こんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のHです。

矯正治療を始めるとしたら、どんなスケジュールで治療が進むのか気になりますよね。そこで、出っ歯をマウスピース型矯正装置(インビザライン )で矯正する場合の治療の流れをお伝えしていこうと思います。

みんなが全く同じ治療スケジュールにはなりませんが、治療期間が長い矯正治療を検討している方の参考にしていただければ幸いです!今回は主に治療を始める前に行う精密検査についてお伝えします!

精密検査の前に…まずは初診カウンセリング

自分の歯並びに自信が持てない・初対面の人と話すときや写真を撮るときに大きく口をあけて笑えない…といったコンプレックスはありませんか?そんな悩みを克服したくて、歯列矯正に興味を持ったら、まずは、初診カウンセリングを受けましょう。

当院の初診カウンセリングでは、はじめに、お口の中の写真と3枚の顔写真を撮影します。お顔の写真を撮影する目的は、顔や顎の歪みがないか、口を開けた時の歯の見え方を確認するためです。

口腔内写真(お口の中の写真)

顔写真

①お口を閉じた状態②お口を開けて笑った顔、そして③横顔の3枚の顔写真を撮影

撮影した写真をもとに、ドクターから治療方針や矯正装置の種類についての説明があります。

その説明を受けて、矯正治療していることが目立たなくて歯磨きがしやすく、さらにホワイトニングが併用できるという理由で、院内で選ぶ方が最も多い透明で取り外しできるマウスピース矯正装置(インビザライン)に興味を持ち、矯正治療を始めたいう気持ちが強くなりました。

そこで、歯並びに合った、より詳しい治療計画を作成するため、お口の中の資料を採取する精密検査をうけていただきます。

精密検査で行うこと

パノラマレントゲン

口腔内全体を横長の風景写真(=パノラマ写真)のように映し出すことから、パノラマレントゲンと言われています。大まかな歯と歯根の状態や神経の位置がわかるレントゲンは矯正歯科以外の歯科医院でも使用されています。

矯正治療のためにレントゲンを撮影する目的は、抜歯が必要な場合の抜歯する歯の確認と虫歯や歯周病がないか歯の健康状態を確認します。

セファロ

セファロとは矯正歯科用の特別なレントゲンで、頭部のレントゲンを撮影することができます。顔の骨格や顎の位置を調べることが目的で撮影します。

例えば「出っ歯」の場合、は次の4つの骨格的な原因が考えられるのですが、セファロによってどれに該当するか判断できます。

  1. ①上顎が大きい
  2. ②上の歯が大きい
  3. ③下顎が小さい
  4. ④下の歯が引っ込んでいる

口腔内スキャナー(iTero Element アイテロエレメント)

一通りの写真撮影が終わったら、次は歯型を取ります。当院では口腔内スキャナー(iTero element アイテロ エレメント)を導入しています。口腔内スキャナーはスライムのような柔らかい印象剤を口に入れて歯型をとるより、快適に歯型を採ることができます。

精密検査後の流れ

クリンチェックの作成

マウスピース型矯正装置(インビザライン)で矯正する場合は、精密検査で採得したデータをアメリカにあるインビザライン本社に送信します。約1ヶ月後、クリンチェックと呼ばれる精密な3Dのシミュレーション(=治療計画)が出来上がります。

クリンチェックでは、理想的な歯並びに向かって歯が移動していく様子を動画 で確認することができます。ドクターから治療計画の説明を受けて問題なければ、これから歯を動かしていくためのアライナーと呼ばれるマウスピースを発注します。

クリンチェックの動画は患者さまにとって、矯正治療後の歯並びがイメージしやすいのではないでしょうか。次回はいよいよ歯を動かして治療が始まります。マウスピース (アライナー)を装着してからの治療の流れをご説明します。