ワイヤー矯正中のデンタルフロスの使い方|正しい手順とコツとは

2026.06.19UPDATE:2026.06.17

「ワイヤー矯正中にデンタルフロスって使えるの?」「装置に引っかかってうまく通せない…」そんなお悩みをお持ちではないでしょうか。ワイヤー矯正中は装置があるためフロスを通すのが難しく、ケアを省いてしまっている方も少なくありません。しかし、歯と歯の間の清掃をおろそかにすると、虫歯や歯周病のリスクが高まる場合があります。

この記事では、ワイヤー矯正中でも実践できるデンタルフロスの正しい使い方を、ステップごとにわかりやすく解説します。

  • ✅ ワイヤー矯正中にデンタルフロスが必要な理由
  • ✅ フロススレッダーを使った具体的な手順・コツ
  • ✅ 矯正中の口腔ケアで気をつけたいポイントと注意事項

ワイヤー矯正中こそデンタルフロスが大切な理由

ワイヤー矯正中は、ブラケットやワイヤーが歯の表面に取り付けられているため、歯ブラシだけでは届きにくい部分がどうしても生まれます。特に歯と歯の間(隣接面)は、歯垢が溜まりやすい場所でありながら、ブラシの毛先が十分に届かないケースが多いとされています。

矯正治療中は歯の動きに伴い歯肉に負担がかかりやすい時期でもあるため、日々の口腔ケアが全体的な治療経過に影響する場合があります。デンタルフロスを使うことで、歯ブラシだけでは取り除きにくい歯間プラークにアプローチでき、虫歯や歯肉炎の予防に役立つとされています。

ワイヤー矯正中の食事はどうする?避けたい食べ物と日常の工夫ポイント

「矯正中はフロスを使わなくていい」はよくある誤解

「ワイヤーが邪魔でどうせ通せないから、フロスはしなくてもいい」と考える方がいますが、これは誤解です。後述するフロススレッダーなどの補助ツールを活用すれば、ワイヤー矯正中でもデンタルフロスを使った歯間ケアは十分に行えます。矯正治療期間中こそ、丁寧な歯間ケアを継続することが大切だとされています。

矯正中に口腔ケアを怠ると起こりやすいこと

矯正装置が付いている期間中にケアが不十分になると、以下のようなトラブルが起こりやすいとされています。個人差がありますが、日頃の積み重ねが口腔環境に影響する場合があります。

Point 01 虫歯のリスク
歯間に残った歯垢が酸を産生する

歯と歯の間に歯垢(プラーク)が残ると、口腔内の細菌が酸を産生し、エナメル質を溶かす可能性があります。矯正中は装置周囲に食べかすが残りやすいため、特に注意が必要とされています。

Point 02 歯肉炎・歯周病のリスク
歯茎への炎症が起こりやすい時期

歯間に蓄積したプラークは歯肉炎の原因となる場合があります。矯正治療中は歯茎が過敏になりやすい傾向があるとされており、定期的なフロスケアが予防につながると考えられています。

Point 03 口臭の発生
食べかすや歯垢が臭いの原因になることも

ブラケットやワイヤー周囲に残った食べかすが分解されると、口臭の原因になる場合があります。毎日のフロスケアが清潔な口腔環境の維持に役立つとされています。

ワイヤー矯正中のデンタルフロスに必要な道具と選び方

フロススレッダーとは?矯正中の必須アイテム

通常のデンタルフロスはワイヤーの下を通すことが難しいため、フロススレッダー(糸通し器)という補助ツールを使うのが一般的とされています。フロススレッダーは、細いループ状の先端にフロスを通し、そのループをワイヤーの下からくぐらせることで、歯間にフロスを導けるようになっています。ドラッグストアや歯科医院で購入でき、使い捨てタイプと繰り返し使えるタイプがあります。

装置の構造から知りたい方はワイヤー矯正装置の解説をご覧ください

ワイヤー矯正向けフロスの種類と特徴

通常フロス+スレッダー

  • コストが低い
  • 自分でフロスの種類を選べる
  • 繰り返し使えるスレッダーもある
  • ワックス付きフロスは通しやすい

デメリット・注意点

  • スレッダー操作に慣れるまで時間がかかることも
  • フロスをスレッダーにセットする手間がある
  • 初めは鏡を見ながら行う必要がある

矯正用ワンタッチフロス(一体型)

  • スレッダー部とフロス部が一体になっている
  • 手順がシンプルで操作しやすい
  • 初めての方でも取り組みやすい

デメリット・注意点

  • 使い捨てのためコストがかかる場合がある
  • 商品によってフロス部の太さが異なる
  • 歯間の広さや状態により向き不向きがある

ワイヤー矯正中のデンタルフロスの使い方【ステップ別手順】

STEP 1:準備とフロスのセット

Step 01 フロスをスレッダーに通す
適切な長さにカットしてセットしよう

デンタルフロスを40〜50cm程度にカットします。フロススレッダーのループ部分に、カットしたフロスを折り畳んで通します。ループにフロスをセットしたら、スレッダーの先端(硬めの部分)がワイヤーの下をくぐらせる際の「ガイド役」になります。鏡の前で手元を確認しながら行うとスムーズです。

STEP 2:ワイヤーの下にフロスを通す

Step 02 スレッダーをワイヤーの下に差し込む
無理な力をかけず、やさしく操作するのがポイント

スレッダーの先端を、ワイヤーと歯ぐきの間のスペースに差し込みます。上の歯なら上から下へ、下の歯なら下から上へ向かってループをくぐらせ、フロスをワイヤーの下の歯間に導きます。装置に無理な力が加わらないよう、ゆっくりと行いましょう。スレッダーを引き抜いたら、フロスの両端を持って操作できる状態になります。

STEP 3:フロスで歯間・歯肉溝を清掃する

Step 03 C字型にフロスを沿わせて動かす
左右の歯面それぞれをきちんとケアしよう

フロスの両端を持ち、歯面に沿ってC字型に密着させます。歯に沿って上下に数回やさしく動かし、歯垢をかき出すようにします。片方の歯面が終わったらフロスを反対側の歯面にも沿わせ、同様に清掃します。歯肉溝(歯ぐきのキワ)まで無理のない範囲でフロスを入れると、より丁寧なケアができるとされています。

Step 04 すべての歯間をくり返す
1か所ずつ丁寧に、全歯間をケアしよう

1か所の歯間のケアが終わったら、フロスをワイヤーの下から引き抜きます。隣の歯間に移るときは、フロスの清潔な部分を使うか、新しいフロスを使用しましょう。すべての歯間に対してSTEP 2〜3を繰り返します。慣れるまでは時間がかかることもありますが、続けることで操作がスムーズになっていきます。

⚠ 注意事項

フロスを勢いよく歯間に押し込んだり、強い力でワイヤーに引っ張ったりすると、装置が外れたりワイヤーが変形する場合があります。矯正装置に無理な負担をかけないよう、必ずやさしい操作を心がけてください。フロスの操作に不安がある場合や、装置に異常を感じた場合は、担当医にご相談ください。

セルフケアと合わせて受けたい矯正専門クリーニングについて見る

ワイヤー矯正中のフロスに関するよくある疑問と注意点

フロスをするタイミングは食後?就寝前?

デンタルフロスを使うタイミングは、就寝前の歯磨きの前後が効果的とされています。就寝中は唾液の分泌量が減り、口腔内の自浄作用が低下しやすいため、眠る前に歯間の歯垢を除去しておくことが大切だとされています。時間に余裕があれば、食後のタイミングで行うことも口腔衛生の維持に役立つとされています。

ワイヤー矯正中は歯磨きだけでも時間がかかるため、最初は1日1回のフロスから習慣づけていくと継続しやすい場合があります。個人差がありますので、担当医と相談しながらご自身に合ったケアのリズムを作っていきましょう。

電動フロス(ウォーターフロス)は使えるの?

水流で歯間を洗浄する電動フロス(ウォーターフロス・口腔洗浄器)は、矯正中の補助的な口腔ケアとして活用できる場合があります。ブラケット周囲の食べかすを除去しやすいという点でメリットがある一方、水流だけでは歯間の歯垢を完全に取り除くのは難しいとされています。電動フロスはあくまで補助的なツールとして位置づけ、通常のデンタルフロスによるケアと組み合わせることが推奨される場合があります。

ウォーターフロスを使用する際は、水圧が強すぎると歯肉への刺激になる場合があります。使用前に担当医へご相談いただくと安心です。

歯間ブラシとデンタルフロスはどちらを使えばよい?

歯間ブラシとデンタルフロスでは、適している状況が異なります。歯と歯の間に若干のすき間がある場合は歯間ブラシが使いやすく、すき間が小さく密接している部分にはデンタルフロスが向いているとされています。矯正治療中は歯が動いていく過程でこの状態も変化するため、担当医または歯科衛生士に相談しながら、状況に応じたケアグッズを選ぶことが望ましいとされています。

矯正中に歯周病が悪化しやすいのはどんなケース?進行を防ぐために意識したいポイント

大宮SHIN矯正歯科の口腔ケアサポートへのこだわり

埼玉県さいたま市大宮区に位置する大宮SHIN矯正歯科は、矯正治療に特化した専門クリニックとして、治療中の口腔ケアサポートにも力を入れています。矯正治療は装置を装着するだけでなく、治療期間中の口腔環境を良好に保つことも治療の一部として大切にしています。

  • 矯正専門クリニックによるトータルサポート:矯正治療に特化したスタッフが、ブラッシング指導や口腔ケアのアドバイスを丁寧にご提供しています。
  • 動的治療後2年間の後戻り保証:矯正治療完了後も患者さまの歯並びを守るサポート体制を整えています。
  • 初診相談で気軽にご相談可能:矯正中のケアのことも含め、まずはお気軽にご相談いただける環境をご用意しています。

ワイヤー矯正中のデンタルフロスに関するよくある質問

Q. ワイヤー矯正中にデンタルフロスを使う頻度はどのくらいが目安ですか?
A. 一般的には1日1回、就寝前の歯磨きのタイミングで使用することが推奨されるとされています。ただし、個人の口腔環境や装置の種類によって適切なケアの頻度は異なる場合があります。担当医や歯科衛生士にご自身の状態に合ったアドバイスをお聞きになることをおすすめします。
Q. フロスを使うと歯肉から出血することがあります。矯正装置のせいですか?
A. フロス使用時の少量の出血は、歯肉に炎症が起きているサインである場合があります。矯正中はケアが行き届きにくい部分ができやすく、歯肉が腫れやすい状態になることがあるとされています。フロスを正しく継続することで改善に向かう場合もありますが、出血が長く続く場合や痛みを伴う場合は、担当医にご相談ください。
Q. フロスを通す際にワイヤーが外れそうで怖いのですが、力加減はどうすればよいですか?
A. ワイヤーの下にフロスを通す際は、スレッダーをできるだけ歯に対して垂直に近い角度で差し込み、引っ張らずにゆっくり操作することが大切です。強い力を加えるとワイヤーやブラケットに負担がかかる場合があります。操作に慣れないうちは、担当医や歯科衛生士に実際に手順を見せてもらうのが安心です。当院でもフロスの使い方について個別でご説明しますので、お気軽にご相談ください。

ワイヤー矯正中のデンタルフロス|まとめ

この記事のまとめ

  • ✅ ワイヤー矯正中は装置があっても、フロススレッダーを使えばデンタルフロスによる歯間ケアが可能とされています。
  • ✅ フロスはワイヤーの下にスレッダーで通し、C字型に歯面に沿わせてやさしく上下に動かすのが基本の手順です。
  • ✅ 装置に無理な力をかけないよう、ゆっくりと丁寧に操作することが大切です。不安がある場合は担当医に相談しましょう。
  • ✅ 口腔ケアで気になること・フロスの使い方でお悩みの場合は、さいたま市大宮区の大宮SHIN矯正歯科へお気軽にご相談ください。
  • ✅ 矯正治療は基本的に自由診療(保険適用外)ですが、症例によっては保険適用となる場合もあります。治療費・期間・通院回数は個人差がありますので、詳しくは初診相談にてご確認ください。

矯正中の口腔ケアのこと、まずはご相談ください

大宮SHIN矯正歯科では、初診相談をお受けしています。フロスの使い方・矯正治療のこと・費用のことなど、どんな小さな疑問もお気軽にお話しください。JR大宮駅西口から徒歩2分。埼玉県さいたま市大宮区で矯正治療専門クリニックをお探しの方は、ぜひお気軽にお越しください。

初診相談予約/電話予約/LINE予約

【診療時間】火・木 11:00〜13:30/15:00〜19:30 水・金 10:00〜13:30/15:00〜19:00 土・日 09:30〜13:30/15:00〜18:30
休診:月曜・祝日・第1木曜・第2,4日曜 TEL: 048-778-7688

お電話でのご相談:048-778-7688

※矯正治療は基本的に自由診療(保険適用外)ですが、症例によっては保険適用となる場合もあります。治療費・治療期間・通院回数は患者さまの症状や治療方法により異なります(個人差があります)。治療に伴うリスクや副作用については、担当医が詳しくご説明します。料金は税込表示です。

監修医師プロフィール

著者写真

矢野晋也(歯学博士・日本矯正歯科学会認定医)

長年アンカースクリューの共同研究を本吉先生と行い、その専門的知識と技術を臨床に応用。アライナー矯正主流の現代においても、多様な治療手法を柔軟に使い分ける治療方針を徹底。アライナー矯正、ワイヤー矯正、歯科矯正用アンカースクリューを併用した矯正治療など、あらゆる矯正技術に精通。豊富な症例経験をもとに、患者さま一人ひとりのご希望やライフスタイルに合わせた治療をご提案します。

2001年 日本大学歯学部卒業
2006年 日本大学歯学部矯正科大学院卒業
2008年 日本大学歯学部矯正科専修医
2010年 日本大学歯学部矯正科助教
2013年 大宮SHIN矯正歯科開業
2016年 医療法人社団バリュースマイル 大宮SHIN矯正歯科理事長就任

資格・所属学会:歯学博士、日本矯正歯科学会認定医、日本矯正歯科学会会員、日本舌側矯正歯科学会、日本顎変形症学会、日本口蓋裂学会、日本成人矯正歯科学会、東京矯正歯科学会会員、さいたま市立植竹中学校 校医、日本歯科医師会、埼玉県歯科医師会、大宮歯科医師会、日本医師薬専門学校 非常勤講師(審美矯正学)、日本大学歯学部歯科矯正学講座 同門会 理事、指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)、顎口腔機能診断施設、歯科矯正診断指定施設

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

初診相談予約 電話 LINE 初診相談とは?
初診相談予約24時間OK 症例を見る LINE予約ご相談OK 初診相談とは?