矯正中に虫歯になりやすいって本当?不安な方ほどマウスピース型矯正装置がおすすめ!

2018.06.22UPDATE:2025.12.02

こんにちは!さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のMです。

「矯正治療中は虫歯になりやすい」と聞いて、矯正治療に踏み出せずにいる方は少なくありません。

確かに、矯正装置がつくことでお口の清掃が難しくなり、虫歯のリスクが高まるのは事実です。

しかしご安心ください!

取り外しできるマウスピース型矯正装置(インビザラインなど)なら、歯磨きがしやすく、虫歯リスクを抑えやすい治療方法です。

この記事では、

  • 矯正中に虫歯になりやすい理由
  • マウスピース型矯正装置が虫歯になりにくい理由
  • 矯正前と矯正中の虫歯への正しい対処法

をわかりやすくご紹介します。虫歯が心配で矯正を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 矯正治療中に虫歯になりやすい理由

矯正治療中は、どうしても歯の表面に装置が付きます。
そのため、装置のないときと比べて、歯磨きの方法や食事の仕方に工夫が必要になります。

食べかすがたまりやすい

ブラケットやワイヤーの周りに食べかすが入り込みやすく、取り除きにくくなります。特に甘いものや粘着性のある食品は虫歯の大きな原因に。

装置で歯磨きしにくくなる

矯正装置がつくと、歯ブラシが届きづらい”死角”が増えます。プラーク(汚れ)が残りやすく、虫歯の原因菌が増えやすい環境になります。

フロスや歯間ブラシも通しにくくなり、いつもより丁寧なケアが必要です。

実際の例:

こちらは、マウスピース型矯正装置で治療をしていましたが、途中からワイヤー矯正に変更された患者様のお口の中のお写真です。

マウスピース時代は虫歯ゼロだったのに、ワイヤーに変更後に複数の虫歯ができてしまいました。これは、”磨き残し”が原因の一つと考えられます。

唾液が届きにくくなる

装置によって口腔内のスペースが変化し、唾液が行き届きにくい場所がでてきます。

唾液には、お口の中を自然にきれいに保つ働きがあるため、その自浄作用が弱まると虫歯が発生しやすくなります。

虫歯リスクが気になる方こそマウスピース型矯正装置がおすすめ!

「虫歯になりやすいのが心配…」
「歯磨きが難しくなるのが不安…」

そんな方には マウスピース型矯正装置(インビザラインなど) が特におすすめです。

取り外しができる

マウスピースは、患者様ご自身で着脱できるため、普段通り歯磨きができ、お口の中の清潔を保ちやすいことが最大のメリットです。

装置自体に汚れがつきにくい

ワイヤー矯正に比べて凹凸が少なく、ブラケットもないため汚れがたまりにくい構造です。歯と歯の間も普段通りに磨けます。

定期的に新しいマウスピースに交換できる

1~2週間ごとに新しいマウスピースへ交換するため、常に装置が清潔な状態を保てます。

とはいえ、マウスピースでの矯正もケアを怠ると虫歯になります。毎日の歯磨きと口腔内の清潔管理は必須です。

矯正前に虫歯がある場合の進め方

矯正を始める時点で「虫歯があるかも…」と心配される方は多くいらっしゃいます。
矯正前の虫歯治療をどうするべきかは、状態によって異なります。

抜歯をする予定の歯が虫歯の場合

矯正計画で抜くことが決まっている歯が虫歯の場合、その虫歯治療をする必要はありません。

歯を動かした方が治療しやすくなる場合

虫歯が治しづらい位置(重なり・奥まった部分)にある場合、矯正で歯を動かしてから治療した方が 削る量を最小限にでき、仕上がりもきれいになります。

エナメル質内の小さな虫歯(初期虫歯)

マウスピース型矯正装置(インビザラインなど)で行うIPR(歯と歯の間を薄く削る処置)が適用される場合、小さい虫歯は IPRの削除範囲に含まれることで治療が不要になることもあります。

被せ物が必要な虫歯の場合

矯正前に被せ物を入れると装置がつきにくく、治療計画に影響が出ることがあります。
そのため、矯正治療後に被せ物を作る方が、噛み合わせに合わせて精密に作ることができます。

※強い痛み・腫れがある場合はもちろん虫歯治療が優先です。

矯正治療中に虫歯になってしまった場合の対処法(最重要)

では、「矯正治療中に虫歯かも?」と思ったときはどうすればいいのでしょうか。

まずは”矯正歯科”に連絡しましょう

矯正中に虫歯を疑った場合、一般歯科ではなく、必ず先に矯正歯科へ相談してください。一般歯科へ先に行くと、次のように言われるケースが非常に多くあります。

  • 「装置を外す必要があるか矯正歯科で確認してきてください」
  • 「矯正歯科の許可が出てから治療しましょう」
  • 装置が邪魔で、その日は治療ができない

その結果、治療が進まず二度手間 になってしまうことも。

矯正歯科では、

  • 虫歯治療が必要か
  • 装置を外す必要があるか
  • どのタイミングで治療するのが最適か

を判断し、必要に応じて連携している一般歯科へご案内できます。

虫歯の位置や進行度によって治療方法が変わります

矯正中の虫歯治療は、虫歯の場所や大きさによって対応が異なります。

● 装置を外さずに治療できるケース

  • 装置と重ならない位置にある虫歯
  • 小さな初期虫歯(レジンで短時間治療できるもの)

矯正治療を中断せずに進められます。

● 装置を一時的に外す必要があるケース

  • ブラケットやワイヤーに虫歯が隠れている
  • 奥深い虫歯で視野が確保しづらい

→ 治療直前に装置を外し、治療後すぐに付け直します。後戻りや計画のズレを最小限にするためです。

● 抜歯予定の歯が虫歯だった場合

→ その歯は矯正のために抜くので、虫歯治療は不要です。

 歯を動かしてから治療した方が良い場合もあります

虫歯が “重なり合った部分” や “奥まった位置” にある場合、無理に治療すると きれいに修復できなかったり、削る量が多くなる ことがあります。

そのため、矯正で歯を動かして治療しやすい位置にしてから虫歯治療を行うという選択がベストなケースもあります。

この方法だと

  • 仕上がりが自然
  • 削る量が少ない
  • 再発しにくい

といったメリットがあります。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザラインなど)での違い

● ワイヤー矯正中の場合

装置が治療の邪魔になることがあるため、虫歯治療前に装置を外し、治療後すぐに再装着 します。

装置を外したままでいると

  • 歯が後戻りする
  • 矯正計画が大きくずれる
    可能性があるため、必ず矯正歯科がスケジュールを調整します。

 ● マウスピース矯正装置(インビザラインなど)の場合

虫歯治療で歯の形が変わると、今まで使っていたマウスピースが 合わなくなる ことがあります。

その場合は マウスピースを作り直せば治療継続可能 です。

すぐに治療しなくて良い虫歯もあります

虫歯の中には、進行がとてもゆっくりで、すぐに治療しなくても問題ないものがあります。その場合は、

  • 現在の矯正治療の進行
  • 今後の治療ステップ
  • 虫歯の進行スピード

これらを総合的に判断し、矯正治療を優先して虫歯治療を後回しにする こともあります。もちろん、必要なタイミングになれば治療を行います。

放置は絶対NG!早めの相談が大切です

矯正中の虫歯は進行が早く、気づきにくいことがあるため、

  • 歯が白く濁る(白濁)
  • 黒い点が見える
  • 冷たいものがしみる
  • 食べ物が詰まりやすい

などの症状があれば、すぐに矯正歯科へご連絡ください。

 

虫歯予防のために「矯正専門クリーニング」がおすすめ

自宅でのセルフケアだけでは落としきれない汚れもあります。
当院では 矯正治療中の方向けのクリーニング を行っています。

特にワイヤー矯正では、ワイヤーを外した状態でクリーニングできるため、一般のクリーニングでは届かない部分までしっかりきれいにできます。

矯正治療の調整と一緒に、クリーニングは3〜6ヶ月に一度の受診がおすすめです。

最後に:虫歯が不安でも、矯正治療を諦めないで!

矯正中は虫歯リスクが高まりますが、正しいケアと定期的なクリーニングで、虫歯ゼロで矯正を終える方もたくさんいらっしゃいます。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、虫歯リスクが気になる方にとって 特に負担の少ない治療方法 です。

  • 「自分の歯並びはマウスピース矯正でできるのかな?」
  • 「虫歯があるけど矯正を始めても大丈夫?」

そんな不安がある方は、ぜひ当院の初診相談にお越しください。カウンセリングは無料です。
あなたに合った治療方法をご提案いたします。

関連記事:【歯の矯正とむし歯の治療】歯列矯正と並行してむし歯治療はできる?

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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