こんにちは!大宮SHIN矯正歯科・歯科衛生士のHです。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のマウスピースを作り直す、追加アライナーのことを、普段私たちは『リファインメント』と呼んでいます。『リファインメント』とは改良・改善の意味を持ちます。今日は『リファインメント』について詳しく触れてみようと思います。
目次
『リファインメント』の流れ
ドクターから『リファインメント』の指示がでたら、治療を始める時に行った精密検査のときと同じように、レントゲン・口腔内写真・顔貌写真・ITERO(アイテロ)などの再撮影を行います。そしてその資料をもとに、改めて治療計画を立て直します。
ドクターの判断による『リファインメント』は、治療費の追加料金は一切かかりません。
『リファインメント』によって変更になること
・アタッチメントの数や形が変わる
・ゴム掛けを追加する または 無くす
・バイトランプ(咬み合わせを調整するために設置されるもの)を追加する または 無くす
・IPRアイピーアール(歯と歯の間の隙間を作ること)を追加する
そのため、私は最初にお話したようにアタッチメントを付け直してもらったのです。
治療を開始する時点で、最初から最後までマウスピースが出来上がっているマウスピース型矯正装置(インビザライン )ですが、そのマウスピースを全て使用するという方はほぼいらっしゃいません。
大抵の方が『リファイメント』を何回か行って微調整を行い、治療計画の軌道修正を繰り返して、最終的に正しい歯並びのゴールを目指していきます😊
『リファイメント』では、前回よりもマウスピースの枚数が増えたり・減ったりすることがあります!ちなみに私は、前回43枚だったマウスピースが、なんと!今回は12枚でした✨
やはり枚数が減るとモチベーションが上がりますし、私は光加速型矯正装置(オルソパルス)
を併用していて現在3日交換なので、約1か月ほどで今回の追加アライナーを終える計算になります♪
『リファインメント』になるタイミングはどんな時?
例えば、私のように出っ歯をマウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療している場合、割と早い段階で前歯のガタガタが目立たなくなります。
すると、同じような歯並びの患者様は「もう歯並びはバッチリになったな~」と思われるかもしれません。しかし、そんなときに「マウスピースを作り直しましょう」と言われ、がっかりした方もいるのではないでしょうか。
実は、前歯の方は綺麗に並んでいても、まだ奥歯の咬み合わせが不十分な場合が多いのです。
こちらをご覧ください。
一見、前から見ると綺麗な歯並びに見えるのですが、奥歯は下の歯と上の歯の間に隙間ができてしまっています。このような場合に『リファインメント』を行います。そして、ゴム掛けを追加して上下の奥歯の咬み合わせを調整していきます。
『リファインメント』以外の方法で、奥歯の咬み合わせを調整する場合
この、奥歯の咬み合わせが浮いてしまっている原因として、マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療の場合、マウスピースで上下とも噛む面が覆われているため、マウスピースの厚さ分咬み合わせが浮いてしまうことが考えられます。
マウスピースをつくり直す『リファインメント』以外にも、噛み合わせを調整する方法があります。
・奥歯の部分のマウスピースをカットし噛む面を解放する
・床型リテーナーを使用して調整していく
・一部ブラケット装置を装着して調整していく
前歯の歯並びが綺麗になっても、奥歯の咬み合わせが悪いままでは、様々な身体の不調の原因になりかねません。例えば…虫歯になりやすい・顎関節症・顔や表情がゆがむ・頭痛や肩こり、などです。
わたしの治療ももう少し続きます。審美的な見た目だけではなく、健康的な歯並びと咬み合わせを手に入れるためには、焦らず、時間をかけて歯列矯正治療を一緒に頑張りましょう!