こんにちは!大宮SHIN矯正歯科、歯科衛生士のTです。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療では、アタッチメントと呼ばれる小さな突起を歯の表面に装着します。アタッチメントは、直径約1mmほどの大きさで、虫歯治療にも使用される白い歯科用レジン素材でできています。
- どのくらいの期間付くの?
- いつまで付いているの?
と気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、アタッチメントを装着する期間について、わかりやすくご説明します。
アタッチメントをつけるタイミング
アタッチメントは、多くの方が2つ目のマウスピースから装着します。最初の1つ目のマウスピースは、マウスピース型矯正装置(インビザライン)に慣れていただく期間となるため、アタッチメントは付いていません。
その後、2つ目のマウスピースで上の歯にアタッチメントを装着し、3つ目のマウスピースで下の歯にアタッチメントを装着する流れとなります。
※装着のタイミングは、治療の進行状況によって前後する場合があります。


アタッチメントの役割
透明で薄いマウスピースを装着して歯を動かす、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、
従来のワイヤー矯正と比べると、歯の動かし方によっては苦手な動きがあるのも事実です。
そこで重要な役割を果たすのが アタッチメント です。アタッチメントを装着することで、マウスピースだけでは行いにくい歯の移動を補助することができます。
アタッチメントは、歯を動かす際の 支点(固定源)となり、マウスピースから歯へ、より効果的に力を伝えます。
簡単に言うと、アタッチメントを使うことで、マウスピース矯正装置(インビザライン)でできる歯の動きの幅が大きく広がります。
関連記事:マウスピース矯正装置(インビザライン)のアクティブサーフェス
アタッチメントがついている期間
矯正治療は、大きく分けて 2つの期間 があります。
1つ目は、歯を正しい位置へ動かすことを目的とした 動的期間、2つ目は、きれいに並んだ歯並びをその位置で安定させるための 保定期間です。
アタッチメントは、歯の動きを細かくコントロールすることが目的の装置のため、歯を動かしている動的期間のあいだは、必要な歯に継続して装着されます。
治療期間には症例によって個人差がありますが、多くの方の場合、動的期間は おおよそ2〜3年 です。
そのため、この期間が アタッチメントを装着している期間 と考えていただいて問題ありません。
アタッチメントが外れるタイミング
歯を動かす必要がなくなる 保定期間 に入ると、アタッチメントはすべて外します。
ただし、実は 歯を動かしている動的期間中でも、アタッチメントを一度すべて外すタイミング があります。それが、マウスピースを作り直すときです。
結婚式など、写真を撮る機会が多い大切なイベントを控えている方は、このタイミングを利用するのもおすすめです。
イベントの予定がある場合は、治療計画を立てる前に遠慮なくご相談ください。状況に応じて、できる範囲で調整が可能な場合があります。
このように、見た目への配慮がしやすい点も、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の大きなメリットのひとつです。

アタッチメントは目立つ?
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、目立たない矯正治療として大変人気があります。
実際に、希望される患者さまの多くが、”できるだけ人に気付かれずに矯正したい”という理由で選ばれています。
そのため、”アタッチメントを付けると目立つのでは?”と心配される方も少なくありません。
人と人が会話をする際の距離は、最も近くても約75cmといわれています。マウスピースを装着した状態で、その距離から見た場合、ほとんどの方はアタッチメントに気づかれることはありません。
それでも、特に前歯にアタッチメントが付くことに抵抗を感じる方(とくに成人女性の方)もいらっしゃいます。そのような場合は、治療に支障のない範囲でアタッチメントの数を減らすことも可能です。
症例によっては、歯の裏側にアタッチメントを設置できる場合もあります。
なお、アタッチメントを使用したほうが、歯の動きをコントロールしやすく、治療を効率的に進めることができます。そのため、アタッチメントを使用しない場合は、治療期間がやや長くなる可能性がありますが、ご希望に応じて、アタッチメントを使わない方針で治療計画を立てることも可能です。
見た目へのご不安やご希望がありましたら、できれば治療を始める前にご相談ください。
患者さまのライフスタイルやお気持ちに配慮しながら、適した治療方法をご提案いたします。

アタッチメントに関連した記事:アタッチメントが外れてしまったら


