こんにちは。さいたま市大宮のSHIN矯正歯科、院長の矢野です。

 

以前、効率よく歯を動かすためのマウスピース型矯正装置(インビザライン )のアクティブサーフェスについて触れましたが、そもそも硬い歯茎の骨に埋まっているはずの歯なのに、矯正治療によってなぜ動くのでしょうか?

 

 

◆歯が動く仕組み


 

 

歯を動かすためには、歯を支えている歯根膜歯槽骨のリモデリングが不可欠です。

リモデリングとは、新しく造りかえられることを意味し、矯正治療では、歯が動く度に前方の骨が溶け、後方に新しい骨が造られる現象を指します。

それを繰り返すことで、硬い骨に埋まった歯でも、徐々に動かしていくことが可能となるのです。

 

 

 

 

歯と顎の骨の間には、歯根膜という膜があり、その中には、破骨細胞(骨を吸収する細胞)にも骨芽細胞(骨を作る細胞)にもなれる細胞があります。

 

 

その細胞に、ワイヤーやインビザラインのアタッチメントなどの矯正装置で動かしたい方向に刺激を与えます。すると、引っ張られている側の歯根膜の細胞が骨を吸収し、反対側の歯根膜の細胞が新たに骨をつくり出すことで、顎の骨の形を変えながら歯並びが変わっていきます。

 

歯が無理なく、体が持つ自然のペース(=歯が生えてくるときと同じ速さ)で動く距離は1ヶ月に0.5mm〜1mm程度と言われています。歯や歯周組織に負担をかけずに徐々に歯を動かすために、加える力の大きさや方向を十分に考慮して、弱い力を継続的に加えていくので矯正治療は時間がかかるのです。

 

治療期間を短縮したいからといって、強い力を加えれば歯が早く動くということはありません。自然に反した負荷は場合によっては、歯根や周囲の骨に大きなダメージを与えてしまいます。

 

 

 

◆矯正治療における歯の動かし方のパターン


 

 

①歯体移動(水平移動)

 

歯間の隙間をなくすため、歯を横にスライドさせる動かし方。最も多く矯正治療で使用される動きです。

 

 

 

②挺出(ていしゅつ)

 

歯を歯茎から引っ張り出す動かし方。

 

③圧下(あっか)

 

歯を歯茎に埋め込む動かし方。

 

 

④捻転(ねんてん)

 

ねじれて生えている歯の向きを正しい向きになるよう回転させる動かし方。

 

 

⑤傾斜移動

 

歯根の位置はあまり変えずに、歯を起こす動かし方。

 

 

⑥歯根移動

 

歯冠はあまり動かさず、歯根だけを主に動かす動かし方。

 

 

 

矯正治療の歯の動かし方はひとつではありません。不正咬合の種類によって、いくつかの動かし方のパターンを組み合わせて、正しい歯並びの方向へ歯を移動させていきます。

 


 

 

 

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