、ゴムの位置が変わったときに顎に引っ張られる感覚や痛み、疲れを感じることがあります。

5. サボると治療が進まない

「今日はいいかな」と外したままにすると、治療の進行が遅れてしまいます。自己管理がとても重要です。

6. ゴムが切れる・飛ぶことがある

口を大きく開けたり、急にあくびをしたときにゴムが外れたり、切れてしまったりすることもあります。外出中だと困ることも。

歯についたボタンやゴムの違和感

しかし、ゴムかけによって、治療期間や治療結果が変わり、満足のいく結果につながります。ゴムかけをすることになったら、しっかり毎日頑張って続けましょう!

ゴムかけの効果

開咬(かいこう)の歯並びをゴム掛けをしながら治療している写真です。まだ治療途中ですが、しっかりとゴムかけを行うことで、治療を始めてから1年3ヶ月で写真のように歯並びが変化しています。

主訴:歯並びのガタつき
診断名:叢生・開咬
初診時年齢:22歳
使用装置:表側ワイヤー矯正
抜歯部位:上下左右第一小臼歯(だいいちしょうきゅうし)
治療期間:1年3ヶ月(治療中)、
費用:84万円(税別)(治療中)、
リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【1歳半 歯磨き嫌がる】ママ矯正歯科医が我が子の歯磨きで気をつけていること

2023.10.20UPDATE:2023.10.21

こんにちは。大宮SHIN矯正歯科の歯科医師のMです😊

現在、1歳半の男の子のママでもあります👩‍👦💞

1歳半の歯磨き

1歳半は、ちょうど第一乳臼歯とよばれる奥歯が生えてきて、上下の乳歯が生え揃いはじめます。

自分で歯ブラシを持って歯を磨く習慣も身につけてもらたい時期。

とはいえ、1歳半というとイヤイヤ期に片足を突っ込んでいますので、何をするにしてものけ反って泣いて嫌がります…🤪🤪🤪 

我が子も同様、親が歯を磨こうとすると毎度戦いです🤦‍♀️

そこで、歯科医目線で嫌がる子どもの歯の磨き方と、歯のために普段気をつけていることをこのブログでも共有したいと思います!

1歳半おすすめの歯ブラシ

歯磨きは嫌がりますが、自分で歯ブラシを持つことは喜ぶ息子😂子どもって本当に不思議ですよね🧐

なので我が家で子どもに持たせる歯ブラシは、ピジョンの喉付き防止プレート付きの歯ブラシを使っています。(暴れられても怪我だけはしないようにという親心…)

現状は、磨きやすさより何より安全性を第一に考えています。

1歳半 歯ブラシ

1歳半おすすめの歯みがき粉

我が家の息子は歯磨きペーストの味も嫌がるので、今はまだ使っていません。1歳半なら、まだ歯みがき粉を無理に使わなくてもよいかと思います。

フッ素を使用して歯質を強化したい気持ちは山々なのですが、徐々に慣れていけばいいかな…とゆるく見守っています🫠

歯磨きと仕上げ磨きはセットで!

仕上げ磨きは必ずセットで行います。とはいえ、自分以外の人が持つ歯ブラシを嫌がる我が家の1歳半の息子。

毎食後の歯磨きが理想的と言われてはいますが、そんなの到底無理(親の精神的に😂)なので、1日1回寝る前にしっかり仕上げ磨きを行っています。

とくに、乳臼歯の咬合面(かむ面)は凸凹していて食べカスがつまりやすいので念入りに磨きます。

むし歯になりにくい1歳半のおやつ

この時期の子供は消化器官が未発達で、1日3回の食事では栄養を吸収することが不十分なようです。

おやつは【捕食】とされ大事な食事のひとつとされています。

そこで、おやつを午前10時と午後3時に与えています🍩🍨🍬

毎食後の歯磨きが理想的…ではありますが、ワーママ、そうも言ってられない(鬼気迫る)

そこでお世話になっているのがこれ、そう【ハイハイン】です!!!😂😂

1歳半 こども おすすめ おやつ

これの良いところは、お口に入れたとたんにほろっと溶けるところ。

つまり、歯に長時間くっつかない=”むし歯になりにくいおやつ”だと思っています。

むし歯 おやつ

1歳半のこどもには、上記のほとんどのおやつは早いと思いますが参考までに。

チョコレートやキャラメルは歯にくっつきやすく、長時間お口の中に残りやすいおやつとされます。

一方、おせんべいやピーナッツ(⚠️ピーナッツは誤嚥の可能性が高いのでこの月齢にはまだ食べさせない方がよいでしょう⚠️)などのおやつは、歯にくっつきにくく、短時間でお口の中からなくなっていきます。

むし歯はご存じの通り、食べかすが残っているとできてしまいます。

なので、私はおやつにはおせんべい系を与えることが多いです😊

歯科医師のなかでも矯正専門歯科医ということで、ママ友から子どもの歯並びについて質問を受ける会が増えてきました。

1歳半の歯並び

乳歯の生える順番

子どもの歯は一般的には、生後半年(6ヶ月ごろ)から下のような順番で歯が生え始め、3歳半ごろまでに全部で20本の乳歯が生え揃います。

下の前歯2本

上の前歯2本→上下真ん中から2番目の前歯4本

4番目の第1乳臼歯

前から3番目の乳犬歯

最後に5番目第2乳臼歯

乳歯 生え変わる順番

とはいえ、この歯が生える時期はあくまで目安です。(うちの子は生後3か月で初めての歯が生えました🦷💫)

男女差はありませんが、個人差がありますので、この目安どおりに歯が生えてこないからといって心配しなくて大丈夫です。

ただし、1歳半検診で歯についての指摘があった場合は小児歯科に相談しましょう。

子どものすきっ歯

よくママ友に相談されることのひとつ「うちの子すきっ歯なんだけど…」という悩みがあります。しかし、こちらも全く問題ありません。

乳歯 永久歯 大きさ 比較

上の図のように、永久歯(大人の歯)は乳歯よりも大きいです。

乳歯列時に隙間がないと永久歯列時に全ての永久歯がきれいに並ぶ余裕がなく、歯並びがガタガタになったり八重歯になったりします。

なので、乳歯列は隙間がある方が理想的なのです。

乳歯のすきっ歯

1歳半のゆびしゃぶり

子どもの歯並びが悪くなる原因は遺伝だけでなく、指しゃぶりや舌の癖など日々の生活習慣も影響すると言われています。

しかし、1歳半ならそこまで神経質にならなくても良いと思います。

口さみしい時のゆびしゃぶりやおしゃぶりで、子どもの気持ちが落ち着くならば、将来の歯並びの心配より、ゆびしゃぶりを優先させてあげた方がママも子どもも気が楽です。

出来れば、2歳半〜3歳くらいまでには卒業できるように誘導していきたいと思っています。

1歳半 指しゃぶり

ただし気を付けていただきたいのが【ボトルカリエス】😖😖

口寂しいから、むぎ茶は飲まないから、ジュースを哺乳瓶で、と子どもに哺乳瓶をずっとくわえさせたままにすると、このように広範囲にむし歯が広がってしまいます😭😭

このような状態になると歯磨きはおろか、歯の治療すらも困難を極めます。

月齢が低い場合は、歯並びというよりもむし歯の発生に気を付けましょう

おわりに

いかがでしたでしょうか?

子育てって本当に大変ですよね😅

それでも大切なわが子の歯並びやむし歯は自分のこと以上に気になってしまう…お気持ちとても分かります🥺❤️

近い月齢のお子さまがいる方、またはこれから子どもを迎える予定のある方の参考にしていただけると幸いです♡

お子さまの歯並びやお口の中の状況について、少しでも気になることがあればぜひ初診相談にいらしてください。

スタッフ一同お待ちしております🤗👌🦷

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

過蓋咬合のマウスピース矯正(インビザライン)症例

2023.08.15

こんにちは❣ 大宮SHIN矯正歯科の歯科医師Mです☺

本日は、マウスピース矯正(インビザライン)で治療を行った『過蓋咬合』の症例をお見せいたします。

『過蓋咬合』とは


『過蓋咬合』とは上の前歯が下の前歯を、深く咬みこんでいる状態のことです。

上の前歯は下の前歯を2~3mm覆うのが標準的とされています。

過蓋咬合は、出っ歯や受け口などといったタイプの不正咬合とは違い、ご自身では中々気づきにくいです。

当院でも、初診相談時にご指摘して初めて気づいたという患者様が多くいらっしゃいます。

過蓋咬合のデメリット


過蓋咬合も不正咬合の一種で矯正治療の対象となります。

過蓋咬合は、叢生(ガタガタ)も併発しているケースも多いので、一緒に改善するのが良いでしょう。

以下、過蓋咬合のデメリットを記します。

食いしばりが強い

奥歯を強く噛み締めている方に多いのが過蓋咬合です。奥歯に強い負担がかかっているので、奥歯が破折したり、すり減っていることが多いです。

また、奥歯に虫歯の治療などで詰め物を入れた場合、その詰め物に通常よりも大きな咬合力がかかるので外れやすくなったり、壊れやすかったりします。

ガミースマイルになりやすい

上の前歯が下の前歯を覆い隠しているので、その分、上の前歯の歯茎が通常よりも多く露出してしまいます。

上の前歯の歯茎は、上唇から2~3mm見えているのが通常なので、それ以上露出していることを『ガミースマイル』といいます。(ガミースマイルについてはこちらの記事をご参考ください。)

顎関節症を引き起こしやすい

食いしばりが強いので、顎への負担が強くかかると言われています。

朝起きて、

(あれ…なんだか顎が疲れているぞ…?)

(顎周りの筋肉が痛くて、頭も痛い気がする…)

といった症状があれば顎関節症かもしれません。

ご来院の理由


33歳男性の患者様です。

上下の前歯のガタガタ(叢生)と、かみ合わせが深いことを気にされてご来院されました。

こちらの患者様は、写真を撮影したときにご自身の歯並びにコンプレックスをお持ちでした。

✨きれいな歯並びで写真に写りたい!✨とのことで、当院の初診相談にいらっしゃいました。

 

 

矯正中の不安・装置選び


接客業をされているということで、見えにくいタイプの矯正装置を望まれました。

当院では、マウスピース型矯正装置(インビザライン)を取り扱っているため、マウスピース型矯正装置で治療を行うことと致しました。

また、『できれば歯を抜きたくない』というご希望があったため、非抜歯で矯正治療を行うこととなりました。

 

 

治療開始・治療経過


非抜歯で行いましたが、前歯のガタガタ(叢生)をとるためにIPR(やすりがけ)を行いました。

1回目のマウスピースは計42枚でした。

初めは、14日交換で慣れてきたら7日交換で治療を進めていきました。

26枚目のマウスピースになった時に、奥歯の前後的な位置関係を整えるためにゴムかけを行っていただきました。

Ⅱ級ゴム

1回目のマウスピースが終了した時点で11か月経過しました。

 

奥歯のかみ合わせを整える必要性があることと、前歯の咬みこみがまだ深いことから、追加のマウスピースでの治療を行うことと致しました。

2回目のマウスピースは計14枚でした。また、継続でゴムかけを行っていただきました。

2回目のマウスピースが終了した時点で1年5か月が経過しました。

引き続き、奥歯のかみ合わせと、前歯の咬みこみの調整のために追加のマウスピースでの治療を行いました。

 

3回目のマウスピースは計29枚でした。こちらでも同様に、ゴムかけを行っていただきました。

3回目のマウスピースが終了した時点でリテーナーに移行しました。

全体の治療期間は2年1か月でした。

 

 

 

動的治療終了


こちらの患者様の治療期間は、トータルで2年1か月でした。

上下前歯のガタガタ(叢生)も整い、前歯の咬みこみが深い(過蓋咬合)部分も改善しました✨

患者様からも、写真撮影時に堂々と笑顔を見せることができる!とのお言葉を頂いております☺

 

 

 

まとめ


主訴:前歯のガタガタと、前歯のかみ合わせが深い。

診断名:叢生を伴う過蓋咬合

初診時年齢:33歳

使用装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:2年1か月

費用の目安:96万円程度(詳細はこちらをご確認ください。)

リスク・副作用:痛み、歯肉退縮、歯根吸収、虫歯、後戻り

 

いかがでしたでしょうか?

もし、同じような歯並びでお困りでしたらまずは初診カウンセリングにおこしください❣

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【アンカースクリュー】矯正治療で使うネジってなに?ワイヤー矯正と併用した治療症例

2023.07.25

こんにちは☺ ✨大宮SHIN矯正歯科✨ です❣

今回のブログでは、歯科矯正用アンカースクリュー(ネジ)を用いたワイヤー矯正についてお伝えしていきます。

ワイヤー矯正の患者様の中には、アンカースクリューを使用している患者様・していない患者様とまちまちだと思います。

どのような患者様にアンカースクリューを用いるのか?そもそも、このアンカースクリューとはどういうものなのか?今回はそういった疑問点に対して詳しくお答えしていこうと思います🦷🔩✨

【歯科矯正用アンカースクリュー(ネジ)とは?】


歯科矯正用アンカースクリューは、歯を動かすための補助器具として用います。

直径1~2mm、長さは6~10mm前後の小さなスクリュー状のもので、材質は人工関節・人工歯根に使用にも使われるチタン製ですので、生体に対して優しい材質と考えていただければと思います。

埋入する部位は様々で、上顎であれば口蓋・上顎歯槽骨、下顎であれば、下顎歯槽骨に埋入します。

埋入部位に応じて、アンカースクリューの長さを変更します。

当院では主に、上顎臼歯部頬側歯槽骨に埋入しております。

ところで、『ネジ』と言われると、少し怖い印象はありませんか…?😱

私たちは『骨にピアスを打つ感覚』とお伝えすることがあります👂📍

実際、埋入はいつもの診療台の上で、歯を抜いた時と同じ歯科用局所麻酔を打って行います。

しかも、歯を抜くときよりも少量の麻酔で済んじゃいます👌🔅

どうでしょう?多少は不安が軽減できましたか?😂

【歯科矯正用アンカースクリュー(ネジ)を併用したワイヤー矯正治療とは?】


ワイヤー矯正でアンカースクリューを用いる理由は様々ですが、一番の理由は『抜いた歯のスペース分、歯を大きく動かしたいとき』です。

最近は『横顔の突出感』の改善をご希望される患者様も増えてきました。

横顔の突出感とは、鼻先から顎先を結んだ線(E-line)に対して、上唇・下唇が前方に突出している様子をいいます。

E-lineが整った側貌の様子

その横顔の突出感の改善のためには、上唇・下唇を後方に引き下げてあげる必要性があります。

上唇・下唇は上顎前歯・下顎前歯を覆っています。

つまり、上顎前歯・下顎前歯の位置を後方に引き下げてあげれば、上唇・下唇の位置も後ろに引き下がり、横顔の突出感の改善ができるということです✨

前歯を大きく引き下げるためには、通常であれば第一小臼歯の抜歯をして、その抜歯したスペース分前歯を後方に引き下げます。

この時に、第一小臼歯よりも後方の臼歯が前方に寄ってきてしまうと、前歯を後方に引き下げることが叶わなくなります。

アンカースクリューを用いないワイヤー矯正治療は、奥歯などの動きにくい歯を支点にして前歯を後方に引き下げていきます。綱引きを想像すると分かりやすいのですが、引っ張るための奥歯も、逆に引っ張られるものです。従って、奥歯が前に動いてしまうリスクがあるので、引っ張る力には限界があります。

通常のワイヤー矯正における歯の移動様式

 

一方、アンカースクリューを用いたワイヤー矯正治療は、骨に埋入されたアンカースクリューが綱引きの力に負けることなく、絶対的に強固な支点となりうるため、抜歯した空隙のほとんど100%分、前歯を後方に引き下げることが可能というわけです。奥歯が前に動いてしまうリスクも低くなります。

アンカースクリューを併用したワイヤー矯正治療の歯の移動様式

【アンカースクリューを用いるメリット】


①治療期間を短縮できる

骨にしっかり埋入されたアンカースクリューは動かないので、上記した奥歯が前方に動く力(反作用といいます。)を度外視することができます。

通常のワイヤー矯正治療は、この『反作用』をいかに打ち消すか、という考え方をしていきます。

反作用があることによって治療期間の短縮が望めないことも、よくある話です。

②引っ張る方向が自在にできる

アンカースクリューは歯列よりも高い(下顎であれば、低い)位置に埋入されます。

上顎前歯部歯槽骨に埋入すれば、上顎前歯の圧下を行うことが可能です。

例えば、ガミースマイルの改善にはこの上顎前歯の圧下が有効です。

上顎前歯を上方に引き上げることによって、上顎前歯部の歯茎の露出は解消することになります。

通常のワイヤー矯正治療だけでは、上顎前歯の上方への引き上げに限度があるので、アンカースクリューはその点でいうと高い効力を発揮します。

③難症例にも対応

重度の出っ歯(上顎前突)では上顎前歯を大きく後方に引き下げることで、上唇の突出感を改善します。

また、重度の受け口(下顎前突)では、下顎前歯を大きく後方に引き下げる必要があります。

アンカースクリューは前述した通り、抜歯したのちの後方臼歯の前方移動の恐れを考えなくて済みます。

前歯だけを大きく動かせるので、こうした難症例にも対応しやすくなります。

【アンカースクリューを用いるデメリット】


①費用が割高になる

アンカースクリューの埋入費用は当院の場合、1本あたり2万5000円程度です。

通常のワイヤー矯正治療よりも、その分割高にはなりますが、わずか数十分の処置で歯の移動効果が高まり、治療期間の短縮が見込めることを考えると、ぜひともご検討いただきたい処置になります🧐

②骨質によっては脱落する場合もある

アンカースクリューは、しっかり骨に埋入されることが前提です。

従って、顎の骨の密度が低かったり、強度が不十分であったりすれば、支点としての役割を果たせず、抜けてしまうこともあります😱😱

しかし当院の場合、成功率は9割以上です🙆‍♀️🙆‍♂️🙆

ネジが抜けてしまうことはほとんどないので、ご安心ください。

【アンカースクリューを併用したワイヤー矯正治療の症例紹介】


実際に当院でアンカースクリューを併用した、ワイヤー矯正治療を受けられた方の症例をご紹介します。

25歳女性の患者様です。

前歯のガタガタ口元が出ているのが気になるということでご来院されました。

上下左右4番目(第一小臼歯)の歯を抜いてワイヤー矯正治療を行いました。

【治療開始・治療経過】

前歯のガタガタ(叢生)を並べるスペースがないことと、患者様のご希望で口元をかなり下げたいとのことでしたので合計4本抜歯しました。そして、上記の「アンカースクリューを併用したワイヤー矯正治療とは?」にあるように、前歯部を大きく後方に移動させるためアンカースクリューを併用してワイヤー矯正治療を行いました。

こちらは、治療開始から6ヶ月後のお写真です。

抜歯も終わり、すべての歯に装置が付き、アンカースクリューも埋入しました。

まだまだ抜歯スペースは残っていますが、前歯のガタガタは改善されてきました!

治療開始から1年後のお写真です。

下の歯のスペースはほとんどなくなりました!

あとは、上の歯のスペースを閉じて咬み合わせの調整です。

治療開始から1年半後のお写真です。

スペースも閉じ、綺麗な歯列になりました!

細かい調整を行い終了になります。

【動的治療終了】


動的治療が終了した際のお口の中のお写真です。

前歯のガタガタが改善されて口元も下がり綺麗な歯列になりました!✨✨

こちらは真横から撮影したお口もとのお写真です。

矯正用アンカースクリューを併用したワイヤー矯正治療前後の症例写真、横顔の変化

抜歯をし、アンカースクリューを使用して前歯を大きく後方移動させたことで、口元が下がり美しい横顔になりました!!🤗🎀

【症例のまとめ】


主訴:前歯のガタガタと口元が出ているのが気になる

診断名:叢生、上下顎前突

初診時年齢:25歳

装置名:歯科矯正用アンカースクリューを併用したワイヤー矯正治療

抜歯or非抜歯:抜歯

治療期間:2年

費用の目安:905.000円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

ホムンクルスとは?脳科学と歯並びの関係【歯列矯正のメリット】

2023.04.24UPDATE:2024.08.08

こんにちは!大宮SHIN矯正歯科の歯科医師Mです。

歯列矯正で得られるメリットは、審美的な見た目の改善だけでなく、虫歯の予防や身体の不調が改善される可能性などたくさんあります。

歯並びを良くすることで得られるメリットについて、今日は脳科学の面からお伝えします。

突然ですが、皆さんはこんな奇妙なバランスの小人をご存じでしょうか?

このイラストの実物は、ロンドンの自然史博物館にある【ペンフィールドのホムンクルス】という人形で、ロンドンの自然史博物館に展示されています。

ペンフィールドのホムンクルスとは

カナダの脳神経外科医ワイルダー・グレイヴス・ペンフィールド博士は、身体の各機能が大脳の中でどれくらいの領域を司っているのかを研究し、その結果を現したのがこの、ペンフィールドのホムンクルス(人間の模型)です。

そしてもうひとつ、「ホムンクルスの図」というものもあって、この図は、脳の感覚を感じとる「感覚野」と、動作を指令する「運動野」それぞれが体のどの部分と「密接につながっているか」を示したものです。

これらの人形や図は、医学生は生理学の授業や認知症予防などの説明をする際に用いられています。

「ホムンクルスの図」

このホムンクルスを見てわかる通り、大脳にとって「指(手)」 と「口」が多くの面積を占めています。赤ちゃんがあらゆる物を手や指で触るだけでなく、口に入れたりするのは、そうすることで、手指や口の感覚からその物の特徴や性質をとらえ、脳が刺激され活性化されているのです。

「指(手)は第2の脳」という言葉と同様に、【口から伝わる刺激はより脳を活発にする】ということが証明されていることがわかります。

口から伝わる刺激はより脳を活発にする

もう少し、ホムンクルスの人形や図が示すように、なぜ脳の中で口が体全体の約4分の1を占めているのか探っていきたいと思います。脳の中には12本の脳神経が走っています。


(1)嗅神経…嗅覚を司る神経
(2)視神経…視覚を司る神経
(3)動眼神経…運動神経による眼球運動と、副交感神経による瞳孔運動を司る
(4)滑車神経…眼球運動を制御する神経
(5)三叉神経…脳神経の中で最大の神経、3枝(眼神経、上顎神経、下顎神経)に分かれる。
(6)外転神経…眼球運動を制御する神経
(7)顔面神経…涙腺や口蓋線などの分泌作用、および味覚を司る混合神経
(8)内耳神経…聴覚と平衡覚を司る神経
(9)舌咽神経…運動、知覚、味覚などの混合神経
(10)迷走神経…頸部(首)から胸部、腹部半ばすぎまでの臓器を支配する神経
(11)副神経…運動性神経性繊維
(12)舌下神経…舌運動を支配する運動性神経

この12本の脳神経のうち、青い文字の7本が口腔領域(口の中)に関する神経なのです。口は主に食事や会話するときに大きく機能します。美味しい食事やひととの楽しい会話は、幸せホルモンと呼ばれているオキシトシンを分泌しやすくなるともいわれており、脳への刺激がとても大きいのです。

さて、ここで重要となってくるのが、口の中の【歯と舌】です。食事や会話のときに大きく活動する歯や舌に機能異常があった場合、よくかんで食事をすることができないので、脳に良い刺激を伝えられません。

脳に良い刺激を与える歯並びとは

好ましい歯並びは、奥歯がしっかり咬めている・強く咬んでいる歯がないという状態をいいます。

ガタガタや出っ歯、開咬(オープンバイト)などといった不正咬合は、逆に奥歯がしっかり咬めていない・特定の歯だけ強く咬んでいる、という状態になり、全ての歯に均等な咬合力がかかっていないと、歯からの刺激が正しく脳に伝わっていないことになります。

また、不正咬合をそのままにしておくと、将来的に歯を失う可能性が高くなります。歯がある人に比べて歯が無い人が認知症のリスクが高くなるという統計も、歯が脳への刺激がとても大きいということの裏づけになります。

正しい舌の状態とは

ホムンクルスの人形で、手・唇と共に大きく描かれている【舌】。東洋医学では「舌診」が重んじられており、粘膜に覆われ、血管がたくさん集まっているとても敏感な器官である舌は、体質や体調を映し出す鏡と言われています。「舌は健康のバロメーター」という言葉がある所以ですね。

では、正常な舌とはどんな状態の舌をいうのでしょうか。通常の舌の位置は上顎の【スポット】という位置に収まっています。しかし、低位舌(ていいぜつ)や舌突出癖がある場合はこのスポットにうまく舌が収まっておらず、舌が正しく機能していないことになります。

低位舌(ていいぜつ)とは、舌の筋肉が働かずに舌がダランと下がってしまい、下顎の歯列の中・もしくは歯列をはみ出した状態で、力なく横ばいに広がっている様子をいいます。

舌突出癖とは、日常的に舌が前歯を押し出しているような状態です。お話しているときやお食事中に舌が歯列から飛び出て見えています。舌癖についてはこちらのブログに詳しく書かれています。

舌が正常な位置になく正しく機能していないと、脳への刺激がうまく伝わらないだけでなく、悪い歯並びにもつながります。

まとめ

正しい歯並びや舌の動きが、脳の機能に影響を及ぼすことがご理解いただけたでしょうか。

(あれ…?ひょっとして、うちの子、うまく咬めてない?)

(もしかして、この子、舌がうまく動いてないのかしら…?)

と、少しでも違和感を感じたら、一度矯正歯科に相談しましょう。

お子さまの歯並びが、現在どういう状態なのか、舌がうまく機能しているかを矯正専門の歯科医師が確認し、すぐに治療が必要かどうか、ひとりひとりに合った改善方法を丁寧にお話しさせていただきます。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【薬機法非認可】マウスピース型矯正装置って安全なの?【マウスピース型矯正装置は雑品?】

2023.02.10

こんにちは❣

大宮SHIN矯正歯科の歯科医師Mです。

先日、日本矯正歯科学会が

【ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解】

という記事を発表いたしました🤔

業界がなんとまあ、ざわついたことざわついたこと…

特に注目すべき点は…

“現在、本邦において問題となるアライナー矯正には大きく分けて2つの種類があります。1つは、技工物としての体裁を整えているが、適切な診察、検査、分析、診断、治療経過の確認が行われていないアライナー矯正、もう1つは、医療機器ではない雑品(注1)を用いたアライナー矯正です。”

の部分です。

雑品…

雑品…

雑品…

(え…じゃあ私の今口の中に入っているこれも雑品…?)

残念ながらそうなんです😭😭

実は日本で市場に出回っているマウスピース型矯正装置はすべて 雑品 扱いなのです…💦

理由はどのマウスピース型矯正装置も【医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)】で認められていないからとされています。

しかし、最近多くの矯正専門医院を含めた歯科医院が、マウスピース型矯正装置を用いて矯正治療を行っております。

一体どういうこと…?🙄🙄🙄

と、いうことで今回は 雑品 という扱いをされているマウスピース型矯正装置と当院の考え方についてお伝えできればと思います🧐✨

当院におけるマウスピース型矯正装置(インビザライン)とは

マウスピース型矯正装置は、格安マウスピース型矯正装置 から当院が使用している マウスピース型矯正装置 (ンビザライン) まで多種多様ございます。

もともと、アメリカで開発されたマウスピース型矯正装置 (インビザライン) ですがその特許が先日切れました。

よって、そのタイミングで世の中にたくさんの 格安マウスピース型矯正装置 が出回ったということです。

マウスピース型矯正装置としては、インビザライン が最も長い臨床経験を誇り、膨大なデータを所有しています。

したがって、当院ではマウスピース型矯正装置は インビザライン を取り扱うことになっております。

こちらの記事も参考にしてください❣

 

 

マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療を安全に行うためには?

上記までの流れで、

(じゃあ、マウスピース型矯正装置のインビザラインだったらどこで治療しても同じなのでは…?)

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

実はここからが一番大事な点で、

【矯正治療は、歯科医師であればだれでも行える。】

というのが日本における実際なのです…💦😭😭

よって、最近巷で話題になっている、

 

・マウスピース型矯正装置で治療したら奥歯が咬めなくなった。

・マウスピース型矯正装置で治療を続けているが、いつまで経っても治らない。

 

などといった困ったことが起こりがちなのです。

矯正治療を行うためには、決してツールが問題なのではなく

矯正専門の歯科医師が

初診相談から分析・診断を行い

適切な治療計画を立案できること

また、マウスピース型矯正装置での治療だけではどうしてもカバーできない部分を

ワイヤー矯正を併用した治療を行うことが可能

であるという点を踏まえ、ご自身の大事な歯の矯正治療を行う医院を選んで頂ければと思います。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?😊🔅

当院は、矯正専門医が常駐 している、矯正専門歯科医院 です❣❣

マウスピース型矯正装置 (インビザライン) での臨床経験も豊富ですので、ぜひご相談にいらしていただければと思います🙇

 

投稿者

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【矯正治療って何歳からできるの?】健康長寿に欠かせない歯【シニアの矯正治療】

2023.02.08

寒い日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?☃️❄️☃️❄️

今朝Yahooニュースにこのような記事を見つけたので、今回は

【健康長寿に欠かせない!シニアの方の矯正治療】

についてお話していこうと思います。

 

この記事の通り、最近は幅広い年齢層の方が矯正治療をご希望されている印象を受けます。

先日も、

 

『歯並びは若い頃から気になっていたけれども、後回しにしていた…』

『最近になって、もっと食べ物をおいしく食べたいから、歯並びをよくしたいわ…!』

 

といったご要望をいただいております😊😊(ありがとうございます…!)

矯正治療は、若い世代の方が多くやっているイメージがありますが、実は ✨何歳からでも できるんです!!

以下に、シニアの方が矯正治療を行うメリット注意点をお伝えいたしますね🦷

 

 

シニアの方が矯正治療を行うメリット🔅🔅

① 歯磨きがしやすくなることで、歯の寿命が長くなる!

何を当たり前のことを…と思われるかもしれません😂

しかし、これが結構大事なことなんです!

歯を支える組織(骨や歯肉など)は年齢を重ねることで、痩せていきます。

そうすると、歯を支える組織が少なくなるので、そこに汚れが溜まって歯周病などを引き起こすと、より歯を支える組織がやせ細ってしまう恐れがあります。

年齢があがるとともに痩せていく骨や、歯肉は止められないとして、歯周病でさらにやせ細っていくのはなんとしても食い止めたいですよね…🤔

歯周病にならないためには、歯や歯肉に歯垢を溜めない→歯磨きを徹底的に行う→歯ブラシが届きにくい箇所を減らす→ガタガタを解消する→ 矯正治療を行う! というような流れに繋がるかと思います。

歯磨きがしやすくなると、骨や歯肉の健康を維持しやすく、歯の寿命を長く保つことができます。

(いつまでも自分の歯で、食べ物をおいしく食べたい…)

というような方にはおすすめです👌

 

② かみ合わせを整えることで、今よりももっと咬めるようになる!

ここで、唐突ですが質問いたします。

あなたの歯は本当に しっかりと 咬めていますか?

『食べ物を食べるときに、顎全体に負担がかかっているような気がする…』

『かかりつけの歯医者さんで、どこか特定の歯が強くすり減っている…』

このようなお悩みは、主に歯並びが原因なことが多いです。

若い時はあまり気にならなかったことが、年齢を重ねるうちにだんだん気になってくるのが不正咬合の問題とされています。

まずは一度ご相談にいらしてください✨

矯正専門の歯科医師が患者様のお口の中を確認し、どこに改善の余地があるのかお話いたします。

患者様が気づかなかった歯並びの問題もあるかもしれません。

 

 

 

シニアの方が矯正治療を行うときの注意点⚠️⚠️

① ブラックトライアングルが起こりやすい

ブラックトライアグル とは下の画像のように、歯の付け根と付け根の間に隙間ができてしまうことをいいます。

 


ブラックトライアングル ができてしまう主な原因は、加齢によるものです。年齢を重ねるにつれ歯を支えている骨が痩せていき、歯肉の位置が下がってきます。歯の形は下に行くほど細くなっていますので、歯の付け根にすきまができてしまいます。”

ブラックトライアングルができにくい矯正治療法【大宮駅2分】大宮SHIN矯正歯科 (shin-ortho.com)

(上記記事引用)

ここでも、歯を支える組織の問題が生じてきます。

年齢を重ねるごとに痩せていく骨や歯肉は、増やしようがありません。

そして矯正治療を行うことで、まれにそのブラックトライアングルが進行していくことがあります💦

ただし!実は矯正治療はそのできてしまったブラックトライアングルを解消していくことも同時に可能なんです😊👌

詳しくは初診相談にいらして、聞きに来てくださいね❣

 

 

 

まとめ📝

いかがでしたでしょうか?

若い方が多く治療されている矯正治療ですが、実は ✨何歳からでも✨ スタートできることがお分かりいただけましたでしょうか?🤗🤗

新たな挑戦として、ぜひとも矯正治療の開始をご検討ください✨

スタッフ一同お待ちしております🙇

 

投稿者

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

初診相談予約 電話 LINE 初診相談とは?
初診相談予約24時間OK 症例を見る LINE予約ご相談OK 初診相談とは?