ワイヤー矯正中の食事で注意したい5つの食べものと食べ方のコツについて

2025.06.28

こんにちは 

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 受付のHです☆彡

ワイヤー矯正を始めると歯に直接装置が装着されることで

日常生活で不便になってしまうことがあります。

 

その一つが食事です。

 

今回は食事のメニュー選び方や食べ方の工夫についてお話していきますので

参考にしてみてください☆

 

①粘着性の強い食べもの

例:ガム、お餅、キャラメルなど

粘着性の強い食べものは矯正装置にくっついてしまい取れなくなってしまいます。

ワイヤー矯正中はなるべく避けたい食べもの

②装置に着色しやすい食べもの

例:カレー、ミートソースなどトマトソース系の食事、キムチなど

コーヒー、紅茶、緑茶、赤ワインなどの飲み物

(主に色の濃い食べものは注意が必要です。)

ワイヤーやブラケットに着色することはほとんどありませんが

ブラケットにワイヤーを固定する「モジュール」と呼ばれるゴムや顎間ゴムは着色しやすくなります。

来院の際に必ずゴムの交換をするので

どうしても色の濃い食べ物を食べたい時は来院する前に食べましょう。

着色してもさほど気にならないという方はお好きなタイミングで食べていただいて問題ありません。

ワイヤー矯正中工夫すれば食べられる食べもの

③装置に挟まりやすい食べもの

例:繊維質な食べもの(ネギ、ほうれん草など)、細めの麺類(ラーメン・そば・パスタなど)

これらの食べものはワイヤーとブラケットの隙間に挟まりやすく絡まってしまうと不快感があります。

④硬い食べもの

例:せんべい、フランスパンなどの固いパン、リンゴなど

歯にワイヤーを固定しているブラケットが取れやすくなります。

⑤噛みちぎって食べる食べもの

例:固めのステーキ肉や、骨付きのお肉

前歯で噛みちぎる際にブラケットに強い力がかかり、取れやすくなります。

噛みちぎって食べる食べもの

ワイヤー矯正中の食事のコツ

硬い食べものやお肉を食べるときは

1口サイズに小さくカット

・前歯を使わず、なるべく奥歯で噛む

基本的に歯の役割は、それぞれ次のような役割があります。

前歯→噛みちぎって、奥歯で磨り潰しやすい大きさにする

奥歯「食べものをすりつぶして、体内に取り入れたとき消化しやすくする

前歯の役割である「食物を小さくすること」を口に含む前に済ませ

奥歯で磨り潰すだけの状態にして食べればいいわけです。

さいごに・・・

歯の矯正は治療期間が数年間にわたります。

そんな長い間お食事を制限されることは悩ましい問題ですよね。

 

ワイヤー矯正を開始した直後は不自由でも

しばらくすると歯に矯正装置がついた生活に慣れていき

「食べられない、食べづらい」ストレスも次第に軽減されていきます。

 

今回の記事を参考に矯正中のお食事も楽しんでいただけたらと思います☆

矯正治療治療中の食事について関連記事:『矯正治療中にお痛みがあるときのお食事のアドバイス』

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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「横顔の口元が出て見える…」と悩むあなたへ|歯を抜いて目立たず治せる矯正方法とは?

2025.06.28UPDATE:2025.06.30

写真に写った自分の横顔を見て、「なんだか口元が出てる?」と気になったことはありませんか?

これは上下の歯並び全体が前に出る「上下顎前突」という状態かもしれません。

実は、歯列矯正で横顔の印象が大きく変わる可能性があります!

今回は、実際の症例を交えてどんな変化が起きるのかをご紹介します。
成人式や写真撮影を控えている方にも、きっと参考になるはずです。

来院のきっかけ:出っ歯が気になる。出っ歯っぽく見えるけど、実は上下とも出ている「上下顎前突」とは?

初診時の年齢は19歳の女性の患者さま。写真を撮る機会が増え、出っ歯の口元が気になり始めたそうです。

「出っ歯」と聞くと、上の前歯だけが出ているイメージを持つ方が多いですが、実は上下の歯列全体が前に出ている上下顎前突のケースもあります。

この場合、見た目だけでなく口が閉じづらかったり、発音や咀嚼にも影響があることも。
矯正治療では、必要に応じて抜歯を含めた治療計画が立てられます。

矯正前の不安:抜歯の必要性。歯を抜くことで横顔がすっきり変わる!

上下顎前突で横顔にコンプレックスを感じている場合のほとんどは、口元を後ろに引っ込めるために抜歯して矯正することが有効です。

しかし、「歯を抜いて大丈夫?」「顔が変わるって本当?」と抜歯の必要性や安全性を不安に感じる方は多くいらっしゃいます。このような場合、当院では治療前後の横顔をシミュレーションできる「VTO(Visual Treatment Objective)」を行います。

この患者さまは、「口元をグッと下げたい」とのことでしたので、合計4本(上下左右第一小臼歯)抜歯して治療を開始しました。

 

装置選び:「目立たず・早く」治したい人におすすめの矯正方法

こちらの患者様は1年後に成人式を控えており、治療期間を気にされていました。抜歯矯正の平均的な治療期間は、約2年半ほどです。成人式や結婚式など、大切な予定が近い方には次のような「目立ちにくい矯正装置」がおすすめです。

◼︎クリアブラケット+ホワイトワイヤー(見た目を抑えつつ、しっかり動かせる)

◼︎インビザラインなどのマウスピース矯正装置(目立ちにくいが、症例を選ぶ)

◼︎ハーフリンガル矯正(上が裏側・下が表側)

◼︎ワイヤーとマウスピース矯正装置の併用(歯を抜く必要があり、できる限り目立ちたくない)

「できるだけ目立たず、でもしっかり動かしたい」ということでクリアブラケット+ホワイトワイヤーを選択しました。

歯を抜いて矯正する場合は、マウスピース矯正装置単独で治療するより、ワイヤー矯正を用いた方が効率よく治療を進めることができます。装置を選ぶ際は、ご自身のライフスタイルを踏まえ、歯科医師とよく相談しながら選びましょう。

デメリット:ワイヤー矯正中の注意点

しっかり治した人におすすめのワイヤー矯正ですが、装置の取り外しができないため、歯に汚れが溜まりやすく、むし歯リスクが高いことがワイヤー矯正のデメリットです。

ワイヤー矯正中、特にしっかり磨いてほしいのはこの3箇所です。

  1. ブラケットの周り
  2. 歯と歯茎の間
  3. 歯と歯の間

矯正治療中の正しい歯ブラシの使い方や歯磨きのコツについてはこちらのブログで詳しく説明しています。せっかく歯並びがキレイになったのに、「むし歯だらけで美しい口元に見えない!」なんてことにならないように、歯磨きを頑張りましょう!

まとめ:症例解説「横顔の口元が気になる」あなたに、目立たず変われる方法があります

口元の突出感がなくなり、横顔がスッキリしました。口が閉じやすくなった・写真を撮るのが楽しくなったとの嬉しいお言葉をいただきました。

  • 【症例詳細】
  • 主訴:口元が出ていることが気になる
  • 診断名:上下顎前突
  • 初診時年齢:19歳
  • 装置名:表側矯正(上下ホワイトワイヤー)
  • 抜歯部位:上下左右第一小臼歯
  • 治療期間:2年7ヶ月
  • 費用:76万5千円(税別)
  • リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

気にされていた横顔以外にも、前歯のガタガタがなくなり歯列が綺麗なアーチ状になりました。かみ合わせも改善され、上下の正中(前歯の中心)も揃い、正面から見ても美しい口元です。

横顔の印象や口元の突出感が気になったら、まずは矯正歯科で相談してみてください。
抜歯を含めたしっかりした治療から、目立たず早めに仕上げたいニーズまで、一人ひとりに合った方法をご提案しています。

\無料カウンセリング受付中/
お気軽にご相談ください。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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小児予防矯正(MRC)のご紹介!お子さんのやる気スイッチを入れる秘密の空間

2025.06.26

小児予防矯正って?

小児予防矯正は矯正治療と並行して、お口の悪い癖を改善する口腔機能トレーニング(MFT)を行う治療になります。

 

お子さん、こんな症状ありませんか?

小児予防矯正のメリット

メリット01

顎の成長を促進し、歯並びが整いやすくなる


小児期に矯正を始めると、顎の成長を適切に導くことができます。これにより、将来的に歯が正しい位置に生えやすくなり、抜歯の可能性を減らせます。

 

 

メリット02

悪習癖(指しゃぶり、口呼吸など)の改善


子どものうちに指しゃぶりや口呼吸といった歯並びに悪影響を与える癖を改善することで、歯列や顔の発育に良い影響を与えます。

 

メリット03

噛み合わせの改善により、全身の健康に良い影響


噛み合わせを整えることで、消化や発音が良くなるだけでなく、姿勢の改善や免疫力の向上など全身の健康にもメリットがあります。

大宮SHIN矯正の小児予防矯正の特徴

「歯並びを悪くしない」が当たり前の時代へ

かつては「ムシ歯になったら治す」時代でしたが、今ではムシ歯にさせない予防が常識になっています。
同じように、**歯列不正を未然に防ぐ“予防矯正”**も、これからの子どもたちには当たり前の選択肢です。

当院では、歯並びだけでなく
・噛む
・吸う
・吹く
・すする
・飲み込む
・話す
といった口の機能そのものの発達にも着目した診療を行っています。

お子さまの歯と口を守ることは、見た目だけでなく、呼吸・栄養・発音といった全身の健康にもつながります。
「歯並び」と「機能の発達」を同時にサポートする、これからの時代の矯正治療を提供しています。

 

子どもたちのヤル気スイッチに魔法をかけるキャラクター世界観と
デザイン空間。

幼少期に歯医者に怖い、痛いなどネガティブな感情をもってしまうと、大人になってからも歯医者に行きにくくなってしまいます。当院では空間づくりからこだわり、お子さんが楽しく通院できる環境を整えております。

診療の流れ

STEP01

初診カウンセリング


お口の写真を撮影後、歯並びの状態をチェックし現状を説明します。

STEP02

精密検査I


抜歯・非抜歯の判定に必要なレントゲン撮影を行い、さらに詳細な分析を進めていきます。

STEP03

精密検査Ⅱ


抜歯・非抜歯の判定に必要な型取り(itero)を行い、さらに分析を進めます。

STEP04

診断


検査結果にもとづいて、経験豊富な歯科医師が治療方針を決定します。

STEP05

小児予防矯正スタート


成長期のこどもの顎の成長誘導を行い、永久歯での矯正治療をより簡単に誘導します。

期間:1年6か月~(1~2カ月に1回)

料金

 

ご予約はこちら

お子さまの歯並びでご相談の方は、こちらからご相談ください。

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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歯列矯正で前歯を抜歯することもある!?そのメリット・デメリットとは

2025.06.14

歯列矯正における抜歯の目的

歯の矯正で抜歯が必要になる場合があります。歯列矯正おける抜歯は、単に健康な歯を取り除くことではなく、治療の一環として重要な役割を果たします。

矯正治療の目的は、歯並びを整え、かみ合わせを改善することです。特に、顎の大きさに対して歯が過密している場合はバランスを調整するためにはスペースを確保する必要があります。

抜歯を行うことで、他の歯を適切な位置に移動させるスペースが作られ、歯列全体の調和が取れるのです。これは、歯並びの改善だけでなく、顔のバランス口元の見た目にもよい影響を与えます。

通常抜く歯は小臼歯が多いが、前歯や奥歯を抜く場合もある

矯正歯科医は治療計画を立てる際に、レントゲンやCT画像を基にどの歯を抜くかを決定します。小臼歯(第一小臼歯や第二小臼歯)を抜くことが多いのは、主に以下の理由からです。

①歯列の中間に位置:小臼歯は前歯と奥歯の中間に位置するため、抜歯によって得られるスペースを前後の歯に均等に配分しやすく、歯列全体の移動が効率的になります。

②機能への影響が少ない:小臼歯は前歯や犬歯、奥歯と比べてかみ合わせや咀嚼機能への影響が少ないため、抜歯しても他の歯に影響を与えにくいからです。

③抜きやすい:小臼歯は歯根の形状が複雑ではないため、他の歯に比べて抜歯しやすいと言われています。

とはいえ、状態が良くない歯や、治療済みの歯(大きな銀歯が入っているなど)、矮小歯(形が小さく、他の歯とのバランスが悪い歯)がある場合は、第一小臼歯や第二小臼歯ではなく、前歯や奥歯を抜くこともあります。

前歯を抜く場合はどんな時?

①前歯の状態が良くない

状態が良くない歯とは、人工歯が被せてある歯、歯根が短かかったり、神経がなく変色してしまった歯などのことを言います。歯列矯正で抜歯が必要な場合は、当院ではそのような歯を積極的に抜歯して治療を行います。

②矮小歯(わいしょうし)

矮小歯とは、通常の歯よりも小さく、発育が不完全な歯のことを指します。歯列全体を整えるためのスペースを確保と見た目のバランスを整えるために矮小歯を抜くことがあります。

③歯根の状態

歯が歯茎に埋まっている、逆に歯が歯茎から出過ぎている(歯根が不自然に露出している)場合、その状態のよくない歯を抜歯することがあります。

前歯を抜く場合のメリット・デメリット

メリット

①健康な歯を残せる

神経がない歯や変色してしまっている歯を積極的に抜歯するので、健康な歯を残すことができます。

②より美しい歯並びになる

状態の良くない中切歯(正面の歯)を抜歯した場合は、隣の歯を真ん中に寄せて歯並びを揃えていきます。最終的には歯の大きさを揃えるために、歯にラミネートを被せたり補綴物を作り直すので、歯並びと同時に美しい歯も手に入れることができます。

デメリット

前歯がなくなることに抵抗を感じる方が多いのではないでしょうか。治療中、抜いた歯の隙間はダミー歯を装着したりマウスピースを白く塗装したりして見た目の違和感がないように対策します。しかし、歯が動く過程で一時的に歯並びが不安定になることがあるため、見た目に変化が出ることがあります。

実際に前歯を抜いた症例紹介

実際に前歯を抜いた症例をご紹介します。

症例1: 上顎左側中切歯を抜いたケース

出っ歯が主訴で歯列矯正を希望された患者さまです。出っ歯を改善するために4本歯を抜く必要がありました。

上顎の左の前歯の神経がなく変色していたので、4本のうち1本はその歯を、残りの3本は第一小臼歯を抜歯し、歯を並べるスペースを確保し、マウスピース矯正装置(インビザライン)で治療していきました。

前歯を抜いたスペースは隣の側切歯を中心に移動させて閉じていきました。最終的には、矯正の動的治療終了後(歯を動かし終わった後)に、側切歯に補綴物を被せて左右の歯の大きさを揃えました。

症例2: 上顎左右犬歯(八重歯)を抜いたケース

八重歯を気にして来院された患者さまです。通常、八重歯である犬歯は他の歯と比べて歯根が長く、安定した位置にあることが多いため、抜歯しない方が良いとされています。

八重歯の矯正ついてはこちら

しかし、この患者さまの八重歯は歯茎から飛び出しており、歯根が露出した状態だったので、このまま歯を移動させても抜けてしまう恐れがあったため八重歯を抜歯して治療をする選択をしました。

まとめ

歯列矯正で前歯を抜くこともあります。前歯の抜歯に不安に感じる方は多いかもしれませんが、治療後には見た目やかみ合わせが大きく改善されます。

矯正治療で抜歯が必要な場合は、どの歯を抜くかは歯科医師としっかりと相談し、自分に適した治療計画を立ててもらい、納得してから治療を始めましょう。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 28歳 女性 治療期間:2年11ヵ月

2025.06.10

ガタガタなことを気にして来院された患者様です。抜歯上顎左側第一小臼歯、上顎右側側切歯、下顎左右第一小臼歯)で、マウスピース型矯正装置インビザライン)を使用し、ガタガタ咬み合わせを改善しました。

主訴:ガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時年齢・性別:28歳・女性

治療装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯or非抜歯:抜歯(上顎左側第一小臼歯、上顎右側側切歯、下顎左右第一小臼歯)

治療期間:2年11ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:86万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 8歳 女性 治療期間:1年3ヵ月

2025.06.10

ガタガタを気にして来院された患者様です。非抜歯で、取り外し式矯正装置拡大床)を使用し、永久歯が生えるスペースを確保した後、表側矯正ワイヤー)で、ガタガタを改善しました。

主訴:ガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時年齢・性別:8歳・女の子

治療装置:拡大床、表側矯正(ワイヤー)

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年3ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:40万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上顎前突・叢生 17歳 女性 治療期間:2年3ヵ月

2025.06.10

ガタガタ出っ歯を気にして来院された患者様です。非抜歯で、IPR上下の歯をヤスリがけ)して、マウスピース型矯正装置インビザライン)を使用し、ガタガタ咬み合わせを改善しました。

主訴:ガタガタと出っ歯が気になる

診断名:叢生・上顎前突

初診時年齢・性別:17歳・女性

治療装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:2年3ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:83万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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上顎前突・開咬 18歳 女性 治療期間:2年1ヵ月

2025.06.10

出っ歯を気にして来院された患者様です。抜歯上顎左側第一小臼歯)で、表側矯正ワイヤー)を使用し、咬み合わせを改善しました。

主訴:出っ歯が気になる

診断名:上顎前突・開咬

初診時年齢・性別:18歳・女性

治療装置:表側矯正(ワイヤー)

抜歯or非抜歯:抜歯(上顎左側第一小臼歯)

治療期間:2年1ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:73万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 37歳 女性 治療期間:1年9ヵ月

2025.06.10

ガタガタなことを気にして来院された患者様です。非抜歯で、IPR上下の歯をヤスリがけ)して、マウスピース型矯正装置インビザライン)を使用し、ガタガタ咬み合わせを改善しました。

主訴:ガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時年齢・性別:37歳・女性

治療装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年9ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:76万5千円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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埋伏歯があっても歯の矯正はできる?歯列治療をスムーズに進めるために知っておきたいこと

2025.06.05

歯科医院でレントゲンの撮影をしたら埋伏歯(まいふくし)があったのですが、歯の矯正はできますか?

埋伏歯があっても歯列矯正はできますよ!埋伏歯に関する基本的な情報と、矯正治療の進め方について説明しますね。

埋伏歯とは?

埋伏歯(まいふくし)とは、通常の位置に生えるべき歯が、顎の骨内に埋まったままになっている状態を指します。

一般的に歯は、乳歯が抜けるとその後に永久歯が生えてきますが、何らかの理由で歯が正常な位置に生えない場合に「埋伏歯」が発生します。

埋伏歯と親知らずの違い

埋伏歯は親知らずも含みますが、親知らず以外の歯でも埋伏歯になることがあります。親知らずが埋伏することは一般的ですが、埋伏歯は親知らずに限らず、他の歯でも発生することがあるという点で異なります。

埋伏歯の原因は?

埋伏歯が発生する原因は様々で、主な原因として次のようなものがあります。

  1. 顎のスペース不足
    顎の骨が狭くて歯が生えるスペースが確保できない場合、歯が埋まったままになることがあります。
  2. 歯の方向異常
    歯が正常な方向に生えるのではなく、傾いたり逆さに生えることで、歯が骨内に埋もれてしまうことがあります。
  3. 先天的な要因
    一部の人は、歯の発育が正常でないことがあり、これが原因で埋伏歯が発生することがあります。
  4. 外傷や事故
    顎に衝撃を受けることによって、歯の発育が妨げられ、埋伏歯になることもあります。

埋伏歯がある場合の歯列矯正は?

埋伏歯がある場合の歯列矯正には、通常の矯正治療に加えて、埋伏歯を引き出すための追加の手順や手法が必要になります。

歯列矯正で、顎の骨内に埋まったままの埋伏歯を正常な位置に引っ張り出す方法にはいくつかのアプローチがあり、歯の状態や位置、患者の年齢や成長段階によって適した治療方法が異なります。

1. 外科的引き出し(開窓術)

埋伏歯が非常に深く埋まっている場合や、矯正装置で直接引き出すのが難しい場合、外科的な手術を行って埋伏歯を引き出す方法です。この方法は、親知らずなどでも見られます。

  • 手術の流れ:
    • 局所麻酔を使用して、歯茎に小さな切開を加えます。
    • 歯茎を切開し、歯の上に小さな「窓」を開けて、歯を引き出すためのスペースを作ります。
    • 歯が出てこないように固定されていた場合、ワイヤーやブラケットを使用して、矯正器具で歯を引き出す準備をします。
  • メリット: 外科的な方法で、埋伏歯を確実に引き出すことができます。特に歯が完全に埋まっている場合には効果的です。
  • デメリット: 手術が必要なので、回復期間や腫れ、痛みが生じることがあります。

2. 矯正装置を使った引き出し(矯正的移動)

埋伏歯がある程度顎の骨に近い位置にあり、外科的処置なしで引き出せる場合には、矯正装置(ブラケットやワイヤー)を使用して引き出す方法です。この方法は比較的非侵襲的で、患者の状態に応じて行われます。

  • 方法:
    • まず、埋伏歯に矯正装置(ブラケット)を取り付けます。歯を引き出すために、力を加えるためのワイヤーを使います。
    • 牽引力を加えるために、エラスティック(ゴム)やチェーンを使って、少しずつ埋伏歯を引き出します。
    • このプロセスは非常に時間がかかることがあり、通常数ヶ月から数年にわたって行われます。
  • メリット: 外科的処置を避けることができるため、患者の負担が少なく、回復期間が不要です。
  • デメリット: 時間がかかり、治療の進行に応じて引き出しのスピードが変わるため、定期的なチェックと調整が必要です。

参考動画:https://vt.tiktok.com/ZSkdVoc9c

3. 矯正用アンカースクリューを使用する方法

埋伏歯の引き出しにおいて、矯正用アンカースクリュー(ISA)を使う方法もあります。

アンカースクリューとは、矯正治療のために一時的に顎の骨に埋め込まれる小さな金属のネジです。

  • 方法:
    • 矯正用アンカースクリューを顎の骨に埋め込み、そこに矯正器具を取り付けて、埋伏歯を引き出します。
    • アンカースクリューは、矯正治療の過程で力を確実に加えるため、より効率的に歯を引き出すことができます。
  • メリット: より精密に、効率的に埋伏歯を引き出せます。患者さんにとっては手術を避けつつ、矯正力を集中させることができるため、引き出しが速くなることもあります。
  • デメリット: アンカースクリューを埋め込む際の痛みや違和感があります。

矯正用アンカースクリューについて詳しくはこちら

埋伏歯を放置するとどうなる?

埋伏歯を放置すると、このような問題が起こる可能性があります。

  1. 歯並びの乱れ
    埋伏歯が他の歯に圧力をかけることで、歯並びが悪化することがあります。
  2. 周囲の歯に悪影響を与える場合
    埋伏歯が隣接する歯に影響を与え、むし歯や歯周病の原因になることがあります。
  3. 痛みや炎症
    埋伏歯が炎症を引き起こして痛みを伴う可能性があります。

一方で、埋伏歯が他の歯に影響を与えていない場合は無理に治療する必要はありません。定期的に歯科でチェックしてもらい、状態を確認することが大切です。

最後に

必ずしも事前に埋伏歯を抜歯しないと歯列矯正ができないということはありません。

埋伏歯があって歯列矯正を検討する場合は、矯正と外科の専門の歯科医師による適切な診断と治療を受けることで、問題を解決することができます。

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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「歯列矯正やらなきゃよかった」と後悔する前に知っておくべきこと【歯科医師解説】

2025.05.22

「歯列矯正 やらなきゃよかった」と検索する人が毎月1万人以上もいる今、矯正治療は本当に“やるべき”なのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

実際、矯正治療にはリスクやデメリットがあるのも事実。しかし、正しい知識と準備があれば、後悔のない治療にすることは十分可能です。

本記事では、矯正治療で後悔しないために知っておくべきポイントを、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。

歯列矯正で失敗しやすい人の特徴

矯正治療で「やらなきゃよかった」と後悔しがちなのは、次のような方です。

  • 歯科医師の矯正のゴールと自分のイメージにズレがある
  • 疑問を解消しないまま治療を始めてしまった
  • 「見た目」だけを重視してかみ合わせなどの機能面を軽視してしまった

矯正治療に関する説明専門用語で十分に理解していない場合や、治療方針について歯科医とコミュニケーションが不足している場合、期待する結果と現実にギャップが生じやすいです。また、歯列矯正は患者さまの協力度も治療の効果に影響します。

矯正装置の使用・管理が不十分な人

マウスピース矯正装置やゴム掛けなど、決められた時間通りに器具を正しく装着しないと治療効果が得られません。矯正後のリテーナー(保定装置)も同様で、指示通り使用しない場合は歯が後戻りします。

矯正 マウスピース つけ忘れ

口腔衛生管理が不十分な人

矯正装置の装着中は歯や装置の清掃が難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯周病や歯茎の健康状態が悪い場合、矯正の効果が得られにくかったり、思わぬ問題が生じることがあります。これにより矯正治療を中断せざるを得なくなることがあります。

矯正治療のモチベーションが低い人

通院スケジュールを守らない、または長期間治療を中断してしまうと、歯列が元に戻ったり、計画通り進まなくなることがあります。

悪習癖がある人

舌癖、爪を噛む、歯ぎしり等の悪習慣が治療の妨げになることがあります。

失敗や後悔しないための3つのポイント

 矯正は数ヶ月〜数年に及ぶ治療です。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、自分に合った治療法やリスクをしっかり理解し、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。

  1. カウンセリングで不安や疑問を必ず相談する
  2. 治療計画やゴールを“自分の言葉”で説明できるまで理解する
  3. 費用・期間・装置の種類など複数のクリニックで比較検討する

専門用語などわからないことがあったらそのままにせず、しっかり情報を集めて判断しましょう。

矯正治療は見た目だけでなく、かみ合わせや発音にも影響します。ゴールが明確でないと、途中で後悔する可能性があります。

歯列矯正によるリスクとデメリット

矯正治療には以下のようなリスクや注意点があります。

  • 歯根吸収や後戻りのリスク
  • 装置による口内炎や痛み
  • 見た目や発音への一時的な影響
  • 費用が高額、保険適用外が多い

これらを防ぐためには、「事前の精密検査」と「定期的なチェック」がとても重要です。

精密検査では、レントゲン撮影や口腔内スキャン、歯型の採取などを通して、歯や顎の状態、かみ合わせ、骨の厚みなどを詳しく調べます。

これにより、一人ひとりに合った治療計画を立てることができます。

定期的な通院時に、歯の動き方を確認しながら装置の調整を行います。また、歯ぐきの炎症や歯根の状態をチェックして、問題があれば早期に対応します。

これらをしっかり行うことで、後戻りや痛みなどのリスクを大きく減らすことができます。

矯正治療のメリット

矯正治療中の痛みや装置の不快感などネガティブな情報をお伝えしてしましましたが、歯列矯正を行うことで得られるメリットはそれ以上のものがあります。

  • 見た目のコンプレックスが解消される
  • かみ合わせが整い、むし歯・歯周病のリスクが減る
  • 発音や咀嚼(そしゃく)が改善する
  • 将来的な歯の健康・寿命に大きく貢献する

「整った歯並び」は、見た目以上に健康への影響が大きいのです。

口腔内の健康改善

矯正治療により歯並びが改善されることによりお口の清掃性の向上、つまり歯磨きがしやすくなります。これにより虫歯や歯周病の予防ができます。

また、歯列矯正を行うことでかみ合わせも改善されます。食べ物を効率的に噛むことができ、消化を助ける効果があります。また、噛む力が均等に分散されるため特定の歯や顎への負担軽減にもつながります。

発音の機能改善

歯並びが悪いと「サ行」や「タ行」など特定の音が正しく発音できないことがあります。矯正治療により、発音が改善する場合があります。

審美的な改善

ガタガタの歯並びや口ゴボ、すきっ歯を整えることで、整った美しい歯並びが得られ、口元が閉じやすくなったり、笑顔に自身が持てるようになります。

顔のバランスの改善

出っ歯や受け口、過度な歯列のガタつきがある場合、矯正治療で顔全体のバランスが整うことがあります。特に横顔(プロファイル)が改善されることで顔立ちに変化が見られることがあります。

子供の成長発育を助ける

成長期に矯正治療を行うことにより、顎の成長をコントロールすることができる可能性があります。顎の成長をコントロールすることにより大人の矯正治療で抜歯をしなくてよくなる場合があります。

後悔しない矯正歯科クリニック選びとは

後悔しないためには、次のような視点でクリニックを選びましょう。

  • 治療前に十分なカウンセリングを行ってくれる
  • 検査・診断が丁寧で、治療計画が明確
  • 矯正専門医や認定医が在籍している
  • WebやSNSで治療実績や症例が確認できる
  • 定期フォローやアフターケアが整っている

当院では、初診カウンセリングに60~90分前後お時間を取り、患者さまのライフスタイルやお悩みに合わせた治療方針をご提案しています。

SNSなどで症例紹介や歯列矯正に関する情報発信も行っていますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

参考ブログ:歯列矯正を検討している人へ矯正歯科クリニック選びのポイント

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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叢生 23歳 女性 治療期間:1年10ヵ月

2025.05.20UPDATE:2025.05.21

ガタガタなことを気にして来院された患者様です。非抜歯で、IPR上下の歯をヤスリがけ)して、マウスピース型矯正装置インビザライン)を使用し、ガタガタ咬み合わせを改善しました。

主訴:ガタガタが気になる

診断名:叢生

初診時年齢・性別:23歳・女性

治療装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)

抜歯or非抜歯:非抜歯

治療期間:1年10ヶ月

リスクと副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り

費用:83万円程度(税別)

詳細はこちらをご覧ください

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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