【矯正専門歯科が解説】鼻うがいと歯並び(歯列矯正)の意外な関係とは?

2018.04.06UPDATE:2025.11.06

こんにちは。さいたま市の矯正専門歯科・大宮SHIN矯正歯科 受付のHです☆彡

今日は、意外と知られていない「鼻うがい」と「歯並び(歯列矯正)」の関係についてお話ししたいと思います。

鼻うがいとは?どんな効果があるの?

「鼻うがい」とは、鼻にお水を入れて、鼻の中の細菌やウイルス、ほこり・花粉などの汚れを洗い流す方法です。

最近では、花粉症対策として薬局や広告でも見かけるようになりました。実はこの「鼻うがい」、矯正治療中の方にもおすすめなんです!

鼻うがいが歯並び(歯列矯正)に関係する理由 

歯並びが悪くなってしまう原因の一つに口呼吸があります。

鼻づまりが続くと自然と口呼吸になり、舌の位置や唇の筋肉バランスが崩れ、次のような影響が出やすくなります。

  • 舌が下がり、上あごが狭くなる(出っ歯や受け口の原因に)
  • 唇が開きっぱなしで前歯が前に傾く
  • 下あごが後退し、顔が縦長になる

つまり、鼻呼吸がスムーズにできることは、歯並びを守るうえでとても大切。そこで役立つのが「鼻うがい」なのです。

 鼻うがいで鼻呼吸を取り戻す

鼻うがいを行うことで鼻の通りが良くなり、鼻づまりによる口呼吸のリスクを防ぐことができます。

私自身、もともと鼻うがいが苦手でなかなか挑戦できずにいたのですが、花粉症をきっかけに思い切ってチャレンジしてみました。すると…ポイントさえ押さえればまったく痛くない!
そして驚くほど鼻通りがすっきりしました。

鼻がツーンとならない!正しい鼻うがいのやり方 

① 洗浄液を用意する

鼻うがいには水道水をそのまま使ってはいけません
体液に近い濃度(0.9%)の食塩水を作りましょう。

  • 約180mlのぬるま湯(28〜33℃)に
  • ティースプーン1/2ほどの食塩を混ぜる

プールで鼻がツーンとするのは、真水との浸透圧差が原因。
体液に近い塩分濃度なら痛くありません。

 ② 片方の鼻から洗浄液を吸う

初心者の方はコップよりも専用ボトル(サイナスリンスなど)を使うのがおすすめです。
薬局やネットでも購入できます。

 ③ 吸った液を「アー」と言いながら出す

洗浄液は反対側の鼻や口から出ます。鼻腔の奥(上咽頭)まで洗浄液が届くことで、免疫機能や自律神経のツボを刺激し、風邪予防にも効果的といわれています。

鼻うがいは「継続」が大切! 

最初は洗浄液の量が多く感じたり、すぐ鼻づまりが戻ることもありますが、焦らず1日1〜2回を毎日の習慣にしましょう。

続けることで鼻の通りが安定し、結果的に鼻呼吸が自然にできるようになり、口呼吸の改善にもつながります。

ちなみに当院の院長も、以前は鼻づまりに悩み手術を検討していたそうですが、鼻うがいを2〜3ヶ月続けたことで、鼻の通りが劇的に改善し、嗅覚まで回復したとのことです!

鼻うがいで「口呼吸予防」→「歯並びの安定」へ

鼻うがいを続けて鼻呼吸ができるようになると、矯正治療にも良い影響がたくさんあります。

まとめ

  • 鼻うがいは、口呼吸を防ぎ歯並びの乱れを予防するサポートになる
  • 正しい方法で行えば、痛くなく・気持ちよく続けられる
  • 継続することで、鼻呼吸・免疫・矯正治療の安定に良い影響を与える

 矯正治療中の方や、鼻づまり・口呼吸が気になる方は、
ぜひ鼻うがいを日常習慣のひとつとして取り入れてみてください。

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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