矯正装置を装着してから慣れるまでの違和感・痛みの正体とは?

2026.01.08UPDATE:2026.01.05

矯正治療を始めるにあたって、多くの方が不安に感じるのが「痛み」や「違和感」ではないでしょうか。
装置を装着した瞬間から、これまでとは異なる感覚が口の中に生じるため、「思っていたよりつらいのでは」「日常生活に支障が出るのでは」と心配になる方も少なくありません。

しかし、矯正装置による違和感や痛みの多くは、治療の過程で一時的に起こるものです。その正体を事前に知っておくことで、必要以上に不安を感じることなく、落ち着いて治療に向き合いやすくなります。

この記事では、矯正装置を装着してから慣れるまでに感じやすい違和感や痛みについて、その原因と対処法をわかりやすく解説します。

矯正装置装着後に感じる違和感の正体

矯正治療を開始すると、ほとんどの方が何らかの違和感を経験します。これは異常なことではなく、口腔内が新しい環境に適応しようとしている自然な反応です。

装置による異物感

口の中は非常に敏感な部位です。歯に小さな食べ物が挟まっただけでも気になるように、矯正装置という新しい存在に対して違和感を覚えるのは当然といえます。

ブラケットとワイヤーを用いるワイヤー矯正では、装置の凹凸が唇や頬の内側に触れ、擦れることで違和感や軽い痛みを感じることがあります。裏側矯正の場合は、舌に装置が触れやすく、発音のしづらさや舌の違和感を覚える方もいます。

一方、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は表面が滑らかで凹凸が少ないため、粘膜への刺激は比較的少ないとされています。ただし、歯全体を覆う構造のため、噛み合わせに違和感を感じることがあります。

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噛み合わせの変化による違和感

矯正治療では歯を少しずつ動かしていくため、治療の途中で噛み合わせが一時的に変化します。これまで当たっていた歯が当たらなくなったり、別の部分で噛むようになったりすることで、違和感を覚えることがあります。

この噛み合わせの変化は治療過程で起こる一時的なもので、歯並びが整っていくにつれて自然に解消されることがほとんどです。治療が進むにつれて正しい噛み合わせの位置に近づいていきます。

周辺組織の変化による違和感

矯正装置で歯に力を加えると、歯を支える骨や歯ぐきなどの周囲組織にも変化が起こります。
歯が動く方向では骨が吸収され、反対側では新しい骨が形成されることで、歯は徐々に移動します。

この過程で、噛んだときに歯が浮いたような感覚や、鈍い痛みを感じることがあります。これは歯が動いている証拠でもあり、多くの場合、数日から1週間ほどで落ち着いていきます。

矯正治療中に感じる痛みの種類と原因

歯が動くことによる痛み

矯正装置によって歯に力が加わると、歯周組織に圧力がかかり、炎症反応が生じます。この反応により、歯が動く過程で痛みを感じることがあります。

治療初期や、ワイヤーの太さを変更したタイミング、新しいものに交換した直後などは、特に痛みを感じやすい時期です。ただし、多くの場合は時間の経過とともに和らいでいきます。

装置が当たることによる痛み

ブラケットやワイヤーの端が粘膜に当たることで、口内炎ができることがあります。装置の調整が不十分な場合や、ワイヤーが長すぎる場合には、痛みが続くこともあるため、早めに歯科医師へ相談することが大切です。

咀嚼時の痛み

普段は気にならなくても、食事の際に歯に力が加わることで痛みを感じることがあります。特に硬いものを噛むと痛みが強く出やすいため、治療初期は柔らかい食事を選ぶと負担を軽減できます。

痛みのピークと経過

矯正治療中の痛みは、ずっと続くものではありません。

  • 装着直後〜24時間以内
    痛みのピークとなり、圧迫感や鈍い痛みを感じやすい時期です。
  • 2〜3日目
    痛みは徐々に和らぎ、鈍痛へと変化します。
  • 4日目以降
    強い痛みは落ち着き、違和感程度になることが多いです。

その後も、調整や交換のたびに軽い痛みを感じることがありますが、初回ほど強く出ることは少なくなります。

痛みを和らげるための対処法

矯正用ワックスの活用

装置が粘膜に当たることで生じる痛みには、矯正用ワックスが有効です。装置の尖った部分に付けることで、刺激を和らげます。

柔らかい食事への切り替え

おかゆ、スープ、ヨーグルトなど、噛む力をあまり必要としない食事を選ぶことで負担を減らせます。

冷やして炎症を抑える

短時間だけ冷やすことで、炎症による痛みが和らぐことがあります。ただし、冷やしすぎには注意が必要です。

鎮痛剤の使用

痛みが強い場合は鎮痛剤を使用することもありますが、必要なときに限定して使用しましょう。

痛みが長引く場合の注意点

通常、矯正治療中の痛みは数日から1週間ほどで落ち着きます。
以下のような場合は、早めに歯科医院へ相談することが勧められます。

  • 痛みが強くなっている
  • 長期間痛みが続いている
  • 食事や会話に支障が出ている
  • 装置の破損や出血がある

大宮SHIN矯正歯科の矯正治療について

大宮SHIN矯正歯科では、ワイヤー矯正とマウスピース型矯正装置(インビザライン)の両方の特性を踏まえ、患者さま一人ひとりに合った治療計画を立案しています。
デジタル診断を活用し、治療の見通しをわかりやすく説明することで、不安を軽減しながら治療を進めています。

初診相談は無料(セカンドオピニオンを除く)で行っていますので、矯正治療に関する不安や疑問がある方は、気軽に相談することができます。

まとめ:違和感や痛みは多くの場合一時的なもの

矯正装置を装着してから慣れるまでに感じる違和感や痛みは、多くの場合一時的なものです。
装置による異物感や噛み合わせの変化、周辺組織の反応などが主な原因ですが、これらは歯が動いている過程で起こる自然な反応でもあります。

正しい知識を持ち、適切に対処することで、治療期間を安心して過ごしやすくなります。矯正治療を検討している方は、まずは専門的な診断を受け、疑問や不安を解消することが大切です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)について

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)において承認を受けていない医療機器です。

本装置は、米国アライン・テクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を通じて、歯科医師の判断のもと正規ルートで入手しています。

日本国内には、マウスピース型矯正装置(インビザライン)として薬機法の承認を受けている医療機器が複数存在します。

なお、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、1997年に米国食品医薬品局(FDA)により医療機器として認証を受けています。

治療にあたっては、効果や限界、考えられるリスクについて十分に説明したうえで提供しています。

著者情報

大宮SHIN矯正歯科 院長 矢野 晋也

経歴

2001年 日本大学歯学部卒業

2006年 日本大学歯学部矯正科大学院卒業

2008年 日本大学歯学部矯正科専修医

2010年 日本大学歯学部矯正科助教

2013年 大宮SHIN矯正歯科開業

2016年 医療法人社団バリュースマイル

     大宮SHIN矯正歯科理事長就任

 

資格・所属学会

歯学博士

日本矯正歯科学会認定医

日本矯正歯科学会会員

日本舌側矯正歯科学会

日本顎変形症学会

日本口蓋裂学会

日本成人矯正歯科学会

東京矯正歯科学会会員

さいたま市立植竹中学校 校医

日本歯科医師会

埼玉県歯科医師会

大宮歯科医師会

日本医師薬専門学校 非常勤講師(審美矯正学)

日本大学歯学部歯科矯正学講座 同門会 理事

指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)

顎口腔機能診断施設

歯科矯正診断指定施設

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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