こんにちは❣ 大宮SHIN矯正歯科の歯科医師Mです☺
本日は、マウスピース矯正(インビザライン)で治療を行った『過蓋咬合』の症例をお見せいたします。
目次
『過蓋咬合』とは
『過蓋咬合』とは上の前歯が下の前歯を、深く咬みこんでいる状態のことです。
上の前歯は下の前歯を2~3mm覆うのが標準的とされています。
過蓋咬合は、出っ歯や受け口などといったタイプの不正咬合とは違い、ご自身では中々気づきにくいです。
当院でも、初診相談時にご指摘して初めて気づいたという患者様が多くいらっしゃいます。
過蓋咬合のデメリット
過蓋咬合も不正咬合の一種で矯正治療の対象となります。
過蓋咬合は、叢生(ガタガタ)も併発しているケースも多いので、一緒に改善するのが良いでしょう。
以下、過蓋咬合のデメリットを記します。
食いしばりが強い
奥歯を強く噛み締めている方に多いのが過蓋咬合です。奥歯に強い負担がかかっているので、奥歯が破折したり、すり減っていることが多いです。
また、奥歯に虫歯の治療などで詰め物を入れた場合、その詰め物に通常よりも大きな咬合力がかかるので外れやすくなったり、壊れやすかったりします。
ガミースマイルになりやすい
上の前歯が下の前歯を覆い隠しているので、その分、上の前歯の歯茎が通常よりも多く露出してしまいます。
上の前歯の歯茎は、上唇から2~3mm見えているのが通常なので、それ以上露出していることを『ガミースマイル』といいます。(ガミースマイルについてはこちらの記事をご参考ください。)
顎関節症を引き起こしやすい
食いしばりが強いので、顎への負担が強くかかると言われています。
朝起きて、
(あれ…なんだか顎が疲れているぞ…?)
(顎周りの筋肉が痛くて、頭も痛い気がする…)
といった症状があれば顎関節症かもしれません。
ご来院の理由
33歳、男性の患者様です。
上下の前歯のガタガタ(叢生)と、かみ合わせが深いことを気にされてご来院されました。
こちらの患者様は、写真を撮影したときにご自身の歯並びにコンプレックスをお持ちでした。
✨きれいな歯並びで写真に写りたい!✨とのことで、当院の初診相談にいらっしゃいました。
矯正中の不安・装置選び
接客業をされているということで、見えにくいタイプの矯正装置を望まれました。
当院では、マウスピース型矯正装置(インビザライン)を取り扱っているため、マウスピース型矯正装置で治療を行うことと致しました。
また、『できれば歯を抜きたくない』というご希望があったため、非抜歯で矯正治療を行うこととなりました。
治療開始・治療経過
非抜歯で行いましたが、前歯のガタガタ(叢生)をとるためにIPR(やすりがけ)を行いました。
1回目のマウスピースは計42枚でした。
初めは、14日交換で慣れてきたら7日交換で治療を進めていきました。
26枚目のマウスピースになった時に、奥歯の前後的な位置関係を整えるためにゴムかけを行っていただきました。
1回目のマウスピースが終了した時点で11か月経過しました。
奥歯のかみ合わせを整える必要性があることと、前歯の咬みこみがまだ深いことから、追加のマウスピースでの治療を行うことと致しました。
2回目のマウスピースは計14枚でした。また、継続でゴムかけを行っていただきました。
2回目のマウスピースが終了した時点で1年5か月が経過しました。
引き続き、奥歯のかみ合わせと、前歯の咬みこみの調整のために追加のマウスピースでの治療を行いました。
3回目のマウスピースは計29枚でした。こちらでも同様に、ゴムかけを行っていただきました。
3回目のマウスピースが終了した時点でリテーナーに移行しました。
全体の治療期間は2年1か月でした。
動的治療終了
こちらの患者様の治療期間は、トータルで2年1か月でした。
上下前歯のガタガタ(叢生)も整い、前歯の咬みこみが深い(過蓋咬合)部分も改善しました✨
患者様からも、写真撮影時に堂々と笑顔を見せることができる!とのお言葉を頂いております☺
まとめ
主訴:前歯のガタガタと、前歯のかみ合わせが深い。
診断名:叢生を伴う過蓋咬合
初診時年齢:33歳
使用装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)
抜歯or非抜歯:非抜歯
治療期間:2年1か月
費用の目安:96万円程度(詳細はこちらをご確認ください。)
リスク・副作用:痛み、歯肉退縮、歯根吸収、虫歯、後戻り
いかがでしたでしょうか?
もし、同じような歯並びでお困りでしたらまずは初診カウンセリングにおこしください❣