こんにちは。
さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のTです。
実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、正中離開(せいちゅうりかい)の歯並び症例についてお伝えしていきます。
目次
【正中離開(せいちゅうりかい)とは】
正中離開とは2本の前歯の真ん中が離れて隙間が開いている状態のことです。
正中離開は、歯と顎のバランスが悪い場合や、歯の数が通常よりも多かったり少なかったりする場合、舌の癖などで歯が押され隙間が開いてしまっている場合もありますし、上唇小帯という歯ぐきのヒモのようなものの異常による場合など、様々な原因があります。
【正中離開(せいちゅうりかい)のデメリット】
正中離開は、見た目が悪く心理的ダメージがあります。また、歯の隙間から空気が漏れて発音が不明瞭になったり、口の中が乾きやすく虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
【ご来院の理由】
30歳、男性の患者様です。
前歯の隙間が気になるということでご来院されました。
こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めました。永久歯が生えそろった段階で前歯の隙間には気が付いていたものの、当時はそれほど気にかけていなかったそうです。
しかし、大人になるにつれて段々とご家族に口呼吸やいびきを指摘されるようになったことで、改めてご自身の歯並びも気になってきたそうで当院の初診カウンセリングを受けられました。
【矯正中の不安・装置選び】
治療をスタートするにあたって、歯を支えている骨への影響などの不安がありました。以前かかりつけの歯科医院で歯茎の骨が薄いと言われたとのことで、矯正への支障がないか心配に思われていたようです。
矯正を始めるにあたり当院で精密検査を行わせていただき、矯正への影響がないことをしっかりとお伝えさせていただいて、そちらの不安は解決されました。特に矯正装置の見た目は気にされないとのことと、ご本人のご希望もあり表側矯正(ワイヤー)に決定しました。
【治療開始・治療経過】
歯を並べるスペースはありましたが、下顎の親知らずが横向きに倒れて生えており手前の歯を押してしまっていたため、親知らずのみ上下4本抜歯しました。
【動的治療終了】
こちらの患者様は、しっかりと定期的に通院していただいていたこともあり約1年で動的治療が終了しました。
※歯の動き方には個人差があります。動的治療には通常2年前後いただいております。
こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。
正中離開が改善され、口元が美しくなりました!さらに前歯の深い咬み合わせも解消され、咬み合わせなどのバランスが整ったことで口呼吸やいびきも改善してきたとのことです。
【ワイヤー矯正中の豆知識】
今回は、矯正装置と着色についてご案内します!
一般的にカレーやコーヒーなどの色の濃い食べ物・飲み物は装置に着色してしまうのであまりお勧めはできません。主に着色が考えられる部分はブラケットと、モジュールと呼ばれるワイヤーを留めるためのゴム(チェーンのゴムも同様です)です。
しかし、当院で使用している白いブラケット装置はセラミック製ですので、そちらは着色の心配がないのでご安心ください。ゴムの部分はどうしても着色してしまうので、気になる方は色の濃いものは調整日が近くなってからお召し上がりいただくとすぐに交換できるのでオススメです。
また、お飲み物の場合はストローを使うことで装置に触れにくくなり、着色しづらくなります!
また、カラーゴムという色のついたゴムは見た目にも可愛く、着色も目立ちにくいので気になる方はお気軽にお声がけくださいね。
【まとめ】
主訴:前歯の隙間が気になる
診断名:正中離開
初診時年齢:30歳
装置名:表側装置(ワイヤー)
抜歯or非抜歯:非抜歯
治療期間:1年
費用の目安:88万円程度
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リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り