反対咬合ってどんな歯並び?原因と防ぐ方法について

2025.09.05

こんにちは

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 院長の矢野です。

 

当院の過去ブログで「出っ歯」「八重歯」について触れましたが

本日は受け口しゃくれと呼ばれる歯並びに触れていきます。

受け口やしゃくれとはどんな歯並び?

受け口やしゃくれの歯並びを歯科用語で

下顎前突(かがくぜんとつ)反対咬合(はんたいこうごう)といいます。

歯の土台となる顎の骨の位置関係で

下顎の骨が上顎の骨より前方に出ていることを下顎前突

上顎の歯より下顎の歯が前方に位置することを反対咬合といいます。

(下顎前突の人も下の歯が上の歯より前に出てくるので反対咬合となります。)

反対咬合のデメリット

  1. かみづらい
  2. 見た目が気になりやすい
  3. 歯茎が下がりやすく、歯周病や歯肉炎にかかりやすい
  4. サ行・タ行の発音がしづらい
  5. 顎関節症になりやすい

反対咬合になる原因

①成長期における骨の発達によるもの

  • 上顎の成長が不十分
  • 上顎より下顎が過成長
  • 前歯の生え替わりが上手くいかなかった

②環境的要因

  • 指しゃぶり
  • 下の前歯を押す舌の癖
  • 口呼吸
  • 頬杖

③遺伝

  • 両親のどちらかが同じ症状による遺伝

反対咬合を防ぐ方法

②の環境要因は意識して癖を改善すれば予防することができます。

そのためのトレーニング法もありますので、積極的に取り入れましょう。

成長期の反対咬合は上顎の発達を妨げ、下顎の成長を促進させるため

子どもの時期から治療した方が良いと言われています。

骨格のゆがみが大きくなる前に、早めに、正しい顎の位置に

改善しておいたほうが効果的なのです。

 

大人になってからの重度の下顎前突は矯正のみで治療を行うことが難しくなり

”骨切り”と呼ばれる骨を移動させる外科手術を併用した治療になる場合もあります。

 

受け口やしゃくれといってもその症状や原因はひとりひとりの骨格によって様々で

矯正の治療法も年齢や症状で異なるため

ご自分やお子様で下顎前突や反対咬合の疑いがある場合は早めに

歯列矯正専門医で実際に噛み合わせの状態を診てもらうことをお勧めします。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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