矯正でほうれい線が目立つと感じるのはなぜ?誤解されやすい理由を整理して解説

2026.02.17

「矯正を始めたら、ほうれい線が目立ってきた気がする」
「歯列矯正をすると顔が老けると聞いて不安になる」

矯正治療を検討している方や、すでに治療を始めている方の中には、このような不安を感じる方も少なくありません。インターネットやSNSでは、「矯正後にほうれい線が深くなった」「顔の印象が変わって老けたように感じる」といった体験談を見かけることもあります。

結論からお伝えすると、歯列矯正そのものが直接ほうれい線を深くすることは、基本的にありません。
ただし、矯正治療によって口元や横顔のバランスが変化することで、「ほうれい線が目立つように感じる」ケースがあるのは事実です。

この記事では、矯正とほうれい線の関係について、誤解されやすいポイントを整理しながら、どのような場合にそう感じやすいのか、また事前に知っておくべき考え方について解説します。

そもそも、ほうれい線はなぜできるのか

ほうれい線は、歯並びだけで決まるものではありません。主に加齢に伴う顔の構造変化が関係しています。

ほうれい線ができる主な要因

  • 皮膚のハリ・弾力の低下
  • 頬の脂肪や皮下組織の位置変化
  • 表情筋の衰えや使い方の癖
  • 骨格的な構造(頬骨・上顎の形)
  • 乾燥や紫外線などの外的要因

これらが複合的に重なることで、ほうれい線は徐々に形成されます。
歯並びはその一要素にすぎず、矯正治療だけで急激に変化するものではありません。

矯正でほうれい線が「目立つ」と感じる主な理由

① 口元の突出感が改善されることによる錯覚

出っ歯や口元の前突がある方の場合、矯正治療によって前歯が内側へ下がり、口元がすっきりすることがあります。

この変化は、横顔のバランスが整うポジティブな変化ですが、
今まで前に張り出していた口元が後退することで、相対的に頬の影が目立ちやすくなり、ほうれい線が強調されたように感じることがあります。

実際にはほうれい線が深くなったわけではなく、
顔全体のバランスが変わったことで、気になるポイントが移動したと考えると理解しやすいでしょう。

② 表情や口周りの筋肉の使い方が変わる

矯正治療中は、装置の違和感や噛み合わせの変化により、無意識のうちに表情筋の使い方が変わることがあります。

  • 笑顔がぎこちなくなる
  • 口元に力が入りやすくなる
  • 表情が硬くなる

このような状態が続くと、笑ったときや話したときに、ほうれい線が強調されたように感じることがあります。

多くの場合、装置に慣れ、噛み合わせが安定するにつれて自然に改善していきます。

③ 加齢のタイミングと矯正期間が重なっている

矯正治療は、1年半〜2年以上かかることが一般的です。
そのため、治療期間中に年齢を重ねることで、本来の加齢変化が表に出ただけというケースも少なくありません。

SNSなどで見られる「矯正で老けた」という声の多くは、
矯正そのものではなく、年齢変化や元々の骨格的特徴が影響している可能性が高いと考えられます。

④ 抜歯矯正=ほうれい線が深くなる、という誤解

「抜歯をすると頬がこけて、ほうれい線が目立つ」というイメージを持つ方もいますが、これはよくある誤解です。

矯正治療における抜歯は、歯を正しい位置に並べるためのスペース確保が目的です。
適切な診断のもとで行われた抜歯矯正で、顔が急激に老けた印象になることは基本的にありません。

むしろ、無理に抜歯を避けた結果、口元の突出感が残り、横顔のバランスが崩れてしまうケースもあります。

大人の矯正治療は何歳まで可能?年齢より大切な判断ポイントを解説

大人の矯正治療に年齢制限はあるのでしょうか。
判断するうえで大切なポイントについて解説します。

► 記事を読む

症例イメージ:矯正による顔の印象変化

例えば、次のようなケースが考えられます。

  • 出っ歯が改善し、横顔のEラインが整った
  • 口元の緊張が取れ、表情が自然になった
  • 噛み合わせが改善し、無意識の食いしばりが減った

このような変化により、結果的にほうれい線が目立ちにくくなったと感じる方もいます。

つまり、矯正とほうれい線の関係は、
「悪くなる」「良くなる」と一概に言えるものではなく、個々の骨格・歯並び・筋肉の使い方によって異なるのです。

矯正前に大切なのは「横顔と口元の診断」

ほうれい線の印象は、歯並びだけでなく、

  • 骨格バランス
  • 唇の厚み・位置
  • 口元の前後関係
  • 表情筋の動き

などを総合的に評価する必要があります。

そのため、矯正治療を検討する際は、
歯並びだけでなく、横顔や口元の変化まで含めた診断が重要です。

よくある質問(Q&A)

Q. 矯正をすると必ずほうれい線が目立ちますか?

A. いいえ。必ず目立つわけではありません。多くの場合は一時的な印象変化や加齢による影響が重なって感じられるものです。

Q. 抜歯をすると老けた印象になりますか?

A. 適切な診断のもとで行われる抜歯矯正で、急激に老けた印象になることは基本的にありません。

Q. 矯正後に元に戻りますか?

A. 表情や筋肉の使い方による影響は、噛み合わせが安定することで自然に落ち着くケースが多くあります。

大宮SHIN矯正歯科の考え方

大宮SHIN矯正歯科では、歯並びだけを整えるのではなく、
噛み合わせ・横顔のバランス・将来的な安定性まで含めた診断を重視しています。

「ほうれい線が心配」「顔の印象がどう変わるのか不安」といったお悩みについても、事前に丁寧に説明し、納得したうえで治療を進められるようサポートしています。

まとめ|「矯正=ほうれい線が深くなる」は誤解

矯正治療が直接ほうれい線を深くすることは、基本的にありません。
ただし、口元の印象や表情の変化によって、一時的に目立ったように感じるケースがあるのは事実です。

大切なのは、断片的な情報に振り回されず、
自分の骨格や歯並びに合った正確な診断を受けることです。

不安がある場合は、事前にしっかり相談したうえで治療方法を選択しましょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)について

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)において承認を受けていない医療機器です。
本装置は、米国アライン・テクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を通じて、歯科医師の判断のもと正規ルートで入手しています。

日本国内には、マウスピース型矯正装置(インビザライン)として薬機法の承認を受けている医療機器が複数存在します。
なお、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、米国食品医薬品局(FDA)により医療機器として認証を受けています。

治療にあたっては、効果や限界、考えられるリスクについて十分に説明したうえで提供しています。

著者情報

大宮SHIN矯正歯科 院長 矢野 晋也

経歴

2001年 日本大学歯学部卒業

2006年 日本大学歯学部矯正科大学院卒業

2008年 日本大学歯学部矯正科専修医

2010年 日本大学歯学部矯正科助教

2013年 大宮SHIN矯正歯科開業

2016年 医療法人社団バリュースマイル

     大宮SHIN矯正歯科理事長就任

 

資格・所属学会

歯学博士

日本矯正歯科学会認定医

日本矯正歯科学会会員

日本舌側矯正歯科学会

日本顎変形症学会

日本口蓋裂学会

日本成人矯正歯科学会

東京矯正歯科学会会員

さいたま市立植竹中学校 校医

日本歯科医師会

埼玉県歯科医師会

大宮歯科医師会

日本医師薬専門学校 非常勤講師(審美矯正学)

日本大学歯学部歯科矯正学講座 同門会 理事

指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)

顎口腔機能診断施設

歯科矯正診断指定施設

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

初診相談予約 電話 LINE 初診相談とは?
初診相談予約24時間OK 症例を見る LINE予約ご相談OK 初診相談とは?