マウスピース型矯正装置で「死にそう」と感じるのはなぜ?痛み以外の原因を整理して解説

2026.02.19UPDATE:2026.02.17

マウスピース型矯正装置(インビザライン)による矯正治療を始めたものの、「想像以上につらい」「死にそうなくらいしんどい」と感じてしまう方は少なくありません。
こうした声は決して珍しいものではなく、治療の初期段階を中心に多く聞かれます。

ただし、そのつらさは歯の痛みだけが原因ではないことが多く、装着時の違和感や生活習慣の変化、精神的な負担など、さまざまな要因が重なって生じているケースがほとんどです。

この記事では、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で「死にそう」と感じてしまう理由について、痛み以外の原因に着目しながら整理し、無理なく治療を続けるための考え方を解説します。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)でつらさを感じやすい理由

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、透明で目立ちにくく、取り外しができる点が特徴です。一方で、「装着時間を長く守る必要がある」「日常生活への影響が想像以上に大きい」と感じる方もいます。

矯正治療は短期間で終わるものではなく、日々の積み重ねが結果に影響します。そのため、こうした小さな負担が積み重なることで、身体的なつらさだけでなく、精神的な負担を強く感じやすくなります。

装着時の違和感と異物感

口の中に異物がある感覚

マウスピース型矯正装置(インビザライン)を初めて装着すると、歯全体が覆われることで、強い異物感を覚えることがあります。
これは異常ではなく、多くの方が経験する反応です。

舌の動きが制限されたように感じたり、話しづらさを感じたりすることもあり、特に装着直後は違和感が強く出やすい傾向があります。この違和感が続くと、食事や会話そのものがストレスに感じられることもあります。

装置の厚みによる圧迫感

装置自体は薄く作られていますが、歯列全体を覆うため、噛み合わせの高さがわずかに変化します。
この影響で、顎の疲労感や圧迫感を覚える方もいます。

新しいマウスピースに交換した直後は、歯にかかる力が変わるため、違和感が一時的に強くなることがありますが、時間とともに落ち着くことが一般的です。

唾液量の変化と口腔内の乾燥

マウスピース型矯正装置(インビザライン)を装着すると、口の中に異物がある刺激により、唾液の分泌が増えることがあります。
一方で、装置の影響で口呼吸になりやすくなり、口腔内が乾燥すると感じる方もいます。

唾液が多すぎても少なすぎても不快感につながりやすく、常に口の中が気になる状態が続くことで、精神的な疲れにつながることもあります。こまめな水分補給を意識することが大切です。

矯正装置を装着してから慣れるまでの違和感・痛みの正体とは?

矯正装置をつけた直後に感じる違和感や痛みはなぜ起こるのでしょうか。
慣れるまでの経過や注意点について解説します。

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発音のしづらさと会話のストレス

発音への影響

マウスピース型矯正装置(インビザライン)を装着していると、「さ行」や「た行」など、一部の音が発音しづらくなることがあります。
これは、装置によって舌の動きや空気の流れが変わるためです。

特に、仕事で人と話す機会が多い方にとっては、「うまく話せないのではないか」という不安が積み重なり、会話自体がストレスになることがあります。

慣れるまでの期間

発音の問題は永続的なものではなく、多くの場合、装着から一定期間が経つと自然に慣れていきます。
舌の動きが装置に順応することで、徐々に違和感は軽減されていきます。

食事のたびに外す手間と生活への影響

取り外しと清掃の負担

マウスピース型矯正装置(インビザライン)では、食事のたびに装置を外し、食後に歯磨きをしてから再装着する必要があります。
この一連の流れを毎日繰り返すことに、想像以上の負担を感じる方も少なくありません。

外食時や職場など、人前で装置を外すことに抵抗を感じるケースもあり、行動範囲が狭まったように感じることもあります。

飲食の制限によるストレス

装置を装着したまま飲めるのは基本的に水のみです。
コーヒーやお茶なども外して飲む必要があるため、ちょっとした飲食の自由度が下がったと感じる方もいます。

装着時間へのプレッシャーと精神的負担

マウスピース型矯正装置(インビザライン)では、長時間の装着が推奨されるため、「装着時間が足りているか」を常に意識する必要があります。
この意識がプレッシャーとなり、「サボってはいけない」「失敗したくない」という気持ちが強くなりすぎると、精神的な負担につながることもあります。

睡眠中も装着する必要があるため、慣れるまでは眠りにくさを感じる方もいます。

つらさを我慢し続けるとどうなる?

装着初期の違和感や不便さは、多くの場合、時間の経過とともに軽減します。しかし、つらさを我慢し続けてしまうと、治療そのものに対するモチベーションが低下することがあります。

結果として装着時間が短くなったり、治療を中断したくなったりするケースもあるため、「我慢すること」よりも「相談すること」が重要になります。

治療を続けるか迷ったときの考え方

矯正治療は、完璧にこなさなければならないものではありません。
一時的につらさを感じることはあっても、その都度調整しながら進めることが大切です。

違和感や生活への影響が大きい場合は、治療計画の見直しや、他の治療方法の検討が行われることもあります。

大宮SHIN矯正歯科のサポート体制

大宮SHIN矯正歯科では、マウスピース型矯正装置(インビザライン)だけでなく、ワイヤー矯正を含めた複数の選択肢を踏まえ、患者さま一人ひとりに合った治療計画を立案しています。

治療中の不安や負担についても丁寧に話を伺い、無理のない形で矯正治療を続けられるようサポートしています。

まとめ

マウスピース型矯正装置(インビザライン)で「死にそう」と感じてしまう理由は、痛みだけではありません。
装着時の違和感、発音の問題、食事や生活習慣の変化、精神的なプレッシャーなど、複数の要因が重なって負担となることがあります。

大切なのは、つらさを一人で抱え込まず、状況に応じて相談しながら治療を進めることです。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)について

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)において承認を受けていない医療機器です。

本装置は、米国アライン・テクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を通じて、歯科医師の判断のもと正規ルートで入手しています。

日本国内には、マウスピース型矯正装置(インビザライン)として薬機法の承認を受けている医療機器が複数存在します。

なお、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、1997年に米国食品医薬品局(FDA)により医療機器として認証を受けています。

治療にあたっては、効果や限界、考えられるリスクについて十分に説明したうえで提供しています。

著者情報

大宮SHIN矯正歯科 院長 矢野 晋也

経歴

2001年 日本大学歯学部卒業

2006年 日本大学歯学部矯正科大学院卒業

2008年 日本大学歯学部矯正科専修医

2010年 日本大学歯学部矯正科助教

2013年 大宮SHIN矯正歯科開業

2016年 医療法人社団バリュースマイル

     大宮SHIN矯正歯科理事長就任

 

資格・所属学会

歯学博士

日本矯正歯科学会認定医

日本矯正歯科学会会員

日本舌側矯正歯科学会

日本顎変形症学会

日本口蓋裂学会

日本成人矯正歯科学会

東京矯正歯科学会会員

さいたま市立植竹中学校 校医

日本歯科医師会

埼玉県歯科医師会

大宮歯科医師会

日本医師薬専門学校 非常勤講師(審美矯正学)

日本大学歯学部歯科矯正学講座 同門会 理事

指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)

顎口腔機能診断施設

歯科矯正診断指定施設

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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