こんにちは。埼玉県さいたま市の大宮SHIN矯正歯科 院長の矢野です。

先日、成年皇族になられた愛子さまが歯列矯正で劇的変貌という記事を目にしました。確かに1年前のお写真では八重歯が目立つ‥というよりはチャームポイントだった口元が、1年ですっかり綺麗な歯並びに整っています。

日本人は海外の方と比較すると、歯並びを気にしないと言われています。しかし今回、国の象徴である皇族の愛子さまが歯並びを治されたことは、矯正専門歯科医師として、非常に嬉しく思います。そこで、気になるのがどんな治療方法で、歯並びを治されたのかです。

歯並びを治す方法は大きく分けて2つ


歯並びを治す方法は大きく分けて2種類あります。まず、一つは私たちが行っている歯列矯正。矯正装置を使い、ご自身の歯を正しい歯並びの位置に移動させます。そしてもう一つは人工的な歯を被せて治す方法です。

歯列矯正というと治療期間が長く、平均2年くらいかかります。愛子さまは1年で八重歯だった歯並びが劇的に変化しているので、歯列矯正ではないのでは…と思ってしまいますが、最近のお写真を見る限り、人工歯を被せたようには見えません。

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矯正装置の種類


では、人工歯を被せたのではないとしたら、矯正装置は何を使われたのでしょうか。昔からある矯正方法であるワイヤー・ブラケット矯正。そして、目立たない矯正装置といえば、マウスピース型矯正装置(インビザライン)と歯の裏側にブラケットをつける舌側矯正の2つがあります。

お写真を見る限り、歯に矯正装置がついているように見えなかったので、マウスピース型矯正装置(インビザライン)か舌側矯正ではないかと推測していましたが、このような記事を見つけました!

目立つと言われている、ワイヤー・ブラケット矯正でも白いワイヤーと透明のブラケットであれば遠目からみたらほとんど歯と同化して目立たないのです。また、昨今の新型コロナウイルスによるマスク生活のお陰で、より矯正装置が日常生活で目立ちにくくなっています。

たった1年で、こんなに歯並びが変わるの?


長くかかると言われている歯列矯正のはずなのに、愛子さまの八重歯は1年で、全く面影がなくなってしまいました。歯列矯正でも短期間で歯並びが変わるの?と思いますよね。

全ての方には当てはまりませんが、症例によって、特にガタガタが大きい方などは、矯正装置を装着して3〜9ヶ月でダイナミックに歯が動き大きな変化を感じられます。また、歯を抜かない場合、歯並びは比較的早く整います。

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虫歯・歯周病の予防

以前の愛子さまのように、歯が重なり合っている部分は歯ブラシが届かず、汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも高まります。歯並びがきれいになると歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病になりにくい口腔内の衛生環境になります。

機能面の向上

矯正治療で改善されるのは歯並びだけではありません。歯のかみ合わせも治療します。正しい位置で噛めるようになると、食事がしやすくなります。そして、歯にかかる負担が均一になるので、歯周組織が長持ちします。また、滑舌も改善にもつながります。

自己肯定感が高まる

歯並びや口元に自信がなくて、笑顔が消極的になっていた方からは、矯正治療のおかげで、自然に歯を見せて笑えるようになり、心理的なコンプレックスが解消されたという声をよく聞きます。最近の愛子さまの笑顔がより一層輝いて見えるのは、この効果の現れではないでしょうか。


歯並びでお悩みの方は、マスク生活が続く今のうちに、ぜひ矯正歯科で相談してみてはいかがでしょうか。当院は初診無料カウンセリングを行っています。ひとりひとりの歯並びや生活スタイルに寄り添った改善の方法をご提案します。