矯正治療は途中でやめられる?やめた場合のリスクや影響を解説

2025.09.13

こんにちは。大宮SHIN矯正歯科です。

近年、お口の健康意識の向上や審美的な意識の高まりから歯列矯正を受ける方が増えてきています。

歯列矯正は通常、数年単位でかかる治療であり、中には様々な事情により治療を途中で終えてしまう方もいらっしゃいます。

もし矯正治療を途中でやめてしまったらどうなるのでしょうか?お金は返ってくるの?治療途中のままで歯は大丈夫なの?

今回は、そんな疑問を解決していきます!

 

歯の矯正を途中でやめたくなるのはどんな時?

矯正治療のための通院ができなくなる理由としては、このようなものがあります。

 

モチベーションの低下

矯正治療は、矯正器具を歯に装着し、少しずつ力を加えながらゆっくりと歯を動かしていくものです。

その過程で歯を動かす痛みや違和感が生じたり、思っていたより治療の進みが遅いと感じることもあるかもしれません。

それにより治療を継続するモチベーションが低下してしまい、途中でやめてしまう方もいらっしゃいます。

モチベーションの低下

 

引越しや転勤

矯正治療には長い時間がかかります。治療途中で転勤や進学に伴う引っ越し等でライフスタイルが変化し、通院が難しくなるケースがあります。

 

健康上の問題

矯正中に妊娠やその他の健康問題が発生し、治療を継続できなくなることがあります。

矯正治療中に妊娠が発覚…詳しくはこちら

 これらを踏まえて、矯正治療を始める前に、以下のことを確認しておくのがおすすめです。

矯正治療を途中でやめないための工夫

①今後のライフスタイルの変化を把握しておく

転勤や留学の予定が治療期間と重ならないか?重なった場合でも通院頻度を調整すれば治療を継続できるのか?など、通院予定の歯科医院ともよく相談しておくと安心です。

また、健康上の問題の中でも、妊娠した場合に関しては基本的に治療継続できますが、矯正装置の取り扱いや医院への通院距離などがご自身の負担にならないかなども見ておくといいでしょう。

 

②矯正がしたい理由を明確にしておく

歯の健康のためか、見た目をより良くしたいのか、理由は人それぞれですが、数年に及ぶ治療をモチベーションを保ったまま継続していくには、あらかじめ目的をハッキリさせておくのがおすすめです。

自分が何のために矯正をしたいのか、ゴールを見据えておくことで最後までモチベーションが保てるでしょう。

 

③矯正歯科のカウンセリングで不安を解消しておく

治療を進める上での不安や疑問点は、事前に歯科医院に確認しておくといいでしょう。

また、この先もストレスなく治療を続けていくにあたって、医院の雰囲気や医師との相性も大事になってきます。ご自身の通いやすい医院を見つけてから治療を開始できると安心ですね。

矯正歯科のカウンセリングで不安を解消しておく

 

 

矯正治療は途中でやめられる?

矯正治療を続けるかどうかは、患者様の判断・意志が最優先されます。患者様がどうしてもやめたいとご希望される場合には、治療が中途半端な状態であれど、それを止める権利は矯正歯科側にはありません。

しかしながら、中途半端な状態でやめてしまうと、歯並びへの悪影響だけでなく様々なリスクが発生します。

矯正治療は途中でやめられる?

 

歯の矯正を途中でやめてしまうとどうなる?

歯列矯正にはいくつかの工程があり、少しずつ段階的に歯を動かし、最終的に安定した歯並びとかみ合わせが得られるように調整していく治療です。そのため、途中でやめてしまうと治療の効果が得られないだけでなく、様々な健康問題をを引き起こす可能性があります。

矯正を途中でやめるリスク

 

かみ合わせの悪化

矯正治療を始めて1年くらいすると、前歯の歯並びがきれいに並んできて見た目のコンプレックスが解消されてくるかもしれません。

しかし、見た目がある程度整っても、噛み合わせはまだ調整途中です。そこで治療をやめてしまうと、不正咬合(かみ合わせの異常)の状態になります。

不正咬合は、お口の中だけでなく体にも様々な不調を引き起こす原因となります。

 

顎関節への悪影響

上下の歯が均等にかみ合っていない状態だと、顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。顎関節症は、顎の痛みや開閉時の異常音、頭痛などを引き起こすことがあり、日常生活に支障をきたす可能性があります。

 

歯や歯ぐきに負担がかかる

部分的にかみ合っていない歯があると、かみ合っている一部の歯にのみ力が集中します。その状態が長く続くと、その部分の歯に負担がかかり、ヒビが入る、歯茎が下がる、知覚過敏が起こるなどの可能性も少なくありません。

 

むし歯や歯周病になりやすくなる

矯正装置がついたまま矯正治療をやめてしまうと、歯ブラシが行き届かずむし歯や歯肉炎のリスクも高まります。

また、抜歯後の隙間や移動中の歯列に隙間が空いたままだと、食べ物が挟まりやすく、汚れやにおいの原因にもなります。

 

歯の後戻り

矯正治療は、歯にゆっくりと力をかけて、理想的な位置まで動かしていきます。その後、移動した歯や顎の骨が新しい位置で安定するまでに、歯の移動にかかった時間と同じくらいの時間がかかります。

歯並びが完全に安定する前に治療を中断すると、歯が元の位置に戻ってしまう可能性が高いです。矯正前の状態に戻るだけでなく、さらに悪化することもあります。

矯正治療で歯が動く仕組みについてはこちらをご覧ください。

 

経済的な損失

経済的な損失

矯正治療は多くの場合保険適用にならず、高額な費用がかかるものです。途中で治療をやめた場合、それまでに支払った費用の損失も大きな負担になるでしょう。

また、もし矯正を再開したいとなった場合にも、費用が一からかかるだけでなく、治療もはじめからやり直しになる可能性もあります。

 

当院の場合、途中でやめてしまった場合の返金は・・・・・・・・・

2025年7月現在、基本料金の一部を除いて、治療の進み具合等により算出し治療費を一部返金いたしております。いくつか条件がございますので、詳細については直接お問い合わせください。

 

 

歯列矯正を途中でやめたくなったら

今回お話したように、矯正治療を途中でやめてしまうと歯の健康問題を引き起こすだけでなく、時間的・経済的な損失にも繋がります。

もし矯正をやめたい理由がある場合は、勝手に通院をやめることは大変危険です⚠
早めに通院している歯科医院に相談し、最善の対応を見つけることをお勧めします。

矯正治療には多くの時間がかかりますが、長期的に見ると、治療をすることで得られる効果は非常に大きいものです。

最後まで継続するにあたって、自身のライフスタイルやモチベーションをしっかりと考慮した上で治療を開始することが大切です。
当院では、引っ越しや結婚式などのイベントがある場合、通院頻度の調整を行えることもありますので、ぜひ初診カウンセリングにてご相談ください♪

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

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