正中離開・叢生 8歳 女の子 治療期間:1年7ヶ月

2024.10.01

ガタガタ前歯の隙間を気にして来院された患者様です。非抜歯で、プレオルソを使用し、咬み合わせを改善した後、取り外し式矯正装置拡大床)を使用し、永久歯が生えるスペースを確保してガタガタを改善しました。

主訴:ガタガタと前歯の隙間が気になる

診断名:叢生・正中離開

初診時年齢・性別:8歳・女の子

治療装置:プレオルソ、拡大床

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年7ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:48万円程度(税別)
詳細は
こちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上顎前突・叢生 23歳 男性 治療期間:2年3ヶ月

2024.10.01UPDATE:2024.10.02

出っ歯ガタガタなことを気にして来院された患者様です。抜歯上顎左右第一小臼歯)で、マウスピース型矯正装置インビザライン)を使用し、ガタガタ咬み合わせを改善しました。

主訴:出っ歯とガタガタが気になる

診断名:上顎前突・叢生

初診時年齢・性別:23歳・男性

治療装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯or非抜歯:抜歯(上顎左右第一小臼歯)

治療期間:2年3ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:92万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 30歳 女性 治療期間:2年10ヶ月

2024.10.01

ガタガタなことを気にして来院された患者様です。抜歯上顎左右第二小臼歯下顎左右第一小臼歯)で、表側矯正ワイヤー)を使用し、ガタガタ咬み合わせを改善しました。

主訴:ガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時年齢・性別:30歳・女性

治療装置:表側矯正(ワイヤー)

抜歯or非抜歯: 抜歯(上顎左右第二小臼歯、下顎左右第一小臼歯)

治療期間:2年10ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:82万円程度(税別)
詳細は
こちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 29歳 女性 治療期間:3年2ヶ月

2024.10.01UPDATE:2024.10.02

ガタガタなことを気にして来院された患者様です。非抜歯で、IPR上下の歯をヤスリがけ)して、マウスピース型矯正装置インビザライン)を使用し、ガタガタ咬み合わせを改善しました。

主訴:ガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時年齢・性別:29歳・女性

治療装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:3年2ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:92万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)を併用した歯列矯正について

2024.09.27

歯の矯正治療というと、ひと昔前まではワイヤー矯正が主流でしたが現在はマウスピース矯正装置もだいぶ一般的になりました。

そして最近では、ワイヤーとマウスピース矯正装置を併用した治療を行うことが増えてきています。

この2つの装置を併用した歯列矯正は2パターンがあります。

このブログでは、①の初めはワイヤー矯正でのちにマウスピース矯正装置(インビザライン)に移行する治療方法についてお伝えします。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)の併用とは?

ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)の併用とは、その名の通り透明なマウスピース型の矯正装置(インビザライン)と従来のワイヤー矯正を組み合わせて行う矯正治療の方法です。

それぞれの装置のメリットを活かして、より効果的な矯正治療を行うことを目的としています。最初にワイヤー矯正を行い、大きな移動が完了した後にマウスピースで最終調整をします。

ハイブリッド矯正コンビネーション治療と呼ばれることもあるようです。

【メリット】ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)を併用するメリット

目立ちにくい透明のマウスピース矯正装置は審美性が高く、取り外しができるため、治療中の患者さまの負担が少ないことがメリットです。

一方、ワイヤー矯正はより強力な矯正力を持つため、抜いた歯のスペースを閉じるなどの歯を大きく移動する必要がある場合などに有効です。

両者を組み合わせることで、それぞれの治療法の長所を活かし、効率的に歯並びを整えることができます。

歯並びによっては、マウスピース矯正装置(インビザライン)単独で治療するより治療期間を短縮できる場合があります。

【こんな人におすすめ】ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン )の併用が適している方

当院でマウスピース矯正装置(インビザライン)で治療ができない歯並びはほとんどありませんが、次のような歯並びの方は、マウスピースのみで矯正を行った場合、治療にかかる期間が長くなる可能性があります。

◾️抜歯が必要な口ゴボの方

◾️歯のガタガタが少ない出っ歯(上顎前突・上下顎前突)

◾️かみ合わせが深い方(過蓋咬合)

鋏状咬合
丸く囲まれた部分はかみ合わせが反対(鋏状咬合=シザーズバイト)です

そこで、最初の数ヶ月〜1年間ほどは歯にブラケットを装着しワイヤー矯正を行い、その後マウスピース矯正装置(インビザライン)による矯正を行います。

もしマウスピースのみで矯正治療を行った場合、歯を動かすのに4年以上かかる可能性がある治療期間を、装置を併用することで短縮できます。

また、成人式や結婚式などのライフイベントを控えた方にもおすすめです。目標とする日までワイヤー矯正で歯を動かし、イベントに合わせてワイヤーから目立ちにくいマウスピースに装置を交換して治療を行います。

【費用について】ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)を併用した治療の費用は?

当院では、マウスピース矯正装置(インビザライン)で治療する場合の金額と同じ治療費です。ワイヤーの追加料金などはかかりません。

ただし、ワイヤーをより目立ちにくいホワイトワイヤーにした場合は追加費用がかかります。

治療費の詳細はこちらをご覧ください。

ホワイトワイヤーとは、ワイヤーを白色に塗装した矯正装置です。

白い色をしているため目立ちにくく、治療期間中のお口の見た目がより自然な印象になります。機能面は従来の矯正装置と変わらず、幅広い症例に対応できます。

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【症例紹介】ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)を併用して治療した症例

出っ歯を気にして来院された患者さまです。歯並びのガタガタはありませんが、出っ歯を改善するために上下左右1本ずつ合計4本の歯を抜歯しました。

治療期間のことを気にされており、適した矯正装置であればこだわりが無いとのことでしたので、ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)を併用して治療を行いました。

抜歯した隙間を閉じるために矯正用アンカースクリューも使用しました。

  • 主訴:出っ歯、横顔の口元の突出、ガミースマイルが気になる
  • 診断名:上顎前突
  • 初診時年齢:23歳
  • 治療装置:表側ワイヤー矯正、矯正用アンカースクリュー、マウスピース矯正装置(インビザライン)
  • 抜歯箇所:上下左右第一小臼歯
  • 治療期間:ワイヤー矯正16ヶ月間・マウスピース矯正装置(インビザライン)9ヶ月間
  • リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り
  • 費用:1,012,000円(税込)

【デメリット?】ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)を併用した治療の注意点

固定式のワイヤー矯正と違って、マウスピースは取り外しができるので適合など自己管理が重要になり、それぞれの装置の変化に慣れる必要があります。

その他、ワイヤー矯正からマウスピース矯正装置に切り替える時に、しばらく装置制作のため治療がストップする期間があります。それでもマウスピース単独で歯を動かすよりは効率が良いでしょう。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)の併用は、複雑な歯並びや、早期に矯正治療の効果を実感したい患者さまに向いています。

とはいえ、それぞれの方法をどのタイミングで使用するか、またどの部分に使用するかは、患者さまの歯並びによって異なります。直接、歯科医師と相談して治療計画を立てることが大切です。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 7歳 女の子 治療期間:1年11ヶ月

2024.09.03

ガタガタをにして来院された患者様です。非抜歯で、取り外し式矯正装置拡大床)を使用し、永久歯が生えるスペースを確保した後、表側矯正ワイヤー)で、ガタガタを改善しました。

主訴:ガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時年齢・性別:7歳・女の子

治療装置:拡大床、表側矯正(ワイヤー)

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年11ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:48万円程度(税別)
詳細は
こちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上顎前突・叢生 27歳 女性 治療期間:1年10ヶ月

2024.09.03

出っ歯ガタガタなことを気にして来院された患者様です。抜歯上顎左右第一小臼歯、下顎左側第二小臼歯)で、マウスピース型矯正装置インビザライン)を使用し、ガタガタ咬み合わせを改善しました。

主訴:出っ歯とガタガタが気になる

診断名:上顎前突・叢生

初診時年齢・性別:27歳・女性

治療装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯or非抜歯:抜歯(上顎左右第一小臼歯、下顎左側第二小臼歯)

治療期間:1年10ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:92万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上顎前突・開咬 21歳 女性 治療期間:2年5ヶ月

2024.09.03

出っ歯なことを気にして来院された患者様です。抜歯上顎右側第一小臼歯、上顎左側第二小臼歯、下顎右側第二小臼歯、下顎左側第一小臼歯)で、表側矯正ワイヤー)を使用し、ガタガタ咬み合わせを改善しました。

主訴:出っ歯が気になる

診断名:上顎前突・開咬

初診時年齢・性別:21歳・女性

治療装置:表側矯正(ワイヤー)

抜歯or非抜歯: 抜歯(上顎右側第一小臼歯、上顎左側第二小臼歯、下顎右側第二小臼歯、下顎左側第一小臼歯)

治療期間:2年5ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:82万円程度(税別)
詳細は
こちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生・開咬 28歳 女性 治療期間:2年8ヶ月

2024.09.03

前歯が咬んでいないこととガタガタを気にして来院された患者様です。非抜歯で、IPR上下の歯をヤスリがけ)して、マウスピース型矯正装置インビザライン)を使用し、ガタガタ咬み合わせを改善しました。

主訴:前歯が咬んでいないこととガタガタが気になる

診断名:開咬・叢生

初診時年齢・性別:28歳・女性

治療装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯or非抜歯:非抜歯(下顎右側中切歯…欠損)

治療期間:2年8ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:92万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生・開咬 8歳 女の子 治療期間:1年10ヶ月

2024.09.03

ガタガタ前歯が開いていることを気にして来院された患者様です。非抜歯で、取り外し式矯正装置拡大床を使用し、永久歯が生えるスペースを確保した後、表側矯正ワイヤー)でガタガタを改善しました。

主訴:ガタガタと前歯が開いていることが気になる

診断名:叢生・開咬

初診時年齢・性別:8歳・男の子

治療装置:拡大床、表側矯正(ワイヤー)

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年10ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:48万円程度(税別)
詳細は
こちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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前歯の隙間【すきっ歯】の原因は?治した方がいい?

2024.08.31

前歯に隙間があいていると日本では「すきっ歯」と呼ばれ、あまり良くない印象を持たれがちです。

しかし、フランスでは「幸運の歯」(隙間から幸運が入ってくる)と言われていたり、アフリカでは歯と歯の真ん中に隙間があると美しいとされているそうです。

すきっ歯の見た目の印象は国によって異なりますが、前歯に隙間があることで、息が漏れるような発音になったり、かみ合わせに影響が出る場合もあります。

医学的に問題があるような場合には歯列矯正などで改善した方が良いでしょう。

すきっ歯とは(医学的に)

すきっ歯には「正中離開(せいちゅうりかい)」と「空隙歯列(くうげきしれつ)」と二つの種類があります。

-正中離開(せいちゅうりかい)」

【この歯並びの治療症例の詳細は写真をクリック】

正中離開は、主に上顎の中央に位置する前歯(中切歯)2本の間に隙間がある状態を指します。

他の歯には隙間がない場合が多く「すきっ歯」として最も一般的に認識されている形態です。

-空隙歯列(くうげきしれつ)

【この歯並びの治療症例の詳細は写真をクリック】

空隙歯列は、前歯だけでなく奥歯も含めて複数の歯の間に隙間がある状態を指します。

すきっ歯になる原因はなぜ?

-歯と顎のサイズの不均衡

顎と歯のバランスが崩れることで起こりやすいすきっ歯。歯が全体的に小さく、顎が大きいと歯と歯の間に隙間ができます。

-乳歯から永久歯への移行期

乳歯が抜けて、永久歯が生えるまでの間に一時的に隙間ができることがあります。特に、前歯が抜けた後に、隙間が目立つことがあります。

-深いかみ合わせ

【この歯並びの治療症例の詳細は写真をクリック】

上の前歯が下の前歯に深くかぶさっている歯並びは、隠れた下の前歯が上の歯茎にかみこみ、そのしわ寄せで前歯が左右に開いてすきっ歯になってしまうことがあります。

-上唇小帯の異常

正中離開の多い原因として、上唇小帯(じょうしんしょうたい)が厚く、前歯の間まで伸びている場合、上顎の前歯2本の間に隙間が生じることがあります。
この場合、歯科医による手術が必要になることもありますが、軽度であれば成長とともに自然に解決することもあります。

-指しゃぶりや舌の癖

長期間にわたる指しゃぶりや、舌を前歯に押し付ける癖があると、歯並びに影響を与え、すきっ歯になることがあります。

指や舌が前歯に圧力をかけることで、歯が前に押し出され、隙間ができやすくなります。これが習慣化すると、歯の位置が固定され、すきっ歯が残ることがあります。

– 遺伝的要因

親からの遺伝的要因も、すきっ歯の原因となることがあります。両親のどちらかがすきっ歯であれば、子供にもその傾向が現れる可能性があります。

-歯の数や形態の異常

歯が生まれつき少ない(欠如歯)や、形が異常で小さい場合、隙間ができやすくなります。

すきっ歯は治したほうがいい?

-子どものすきっ歯

永久歯は乳歯よりも大きいため、通常は生え揃うと隙間がなくなることが多いです。この時期の「すきっ歯」は自然な過程であり、成長とともに改善されることが多いです。

その他、成長過程で顎が先に大きくなり、歯が追いつかない場合に隙間が生じることがあります。永久歯が生えることで隙間が埋まることが多いです。

成長期で顎の大きさが変わりつづけ、また歯の生え変わりの起こる子どものときには、すきっ歯が起こりやすい状態といえます。

-大人のすきっ歯

すきっ歯の見た目が気にならず、医学的にも特に問題がなければ治さなくても良いでしょう。しかしながら、機能的な観点からのデメリットを感じる場合は歯科矯正や補綴治療が検討する必要があります。

【すきっ歯のデメリット】

1.発音への影響
一部の音の発音が難しくなることがあります。特に、「さ行」や「た行」などの音が不明瞭になりやすいです。
歯と歯の隙間により、舌が適切に歯に触れず、発音が正確でなくなるためです。これは特に、言葉を学び始める子供や、仕事で話す機会が多い人にとって問題となることがあります。

2.食べ物が挟まりやすい
歯と歯の間に隙間があると、食事中に食べ物が歯の隙間に挟まりやすくなります。

これが続くと、歯の健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。これにより、不快感を感じたり、頻繁に歯を清掃する必要が出てきます。

3.歯の健康リスク
歯と歯の間に食べ物が残ると、それが細菌の繁殖場所となり、虫歯や歯周病の原因となります。

また、隙間が大きい場合、通常の歯ブラシでは清掃が難しく、デンタルフロスや歯間ブラシを使わないと十分に汚れを取り除けないことがあります。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。

4.かみ合わせの問題

歯は隣り合う歯と寄り添うことで、かむときにかかる力を分散させているのですが、すきっ歯の場合隣り合う歯がないため歯が消耗しやすく、抜け落ちやすい状態にもなってしまいます。

上下の歯がしっかりとかみ合っていないと、かむ力が均等に分散されず、特定の歯や顎に負担がかかることがあり、食べ物を効率的に噛むことも難しくなり、消化不良や顎の疲れを引き起こすこともあります。

5. 歯の移動のリスク

歯は自然に動く性質があり、隙間があるとその方向に傾いたり、他の歯がずれたりすることがあります。隙間があることで歯並びがさらに悪くなり、かみ合わせがさらに悪化したり、矯正治療が必要になる場合があります。

-すきっ歯を自力で治す方法はある?

すきっ歯を自力で治すことは難しく、一般的には矯正歯科での治療が推奨されます。以下にいくつかの方法を挙げますが、これらはすきっ歯の進行を止める、あるいは予防に役立つことがある程度です。

舌の位置と姿勢の改善
舌の正しい位置を意識することで、すきっ歯の進行を防ぐことができる場合がありますが、既にあるすきっ歯を治す効果は期待できません。舌は通常、上顎の内側に触れているべきで、前歯を押さないように注意します。

指しゃぶりや癖の改善
子供の場合、指しゃぶりや舌を前歯に押し付ける癖がすきっ歯の原因となることがあります。これらの癖を早期に改善することで、すきっ歯を予防することができます。

歯列矯正が必要なすきっ歯とは

すきっ歯を短期間で手軽に治す方法として、隙間を埋めるダイレクトボンディング法やラミネートベニア、マウスピースによる部分矯正などがあります。

しかし、これらの治療法では根本的な改善には至らず、一時的に隙間が埋まったとしてもまた後戻りしてしまうすきっ歯があります。

それは、かみ合わせが深いすきっ歯です。

過蓋咬合(かがいこうごう)と呼ばれるこの歯並びのすきっ歯は、前歯の隙間だけでなく、奥歯のかみ合わせを歯列矯正で改善する必要があります。

とはいえ、すきっ歯の歯列矯正は、歯を抜かずにワイヤー矯正よりマウスピース矯正装置(インビザライン)の方が治療法として適しており、比較的、歯列矯正の中でも治療期間が短い症例が多いです。

すきっ歯が気になる方は、まずは歯科医や矯正歯科医に相談しましょう。

-すきっ歯の歯列矯正症例紹介

  • 主訴:前歯の隙間が気になる
  • 診断名:正中離開
  • 初診時年齢・性別:26歳・男性
  • 治療装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)
  • 抜歯or非抜歯:なし
  • 治療期間:1年1ヶ月
  • 費用:1,012,000円程度(税込み)
  • リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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歯の矯正治療で麻酔を使う?痛い?どんなときに使う?

2024.08.22

歯の矯正治療において、多くの方が不安を感じることのひとつに「痛み」があります。そこで、矯正歯科で麻酔が必要になるシチュエーションについてお話ししたいと思います。

麻酔とは、主に手術中の痛みやストレスから患者さんを守るために、意識や感覚をなくし、手術が安全に行えるようにするものです。

歯の矯正治療では、どのような場面で麻酔が使われるのか、そしてその効果や種類について詳しくご紹介します。

歯医者で麻酔を打つときはどんなとき?

そもそも、一般的に歯科医が麻酔を打つのはどんなときでしょうか

– 歯を抜くとき

親知らずの抜歯など、歯を抜く場合に使用されます。

-むし歯を治療するとき

むし歯の部分を削る際に痛みを和らげるために麻酔を行います。

-歯の根管治療

歯の内部の感染を治療する際、深い部分まで処置が及ぶため、痛みを軽減するために麻酔が使用されます。

-歯周病治療

歯肉や歯槽骨の治療時に、痛みを和らげるために麻酔が必要となることがあります。

-インプラントの埋入

インプラントを顎骨に埋め込む外科的処置の際に、局所麻酔や場合によっては全身麻酔が使用されます。

-矯正治療

矯正装置の取り付けや調整自体では麻酔はほとんど使用されませんが、矯正の一環として歯の抜歯や外科的処置が必要な場合には麻酔が行われます。

-外科的処置

歯肉の切開、膿瘍の排膿、口腔内の小手術など、痛みを伴う外科的処置の際に麻酔が使用されます。

これらの状況では、患者さまの快適さと治療のスムーズな進行を確保するために、状態や処置の内容に応じて、局所麻酔、表面麻酔、静脈内鎮静法、全身麻酔など、歯科医師は適切な麻酔を選択して使用します。

矯正歯科(大宮SHIN矯正歯科)の場合

当院は矯正歯科のため、麻酔を利用する機会は少ないですが、次のような場合に使用します。

矯正治療のために歯を抜くとき

矯正治療では、便宜抜歯(べんぎばっし)と言って、歯並びやかみ合わせを改善するために健康な歯を抜くことがあります。

矯正用アンカースクリューを使用するとき

抜歯した隙間を閉じる際、歯を大きく後方に移動させるための力点が必要となります。

歯科矯正用アンカースクリューとは、その際利用するネジのことを言います。

小さなネジを歯茎に埋め込み、そこを支点にゴムをかけて、ゴムの力を利用して歯をスムーズにひっぱります。矯正用インプラントと呼ばれることもあります。

装置が歯肉に食い込んでしまったとき

それほど頻度のあることではありませんが、装置に慣れないときや、装置が歯肉に食い込むなどで違和感や痛みを感じることがあります。

あまりに痛みを感じる場合は、装置を外す時に必要に応じて麻酔を使うこともあります。

麻酔の種類

矯正歯科で使用される麻酔には、以下のような種類があります。

-局所麻酔

リドカイン(Lidocaine): 最も一般的に使用される局所麻酔薬で、速やかに効き始め、約1〜2時間持続します。
・アーティカイン(Articaine): 骨の中への浸透が良く、特に抜歯などの外科的処置に適しています。
・メピバカイン(Mepivacaine): アレルギーのリスクが低く、持続時間がリドカインよりもやや長いです。

-表面麻酔

ベンゾカイン(Benzocaine): ジェルやスプレーの形で使用され、注射をする前に針の痛みを軽減するために使われます。

-笑気吸入鎮静法(Nitrous Oxide/Oxygen Sedation)

通称「笑気ガス」とも呼ばれ、不安を和らげリラックスさせるために使用されます。患者さまは意識があり、麻酔の効果が切れるのも早いです。

-静脈内鎮静法(IV Sedation)

静脈に直接麻酔薬を投与し、患者さまを半覚醒状態に保ちます。意識はありますが、処置中の記憶はほとんど残りません。歯科外科手術などで用いられます。

-全身麻酔(General Anesthesia)

患者さまの意識を完全に失わせる麻酔方法で、大掛かりな手術や特定の条件下で使用されます。歯列矯正では骨切りなど外科手術を伴う処置に使用されるます。

一般的な歯列矯正では3,笑気吸入鎮静法〜5.全身麻酔を利用することはほとんどありません。

当院では、使用する麻酔は1. 局所麻酔と2. 表面麻酔です。過去の麻酔の利用経験により、ご自身の効果について不安がある場合は、事前に歯科医師に相談してください。

麻酔が切れるまでの時間は?

表面麻酔の場合はおよそ10分ほど、局所麻酔の場合は2-3時間と個人差があります。個人の麻酔の効きやすさや年齢なども関係しますが、治療中~治療直後に麻酔が切れることはほとんどありません。

食事についての注意点

麻酔が効いている間は、食事には注意が必要です。

痛みを感じる機能というのは、身体を守るための重要な感知能力の一つです。その機能が麻酔で切れているということは、口の中が本来ならやけどをしたり傷ついたりしてもわからない状態である、ということです。

可能であれば、麻酔が効いている間は、できるだけ食事を控え、飲み物もやけどを避けるために常温のものを選びましょう。

やむを得ず食事をする場合は、ヨーグルト、プリン、スープなどのやわらかい食べ物を選び、麻酔が効いていない反対側の歯で噛むように心がけ、ゆっくりと食べることが大切です。

麻酔が完全に切れるまでの時間を考慮し、注意を払いながら食事をすることで、口の中の怪我を防ぐことができます。

麻酔を打つときの注意事項

歯科で麻酔を打つ時にはいくつか気をつけることがあります。

これらの注意事項を守ることで、歯科治療を安全に受けることができ、麻酔の効果を最大限に活用することができます。

-麻酔を打つ前

1. 医師への情報提供
-アレルギー歴や現在の服用薬、既往症について歯科医師に正確に伝えましょう。特に麻酔薬に対するアレルギーや心臓病、糖尿病などの持病がある場合は重要です。

2. 飲食について
-麻酔を受ける前に食事を控えるよう指示されることがあります。特に全身麻酔や静脈内鎮静法を受ける場合は、施術前に数時間飲食を避ける必要があります。

3. 体調管理
体調が悪いと感じる場合は、予約を変更するか歯科医師に相談しましょう。風邪や感染症にかかっているときは、麻酔の効果や治療の安全性に影響を及ぼすことがあります。

-麻酔中の注意事項

リラックスする
– 緊張せずにリラックスすることが重要です。緊張が強いと、麻酔の効きが悪くなることがあります。深呼吸をして落ち着くよう心がけましょう。歯科医師やスタッフの指示に従い、適切な姿勢を保ちましょう。

麻酔を打った後

1. 感覚が戻るまで注意
– 麻酔が切れるまで、口の中を噛んで傷つけないように注意しましょう。

2. 飲食の制限
– 麻酔後数時間は食事や飲み物を控えるよう指示されることがあります。特に硬いものや熱いもの、辛いものは避けましょう。感覚が鈍い間は、食事や熱い飲み物を避けることが大切です。

3. 活動の制限
– 麻酔が完全に切れるまで運転や危険な作業を避けるようにしましょう。完全に麻酔から回復するまで休息が必要です。後に大事な予定は入れない方がよいでしょう。運動やサウナもNGです。

4. 痛みや腫れへの対処
– 麻酔が切れた後、痛みや腫れがある場合は、歯科医師から指示された方法で対処しましょう。それでも異常を感じる場合は、すぐに歯科医師に連絡してください。

最後に

矯正歯科で麻酔を使うシチュエーションについてご紹介しました。これから矯正治療を検討している方や、治療中の方にとって、安心して治療を受けるための参考になれば幸いです。

関連ブログ

【親知らずの抜歯】矯正治療中の場合のタイミング
https://shin-ortho.com/blog/7442/

【アンカースクリュー】矯正治療で使うネジってなに?ワイヤー矯正と併用した治療症例
https://shin-ortho.com/blog/7202/

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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