さいたま市にある大宮SHIN矯正歯科・歯科衛生士のYです。

長期にわたる矯正治療の期間は大きく3つに分けられます。

1. 初診相談〜矯正治療を始めるまでの期間

2. 歯を動かす(矯正)期間

3. 保定・治療後の経過観察期間

保定期間についての関連記事→リテーナーの重要性 治療は矯正装置が外れたら終わり?

矯正治療というと、2番目の実際に「矯正装置を装着している期間」をイメージしがちですが、その前後の期間も非常に重要です。

今日は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療する場合の、1段階目の初診相談から矯正治療を始めるまでの流れについて詳しくご説明していきたいと思います。

STEP1:初診


まず、ご自身またはご家族の歯並びについて悩みがある、または、歯列矯正治療について相談したいと思ったら、初診のご予約を取っていただきます。初診無料カウンセリングについてはこちらに詳しく書かれています。

まず現状を把握するために、お口の中とお顔の写真を撮影します。

その資料を元に院長とのカウンセリングを進めます。

院長と相談後、スタッフとお話できる時間も設けていますので、質問し忘れたことなどがあれば、ご活用ください。

STEP2:精密検査


初診カウンセリング後、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で矯正治療を始めてみたいと思ったら、個人に合わせた治療計画を作成するため、上下の歯型レントゲン写真といった、より詳しい資料を採取します。

ここで、「マウスピース型矯正装置(インビザライン)ならでは」のほかのブラケット矯正治療などとの違いがでてきます。

通常、上下の歯型はアルジネートという印象剤をお口の中にいれて、型取りをします。しかし、当院でマウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療する方は口腔内スキャナー(iTero Element アイテロ エレメント)というデジタルスキャナーで歯型をスキャニングします。

この精密検査で採ったデータを、アメリカのマウスピース型矯正装置(インビザライン)の本社アライン・テクノロジー社に送信します。

STEP3:診断・3D治療計画の作成


精密検査の資料を元に、約3週間〜1ケ月後、アライン社が独自に開発したソフトウェアを使用した3Dの治療計画が出来上がります。

この3Dの治療計画はクリンチェック と呼ばれ、歯がどのように動きながら予測される歯の最終位置に並ぶのかシミュレーションされた画像で確認できるほか、おおよその治療期間が確認できます。

STEP4:契約


院長から詳しい治療計画の説明を受け、患者さまが納得されたら、いよいよマウスピース型矯正装置(インビザライン)での矯正治療開始となります。

再び、アライン社に1人ひとりに合わせた治療開始から終了までの複数のマウスピースを発注します。

STEP5:マウスピース装着


発注してから、こちらも約3週間〜1ケ月後、医院にマウスピースが届きます。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は取り外し可能な装置なので、自己管理が重要なポイントになります。当院では最初に動画を見ながら、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使い方・注意事項などを理解していただきます。


ここまでが1段階目の矯正を始めるまでの期間です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は1人ひとりに合わせたマウスピースを作成する期間がかかります。初診時から実際に歯を動かし始める矯正期間に入るまで、どんなに最短でも1ヶ月以上はかかります。

矯正治療は長いお付き合いとなりますが、長期間かけて手に入れた綺麗な歯並びは、ずっと悩んでいた方にとって、かけがいのないものになるはずです。