矯正治療は何年かかる?装置や年齢によって変わる期間の目安を解説

2026.03.18UPDATE:2026.03.16

「矯正治療を始めたいけれど、どれくらいの期間がかかるのだろう」と不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

矯正治療の期間は歯並びや装置の種類によって異なりますが、一般的には全体矯正で2〜3年程度、部分矯正で半年〜1年半程度が目安とされています。

ただし、これらはあくまで一般的な目安であり、実際の治療期間には個人差があります。歯並びの状態や治療計画によって期間が前後することもあります。

この記事では、矯正治療にかかる期間の目安について、装置別や年齢別の違い、治療期間に影響する要因などを解説します。

矯正治療にかかる期間の基本

矯正治療は、大きく分けて
「矯正期間」と「保定期間」の2つの段階で進むことが一般的です。

矯正期間と保定期間の違い

矯正期間とは、矯正装置を装着して歯を理想的な位置へ移動させていく期間のことです。ワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置(インビザライン)など、使用する装置によって期間が変わる場合があります。

一方、保定期間とは、矯正装置を外したあとにリテーナーと呼ばれる保定装置を使用して歯並びを安定させる期間です。

歯は動かした直後にはまだ安定していないため、そのままにしておくと元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こることがあります。

そのため、矯正治療では保定期間まで含めた治療計画が大切とされています。

全体矯正と部分矯正の期間差

全体矯正は、すべての歯を対象に歯並びや噛み合わせを整える治療です。一般的には、矯正期間は2〜3年程度が目安とされています。

歯並びの状態が複雑な場合には、さらに期間がかかることもあります。

一方、部分矯正は前歯など気になる部分のみを整える治療方法です。対象となる歯が少ないため、半年〜1年半程度で終了するケースもあります。

ただし、噛み合わせの問題がある場合などは、部分矯正が適応できないこともあります。

装置別の矯正期間の目安

矯正装置の種類によっても、治療期間の目安は変わる場合があります。

ワイヤー矯正の期間

ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使用して歯を動かす方法です。

全体矯正の場合、一般的には2〜3年程度が目安とされています。歯並びの状態や治療計画によっては、さらに期間がかかることもあります。

ワイヤー矯正は幅広い症例に対応できる治療方法として知られています。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の期間

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、透明なマウスピース型装置を段階的に交換しながら歯を動かしていく治療方法です。

全体矯正では、1年半〜2年半程度が目安とされることがあります。部分矯正の場合は、数か月程度で終了する場合もあります。

ただし、装置の装着時間が不足すると歯の移動が計画通りに進まない可能性があります。装着時間の目安として、1日20〜22時間程度の装着が案内されることがあります。

舌側矯正や装置を併用した矯正の期間

舌側矯正は歯の裏側に装置を装着する方法で、外から装置が見えにくい特徴があります。

治療期間は表側のワイヤー矯正と大きく変わらず、2〜3年程度が目安とされています。

装置を併用した矯正は、ワイヤー矯正とマウスピース型矯正装置(インビザライン)を組み合わせて行う方法です。症例によって装置を使い分けることで、効率的な治療計画を立てることが検討される場合があります。

年齢別の矯正期間の違い

矯正治療の期間は、年齢によっても変わる場合があります。

子どもの矯正(1期治療・2期治療)

子どもの矯正は、
1期治療2期治療の2段階に分けて行われることがあります。

1期治療は、乳歯と永久歯が混在する時期に行う治療で、顎の成長を利用して歯並びの土台を整えることを目的とします。

一般的には、半年〜1年半程度の期間が目安とされることがあります。

2期治療は、永久歯が生えそろった後に歯並びを整える段階で、期間は2〜3年程度となる場合があります。

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大人の矯正期間

大人の矯正治療では、永久歯列全体を対象とした治療が行われることが多く、一般的には2〜3年程度の期間が目安とされています。

年齢とともに骨の状態が変化するため、歯の移動に時間がかかる場合もあります。

ただし、年齢に関わらず矯正治療が検討されるケースは多く、歯並びの状態や治療計画によって期間は変わります。

矯正期間を左右する要因

矯正治療の期間は、さまざまな要因によって変わることがあります。

歯並びの状態と症例の複雑さ

歯並びの乱れが軽度の場合、治療期間が比較的短くなることがあります。

一方で、叢生(歯の重なり)や出っ歯、受け口などの症例では、歯を大きく動かす必要があるため、治療期間が長くなる場合があります。

抜歯の有無

抜歯が必要な場合、歯を動かす距離が長くなるため、治療期間が延びることがあります。

ただし、抜歯を行うことで歯並びや噛み合わせのバランスを整えやすくなる場合もあります。

装置の装着時間や通院状況

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の場合、装着時間が不足すると治療期間が延びる可能性があります。

また、ワイヤー矯正でも定期的な通院や口腔ケアが重要とされています。

保定期間の重要性と期間の目安

矯正治療は、歯並びが整って装置を外した時点で終わりではありません。

矯正装置によって動かした歯は、周囲の骨や歯ぐきの組織がまだ安定していないため、そのままにしておくと元の位置へ戻ろうとする「後戻り」が起こることがあります。

そのため、整えた歯並びを安定させるための保定期間が重要とされています。

保定期間とは

保定期間とは、矯正装置を外したあとにリテーナー(保定装置)を使用し、歯並びを安定させる期間のことです。

矯正治療で移動した歯は当初不安定な状態にあるため、保定装置を使用することで歯並びを維持しやすくなるとされています。

保定期間の目安

保定期間は一般的に1〜3年程度が目安とされることがあります。

リテーナーには取り外し式と固定式があり、歯並びの状態や治療計画によって使用方法が異なります。

歯科医師の指示に従って適切に使用することが、整えた歯並びを長く保つために大切です。

矯正期間を短縮する方法はあるのか

「できるだけ早く矯正治療を終えたい」と考える方もいらっしゃいます。

矯正治療の期間は歯並びの状態や治療計画によって異なりますが、近年では治療計画の進行を補助する目的で、装置や方法が検討されることもあります。

ただし、すべての方に同じ方法が適応できるわけではなく、歯並びや骨の状態などを確認したうえで判断されることが一般的です。

アンカースクリューなどの補助装置

歯科矯正用アンカースクリューと呼ばれる小さな固定装置を使用することで、歯を動かす際の支点を安定させる方法があります。

これにより、効率的に歯を移動できる場合があり、結果として治療計画を進めやすくなることがあります。

アンカースクリューは顎の骨に小さなネジを固定して使用する装置で、歯の動きをコントロールする補助的な役割を担います。

治療期間短縮の注意点

矯正治療では、期間を短くすることだけを重視すると、歯や歯ぐきに負担がかかる可能性があります。

歯は周囲の骨や組織が少しずつ変化することで移動していくため、無理に強い力をかけると歯根や歯ぐきに影響が出る場合もあります。

そのため、矯正治療では歯に適切な力をかけながら、段階的に歯を動かしていくことが重要とされています。

治療期間については、安全性や安定性を考慮しながら、歯科医師と相談して治療計画を立てることが大切です。

まとめ|矯正期間は個人差が大きい

矯正治療にかかる期間は、歯並びの状態や使用する装置の種類、年齢、治療計画などさまざまな要因によって変わる場合があります。

一般的には全体矯正で2〜3年程度、部分矯正で半年〜1年半程度が目安とされることがありますが、実際の治療期間には個人差があり、症例によって前後することもあります。

また、矯正治療は歯を動かす期間だけでなく、歯並びを安定させるための保定期間も重要とされています。

治療期間の長さだけに注目するのではなく、歯並びや噛み合わせの状態、将来的な安定性も含めて治療計画を考えることが大切です。

矯正治療を検討する際には、歯科医師と相談しながら、自分の歯並びの状態に合った治療方法や期間について理解を深めていくことが望ましいでしょう。

著者情報

大宮SHIN矯正歯科 院長 矢野 晋也

経歴

2001年 日本大学歯学部卒業

2006年 日本大学歯学部矯正科大学院卒業

2008年 日本大学歯学部矯正科専修医

2010年 日本大学歯学部矯正科助教

2013年 大宮SHIN矯正歯科開業

2016年 医療法人社団バリュースマイル

     大宮SHIN矯正歯科理事長就任

 

資格・所属学会

歯学博士

日本矯正歯科学会認定医

日本矯正歯科学会会員

日本舌側矯正歯科学会

日本顎変形症学会

日本口蓋裂学会

日本成人矯正歯科学会

東京矯正歯科学会会員

さいたま市立植竹中学校 校医

日本歯科医師会

埼玉県歯科医師会

大宮歯科医師会

日本医師薬専門学校 非常勤講師(審美矯正学)

日本大学歯学部歯科矯正学講座 同門会 理事

指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)

顎口腔機能診断施設

歯科矯正診断指定施設

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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