矯正で滑舌は良くなる?発音への影響と改善の可能性について詳しく解説

2026.03.19UPDATE:2026.03.16

矯正治療と滑舌の関係

矯正治療を検討する際、「滑舌が悪くなるのでは?」と不安に感じる方は少なくありません。
特に人前で話す機会が多い方にとって、治療中の発音への影響は気になるポイントの一つでしょう。

矯正装置を装着した直後は、発音のしづらさや違和感を感じることがあります。
これは口腔内の環境が変化することや、装置にまだ慣れていないことが主な要因と考えられています。

一方で、矯正治療によって歯並びや噛み合わせが整うことで、発音がしやすくなると感じる方もいます。
ただし、感じ方や変化の程度には個人差があります。

矯正治療中の発音の変化は、新しい口腔環境に適応していく過程で生じることがあります。
装置を装着することで舌や唇の動きが変化し、これまでと同じ発音方法では話しにくく感じることがあります。

しかし日常会話を続けることで、装置のある状態に徐々に慣れていく場合があります。
舌や唇の動かし方を自然に調整していくことで、発音の違和感が軽減していくこともあります。

多くの方は時間の経過とともに装置の存在に慣れ、会話に大きな支障を感じなくなることがあります。

矯正治療中に発音しにくくなる理由

矯正装置を装着すると、口腔内の環境が変化するため発音に影響を感じることがあります。

多くの場合、矯正装置にまだ慣れていないことが主な理由と考えられています。
装置が口腔内に入ることで舌の動きや歯の表面の感覚が変わり、これまでと同じ発音がしにくくなる場合があります。

舌の動きが重要な子音への影響

舌の動きが重要な子音は、矯正装置の影響を受けやすい場合があります。

例えば「さ行」は、舌先を上の前歯の裏側付近に軽く近づけて発音します。
歯の裏側に装置がある場合、その動きが変化し発音がしにくく感じることがあります。

同様に「た行」や「ら行」なども、舌の動きが関係する音であるため影響を受ける場合があります。

唇の動きが重要な子音への影響

一方で、唇の動きが重要な子音も矯正装置の影響を受けることがあります。

「ま行」「ば行」「ぱ行」などは、唇の閉じ方や動きが重要です。
装置の存在によって唇の動きが変化し、発音が少し不明瞭に感じる場合があります。

ただし、これらの変化は矯正装置に適応していく過程で生じることが多く、時間とともに慣れていくケースもあります。

矯正装置の種類による発音への影響の違い

矯正装置の種類によって、発音への影響の感じ方が異なる場合があります。

表側矯正(ワイヤー矯正)

歯の表面にワイヤーとブラケットを装着する矯正方法です。
舌が直接装置に触れる機会が少ないため、発音への影響が比較的少ないと感じる方もいます。

ブラケットには金属製のものや、歯の色調に近い素材のものなど複数の種類があります。
装置の選択は治療計画や適応などを踏まえて判断されます。

舌側矯正

歯の裏側にワイヤーとブラケットを装着する矯正方法です。
装置が舌に触れやすいため、発音の変化を感じる場合があります。

特に舌を使う「さ行」「た行」「な行」「ら行」などは、慣れるまで話しにくさを感じることがあります。
感じ方や慣れるまでの期間には個人差があります。

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マウスピース型矯正装置(インビザライン)

透明なマウスピース型装置(インビザライン)を使用する矯正方法です。
歯全体を覆う構造のため、装着直後は舌の動きや空気の流れが変化し、発音がしにくく感じる場合があります。

取り外しが可能な装置であるため、状況に応じて外すことができる場合もあります。
ただし、装着時間が治療計画に影響することがあるため、使用方法については歯科医師の説明を受けることが重要です。

装置に慣れるまでの期間と改善のプロセス

矯正装置を装着してから発音に慣れるまでの期間には個人差があります。

比較的早く慣れる方もいれば、違和感がしばらく続く方もいます。
時間の経過とともに口腔内の環境に適応していく場合があります。

治療中に滑舌が悪くなりやすいタイミング

矯正治療中には、特に発音に違和感を感じやすいタイミングがあります。

  • 治療開始直後
  • 装置調整直後
  • 補助装置を装着したとき

これらのタイミングでは口腔内の環境が変化するため、一時的に発音しにくく感じる場合があります。

滑舌の違和感を軽減するためのトレーニング方法

矯正装置に慣れるまでには時間がかかる場合があります。装置によって舌や唇の動きが変化するため、発音の違和感を感じることもあります。

その間、口や舌の動きを意識することで、発音の違和感が軽減する場合もあります。

無理のない範囲で口の動きを意識した練習を行うことが、装置に慣れるきっかけになることがあります。

舌を動かすトレーニング

舌の動きを意識することで、発音のしやすさが変化する場合があります。

舌をゆっくり前方に出したり、上下左右に動かしたりする運動を行うことで、舌の動きや位置を確認することができます。

こうした動きを繰り返すことで、舌の可動域を意識しやすくなる場合があります。無理のない範囲で行うことが大切です。

母音を意識した発音練習

母音「あいうえお」をゆっくり発音し、口の形を意識する練習を行う方法があります。口の開き方や舌の位置を確認しながら発音することで、発音の動きを意識しやすくなります。

ゆっくりとした発音を繰り返すことで、言葉の発音を確認しながら話す練習につながる場合があります。

早口言葉による練習

早口言葉をゆっくり発音する練習を行うことで、口や舌の動きを意識しやすくなります。

最初はスピードを意識せず、発音の形を確認しながら練習することが大切です。

無理のない範囲で繰り返すことで、口の動きに慣れていく場合があります。

日常会話を増やす

会話の機会を増やすことで、装置のある状態での発音に徐々に慣れていく場合があります。

日常生活の中でゆっくり話すことを意識するだけでも、口の動きを確認しながら会話を行うことができます。

家族や友人との会話など、普段の会話の中で自然に話すことも、装置に慣れるための一つの方法と考えられます。

矯正治療後の滑舌改善の可能性

矯正治療によって歯並びや噛み合わせが整うことで、舌の動きや空気の流れが変化する場合があります。その結果、発音がしやすくなったと感じる方もいるとされています。

歯並びの状態は舌の位置や動きに関係することがあり、歯列の変化によって口腔内の使い方が変わる場合があります。ただし、発音の変化や感じ方には個人差があり、すべての方に同じ変化が見られるとは限りません。

歯並びと発音の関係

歯並びの状態によっては、舌の位置が安定しにくく、特定の音を発音しにくいと感じる場合があります。

例えば、前歯の位置や歯列の形によっては、舌先の位置が定まりにくくなることがあり、発音に影響を感じることがあります。歯並びが整うことで舌の動きが安定し、発音がしやすくなったと感じる方もいます。

噛み合わせと発音機能

噛み合わせが整うことで、口腔内の空間や空気の流れが変化することがあります。

発音は舌や唇、歯など複数の要素が関係して行われるため、噛み合わせの状態によっては音の出し方に違いを感じる場合があります。噛み合わせが安定することで、発音がしやすくなると感じるケースもありますが、その程度や変化には個人差があります。

矯正治療中に避けるべき行動

過度な発音練習

無理な発音練習は口腔内に負担をかける可能性があります。

特に装置を装着した直後は、歯や歯ぐきに力が加わっている状態のため、強い発音練習を繰り返すことで違和感が強くなる場合があります。

発音の練習を行う場合は、短時間から始めるなど無理のない範囲で行うことが大切です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)を長時間外す

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の場合、装着時間が治療計画に影響することがあります。

長時間装置を外した状態が続くと、歯の移動に影響が出る可能性があるため、使用方法については歯科医師の説明を受け、指示に従って装着することが大切です。

装置の異常を放置する

矯正装置が外れたり、ワイヤーが曲がったりすることがあります。

そのままの状態で放置すると、装置が粘膜に当たって違和感が出る場合や、治療計画に影響する可能性があります。

違和感や異常を感じた場合は、自己判断で対処せず歯科医院へ相談することが望まれます。

大宮SHIN矯正歯科の矯正治療への取り組み

当院では、歯並びや噛み合わせの状態を確認したうえで治療計画を立てています。
診断にはレントゲン撮影や口腔内スキャンなどを活用する場合があります。

治療方法の選択や装置の種類については、患者さまの状態や生活背景を踏まえて説明を行い、理解を得たうえで進めています。

まとめ

矯正治療では、装置の装着によって口腔内の環境が変化するため、治療開始直後や装置調整後に発音の違和感を感じる場合があります。特に舌や唇の動きが関係する音では、これまでと同じように発音しにくいと感じることがあります。

一方で、このような発音の変化は装置に慣れていく過程で生じることが多く、日常会話を続ける中で徐々に違和感が軽減する場合もあります。慣れるまでの期間や感じ方には個人差がありますが、時間の経過とともに会話への影響が少なくなることもあります。

また、歯並びや噛み合わせの状態によっては、矯正治療によって舌の動きや口腔内の空間が変化し、発音がしやすくなると感じる方もいます。ただし、こうした変化の程度には個人差があります。

矯正治療を検討する際には、装置の種類や生活スタイルなども踏まえ、歯科医師と相談しながら自分に合った治療方法を検討することが大切です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)について

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)において承認を受けていない医療機器です。

本装置は、米国アライン・テクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を通じて、歯科医師の判断のもと正規ルートで入手しています。

日本国内には、マウスピース型矯正装置(インビザライン)として薬機法の承認を受けている医療機器が複数存在します。

なお、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、1997年に米国食品医薬品局(FDA)により医療機器として認証を受けています。

また、本装置は医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

治療にあたっては、効果や限界、考えられるリスクについて十分に説明したうえで提供しています。

著者情報

大宮SHIN矯正歯科 院長 矢野 晋也

経歴

2001年 日本大学歯学部卒業

2006年 日本大学歯学部矯正科大学院卒業

2008年 日本大学歯学部矯正科専修医

2010年 日本大学歯学部矯正科助教

2013年 大宮SHIN矯正歯科開業

2016年 医療法人社団バリュースマイル

     大宮SHIN矯正歯科理事長就任

 

資格・所属学会

歯学博士

日本矯正歯科学会認定医

日本矯正歯科学会会員

日本舌側矯正歯科学会

日本顎変形症学会

日本口蓋裂学会

日本成人矯正歯科学会

東京矯正歯科学会会員

さいたま市立植竹中学校 校医

日本歯科医師会

埼玉県歯科医師会

大宮歯科医師会

日本医師薬専門学校 非常勤講師(審美矯正学)

日本大学歯学部歯科矯正学講座 同門会 理事

指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)

顎口腔機能診断施設

歯科矯正診断指定施設

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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