こんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科の歯科衛生士のTです。
今回は歯並びと遺伝についてお伝えさせていただきます。
目次
一般的に親から子供へ遺伝するもの
身長や体重、肌の色や毛髪などが遺伝の影響を強く受けていると言われています。
また猫舌かどうかや、方向音痴かどうかなども遺伝の要素を含んでいるそうです。
また子供の将来的な身長に関しては、あくまでも形式的な予測ではありますが
・男の子の場合
<父親の身長>+<母親の身長+13>÷2+2
・女の子の場合
<父親の身長>+<母親の身長-13>÷2+2
という計算式まで存在するそうです。
歯並びの遺伝
お子様の歯並びと自分の歯並びを見て似ているなと感じたり、他人の親子の歯並びを見て似ていると感じたことがある方は多いのではないでしょうか。
結論から述べると、実際の遺伝的要素は3割程度でその他は日常生活での癖や、
食生活など「生活習慣」が大きく影響していると言われているそうです。
まず遺伝の要素が大きいと言われているものの一つとしては、骨格があげられます。
あごの形や歯のサイズなども影響を受けていると言われています。
特に両親のどちらかが反対咬合(受け口)の場合、子供に遺伝する確率は高くなると言われています。下顎が上顎に比べて過剰に成長しバランスを崩すことにより起こるケースと、上顎の発達が不十分で受け口になってしまうケースがあります。
また、前突(出っ歯)などの歯並びも遺伝の影響が大きいと言われています。
しかしたとえ歯並びが遺伝してしまったとしても、生活習慣を整えてあげることで、歯並びの悪さを最小限に防ぐことが出来るかもしれません。遺伝は避けられないかもしれませんが、後天的な問題は日々の生活習慣に左右されるので、歯並びに悪影響を及ぼしかねない習慣は早いうちに改善してあげるべきでしょう。
歯並びに悪影響を与えてしまう主な生活習慣や癖
「指しゃぶり」
5歳を過ぎても指しゃぶりをしてる場合は、将来的に出っ歯や開咬のリスクが高
まると言われています。
「口呼吸と舌癖」
口呼吸と舌は深く関係しており、口を開けたまま呼吸をすることで舌の位置が低くなったり、舌で前歯を押し出したりすることで開咬や受け口、出っ歯などの不正咬合を招く恐れがあります。
「偏った咀嚼」
左右のどちらかだけでものを食べる癖がつくと、骨格に影響を及ぼしかねません。
筋肉の発達に差が出る可能性もありますので、奥歯でバランスよく噛むことを意識し、早めの改善が大切です。
「姿勢」
頬杖は骨の歪みに影響を及ぼす恐れがあります。また、うつぶせ寝や横向きで寝ることも骨格に影響し歯並びの悪さを引き起こす可能性があります。
「よく噛んで食事する」
現代の食生活ではよく噛まなくてもよい柔らかい食べ物が多く、咀嚼の回数が少なくなることで顎の発達に影響を及ぼしていると懸念されています。
よく噛むことにより、顎の成長を促したり、唾液の分泌量も増え、虫歯や歯周病疾患、口臭の予防にも繋がると言われています。
上記のように、歯並びは遺伝が関係している場合もありますが、日常の生活習慣などによる影響が多く、後天的な要素も歯並びに大きく関係しています。それによって歯並びが悪化してしまう可能性もありますが、正しい生活習慣を身に着けることによって改善される可能性があります。
しかし、お家で保護者の方とお子様で改善しようとしても限界があると思われます。当院では矯正治療と並行して、正しい舌の位置の指導や呼吸の仕方など、お子様がしっかり続けられるように工夫しながら指導を行っています。
初診カウンセリングで、お子様の歯並びを見て遺伝的な要素があるのか、日頃のどのような癖がお子様の歯並びに影響を与えているのかお伝えさせていただくことも出来ます。