こんにちは!さいたま市 大宮SHIN矯正歯科の歯科衛生士のHです。

 

コロナウイルスの影響でマスクをしているし、人にも会わないし…という理由で、歯列矯正や美容整形などの自己投資にお金を使う人が増えているそうです。当院でも、「前歯のここだけ治せませんか?」と、部分矯正を希望する初診相談の方が目立ちます。

 

 

部分矯正は矯正治療の中では低価格・短期間で治療できるので、プチ整形みたいな感じで「ちょっと矯正してみようかな」と軽い気持ちで挑戦できますよね。実は私、学生の時に部分矯正で前歯を治療しました。

 

でも、実際に部分矯正で治療してみて、気軽にできる反面、事前にもっとよく調べて、考えてから治療方法を選べば良かった…と後悔することがあります。これから部分矯正をお考えの方へ、部分矯正で注意するべき5つのことをお伝えします。

 

 

【気になる部分だけ治療できるとは限らない】


 

私は上の前から2番目の歯2本が内側に入っていたので、この部分だけ装置を付けるつもりでした。しかし、上の歯を動かすと下の歯に当たってしまうのです。下の歯も移動しなくてはならないので、上下の前歯に装置をつけました。

 

私は、前歯だけで治療することができましたが、上下の噛み合わせのバランスが取れなかった場合、歯列全体を矯正する必要があります。部分矯正は、希望された方全てに適した治療方法というわけにはいかないのです。

 

自分では少し動かせば綺麗になると思っている歯並びでも、上下の顎の位置に問題があることも。骨格的なズレは、口元をぱっと見ただけではわからない場合もあり、レントゲン写真を撮って、矯正治療専門のドクターが診断します。

 

適応症例でない部分矯正は、いずれ、他の歯にも負担がかかり、何かしらの弊害が起きて、放っておくと最終的には歯を失うことになります。

 

 

【部分矯正でもワイヤー矯正は痛い】


 

治療する歯が少ないので、全体矯正と比べると痛みが少ないと聞いていましたが、正直な感想は、「痛い!」でした。歯が動く痛みだけでなく、ブラケットが唇の内側にあたるのが痛くて痛くて…次第に慣れましたが、初めの頃は挫折しそうでした(笑)

 

その点、マウスピース型矯正装置(インビザライン)であれば、痛みの感じ方には個人差がありますが、ワイヤー矯正より痛みなく、また歯磨きや食事がいつも通りにできるので、私が矯正中に感じていたストレスとは無縁で治療できると思います。

 

 

 

【症例写真は正面だけでなく横顔の変化も要確認】


 

正面から見た時の、歯の凸凹が解消され自信を持って笑顔で写真に写れるようになり、歯磨きも楽になりましたが、横から見ると、いままで内側に入っていた歯が前に出てきて、口元がもっこりしてしまったように感じています。

 

Eラインといって、鼻先から下顎の先端までを結んだラインの中に唇が収まっている状態が理想の横顔とされていますが、部分矯正では、私の横顔の改善は叶いませんでした。部分矯正の症例写真を参考にする時は、正面写真だけでなく側方からの写真も確認しましょう。

 

 

 

 

【全体矯正と比べると完成度は低め】


 

歯並びは1箇所ずれていると、歯列全体のバランスが崩れていることの方が多く、最初から部分矯正だけで完璧な歯並びになる人はわずかです。見た目はもちろん、咬み合わせも含め、細かいところへの、ご希望に添えづらいことを納得した上で治療することをおすすめします。

 

子供の時に全体矯正したけれど、後戻りしてしまったという方や、虫歯など何らかの理由で歯列に隙間ができてしまい、部分矯正で歯を移動して隙間を埋めれば歯科用インプラントを打つ代わりになる、という方には適した治療法です。

 

 

 

【短期間の中に保定期間は含まれていない】


 

私の場合、装置(ワイヤー)をつけていた期間はわずか4か月ほどで改善されました。しかし、矯正治療には後戻りという言葉があり、歯並びが改善された後は、動かしていたのと同じ期間、保定装置を装着しないと、せっかく綺麗になった歯並びが戻ってしまうのです!

 

部分矯正の場合、歯列全体を矯正した時より後戻りしやすいとのこと。歯並びが綺麗になったらそれで終わりではなく、地味に保定装置を装着しなければならない時間が長く感じました。治療期間が短期間でも、そのあと、保定期間があることを忘れないでください。

 

 

 


 

実は、これから私は再び矯正治療をしようとしています。正面から見た歯並びがキレイになっても、今度は横顔が気になってしまい、全体矯正して口元を引っ込めてEラインを作る予定です。

 

歯科衛生士の専門学校に通っていたときに先生に歯並びを指摘をされ、学生だったので治療費が安くすむことが大きな決め手となり、部分矯正で治療しました。しかし、当時の私はEラインという言葉は知りませんでした。

 

短期間・低価格が魅力的な部分矯正ですが、結局、私のように満足できなかった場合、全体矯正で治療をやり直すという二度手間になってしまいます。貴重な時間とお金が無駄にならないよう治療方法の選択は慎重に行ってくださいね!