こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、上下顎前突(
じょうげがくぜんとつ)=出っ歯の症例
についてお伝えしていきます。

【上下顎前突(出っ歯)とは】


上下の歯が前に突き出ている咬み合わせを上下顎前突と言います。顎の骨に問題がある場合と、歯だけ前に出ている場合とがあります。顎の大きさに対して、歯が並びきらず上下の前歯が突出したことが原因で生じる上下顎前突症が多い傾向にあります。

【上下顎前突(出っ歯)のデメリット】


上下顎前突の方の特徴は、歯が前にでているため口がきちんと閉じられず、リラックスしているときほど、常に口が開いた状態になる傾向があります。

そのため、お口の中が乾きやすく、むし歯歯肉炎、さらには風邪を引きやすくなります。また、上下前歯が唇側傾斜している場合は、舌癖が関係していることも多く、食べ方が汚いつばが飛びやすいなどの問題も起こることもあります。

そして、突出している口元の見た目をコンプレックスに感じる方が多くいらっしゃいます。

【ご来院の理由】


25歳女性の患者様です。

口元が出ていることを気にして来院された患者様です。

永久歯に生え変わる頃から、口元が出ていることが気になりはじめ、それがコンプレックスで思いきり笑うことが出来なくなってしまったそうです。口元を気にせずに笑えるようになりたい!と、当院の初診カウンセリングを希望されました。

【矯正中の不安・装置選び】


こちらの患者様は、治療期間や支払い方法に不安がありました。治療期間を気にされていて、装置の見た目に関しては気にならないとのことでしたので、表側矯正(ワイヤー)での矯正治療をオススメしました。

矯正費用のお支払い方法について

また当院では、患者様の様々なニーズにお応えするため、矯正料金のお支払方法もいくつかご用意してあります。

【治療開始・治療経過】


口元をグッと下げたいとのことでしたので、合計4本(上下左右第一小臼歯)抜歯して、治療を開始しました。表側矯正(ワイヤー)の方がマウスピース型矯正装置(インビザライン)と比較して抜歯症例が得意な場合がほとんどです。

まずは、ガタガタを並べて抜歯したスペースを閉じるための準備を行いました。その後、抜歯スペースを閉じ最後に咬み合わせの調整を行いました。

【動的治療終了】


通院間隔をしっかりと守っていただけたので、約2年4ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

前歯のガタガタも並び、綺麗なアーチになりました。咬み合わせも改善され、上下の前歯の中心も揃い、美しい口元になりました。真横から見ても口元が下がり、患者様にも口が閉じやすくなり横顔が気にならなくなったと喜んで頂けました!横顔も美しくなり、お写真を撮るのが楽しくなったとの嬉しいお言葉も頂けました!

【ワイヤー矯正中の豆知識:矯正中の歯磨きのコツ】


今回は、矯正治療中の正しい歯ブラシの使い方や歯磨きのコツについてご案内します!

☆歯磨きのポイント

ブラケットの周り ②歯と歯茎の間 ③歯と歯の間

ワイヤー矯正中の歯磨きは、上記の3点をしっかりと磨くことが重要です。

詳しい磨き方は、「矯正治療中の歯磨きについて」のブログを参考にしてください。

矯正治療中の虫歯を防ぐ【正しい歯の磨き方】

ワイヤー矯正は装置の取り外しができないため、汚れが溜まりやすく、歯磨きがしにくくなります。しっかりと歯磨きを行わないと虫歯になってしまう可能性があります。せっかく歯並びがキレイになったのに、「虫歯だらけで美しい口元に見えない!」なんてことにならないように、歯磨きを頑張りましょう!

【まとめ】


主訴:口元が出ていることが気になる

診断名:上下顎前突

初診時年齢:25歳

装置名:表側矯正(ワイヤー)

抜歯or非抜歯:抜歯(上下左右第一小臼歯)

治療期間:2年4ヶ月

費用:88万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り