こんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のMです。
「出っ歯」や「八重歯」などと並んで、最近よく耳にするようになった「口ゴボ」または「ゴボ口」という口元の特徴を表す言葉。顔の下半分がもっこりしていて、ゴボッと出ているように見えることから言われるようになった、数年前に登場した新語です。
目次
口ゴボ(ゴボ口)とは?
顔を横から見ると、下顎より上顎が大きく前方にでており、口元が盛り上がって見える状態のことを言います。もともと、日本人は欧米人と比較すると鼻が低いので、口元が間のびしやすい骨格の傾向があります。
さらに、食生活が変化することで、ますます顎のサイズダウンに拍車がかかり、小顔化した最近の若い人に多いと言われています。その見た目を気にして、口ゴボで悩まれる方が増えています。
口ゴボ4つの特徴
①横顔の見た目
美しい横顔とされるEラインの基準を満たしていません。横から見ると鼻と同じくらい口元が突出しており、もっこりしています。その見た目から口ゴボと言われるようになりました。
②出っ歯
前歯に左右差があり、口を閉じても右側の唇から前歯が飛び出しています。加齢と共に出っ歯は前方に移動するようで、年々ひどくなることもあります。口が開いたままだと、ドライマウスや口呼吸の原因にもなります。
③顎下に梅干しシワ
口ゴボでない方は、唇をすぼめて下顎に力を入れると下顎にシワができるのでやってみてください。これは、「オトガイ筋」という唇を閉じる筋肉が過度に緊張すると現れます。出っ歯で口が閉じにくいので常にこの状態でシワがよってしまうのです。
④口元がだらしなくみえる
口ゴボの人は口を閉じている時に意識しないと口角が下がっています。
口ゴボの原因は?
出っ歯であることが多いようです。しかし、出っ歯の原因はひとつではありません。そして、これらの原因が合わさって口ゴボになっている場合もあります。
①歯の生え方による出っ歯
前歯が正しい位置や角度で生えなかった、顎の大きさに対して歯が大きい。など
②顎の骨格異常
上顎が大きすぎる、下顎が上顎に比べて小さい、または後退している。
③生活習慣による出っ歯
指しゃぶり、舌癖など子供のころからの習慣
歯並びを悪くしてしまう癖についてはこちらでもご紹介しています
口ゴボの治療方法
①ワイヤー矯正またはマウスピース矯正装置(インビザライン)
歯の生え方だけに問題があり、出っ歯で口ゴボの場合は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正装置(インビザライン)による歯列矯正で口ゴボが改善できます。
口ゴボのデメリットである、出っ歯や顎下のシワ、下がり気味の口角は改善されます。しかし、下顎が小さすぎたり、大きく後退している、欧米人のような横顔を目指したい場合は外科手術を併用した治療が必要になります。
②外科矯正と歯列矯正の併用
外科矯正とは骨切り術とも呼ばれ、頬の部分からメスを入れ、顎の骨を分割して位置を変えることで顎を正しい位置に移動します。手術は全身麻酔で行い、術後はしばらく口が開けられないため1〜2週間の入院が必要になり、術後の腫れが引くまで最大半年くらいかかると言われています。
顔の神経や血管に囲まれた骨に手を加えるため、かなり高度なテクニックが求められます。どこで手術するかを決めるのにも慎重になりますよね。それでいて、医学的に望ましい顎の位置に動かしても、本人にとっては望んだ顔の印象と異なることもあります。
口ゴボは今流行りの顔?!
顎が小さくて小顔に見える、頬がぷっくりしていて可愛らしい印象の顔が、実は口ゴボだったという場合もあります。ワイヤー矯正やマウスピース矯正装置(インビザライン)で、出っ歯が改善され、口呼吸や口元がだらしないといった印象が無くなります。
大きく下顎の位置が後退していて、外科手術が必要な方も中にはいますが、中・軽度の口ゴボの方は、ハイリスクな外科矯正をしないと治らないと悲観的になることはありません。現在、口ゴボで悩まれている方は、ぜひ当院の初診カウンセリングにお越しください。