アタッチメントが外れてしまったら【マウスピース型矯正装置(インビザライン)】

2018.07.24UPDATE:2021.10.27

こんにちは。さいたま市大宮にある大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)を始めると、アタッチメントと呼ばれる、歯と同じ色の樹脂(レジン)でできた小さな突起が歯の表面に付きます。このアタッチメントは、まれに外れてしまうことがあります。

今回は、このアタッチメントが付く仕組みや、外れてしまった場合の対応方法をお伝えいたします。

アタッチメントの付け方

まずは、アタッチメントを歯に装着(アタッチメントセット)する手順をご紹介します。お顔にタオルをかけてしまうので、どうやってアタッチメントを歯につけているのか気になりませんか?

歯の表面の清掃をする

歯の表面には汚れと一緒に、歯を保護するペリクルという唾液由来の膜があります。これを清掃することで除去し、この後に塗っていくお薬の反応を良くします。ペリクルは、処置後に自然に再生されますのでご安心ください。

エッチング剤を塗る

エッチング剤とは、アタッチメントを付きやすくするために、歯の表面を処理するお薬です。エッチング剤を塗ることで歯の表面が微細に粗くなり、アタッチメントが付きやすくなります。エッチング剤を塗ってから、少し時間を置くことで効果があがります。その後お水で洗い流し、風をあてて乾燥させます。

ボンディング剤を塗る

ボンディング剤は、アタッチメントの材料となる樹脂を歯の表面にくっつける接着剤の役割です。ボンディング剤を歯面に薄く均等に広げ、乾燥させ、お薬を反応させるための専用のライトを当てます。

テンプレートでアタッチメントをつける

テンプレートとは、アタッチメントを付ける専用のマウスピースになります。あらかじめ、テンプレートのアタッチメント部分に樹脂(レジン)を流し込んでおきます。ボンディング剤を塗った後、テンプレートを歯に装着し、専用の光を充て、樹脂を硬化させます。押しながら光を当てていくので少し力をかけながら処置させていただきます。

アタッチメントセット完了

マウスピースを外し、アタッチメントがきちんと歯に付いたことを確認します。余分な樹脂(レジン)を除去し形を整えて施術完了です。

アタッチメントは外れやすい?

アタッチメントは、歯を動かす期間が終わったら外します。そのため、お食事やマウスピースの取り外しの際に外れてしまうことがあります。また、アタッチメントはとても小さいので、外れてしまっても気づかないこともあります。

そのため、ご来院の際に毎回、アタッチメントが外れている箇所がないかチェックさせていただき、再度装着させていただきます。

アタッチメントが外れてしまったら

アタッチメントが外れてしまったことに気づいた時は、まず、外れてしまった場所のマウスピースがしっかりとはまっているのか確認をお願いします。マウスピースが浮いてしまってはまらなくなっている場合はお付け直しが必要になりますので、医院に連絡してください。

今、まさに動かしている歯に付いているアタッチメントが外れてしまった場合は、治療に影響がでてしまう可能性が大きいので、できれば、なるべく早めにアタッチメントを付け直しにご来院をお願いします。

しかし、その時の治療計画の過程であまり影響しない場所のアタッチメントが取れた場合や、マウスピースがしっかりとはまっている場合は、すぐに付けなおす必要はありません。次の調整時にアタッチメントの付けなおしをさせていただきます。
※調整時の内容によっては、アタッチメントの再装着よりもほかの治療を優先させることもあります。

マウスピースが浮いている状態

アタッチメントが外れないようにするためには

アタッチメントは外れやすいといっても、外れてしまうと治療の進行の妨げになってしまう可能性があるため、外れないに越したことはありません。普段の生活の中で外れないように気をつけることができるポイントがいくつかあります。

こちらの記事でアタッチメントが外れやすくなる原因をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

どうして、マウスピース型矯正装置(インビザライン)にはアタッチメントが必要なのか、アタッチメントをつける目的はこちらの記事をご覧ください。

最後に

今回はアタッチメントを付ける仕組みと、外れてしまった場合の対応方法をお伝えしました。わからないことなどがありましたら、些細なことでも構いませんのでご連絡ください。順調に治療を進めるためにも参考にしていただければ幸いです。

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矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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