こんにちは。

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。

実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、上顎前突症例(出っ歯)についてお伝えしていきます。

【上顎前突(出っ歯)とは】


上顎前突(出っ歯)とは、上の歯が下の歯よりも前に出過ぎた状態のことです。大きく分類すると、上の歯の傾斜によって出っ歯になっている場合歯性の上顎前突)と、下顎に比べ上顎全体が大きく、上顎の歯茎と歯が前方に突き出ている場合骨格性の上顎前突)があります。

【上顎前突(出っ歯)のデメリット】


まず「見た目の悪さ」があり、横顔のバランスが悪かったり、笑ったときに歯茎が目立ったりするため、それがコンプレックスになってしまう方も少なくありません。また、以下のように外見以外にも様々な問題があります。

①唇が閉じにくく、口呼吸になりがちなため、ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になりやすい

②ドライマウスになると唾液の分泌量が減少し、虫歯歯周病になりやすく、口臭の原因にもなる

③前歯が前に出ているため噛み合わせが悪くなり、食べ物をうまく噛み砕けない

④スポーツや事故のときに、前歯が折れたり唇が切れたりしやすい

⑤下顎を前にズラして噛むクセがつき、顎の関節に負担がかかって顎関節症になりやすい

【ご来院の理由】


22歳女性の患者様です。

口元が出ていることを気にして来院された患者様です。

こちらの患者様は永久歯が生えそろった頃から、口元が出ていることが気になっていました。特に、横顔や口が閉じにくいことが1番気になっているそうです。口元を気にせず笑えるようになりたいとのことで、当院の初診カウンセリングを希望されました。

【矯正中の不安・装置選び】


こちらの患者様は矯正治療を始めるにあたって、治療中の痛み日常生活に支障がないか等に不安がありました。そのため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療をご提案しました!マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、治療中の痛みが少なく、また違和感や日常生活への支障も少ない装置です。

その他にも医院選びの基準として歯科医師の技術を重視されていました。矯正専門医院でマウスピース型矯正装置(インビザライン)治療の経験が豊富なところでの治療を望まれていたそうで、当院で矯正治療を始めることになりました!

【治療開始・治療経過】


1回目のアライナーは全部で32枚です。

アライナーは慣れるまで10日交換で、装置に慣れてから1週間交換で進めて頂き、約8カ月で終了しました。

 

こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様が1番気にされていた口元を下げるために、ヤスリがけ(IPR)を行い、全体的に口元が下がりました!しかし、左の奥歯がまだ十分に咬んでいない(画像2)ようです。また上下の歯の中心が揃っていない(画像1)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。

2回目のアライナーも全部で32枚です。

1回目と同じくアライナーは1週間交換で進めて頂き、約8ヶ月で終了しました。

こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。

患者様の主訴である出っ歯咬み合わせが改善されました。また、上下の歯の中心が揃い、綺麗なお口元になりました!

【動的治療終了】


こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年6ヶ月で動的治療が終了しました。

こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。

上の歯の前歯が飛び出し三角形のようになっていたアーチが、綺麗な丸いアーチになり、美しい口元になりました!真横から見ても口元が下がり、患者様にも口が閉じやすくなり横顔が気にならなくなったと喜んで頂けました!

【まとめ】


主訴:口元が出ていることが気になる

診断名:上顎前突

初診時年齢:22歳

装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン )

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年6ヶ月

費用の目安:96万円程度

詳細はこちらをご覧ください

リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り