歯並びも口腔がんの原因に

2019.02.22UPDATE:2025.08.15

こんにちは

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 院長の矢野です。

さっそくですが、、、最近お口の中や舌にできる癌「口腔がん」について

ニュースやメディアなどで連日話題になっています。

口腔がんの一番の原因は「喫煙」「飲酒」といわれていますが

「悪い歯並び」や合わない入れ歯・詰め物によって

いつも頰の内側など同じ場所が傷つけられてしまう

「慢性的な機械的刺激」も原因のひとつと言われています。

口腔がんの原因となる【かみ合わせ】


正しいかみ合わせは、

上の歯が下の歯より2〜3ミリ外側に並んでいます。

このかみ合わせが正しくない場合

頰や舌をかみやすくなり慢性的な口内炎ができやすくなります。

歯列矯正を希望される方のほとんどが歯並びの”見た目”を気にされていますが

こうした”噛み合わせ”によるトラブルを改善するために

歯列矯正が必要な場合も多くあります。

矯正治療と口内炎


かみ合わせが正しくないと出来やすくなる口内炎ですが

悪い歯並びを治すために矯正治療をはじめると

矯正装置が口腔内にあたって口内炎ができやすくなることもあります。

※矯正中の口内炎についての関連記事はこちら

https://shin-ortho.com/blog/1690/

しかし、取り外しができるマウスピース型矯正装置(インビザライン )

だとワイヤー矯正より治療中の口内炎リスクが軽減されます!

口腔がんの早期発見の機会を逃さないために


口腔がんは肉眼で観ることができ手指で触診できるため

癌の中でも早期に発見しやすいと言われています。

患部を触ってみると・・・

口内炎⇒柔らかい 口腔がん⇒しこりがある

それにも関わらず、今回のニュースでがんの発見が遅れたのは

口腔がんは癌の中でも珍しい癌であったためと言われています。

口腔がんの治療を行うのは歯科医の中でも口腔外科の専門医です。

毎日のように患者さまのお口の中を拝見していますが

矯正歯科医である私は、見慣れた口内炎が癌の初期症状かもしれないと疑うことは

今までほとんどありませんでした。

口腔がんの初期症状は

・2週間以上治らない口内炎

・痛みはない潰瘍(かいよう)がお口の中に出来ている

・歯周病の症状と似たようなの原因不明の歯のぐらつき と言われています。

少しでも違和感を感じた場合は遠慮せず、当院のスタッフやドクターにお声がけください。

今回の報道で「口腔がん」という病に対しての意識が改まり

ありふれた日常の些細な症状が大きな病に繋がってしまう可能性があるかもしれないと

スタッフ一同気を引き締めて日々の診療に励んで参りたいと思います。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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