各地では雪も降り始め、寒い日々が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか?

年末年始は当院も含めてお休みを頂いていたところが多かったと思いますが、矯正治療中の皆様はお変わりなくお過ごしいただけましたでしょうか?

今回は矯正治療中の患者さまが年末年始やお盆といった、長期休暇中に起きてしまうかもしれないトラブル(もちろん、私たちはトラブルが起きないように最善の治療をさせていただいておりますが…!)における対処法をお伝えできればと思います。

あるあるトラブル①『ブラケットが外れた!』(ワイヤー矯正治療中の方の場合)

年末年始では、チキンから始まり、お正月お餅に至るまで様々な食べ物のトラップがありますよね…!

チキンのような繊維質の食べ物は歯で引きちぎるような食べ方をするので、チキンがワイヤーに絡んでワイヤーの変形やブラケットの脱離が起こりえます。

また、お餅といった固く、接着性のある食べ物も同様にブラケットの脱離の原因になります。

これらの脱離は王道ですが、やはり食べ物の大きさや硬さに配慮していただけると、随分と減ります。

固い食べ物は柔らかくしてから食べてもらう、大きな食べ物は小さくしてからお口に入れてもらう、また、繊維性の食べ物は細かく切ってから食べてもらう、と装置の脱離が起こりにくいです!

それでも脱離してしまったら…😢

仕方のないことですよね…

本来であれば、即医院にご連絡頂き対応させていただくものですが、残念ながら年末年始やお盆ではお休みを頂いております。

外れてしまった場所が粘膜に刺さる、などといった痛みがなければ、そのままお過ごし頂いて大丈夫です。その代わり、お休みが明けましたら早めにご連絡ください。また、付け直しを致しましょう。

ブラケットが外れ、粘膜に突き刺さりお痛みがある場合、無理に耐えなくて結構です。

一番奥の歯のブラケットが外れた場合が特に痛むかな、と思います。その場合は救急外来に行き、突き出たワイヤーごとカットしてもらいましょう。

また、カットした部分は早急に再装着する必要があるため、この場合もお休みが明けましたらご連絡ください。

あるあるトラブル②『結紮線が飛び出て痛い!』(ワイヤー矯正治療中の方)

結紮線はブラケットとワイヤーを縛り付けている細いワイヤーのことです。くるくるとよじってあり、2~3mmの長さで切ってあり、そのままくるっと内側に丸め込んでいる状態が通常です。

しかし、何かの拍子にその断端が頬側にきてしまうことがあります。

すると、針のようなものが粘膜に刺さってとても痛いです。

ただ、この場合はご自身で簡単に対処できます!

割りばしをご用意ください。割りばしの細い方は、この頬側に向いてしまった結紮線を内側に押し込むのに適しています。

あるあるトラブル③『じーんとする。なんか痛い。』(ワイヤー矯正・マウスピース矯正共通)

ワイヤー調整が済んでから、なんだかずっとじんわり痛い…新しいマウスピースに変えてから、ずっと窮屈な痛み…

これらのほとんどは、歯が動く痛みとなります。

ワイヤー調整後のその日の夜・新しいマウスピースに変更してその日の夜から大体長くて一週間は痛みのピークが続きます。

歯は根っこがあり、その根っこが炎症を伴いながら顎の骨の中を移動します。この炎症が痛みの理由です。

あまりにも我慢できないようだったら、市販の鎮痛剤が有効です。適宜飲んでいただいて構いません。

ただ、この痛みは歯が動く痛みなので今後も調整毎に続きます。

歯が動く痛みとは上手に付き合って頂いた方がいいですね♪

また、一週間以上続く痛みは原因が違うところにあるかもしれません。

あまりにも長いこと痛んで気になる場合は、長期休暇中は救急外来に、お休みが明けたらご連絡の上お越しください。

長くなったので続きますね…!