こんにちは!さいたま市大宮区・大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のOです。
マウスピース 型矯正装置(インビザライン)で矯正中に、奥歯が 噛みにくくなってしまったことはありませんか?今回は、八重歯を歯列矯正中の方の症例と共に、奥歯のかみ合わせが治療計画通りに進まず、マウスピースを作り直すことになった経緯についてお話します。
目次
奥歯のマウスピース が浮くようになってしまった!
平成30年9月から令和元年10月までの治療経過です。写真を見ていくと奥歯を赤丸で囲った部分がどんどん噛み合わなくなっており、マウスピース型矯正装置(インビザライン)のアライナー がパカパカと浮くようになってしまいました。
マウスピース の奥歯が浮いてしまった原因
マウスピース型矯正装置(インビザライン) のアライナーの奥歯が浮いてしまう一般的な原因として、次の3つがあげられます。
- ①奥歯のかみしめが強くて、歯が圧下(沈んで)してしまう
- ②歯が動く量が大きい
- ③アライナーチューイを正しく噛めていない
この症例は矯正するにあたり、上下左右4本の歯を抜歯したのでマウスピース型矯正装置(インビザライン)のアライナーが浮きやすくなるリスクがあるにもかかわらず、アライナーチューイを正しく使用しなかったこと、そして、加速装置を使用していたことがさらにアライナーの不適合を招く大きな原因になったと思われます。
加速装置とは、治療期間の短縮を目的とした補助装置です。アライナー を装着した状態で毎日20分間装置を咥え、振動を与えることで歯を動きやすくするタイプの装置を使って治療を行なっています。加速装置を使用することで、マウスピースを 4〜5日で交換することができます。
歯並びの状態や使用状況によって全ての方に同じ効果が得られる、とはお約束できませんが、気になる方はぜひ、ドクターまたはスタッフまでお問い合わせください。
話を戻します。平成31年の3月まではアライナーチューイをしっかり噛んでいました。3月末くらいから加速装置を使用して4日でマウスピースを交換していたのですがそのくらいからしっかり噛めてないことが多く、気付いたらこんなに奥歯が浮いてしまったのでした。
マウスピース を作り直して奥歯の浮きを解消
そこで、令和1年の10月に追加アライナー(2回目)を作成しました。新しく作り直したマウスピース は浮かないので、しっかりアライナーチューイを噛めるようになりました!まだ調整は必要ですが、噛み合っていなかった奥歯が動いていることがわかります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン) は定期的なチェックが大切!
このように、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は治療計画のシミュレーション上では予期しなかったことが起こります。そして、マウスピース を作り直すことがあります。適切な治療を行うために、定期的にドクターに確認しもらうことが重要です。
そして、治療期間を短くするための補助装置は正しく使用しないと、逆にマウスピース のズレを加速させてしまう恐れがあります。そして、装着時間やアライナーチューイなど基本的なマウスピース の使用方法も忘れてはいけません。