大人の矯正治療は何歳まで可能?年齢より大切な判断ポイントを解説

2026.01.22

「もう大人だから、今さら矯正治療を始めても遅いのではないか」
このように感じて、歯並びの悩みを抱えたまま過ごしている方は少なくありません。

しかし、矯正治療には明確な年齢制限が設けられているわけではありません。実際には、年齢よりも重視すべき判断ポイントがいくつか存在します。大切なのは、「何歳か」ではなく、「現在の口腔内の状態が治療に適しているかどうか」です。

この記事では、大人の矯正治療の考え方を整理しながら、年齢よりも大切とされる判断ポイントについて解説します。

矯正治療に年齢制限はあるのか?

結論から言うと、矯正治療に明確な年齢制限はありません。永久歯が生えそろった後であれば、年齢を理由に治療ができなくなるわけではありません。

実際に矯正治療を検討される方の中には、仕事や子育てが落ち着いたタイミングで治療を始める方も多く、年齢層は幅広くなっています。
大人になってから矯正治療を始めることは、決して珍しいことではありません。

年齢より重要とされる判断ポイント

矯正治療が可能かどうかを判断する際に重視されるのは、年齢そのものではなく、次のような要素です。

歯と歯ぐきの健康状態

歯や歯ぐきが健康であることは、矯正治療の前提条件です。重度のむし歯や歯周病がある場合、まずはそれらの治療を優先し、口腔内の環境を整える必要があります。

特に歯周病が進行していると、歯を支える骨が弱くなり、矯正治療による歯の移動に耐えられない可能性があります。そのため、歯周組織の状態は慎重に評価されます。

顎の骨の状態

歯を動かすためには、顎の骨が一定の健康状態を保っていることが重要です。骨の量や質、骨格的なバランスによって、治療計画は大きく変わります。

治療への協力度

大人の矯正治療では、定期的な通院や装置の管理が重要になります。特に取り外し可能な装置を使用する場合には、装着時間の管理など、患者さまご自身の協力が欠かせません。

大人の矯正治療で得られる主なメリット

年齢を重ねてから矯正治療を始めることには、さまざまなメリットがあります。

噛み合わせの改善による口腔機能の向上

歯並びや噛み合わせが整うことで、食事の際にしっかり噛めるようになり、歯や顎への負担が分散されやすくなります。

むし歯・歯周病リスクの軽減

歯並びが整うと、歯磨きがしやすくなり、汚れが溜まりにくくなります。これにより、長期的な口腔内の健康維持につながります。

見た目の印象の変化

歯並びが整うことで、口元の印象が変わり、自信を持って笑えるようになる方もいます。これは審美的な側面だけでなく、心理的な面にも影響することがあります。

発音や話しやすさへの影響

歯並びや噛み合わせの状態によっては、発音に影響が出ているケースもあります。矯正治療によって、話しやすさが改善することがあります。

大人の矯正治療で注意したい点

一方で、大人の矯正治療には注意すべき点もあります。

治療期間について

大人の場合、成長期の子どもと比べて歯の動きが緩やかになる傾向があり、治療期間が長くなることがあります。ただし、期間は症例によって大きく異なります。

治療中の違和感や痛み

歯を動かす過程では、一時的に痛みや違和感が生じることがあります。多くの場合、時間の経過とともに落ち着いていきますが、不安があれば相談することが大切です。

歯ぐきの変化

年齢を重ねると、歯ぐきが下がりやすくなる傾向があります。矯正治療によって歯の位置が変わることで、歯と歯の間に隙間が目立つこともあるため、事前の説明が重要です。

矯正治療の主な選択肢

大人の矯正治療には、いくつかの治療方法があります。

ワイヤー矯正

歯にブラケットとワイヤーを装着し、歯科医師が直接調整を行いながら歯を動かす方法です。歯の移動量が大きい症例や、噛み合わせの調整が重要なケースで検討されることがあります。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)

透明で目立ちにくく、取り外しができる矯正装置です。日常生活への影響を抑えながら治療を進めたい方に選ばれることがあります。ただし、適応には精密な診断が必要です。

どの治療方法が適しているかは、歯並びや骨格、生活スタイルなどを総合的に判断して決定されます。

大宮SHIN矯正歯科の考え方

大宮SHIN矯正歯科では、年齢だけで判断するのではなく、歯並び・噛み合わせ・骨格・口腔内環境を総合的に評価したうえで治療計画を立案しています。
一つの装置に限定せず、患者さま一人ひとりに合った選択肢を提示することを大切にしています。

まとめ:年齢よりも「今の状態」を重視することが大切

大人の矯正治療に明確な年齢制限はありません。重要なのは、歯や歯ぐき、顎の骨の状態、そして治療に取り組む姿勢です。

「今さら遅いのでは」と感じている方こそ、一度専門的な診断を受けて、ご自身の状態を正しく知ることが第一歩となります。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)について

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)において承認を受けていない医療機器です。

本装置は、米国アライン・テクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を通じて、歯科医師の判断のもと正規ルートで入手しています。

日本国内には、マウスピース型矯正装置(インビザライン)として薬機法の承認を受けている医療機器が複数存在します。

なお、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、1997年に米国食品医薬品局(FDA)により医療機器として認証を受けています。

治療にあたっては、効果や限界、考えられるリスクについて十分に説明したうえで提供しています。

著者情報

大宮SHIN矯正歯科 院長 矢野 晋也

経歴

2001年 日本大学歯学部卒業

2006年 日本大学歯学部矯正科大学院卒業

2008年 日本大学歯学部矯正科専修医

2010年 日本大学歯学部矯正科助教

2013年 大宮SHIN矯正歯科開業

2016年 医療法人社団バリュースマイル

     大宮SHIN矯正歯科理事長就任

 

資格・所属学会

歯学博士

日本矯正歯科学会認定医

日本矯正歯科学会会員

日本舌側矯正歯科学会

日本顎変形症学会

日本口蓋裂学会

日本成人矯正歯科学会

東京矯正歯科学会会員

さいたま市立植竹中学校 校医

日本歯科医師会

埼玉県歯科医師会

大宮歯科医師会

日本医師薬専門学校 非常勤講師(審美矯正学)

日本大学歯学部歯科矯正学講座 同門会 理事

指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)

顎口腔機能診断施設

歯科矯正診断指定施設

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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