あけましておめでとうございます。
さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。
実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、上下顎前突症例(出っ歯)についてお伝えしていきます。
目次
【上下顎前突(出っ歯)とは】
見た目に上下の歯が前に突き出ている咬み合わせを上下顎前突と言います。顎の骨に問題がある場合と、歯だけ前に出ている場合とがあります。上下の前歯が突出したことが原因で生じた上下顎前突症が多い傾向にあります。
【上下顎前突(出っ歯)のデメリット】
上下顎前突は、その見た目がコンプレックスになっていることが多いです。上下顎前突の特徴として、口元が出ていると言うことがあるため、口がきちんと閉じられず、リラックスしているときは、常に口が開いた状態になる傾向があります。
そのため、口腔内が乾くことによりむし歯や歯肉炎、さらには風邪を引きやすくなります。また、上下前歯が唇側傾斜している場合は、舌癖が関係していることも多く、食べ方が汚い、つばが飛びやすいなどの問題も起こることもあります。
【ご来院の理由】
13歳、女性の患者様です。
口元が出ていることを気にして来院された患者様です。
永久歯に生え変わる頃から、口元が出ていることが気になっていました。口元が出ていることがコンプレックスで、思いきり笑うことが出来ないとのことでした。口元を気にせずに笑えるようになりたいとのことで、当院の初診カウンセリングを希望されました。
【矯正中の不安・装置選び】
こちらの患者様は、治療期間や支払い方法に不安がありました。治療期間を気にされていて、装置の見た目に関しては気にならないとのことでしたので、表側矯正(ワイヤー)での矯正治療をオススメしました。表側矯正(ワイヤー)の方がマウスピース型矯正装置(インビザライン)と比較して、抜歯症例が得意な場合がほとんどです。
また当院では、患者様の様々なニーズにお応えするため、矯正料金のお支払方法もいくつかご用意してあります。
【治療開始・治療経過】
口元をグッと下げたいとのことでしたので、合計4本(上下左右第一小臼歯)抜歯しました。出来るだけ目立ちにくいように装置を付けた後はホワイトワイヤーを使用し、治療を進めていきました。
こちらは、治療開始から1年後のお写真です。
全体的にキレイに並び、抜歯スペースも閉じてきました。口元の突出感も少しずつ改善されてきました。しかし、奥歯のガタつきと抜歯スペースが若干残っているようです。また、奥歯の咬み合わせが不十分であることと、上下の前歯の中心も揃っていません。
その後の治療は、細かいガタつきを改善しながら咬み合わせの調整を行いました。
【動的治療終了】
通院間隔をしっかりとお守り頂けていたため、約2年で動的治療が終了しました。
こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。
前歯のガタガタも並び、綺麗なアーチになりました。咬み合わせも改善され、上下の前歯の中心も揃い、美しい口元になりました。真横から見ても口元が下がり、患者様にも口が閉じやすくなり横顔が気にならなくなったと喜んで頂けました!横顔も美しくなり、お写真を撮るのが楽しくなったとの嬉しいお言葉も頂けました!
【ワイヤー矯正中の豆知識】
今回は、矯正治療中の正しい歯ブラシの使い方や歯磨きのコツについてご案内します!
①ブラケットの周り ②歯と歯茎の間 ③歯と歯の間
ワイヤー矯正中の歯磨きは、上記の3点をしっかりと磨くことが重要になります。
詳しい磨き方は、「矯正治療中の歯磨きについて」のブログを参考にしてください。
ワイヤー矯正は装置の取り外しができないため、汚れが溜まりやすく、歯磨きがしにくくなります。しっかりと歯磨きを行わないと虫歯になってしまう可能性があります。せっかく歯並びがキレイになったのに、「虫歯だらけで美しい口元に見えない!」なんてことにならないように、歯磨きを頑張りましょう!
【まとめ】
主訴:口元が出ていることが気になる
診断名:上下顎前突
初診時年齢:13歳
装置名:表側矯正(ワイヤー)
抜歯or非抜歯:抜歯(上下左右第一小臼歯)
治療期間:2年
費用の目安:88万円程度
詳細はこちらをご覧ください
リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り