反対咬合(咬み合わせが反対)のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例⑥

2025.03.29

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、反対咬合=受け口の歯並び症例についてお伝えしていきます。

【反対咬合=受け口とは】


 

本来、上の前歯は下の前歯の上に2ミリ程度重なるものですが、反対咬合とは、それが反対になっている不正咬合です。下顎が上顎を受けるように噛み合わさるので、俗に受け口ともいわれています。

反対咬合の主な原因は、不十分な上顎の成長や生まれつき上顎が小さい、上顎よりも下顎が大きい、舌で下の前歯を押す癖がある等が考えられます。

 

 

【反対咬合=受け口のデメリット】


 

反対咬合は、見た目が悪く心理的ダメージがあること以外にも様々な問題があります。

 

発音障害

正しい咬み合わせではないため、発音がしにくく、舌ったらずな喋り方になってしまう場合があります。特に、サ行の発音や英語の発音に発音障害が出ることが多いです。

 

虫歯や歯周病になりやすい

反対咬合の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、唾液の分泌量が減少します。そうすると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯や歯周病、口臭を招きやすくなります。

 

体に不具合が起こる

咬み合わせが悪いと、咀嚼機能が低下し、胃腸障害など体に不具合が起こる可能性が高くなります。その他にも、肩こりや頭痛など起こる場合があります。また、咬み合わせが悪いと噛むたびに余計な力が加わるため、歯はダメージを受け、顎関節には負担がかかります。そのため、8020達成者には反対咬合(受け口)はいなかったという報告もあります。

 

 

※8020とは?

 80歳で20本以上の歯を持つことを言います。

20本以上の歯があるとおせんべいやフランスパン、お肉やごぼうなど、たいていのものを噛むことができます。80歳で20本以上の歯を持つ人は、好きなものを不自由なく食べることができるので、外で友人と食事をすることもいといません。その結果、歯の数が少ない人に比べて社交的であったり、おしゃれであったり、常に機嫌がいいなどの傾向がみられるとの調査もあります。

 

 

 

【ご来院の理由】


 

18歳、女性の患者様です。

受け口が気になるということでご来院されました。

 

こちらの患者様は、日々の歯磨きが難しいと感じていました。また、日常生活でも食事がしにくく、また話しにくいなどの不便もあったそうです。定期健診で歯並びを指摘されたことをきっかけに、当院の初診カウンセリングを受けられました。

 

 

【矯正中の不安・装置選び】


 

矯正治療を始めるにあたって、治療期間と日常生活に支障がないかについて不安がありました。治療期間に関しては、歯を並べるスペースが足りないため、歯を4本抜く必要があり、約2年半~3年くらいの予想とお伝えしました。「就活までに終わるといいな」と考えていたそうで、安心して矯正治療をスタートして頂けました。

矯正装置に関しては、インビザラインはブラケット矯正と比較して、痛みや違和感が少なく日常生活への支障も少ないため、インビザラインで治療をスタートすることになりました。

 

 

【治療開始・治療経過】


 

1回目のアライナーは全部で64枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまで14日交換で進めて頂き、慣れてからは7日交換で進めて頂きました。No.56まで使用して頂き、約12カ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴の1つである「ガタガタ」は、1回目のアライナーで改善されました。しかし、まだ咬み合わせが反対のため、追加アライナーで調整していきました。

 

 

2回目のアライナーは全部で59枚です。

今回は顎間ゴムを併用し、最初から7日交換で進めて頂き、約12ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

1回目アライナー終了時と比較すると、少しずつ反対咬合が改善されてきました。まだ、咬み合わせが不十分なため、追加アライナーで調整していきました。

 

 

3回目のアライナーは全部で36枚です。

今回も顎間ゴムを併用し、最初から7日交換で進めて頂き、約10ヶ月で終了しました。

こちらが3回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

今回のアライナーで、咬み合わせも改善されました。

 

 

【動的治療終了】


 

こちらの患者様は、インビザラインの使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約3年で動的治療が終了しました。

 

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

受け口が改善され、前歯が正しく咬み合っています。全体の咬み合わせも良くなり、さらに横から見ても美しい口元になりました。

 

 

【まとめ】


 

主訴:受け口が気になる

診断名:反対咬合

初診時年齢:18歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:抜歯(上顎右側側切歯、上顎左側第一小臼歯、下顎左右第一小臼歯)

治療期間:3年

費用の目安:86万円(税別)

(詳細はこちらをご覧ください)

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上顎前突(じょうがくぜんとつ)の表側矯正(ワイヤー)症例④

2025.02.12

こんにちは。

さいたま市大宮 SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた    方の症例をご報告します。今回のブログでは、上顎前突症例(出っ歯)についてお伝えしていきます。

【上顎前突(出っ歯)とは】


 

上顎前突(出っ歯)とは、上の歯が下の歯よりも前に出過ぎた状態のことです。大きく分類すると、上の歯の傾斜によって出っ歯になっている場合歯性の上顎前突)と、下顎に比べ上顎全体が大きく、上顎の歯茎と歯が前方に突き出ている場合骨格性の上顎前突)があります。

 

 

【上顎前突(出っ歯)のデメリット】


 

まず「見た目の悪さ」があり、横顔のバランスが悪かったり、笑ったときに歯茎が目立ったりするため、それがコンプレックスになってしまう方も少なくありません。

また、以下のように外見以外にも様々な問題があります。

 

①唇が閉じにくく、口呼吸になりがちなため、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になりやすい

②ドライマウスになると唾液の分泌量が減少し、虫歯や歯周病になりやすく、口臭の原因にもなる

③前歯が前に出ているため噛み合わせが悪くなり、食べ物をうまく噛み砕けない

④スポーツや事故のときに、前歯が折れたり唇が切れたりしやすい

⑤下顎を前にズラして噛むクセがつき、顎の関節に負担がかかって顎関節症になりやすい

 

 

【ご来院の理由】


 

20歳女性の患者様です。

出っ歯を気にして来院された患者様です。

永久歯が生えそろった頃から、出っ歯が気になっていました。友達と写真を撮るときや、笑ったりお話をするときに気になってしまうそうです。コンプレックスである出っ歯を改善し、口元を気にせず笑えるようになりたいとのことで、当院の初診カウンセリングを希望されました。

 

 

【矯正中の不安・装置選び】


 

矯正治療を始めるにあたって、支払い方法や料金などに不安がありました。装置の見た目やお痛み等は気にならないとのことでしたので、1番費用のかからない、表側矯正(ワイヤー)で治療を進めていくことになりました。

当院では、患者様のニーズに合わせて、様々な支払い方法をご用意しております。

矯正治療っていつ・どんなお金がかかるの?料金が発生する7つのタイミング

 

 

【治療開始・治療経過】


 

口元をグッと下げて横顔もスッキリさせたいとのことでしたので、上顎左右第一小臼歯・下顎左右第二小臼歯を(合計4本)抜歯しました。

まずは抜歯をして頂き、ガタガタを改善して、口元を下げる準備をしました。

ある程度ガタガタが改善されたら、口元を下げるために、抜歯スペースを閉じる作業を行いました。スペースが閉じ終わったら、最後に咬み合わせの調整を行いました。

 

 

【動的治療終了】


 

こちらの患者様は、通院間隔等しっかりとお守り頂けていたため、約2年6ヶ月で動的治療が終了しました。

 

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

上の歯が全体的に飛び出している状態でしたが、上下左右1本ずつ計4本抜歯をして、歯を並べるためのスペースを確保しました。綺麗な丸いアーチになり、美しい口元になりました!真横から見ても口元が下がり、患者様にも口が閉じやすくなり横顔が気にならなくなったと喜んで頂けました!

 

 

【ワイヤー矯正中の豆知識】


 

今回は、パワーチェーンについてご案内します!

パワーチェーンとは下のイラストのように、つながっているゴムのことを言います。

今回のように、抜歯症例の場合、ガタガタをほどいて硬いワイヤーを入れたあと、抜歯スペースを閉じる際に使用します。その他にも、ゴムのかけ方によっては、細かい歯のねじれ改善や牽引などに使用します。ゴムが繋がっているため汚れが溜まりやすくなります。しっかりと歯磨きするようにしましょう!!

 

 

【まとめ】


 

主訴:出っ歯が気になる

診断名:上顎前突

初診時年齢:20歳

装置名:表側矯正(ワイヤー)

抜歯or非抜歯:抜歯

治療期間:2年6ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:74万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上下顎前突のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例④

2024.12.24

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、上下顎前突症例(出っ歯)についてお伝えしていきます。

【上下顎前突(出っ歯)とは】


 

見た目に上下の歯が前に突き出ている咬み合わせを上下顎前突と言います。顎の骨に問題がある場合と、歯だけ前に出ている場合とがあります。上下の前歯が突出したことが原因で生じた上下顎前突症が多い傾向にあります。

 

 

【上下顎前突(出っ歯)のデメリット】


 

上下顎前突は、その見た目がコンプレックスになっていることが多いです。上下顎前突の特徴として、口元が出ていると言うことがあるため、口がきちんと閉じられず、リラックスしているときは、常に口が開いた状態になる傾向があります。

そのため、口腔内が乾くことによりむし歯や歯肉炎、さらには風邪を引きやすくなります。また、上下前歯が唇側傾斜している場合は、舌癖が関係していることも多く、食べ方が汚いつばが飛びやすいなどの問題も起こることもあります。

 

 

【ご来院の理由】


 

26歳女性の患者様です。

口元が出ていることを気にして来院された患者様です。

 

 

永久歯に生え変わったころから口が閉じにくいことが気になっていました。口元が出ていることがコンプレックスで、思いきり笑うことが出来ないとのことでした。口元を気にせずに笑えるようになりたいとのことで、当院の初診カウンセリングを希望されました。

 

 

【矯正中の不安・装置選び】


 

こちらの患者様は、口元の突出感があり、4本抜歯をして矯正することになりました。そのため、抜歯症例が得意なワイヤーを提案しましたが、装置の見た目や仕事に支障がないか等に不安がありました。インビザラインはブラケット矯正と比較して、目立ちにくいだけでなく、治療中の痛みや違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

少しでもワイヤー装着する期間を短くするため、インビザラインが苦手な抜歯スペースのクローズのみワイヤーで行い、インビザラインへ移行する治療法をおすすめしました。治療期間に影響なく、ワイヤー装着の期間が短い治療方法にご納得頂き、治療をスタートすることになりました。

 

 

【治療開始・治療経過】


 

 

まずは、4本抜歯(上顎左右第一小臼歯、下顎左右第二小臼歯)を行い、ワイヤーでガタガタを並べた後、歯を抜いたスペースを閉じました。抜歯スペースが、残り数mmになった状態で、ワイヤーを外し、インビザラインへ移行する準備に入りました。

 

 

1回目のアライナーは全部で33枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまで10日交換で慣れてからは7日交換で最後まで進めて頂き、約8カ月で終了しました。

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

残っていた抜歯スペースは全て閉じ終わりました。前歯の高さ(画像②)咬み合わせ(画像①③)が十分ではないため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

 

 

2回目のアライナーは全部で23枚です。

今回はアライナーの交換は7日交換で最後まで進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である口元の突出が改善されキレイなお口元になりました!また、ガタガタ咬み合わせも改善されて、咬みやすくなったと喜んで頂けました!

 

 

【動的治療終了】


 

ワイヤーとインビザライン合わせて、約2年8ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

前歯のガタガタも並び、綺麗なアーチになりました。咬み合わせも改善され、美しい口元になりました。真横から見ても口元が下がり、患者様にも口が閉じやすくなり横顔が気にならなくなったと喜んで頂けました!横顔も美しくなり、お写真を撮るのが楽しくなったとの嬉しいお言葉も頂けました!

 

 

【まとめ】


 

主訴:口元が出ていることが気になる

診断名:上下顎前突・叢生

初診時年齢:26歳

装置名:表側矯正(ワイヤー)、マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯部位:抜歯(上顎左右第一小臼歯、下顎左右第二小臼歯)

治療期間:2年8か月

費用:920,700円(税抜価格837,000円)

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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反対咬合の表側矯正(ワイヤー)症例④

2024.11.27

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、反対咬合=受け口の歯並び症例についてお伝えしていきます。

 

【反対咬合=受け口とは】


 

本来、上の前歯は下の前歯の上に2ミリ程度重なるものですが、反対咬合とは、それが反対になっている不正咬合です。下顎が上顎を受けるように噛み合わさるので、俗に受け口ともいわれています。

反対咬合の主な原因は、不十分な上顎の成長生まれつき上顎が小さい上顎よりも下顎が大きい舌で下の前歯を押す癖がある等が考えられます。

 

 

【反対咬合=受け口のデメリット】


 

反対咬合は、見た目が悪く心理的ダメージがあること以外にも様々な問題があります。

 

①発音障害

正しい咬み合わせではないため、発音がしにくく、舌ったらずな喋り方になってしまう場合があります。特に、サ行の発音や英語の発音に発音障害が出ることが多いです。

 

②虫歯や歯周病になりやすい

反対咬合の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、唾液の分泌量が減少します。そうすると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯や歯周病、口臭を招きやすくなります。

 

③体に不具合が起こる

咬み合わせが悪いと、咀嚼機能が低下し、胃腸障害など体に不具合が起こる可能性が高くなります。その他にも、肩こりや頭痛など起こる場合があります。また、咬み合わせが悪いと噛むたびに余計な力が加わるため、歯はダメージを受け、顎関節には負担がかかります。そのため、8020達成者には、反対咬合(受け口)はいなかったという報告もあります。

※8020とは?

 80歳で20本以上の歯を持つことを言います。

 20本以上の歯があるとおせんべいやフランスパン、お肉やごぼうなど、たいていのものを噛むことができます。80歳で20本以上の歯を持つ人は、好きなものを不自由なく食べることができるので、外で友人と食事をすることもいといません。

その結果、歯の数が少ない人に比べて社交的であったり、おしゃれであったり、常に機嫌がいいなどの傾向がみられるとの調査もあります。

 

 

【ご来院の理由】


 

16歳女性の患者様です。

受け口が気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めたそうで、歯科医院や学校検診でも歯並びについて指摘をされていたそうです。歯並びを気にせず笑いたい!とのことで、当院の初診カウンセリングを受けられました。

 

 

【矯正中の不安・装置選び】


 

矯正を始めるにあたって、治療結果や治療期間等に不安がありました。精密検査後、治療計画の説明を行い、治療結果や治療期間の不安はなくなったとのことで、当院で治療をスタートすることになりました。装置の見た目に関しては気にならないとのことでしたので、表側矯正(ワイヤー)で治療開始しました。

 

 

【治療開始・治療経過】


 

まずは、上下の前歯のガタガタを並べました。その後、顎間ゴムを使用して咬み合わせの調整を行いました。

 

 

【ワイヤー矯正中の豆知識】


 

今回は、矯正治療中の正しい歯ブラシの使い方や歯磨きのコツについてご案内します!

 

☆歯磨きのポイント

 ①ブラケットの周り ②歯と歯茎の間 ③歯と歯の間

ワイヤー矯正中の歯磨きは、上記の3点をしっかりと磨くことが重要になります。

詳しい磨き方は、「矯正治療中の歯磨きについて」のブログを参考にしてください。

矯正治療中の虫歯を防ぐ【正しい歯の磨き方】

ワイヤー矯正は装置の取り外しができないため、汚れが溜まりやすく、歯磨きがしにくくなります。しっかりと歯磨きを行わないと虫歯になってしまう可能性があります。せっかく歯並びがキレイになったのに、「虫歯だらけで美しい口元に見えない!」なんてことにならないように、歯磨きを頑張りましょう!

 

 

【動的治療終了】


 

こちらの患者様は、通院間隔等しっかりとお守り頂けていたため、約1年7ヶ月で動的治療が終了しました。

 

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

反対の咬み合わせが改善され、気にせずに笑えるようになったと喜んで頂けました!

 

 

【まとめ】


 

主訴:受け口が気になる

 

診断名:反対咬合

 

初診時年齢:16歳

 

装置名:表側矯正(ワイヤー)

 

抜歯or非抜歯:非抜歯

 

治療期間:1年7ヶ月

 

費用の目安:88万円程度

詳細はこちらをご覧ください

 

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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開咬のマウスピース矯正装置(インビザライン)症例⑤

2024.10.01

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、開咬症例(前歯が開いている状態)についてお伝えしていきます。

【開咬(前歯が開いている状態)とは】


開咬とは、口を閉じた状態で、奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合っておらず、常に上下の前歯が開いている状態のことです。別名、「オープンバイト」とも言われます。

開咬の原因は、「遺伝的な原因」と「後天的な原因」に分けることができます。

遺伝による開咬は、顎の骨の形態に問題があり、顎の成長とともに進行していくのが特徴です。一方、後天的な開咬の場合は、乳幼児期の指しゃぶりや舌を前に出して前歯に押し当てたり、前歯で舌を軽く噛んだり、舌を出したりするクセなどが主な原因となります。

 

 

 

【開咬(前歯が開いている状態)のデメリット】   


 

開咬は前歯が閉じないため、見た目だけでなく様々な問題を引き起こします。

 

①食事の問題

前歯で食べ物を噛み切るのが難しいのが大きな問題です。噛み切るのに不自由をすると、しっかり噛まないまま飲み込んでしまうクセがつき、胃腸に負担がかかります。また、前歯が噛み合わないため、常に奥歯で噛みます。そうすると、顎の関節・筋肉も疲労しやすいため、顎関節症になる確率が高くなります。さらに、奥歯に必要以上の負担がかかるため、奥歯の詰め物・被せ物が外れやすくなったり、奥歯が破折したりする場合もあります。

 


②発音の問題

常に上下の前歯に隙間ができているため、話をするときに息が漏れて不明瞭な発音になってしまいます。特に、サ行・ザ行が聞き取りにくい発音になってしまいます。

③ドライマウス

開咬の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、唾液の分泌量が減少します。そうすると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯歯周病口臭を招きやすくなります。

 

 

【ご来院の理由】


 

18歳女性の患者様です。

前歯が咬んでいないことが気になるということでご来院されました。

 

こちらの患者様は、一般歯科の定期健診で指摘されたことをきっかけに、ご自身の見た目が気になり始めました。また、前歯が咬み合っておらず食事がしにくいことに困っていました。歯並びを気にせずに笑ったり、美味しいものを食べたりしたいとのことで、当院の初診カウンセリングに来院されました。

 

 

【矯正中の不安・装置選び】


 

患者様のご希望で目立ちにくい装置が良いとのことだったので、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療を進めていくことになりました!

 

 

歯を並べるためのスペースはヤスリがけを行い確保しました。また、装置の見た目以外にも滑舌が悪くならないか心配されていました。インビザラインはブラケット矯正と比較して、違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

 

 

【治療開始・治療経過】


 

1回目のアライナーは全部で27枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまでは14日交換で、慣れてから1週間交換で進めて頂きました。No.24まで使用して、約7ヶ月で終了しました。

 

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

前歯が咬み合うようになりました。しかし、まだ全体的に前歯の咬み合わせが浅く(画像1)、右側の奥歯が咬み合っていない(画像2)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

 

 

2回目のアライナーは全部で25枚です。

アライナーは1週間交換で最後まで進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

前歯がしっかりと咬み合って、美しい口元になりました!お食事がしやすく、また見た目も気にならなくなり、思いきり笑えるようになったと喜んで頂けました!

 

 

【動的治療終了】


 

こちらの患者様は、インビザラインの使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年3ヶ月で動的治療が終了しました。

 

 

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

前歯がしっかりと咬み合って美しいお口元になりました。また、矯正治療を進めていくうちに歯に対しての意識が高まり、矯正治療の途中からホワイトニングも併用して行いました。歯も白くなり、さらに美しいお口元になりました!!

 

 

【まとめ】


 

主訴:前歯が咬んでいないことが気になる

 

診断名:開咬

 

初診時年齢:18歳

 

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

 

抜歯or非抜歯:非抜歯(下顎前歯部1本欠損)

 

治療期間:1年3ヶ月

 

費用の目安:96万円(税別)程度

詳細はこちらをご覧ください

 

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

 

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生(そうせい)の表側矯正(ワイヤー)症例④

2024.04.13

こんにちは!さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院でワイヤー矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、叢生(そうせい)=ガタガタの歯並び症例についてお伝えしていきます。

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びとは】


叢生は、歯が顎に入りきらず、重なり合ってデコボコになっていたり、ガチャガチャになっていたりする状態です。「叢生」と言うと耳慣れないかもしれませんが、いわゆる「乱ぐい歯」と同じ意味です。ちなみに、「八重歯」も叢生の一種です。

 

【叢生(そうせい)=ガタガタの歯並びのデメリット】


叢生のデメリットは見た目が良くないと言う事だけではありません。歯が重なり合っているため、歯磨きが難しく、虫歯歯周病のリスクが高くなります。

さらに虫歯歯周病が進行すると、口臭の原因や歯が抜けてしまう可能性もあります。

 

 

 

【ワイヤー矯正とは】


ワイヤー矯正とは、歯の表面に『ブラケット』と呼ばれる装置を付け、そこにワイヤーを通して正しい位置に歯を動かしていく最も良く知られた歯列矯正治療法です。『矯正といえばこれ‼︎』というイメージの方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

【ご来院の理由】


19歳女性の患者様です。

ガタガタが気になるということでご来院されました。

こちらの患者様は、ご家族や学校の検診で歯並びを指摘されたそうです。きれいな歯並びにしてあげたい!とのご両親の希望で、当院の初診カウンセリングを受けられました。

 

 

【治療開始・治療経過】


ガタガタを並べるスペースがなかったので、上顎左右側切歯と下顎左右第一小臼歯(合計4本)を抜歯しました。ガタガタを並べた後、抜歯スペースを閉じ、咬み合わせの調整にエラスティックを用いました。

 

 

【動的治療終了】


動的治療が終了した際のお口の中のお写真です。

ガタガタが改善されて咬み合わせも良くなりました。上の前歯の真ん中と下の前歯の真ん中もぴったり合うようになりました。

 

 

【ワイヤー矯正中の豆知識】


今回は、矯正治療による抜歯後の歯磨きについてご案内します。

 

 

抜歯後すぐに歯磨きをしても良いのかと心配になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。抜歯をした後は、前後の歯に汚れが溜まりやすくなります。そして傷口から細菌感染して炎症を起こしてしまう恐れがあるので、抜歯した傷口以外は、清潔に保つために歯磨きをしましょう!

 

 

柔らかめの歯ブラシを使用して、歯磨き粉を付けずに歯磨きをしてください。ブラッシング時に多少出血することもありますが、問題はありません。

 

 

タフトブラシ歯間ブラシを使用すると、細かいところまで磨きやすく、オススメです!

 

詳しくは、こちらのブログをお読みください!

 

【抜歯矯正】歯を抜いた所はどうやって歯磨きしたらよいの?

 

 

【まとめ】


主訴:ガタガタが気になる

 

診断名:叢生

 

初診時年齢:19歳

 

装置名:表側矯正(ワイヤー)

 

抜歯or非抜歯:抜歯(上顎左右側切歯、下顎左右第一小臼歯)

 

治療期間:2年11ヶ月

 

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

 

費用:88万円程度(税別)

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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矯正治療中に引越すことになったら?転院の流れや注意点について解説

2024.03.27UPDATE:2025.03.10

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

矯正治療中に引越すことになったときこのまま通院できるかどうか?

もし転院する必要がある場合に転院先はどうやって見つけたらよいのか?

残りの治療費は返金してもらえるのか?

気になりますよね。この記事では矯正治療中に引越しが必要になった場合の流れや注意点についてご紹介します。

矯正治療中に引っ越すことなった場合、どうしたらいいですか?


 

引っ越しが決まったらまずは相談!

転勤や留学などの理由で引っ越しが決まった場合は転院するしないに関わらず、患者様になるべく負担のかからない治療継続方法を提案しますのでなるべく早めにご相談ください。

引越し相談

通院可能かどうか検討

転院しないで治療を続ける方法として、通院間隔を長めにして、治療を続けていただくことができます。

ワイヤー調整などのために約1ヶ月に1回、来院する必要があるワイヤー矯正や小児矯正は難しいのですが、マウスピース型矯正装置(インビザライン) であれば、マウスピースの使用状況が良い方に限り、2~3ヶ月に1回の通院で治療を進められます。

さらに、遠隔モニタリングシステム(デンタルモニタリング )を使用することで、もっと通院間隔を長くあけることも可能です。

アライン社が提供するマウスピース型矯正装置(インビザライン)は国内・国外問わず一括してデータ管理を行っているため、転居先でも安心して治療を継続できるというメリットがあります。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、もともと転勤が多くて矯正治療をためらっていた方や、留学予定がある方でも始められる矯正治療法としてもおすすめしており、実際に遠方や海外にお住いの方でも長期のお休みや帰国のタイミングを利用して通院して下さる患者さまもいらっしゃいます。

矯正治療中に転院はできる?


転院は、可能です。

しかし、矯正治療中の転院はあまりお勧めではありません。それは、歯列矯正の治療計画は作成する歯科医師によって考え方や治療方法があるからです。

そして、その治療計画をもとに治療を進めていきます。時には治療計画通りに歯が動かないこともあり、修正をしながら最終的な歯並びとかみ合わせを目指していくため途中で担当する歯科医師が代わると、治療方針が変わってしまう可能性もありますし、最初に担当した歯科医師は最後まで患者さまの歯並びを見届けることができません。

できれば、歯の矯正治療は転院しないで遠方からでも通院を続けていただくことが望ましいです。

転院する場合には

とはいえ、引越し先が遠方で通院が難しく転院せざる得ない場合もあると思います。そうなったときは、転院先に治療を引き継いでもらえるよう紹介状と資料を作成します。

転院先を見つける

転院先は、引越し先の地域の歯列矯正に精通した歯科医院をご紹介します。もちろん、患者さん自身で指定してくださっても構いません。日本全国の歯列矯正専門の歯科医師をこちらのサイトから探すことができます。

転院することになったら気をつけること

ワイヤー矯正や舌側矯正は、ブラケットの種類など矯正器具の種類によっては、医院によって使用しているものが異なり、器具を付け替えることになる可能性があります。転居先が海外の場合、治療に関する情報の共有が難しいこともあります。

転院する場合の費用について

もし、当院での治療を中断して転院することになったときは、転院先への紹介状と転院資料作成費がかかります。治療費を一括ですでにお支払済みの場合は、費用の精算を行い、残りの治療費は返金いたします。

治療の進み具合によっては返金がないこともあります。

矯正前でも矯正中でも引っ越しや転勤に関するご不安がありましたらお気軽にご相談ください!

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上下顎前突のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例③

2024.03.16UPDATE:2024.12.03

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、上下顎前突症例(出っ歯)についてお伝えしていきます。

【上下顎前突(出っ歯)とは】


 

見た目に上下の歯が前に突き出ている咬み合わせを上下顎前突と言います。顎の骨に問題がある場合と、歯だけ前に出ている場合とがあります。上下の前歯が突出したことが原因で生じた上下顎前突症が多い傾向にあります。

 

 

 

【上下顎前突(出っ歯)のデメリット】


 

上下顎前突は、その見た目がコンプレックスになっていることが多いです。上下顎前突の特徴として、口元が出ていると言うことがあるため、口がきちんと閉じられず、リラックスしているときは、常に口が開いた状態になる傾向があります。

 

 

そのため、口腔内が乾くことによりむし歯や歯肉炎、さらには風邪を引きやすくなります。また、上下前歯が唇側傾斜している場合は、舌癖が関係していることも多く、食べ方が汚いつばが飛びやすいなどの問題も起こることもあります。

 

 

【ご来院の理由】


 

45歳女性の患者様です。

口元が出ていることを気にして来院された患者様です。

 

 

20年位前から、口元が出ていることが気になっていました。口元が出ていることがコンプレックスで、思いきり笑うことが出来ないとのことでした。口元を気にせずに笑えるようになりたいとのことで、当院の初診カウンセリングを希望されました。

 

 

【矯正中の不安・装置選び】


 

こちらの患者様は、装置の見た目や仕事に支障がないか等に不安がありました。そのため、当院ではインビザラインをおすすめしました。

 

 

インビザラインはブラケット矯正と比較して、目立ちにくいだけでなく、治療中の痛みや違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

 

 

【治療開始・治療経過】


 

1回目のアライナーは全部で36枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまで14日交換で慣れてからは7日交換でNO.34まで進めて頂き、約9カ月で終了しました。

 

 

 

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

大きなガタガタと出っ歯が少し改善されました。患者様の主訴である「口元の突出感」の改善が十分ではないため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

 

 

2回目のアライナーは全部で19枚です。

今回はアライナーの交換は7日交換で最後まで進めて頂き、約5ヶ月で終了しました。

 

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である口元の突出が改善されキレイなお口元になりました!また、咬み合わせも改善されて、咬みやすくなったと喜んで頂けました!

 

 

【動的治療終了】


 

通院間隔をしっかりとお守り頂けていたため、約1年4ヶ月で動的治療が終了しました。

 

 

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

前歯のガタガタも並び、綺麗なアーチになりました。咬み合わせも改善され、上下の前歯の中心も揃い、美しい口元になりました。真横から見ても口元が下がり、患者様にも口が閉じやすくなり横顔が気にならなくなったと喜んで頂けました!横顔も美しくなり、お写真を撮るのが楽しくなったとの嬉しいお言葉も頂けました!

 

 

【まとめ】


 

主訴:口元が出ていることが気になる

 

診断名:上下顎前突

 

初診時年齢:45歳

 

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン)

 

抜歯or非抜歯:非抜歯

 

治療期間:1年4か月

 

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

 

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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【開咬(かいこう)】上下の前歯が咬めない歯並びの表側矯正(ワイヤー)症例④

2024.03.09

 

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、開咬症例(前歯が開いている状態)についてお伝えしていきます。

【開咬(前歯が開いている状態)とは】


 

開咬とは、口を閉じた状態で、奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合っておらず、常に上下の前歯が開いている状態のことです。別名、「オープンバイト」とも言われます。

開咬の原因は、「遺伝的な原因」と「後天的な原因」に分けることができます。

遺伝による開咬は、顎の骨の形態に問題があり、顎の成長とともに進行していくのが特徴です。一方、後天的な開咬の場合は、乳幼児期の指しゃぶりや舌を前に出して前歯に押し当てたり、前歯で舌を軽く噛んだり、舌を出したりするクセなどが主な原因となります。

 

 

 

【開咬(前歯が開いている状態)のデメリット】 


 

開咬は前歯が閉じないため、見た目だけでなく様々な問題を引き起こします。

 

①食事の問題

前歯で食べ物を噛み切るのが難しいのが大きな問題です。噛み切るのに不自由をすると、しっかり噛まないまま飲み込んでしまうクセがつき、胃腸に負担がかかります。

また、前歯が噛み合わないため、常に奥歯で噛みます。そうすると、顎の関節・筋肉も疲労しやすいため、顎関節症になる確率が高くなります。さらに、奥歯に必要以上の負担がかかるため、奥歯の詰め物・被せ物が外れやすくなったり、奥歯が破折したりする場合もあります。

 

 

②発音の問題

常に上下の前歯に隙間ができているため、話をするときに息が漏れて不明瞭な発音になってしまいます。特に、サ行・ザ行が聞き取りにくい発音になってしまいます。

 

③ドライマウス

開咬の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、唾液の分泌量が減少します。そうすると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯や歯周病、口臭を招きやすくなります。

 

 

【ご来院の理由】


 

11歳女性の患者様です。

前歯が咬んでいないことが気になるということでご来院されました。

 

 

こちらの患者様は、大人の歯に生え変わるころから見た目が気になっていました。また、前歯が咬み合っておらず見た目が気になるそうです。コンプレックスである歯並びを改善したいとのことで、当院の初診カウンセリングに来院されました。

 

 

【矯正中の不安・装置選び】


 

特に装置の見え方は気にしておらず、1番安く矯正したいとのことでしたので、表側矯正(ワイヤー)のシルバーワイヤーで、治療を進めていくことになりました!

 

 

全体の治療期間や治療中の痛み歯を抜くことへの不安などがありました。Consの際に担当Dr.から、治療期間や歯を抜く必要性について、しっかりとご説明させて頂き、治療に対する不安はなくなったとのことで、当院での治療がスタートしました。

 

 

【治療開始・治療経過】


 

 

口元の突出感もありました。前歯を咬ませながら口元を引っ込めたいとの患者様からのご希望もあり、抜歯(上顎左右第一小臼歯)をして、歯並びを改善しました。まずはガタガタを改善して、その後、抜歯スペースを利用して口元を下げながら前歯を咬ませる作業を行いました。

 

 

【ワイヤー矯正中の豆知識】


 

今回は、パワーチェーンについてご案内します!

パワーチェーンとは下のイラストのように、つながっているゴムのことを言います。

今回のように、抜歯症例の場合、ガタガタをほどいて硬いワイヤーを入れたあと、抜歯スペースを閉じる際に使用します。その他にも、ゴムのかけ方によっては、細かい歯のねじれ改善牽引などに使用します。ゴムが繋がっているため汚れが溜まりやすくなります。しっかりと歯磨きするようにしましょう!!

 

 

【動的治療終了】


 

こちらの患者様は、通院間隔等しっかりとお守り頂けていたため、約3年6ヶ月で動的治療が終了しました。

 

 

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

前歯がしっかりと咬み合い、口元の突出感も改善され、美しい口元になりました!

 

 

【まとめ】


 

主訴:前歯が咬んでいないことが気になる

 

診断名:開咬

 

初診時年齢:11歳

 

装置名:表側矯正(ワイヤー

 

抜歯or非抜歯: 抜歯(上顎左右第一小臼歯)

 

治療期間:3年6ヶ月

 

費用:88万円程度(税別

詳細はこちらをご覧ください

 

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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反対咬合のマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例⑤

2023.06.29UPDATE:2023.08.29

こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、反対咬合=受け口の歯並び症例についてお伝えしていきます。

【反対咬合=受け口とは】


 

本来、上の前歯は下の前歯の上に2ミリ程度重なるものですが、反対咬合とは、それが反対になっている不正咬合です。下顎が上顎を受けるように噛み合わさるので、俗に受け口ともいわれています。

 

 

反対咬合の主な原因は、不十分な上顎の成長や生まれつき上顎が小さい上顎よりも下顎が大きい舌で下の前歯を押す癖がある等が考えられます。

 

 

 

 

【反対咬合=受け口のデメリット】


 

反対咬合は、見た目が悪く心理的ダメージがあること以外にも様々な問題があります。

 

①発音障害

正しい咬み合わせではないため、発音がしにくく、舌ったらずな喋り方になってしまう場合があります。特に、サ行の発音英語の発音発音障害が出ることが多いです。

 

②虫歯や歯周病になりやすい

反対咬合の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、唾液の分泌量が減少します。そうすると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯歯周病口臭を招きやすくなります。

 

 

③体に不具合が起こる

咬み合わせが悪いと、咀嚼機能が低下し、胃腸障害など体に不具合が起こる可能性が高くなります。その他にも、肩こりや頭痛など起こる場合があります。

 

 

また、咬み合わせが悪いと噛むたびに余計な力が加わるため、歯はダメージを受け顎関節には負担がかかります。そのため、8020達成者には、反対咬合(受け口)はいなかったという報告もあります。

 

 

※8020とは?

 80歳で20本以上の歯を持つことを言います。

 20本以上の歯があるとおせんべいやフランスパン、お肉やごぼうなど、たいていのものを噛むことができます。80歳で20本以上の歯を持つ人は、好きなものを不自由なく食べることができるので、外で友人と食事をすることもいといません。

 

 

その結果、歯の数が少ない人に比べて社交的であったり、おしゃれであったり、常に機嫌がいいなどの傾向がみられるとの調査もあります。

 

 

 

 

【ご来院の理由】


 

46歳女性の患者様です。

受け口が気になるということでご来院されました。

 

 

こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めました。日常生活でも食事がしにくく、また話しにくいなどの不便もあったそうです。歯並びを気にせず笑いたい!とのことで、矯正治療をしようと決めました。難症例でも対応できる矯正専門医院で、矯正認定医の治療を受けたいとのことで、当院の初診カウンセリングを受けられました。

 

 

 

 

【矯正中の不安・装置選び】


 

矯正治療を始めるにあたって治療中の痛みに不安がありました。咬み合わせの改善は、下の前歯を1本抜きIPR(やすり掛け)顎間ゴムで改善する方法をご提案しました。

 

 

目立ちにくい装置を希望されていたので、インビザラインでの治療をご提案しました。インビザラインはブラケット矯正と比較して、痛みや違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。

 

 

 

 

【治療開始・治療経過】


 

1回目のアライナーは全部で39枚です。

アライナーの交換は、装置に慣れるまで14日交換で進めて頂き、慣れてからは7日交換で進めて頂きました。No.34まで使用して頂き、約9カ月で終了しました。

 

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である「受け口」は、1回目のアライナーで改善されました。しかし、奥歯と2番目の歯の咬み合わせが十分ではないため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

 

 

2回目のアライナーは全部で27枚です。

今回は顎間ゴムを併用し、最初から7日交換で進めて頂き、約7ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

奥歯もしっかりと咬むようになり、全体の咬み合わせが良くなりました

 

 

 

 

【動的治療終了】


 

こちらの患者様は、インビザラインの使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年6ヶ月で動的治療が終了しました。

 

 

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

受け口が改善され、前歯が正しく咬み合っています。全体の咬み合わせも良くなり、さらに横から見ても美しい口元になりました。

 

 

 

 

【まとめ】


 

主訴:受け口が気になる

 

診断名:反対咬合

 

初診時年齢:46歳

 

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

 

抜歯or非抜歯:抜歯(下顎左側側切歯)

 

治療期間:1年6ヶ月

 

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

 

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)の表側矯正(ワイヤー)症例③

2023.05.30UPDATE:2023.06.30

こんにちは。

さいたま市大宮 SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、上下顎前突症例(出っ歯)についてお伝えしていきます。

【上下顎前突(出っ歯)とは】


 

見た目に上下の歯が前に突き出ている咬み合わせを上下顎前突と言います。顎の骨に問題がある場合と、歯だけ前に出ている場合とがあります。上下の前歯が突出したことが原因で生じた上下顎前突症が多い傾向にあります。

 

 

 

【上下顎前突(出っ歯)のデメリット】


 

上下顎前突は、その見た目がコンプレックスになっていることが多いです。上下顎前突の特徴として、口元が出ていると言うことがあるため、口がきちんと閉じられず、リラックスしているときは、常に口が開いた状態になる傾向があります。

 

 

そのため、口腔内が乾くことによりむし歯歯肉炎、さらには風邪を引きやすくなります。また、上下前歯が唇側傾斜している場合は、舌癖が関係していることも多く、食べ方が汚いつばが飛びやすいなどの問題も起こることもあります。

 

 

 

【ご来院の理由】


 

23歳女性の患者様です。

口元が出ていることを気にして来院された患者様です。

 

 

永久歯に生え変わる頃から、口元が出ていることが気になっていました。口元が出ていることがコンプレックスで、思いきり笑うことが出来ないとのことでした。口元を気にせずに笑えるようになりたいとのことで、当院の初診カウンセリングを希望されました。

 

 

 

【矯正中の不安・装置選び】


 

こちらの患者様は、治療期間や支払い方法に不安がありました。治療期間を気にされていて、装置の見た目に関しては気にならないとのことでしたので、表側矯正(ワイヤー)での矯正治療をオススメしました。

矯正治療っていつ・どんなお金がかかるの?料金が発生する7つのタイミング

表側矯正(ワイヤー)の方がインビザラインと比較して、抜歯症例が得意な場合がほとんどです。また当院では、患者様の様々なニーズにお応えするため、矯正料金のお支払方法もいくつかご用意してあります。

 

 

 

【治療開始・治療経過】


 

口元をグッと下げたいとのことでしたので、合計4本(上下左右第一小臼歯)抜歯して、治療を開始しました。

 

まずは、ガタガタを並べて抜歯したスペースを閉じるための準備を行いました。その後、抜歯スペースを閉じ、最後に咬み合わせの調整を行いました。

 

 

 

【動的治療終了】


 

通院間隔をしっかりとお守り頂けていたため、約1年11ヶ月で動的治療が終了しました。

 

 

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

前歯のガタガタも並び、綺麗なアーチになりました。咬み合わせも改善され、上下の前歯の中心も揃い、美しい口元になりました。真横から見ても口元が下がり、患者様にも口が閉じやすくなり横顔が気にならなくなったと喜んで頂けました!横顔も美しくなり、お写真を撮るのが楽しくなったとの嬉しいお言葉も頂けました!

 

 

 

【ワイヤー矯正中の豆知識】


 

今回は、矯正治療中の正しい歯ブラシの使い方や歯磨きのコツについてご案内します!

 

☆歯磨きのポイント

 ①ブラケットの周り ②歯と歯茎の間 ③歯と歯の間

ワイヤー矯正中の歯磨きは、上記の3点をしっかりと磨くことが重要になります。

詳しい磨き方は、「矯正治療中の歯磨きについて」のブログを参考にしてください。

矯正治療中の虫歯を防ぐ【正しい歯の磨き方】

ワイヤー矯正は装置の取り外しができないため、汚れが溜まりやすく、歯磨きがしにくくなります。しっかりと歯磨きを行わないと虫歯になってしまう可能性があります。せっかく歯並びがキレイになったのに、「虫歯だらけで美しい口元に見えない!」なんてことにならないように、歯磨きを頑張りましょう!

 

 

 

【まとめ】


 

主訴:口元が出ていることが気になる

 

診断名:上下顎前突

 

初診時年齢:23歳

 

装置名:表側矯正(ワイヤー)

 

抜歯or非抜歯:抜歯(上下左右第一小臼歯)

 

治療期間:1年11ヶ月

 

費用の目安:88万円程度

 

詳細はこちらをご覧ください

 

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上顎前突のマウスピース矯正装置(インビザライン)症例⑤

2023.04.25UPDATE:2023.05.05

こんにちは。

さいたま市大宮 SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

 

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。

今回のブログでは、上顎前突症例(出っ歯)についてお伝えしていきます。

【上顎前突(出っ歯)とは】


 

上顎前突(出っ歯)とは、上の歯が下の歯よりも前に出過ぎた状態のことです。大きく分類すると、上の歯の傾斜によって出っ歯になっている場合歯性の上顎前突)と、下顎に比べ上顎全体が大きく、上顎の歯茎と歯が前方に突き出ている場合骨格性の上顎前突)があります。

 

 

 

 

【上顎前突(出っ歯)のデメリット】


 

まず「見た目の悪さ」があり、横顔のバランスが悪かったり、笑ったときに歯茎が目立ったりするため、それがコンプレックスになってしまう方も少なくありません。また、以下のように外見以外にも様々な問題があります。

 

①唇が閉じにくく、口呼吸になりがちなため、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になりやすい

②ドライマウスになると唾液の分泌量が減少し、虫歯歯周病になりやすく、口臭の原因にもなる

③前歯が前に出ているため噛み合わせが悪くなり、食べ物をうまく噛み砕けない

④スポーツや事故のときに、前歯が折れたり唇が切れたりしやすい

⑤下顎を前にズラして噛むクセがつき、顎の関節に負担がかかって顎関節症になりやすい

 

 

 

 

【ご来院の理由】


 

22歳女性の患者様です。

下の前歯のガタガタ出っ歯を気にして来院された患者様です。

 

 

永久歯が生えそろった頃から、下の前歯のガタガタ出っ歯が気になっていました。歯磨きが難しいことがずっと大変だったそうです。社会人になって、矯正を始めようと思い、当院の初診カウンセリングを希望されました。

 

 

 

【矯正中の不安・装置選び】


 

矯正治療を始めるにあたって、装置の見た目や日常生活に支障がないか等に不安がありました。そのため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療をご提案しました!インビザラインはブラケット矯正と比較して、目立ちにくいだけでなく、治療中の痛みが少なく、違和感や日常生活への支障も少ない装置になっております。

 

その他、支払い方法等に不安があったそうですが、デンタルローンがあり安心して頂けました。当院では、患者様のニーズに合わせて、様々な支払い方法をご用意しております。

 

患者様にとって最適な支払い方法をお選び頂くことが出来ます。

矯正治療っていつ・どんなお金がかかるの?料金が発生する7つのタイミング

 

 

 

【治療開始・治療経過】


 

非抜歯で行いましたが、前歯のガタガタと出っ歯を改善するスペースを確保するため、IPR(ヤスリ掛け)を行いました。

 

1回目のアライナーは全部で39枚です。アライナーは慣れるまで14日交換→10日交換と徐々にペースアップし、装置に慣れてからは1週間交換で進めて頂き、約10ヶ月で終了しました。

 

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

ある程度の前歯のガタガタは、今回のアライナーで改善されました。しかし、まだ出っ歯が少し残っていることと、細かい前歯のガタガタがあるため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

 

 

2回目のアライナーは全部で18枚です。

アライナーは1週間交換で進めて頂き、約5ヶ月で終了しました。

 

 

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である出っ歯と前歯のガタガタが改善されました。全体的口元が下がり、上下の歯の中心も揃い、綺麗なお口元になりました!

 

 

 

【動的治療終了】


 

こちらの患者様は、インビザラインの使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年6ヶ月で動的治療が終了しました。

 

 

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

飛び出していた上の前歯が引っ込み、美しい口元になりました!非抜歯で治療しましたが、真横から見ても口元が下がり、患者様にも口が閉じやすくなり横顔が気にならなくなったと喜んで頂けました!横顔も美しくなり、お写真を撮るのが楽しくなったとの嬉しいお言葉も頂けました!

 

 

 

【まとめ】


 

主訴: 出っ歯と下の前歯のガタガタ

 

診断名:上顎前突・叢生

 

初診時年齢:22歳

 

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン

 

抜歯or非抜歯:非抜歯

 

治療期間:1年6ヶ月

 

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

 

リスク・副作用:

痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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