こんにちは。さいたま市、大宮SHIN矯正歯科 院長の矢野です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン )は、患者様にとって

①見えない

②取り外しが可能

③痛みが少ない

等のメリットが大きく、不正咬合の状態によってはワイヤー矯正よりも短期間で質の高い治療結果を達成できます。その一方で、デメリットもあることを理解しておく必要があります。

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1.(歯科医師の)症例判断力

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、基本的にほとんどの症例に適応可能です。

しかしそこには担当医の適切な症例判断力が欠かせません。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)はどの歯科医師が使用しても同じと思われがちですが、決してそのような事はありません。 

2.(歯科医師の)矯正治療の技術力

当たり前のようですが、技術力がなければマウスピース型矯正装置(インビザライン)は理想的な結果を導く事はできません。

しかし、歯科医師の技術力を見極めるのは、なかなか難しいですね。

見極めるポイントの一つは、一般的な(ワイヤー)矯正の経験が豊富で、かつ、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療経験が豊富な矯正医である事だと思います。

3. 患者さんのモチベーション不足

マウスピースは患者さんの意志で取り外し可能です。

矯正装置を外して、食事や歯磨きを行うことができるため、一般的な矯正治療に比べると快適です。

しかし、120時間以上装着していないと、つまり、食事や歯磨き等、一部の時間以外は寝るときも装着していなければなりません。

20時間装着していないと、治療スタート前にシュミレーションした通りに治療が進んでいきません。つまり、治療期間がどんどん延長していきます。 

もし治療が予定通り進まなければどうしたらよいのか?

マウスピース型矯正装置(インビザライン)には得意な動きと不得意な動きがあります。

不得意な動きは必要に応じてワイヤー矯正で部分的にリカバリーします。

ただ歯を並べるだけが矯正治療ではなく、しっかりした咬み合せを作ってこその矯正治療です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の利点、欠点と患者様の歯並びがマウスピースを使用した治療に適応するのか、ワイヤー矯正を組み合わせなければいけないか等、

しっかり説明してもらう事が大切です。